脊椎・運動器 平成18年度概説

 

【1】脊椎に関する記載のうち正しいものを選べ。

1)関節リウマチでは環軸椎間脱臼が発生する。

2)骨粗鬆症により、脊椎では縦の骨梁から失われる。

3)腰椎椎間板ヘルニアの最好発部位はL5/S1である。

4)L5/S1の腰椎椎間板ヘルニアではアキレス健反射が減弱する。

5)脊椎カリエス(結核性脊椎炎)では脊柱の後湾がおこる。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

【2】神経と神経が絞扼(圧迫)される部位のされる部位の組み合わせのうち正しいものを1つ選べ。

1)坐骨神経梨状筋  2)腓骨神経腸脛靭帯  3)大腿神経ハムストリング

4)尺骨神経―GUYON管  5)正中神経手根管

 

3】膝関節、下腿に関する記載のうち正しい組み合わせをaeから一つ選べ。

1)膝窩部に大きな軟部肉腫が発生すると坐骨神経麻痺が発生する。

2)坐骨神経痛では大腿近位外側に放散痛が発生する。

3)鵞足炎では関節軟骨破壊が発生する。

4)半月板断裂では大腿四頭筋の萎縮が発生する。

5)Osgood病は脛骨粗面の膨隆と運動時痛を生じる。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

【4】正しいものを選べ。

1)後縦靱帯硬化−脊髄麻痺

2)癌の脊髄転移−椎間腔の狭小化

3)腰部脊椎管狭窄症−横靱帯の肥厚

4)ジャンパー膝−ハムストリングの痛み

5)インピジメント症候群−大腿四頭筋の萎縮

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

5解剖と疾患の関連について正しいものの組み合わせをaeから一つ選べ。

1)キーンベック病は、舟状骨の無腐性壊死である。

2)間欠性跛行があれば、足背動脈の拍動を触知すべきである。

3)三角繊維骨複合体損傷では手関節の痛みを生じる。

4)モンテジア骨折骨幹部骨折と橈骨頭脱臼を示す。

5)肘部管症候群では、正中神経麻痺をきたす。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

【6】症例問題。13歳、男性。2ヶ月前から右膝に疼痛あり。最近、しだいに疼痛が増悪し、受診した。初診時、右大腿遠位部に腫脹、熱感、圧痛を認め、血清ALP値の著明な上昇を認めた。単純X線像と組織像を示す。

 () 最も考えられる疾患名はどれか?aeから一つ選べ。

  a)Ewing肉腫 b)軟骨肉腫 c)悪性線維性組織球腫 d)骨細胞腫

 () この疾患が最も好発する部位は?aeから一つ選べ。

  a)脛骨近位 b)骨盤 c)上腕骨近位 d)大腿骨遠位 e)大腿骨近位

 () この疾患について正しいのはどれか?aeから2つ選べ。

  a)骨シンチグラムで累積が乏しい。

  b)放射線感受性が高い。

  c)5年生存率は50%を超えている。

  d)生検で確定診断がつきしだい、直ちに術前化学療法を開始する。

  e)骨端部に発生することが多い。

 

7】悪性骨腫瘍に関する記載のうち、正しい組み合わせをaeから一つ選べ。

1)癌の骨転移のうち、男女合わせると肺癌の骨転移が最も多い。

2)Ennekingのステージ分類では、高悪性度・区画外・転移なしはステージUBである。

3)軟骨肉腫に対しては、化学療法、放射線療法のいずれも無効である。

4)Ewing肉腫に対しては、化学療法は有効であり、放射線療法は無効である。

5)腫瘍周囲の反応層の外側を通過する切除縁は、辺縁切除縁である。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

【9】膝関節について正しい記載の組み合わせを選べ。

1)膝関節は骨性に安定した構造を有している。

2)スポーツ障害は小児のみ発生する。

3)階段昇降時に膝関節に作用する力は体重に相当する。

4)オスゲッドシュラッター病は骨と筋、膜の成長のアンバランスが一因である。

5)小児では骨端線の存在が力学的弱点である。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

10膝関節について誤っている記載の組合せをaeから1つ選べ。

1)骨端線損傷では成長障害をきたすことがある。

2)離断性骨軟骨炎は大腿骨内側顆の荷重部に好発する。

3)半月板を切除しても膝関節への悪影響はない。

4)半月板外周13の縦断裂では縫合術の適応となる。

5)Apley testは半月板損傷の診断において有用である。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

11】膝半月板について誤っている記載の組み合わせをaeから1つ選べ。

1)半月板は膝関節の過重分散に寄与している。

2)バケツ柄状断裂ではロッキング症候群を伴うことが多い。

3)円板状半月は外側に多い。

4)半月板損傷では半月板の全切除が適応となる。

5)半月板損傷はMRIのT1強調画像で高信号を呈する。

 

12】膝前十字靭帯損傷で間違いは?

 1)McMurray testは診断に有用である。

2)N-testは回旋不安定性の有無を見る検査である。

3)膝関節血症があれば十字靭帯損傷の存在を疑うべきである。

4)中高年に対して再建術の適応は少ない。

5)前十字靭帯の再建材料として、人工靭帯が主流である。

 a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

13】膝靭帯損傷について正しい記載の組み合わせをaeから一つ選べ。

 1)後十字靭帯はMRIで低信号のバンドとして描出される。

2)後十字靭帯損傷では自重で脛骨は後方に落ち込むことがある。

3)後十字靭帯損傷は再建術が第一選択となる。

4)内側側副靭帯単独損傷では手術的治療が第一選択となる。

5)内側側副靭帯損傷では内反ストレスにて内側の関節裂隙が開大する。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

14】変形性膝関節症について正しい組み合わせを一つ選べ。

1)加齢に伴う関節軟骨の退行性変化と力学的付加の増加が病因と考えられている。

2)膝関節の内側より外側の関節軟骨が変性することが多い。

3)関節軟骨が変性すると潤滑性が向上する。

4)関節軟骨においては、加齢とともに軟骨細胞数の減少や細胞外マトリックスの産生低下が見られる。

5)病気の進行には、物理的な要因に加えて、蛋白分解酵素などの関与もある。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

15】変形性膝関節症について正しいものを選べ。

1)関節裂隙の圧痛がある。

2)関節の腫脹は通常見られない。

3)関節軟骨内の神経終末で痛みを感じる。

4)夜間痛から発症する事が多い。

5)滑膜の肥厚、関節面の変形などにより可動域が低下する。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

16】変形性膝関節症の画像所見として適切な記載の組み合わせを1つ選べ。

1)骨膿胞の形成が高頻度に認められる。

2)関節裂隙の狭小化は関節軟骨の摩耗・変性を反映する。

3)骨硬化像は特徴的な所見のひとつである。

4)骨棘形成は稀である。

5)診断にはMRIが必須である。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

17】変形性膝関節症の保存的治療について正しいものを選べ。

1)足底板や大腿四頭筋訓練などの治療は早期の症例に対しては効果がみられることが多い。

2)末期の関節症に対しては保存的治療は適応とならない。

3)内服のステロイドは第一選択薬である。

4)ステロイドの関節腔内注射は禁忌である。

5)ヒアルロン酸の関節腔内注入療法は、潤滑性の向上、抗炎症等の作用が期待されている。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

19骨移植について正しい組み合わせの選択肢を選べ。

1)細菌感染により、移植骨の生着は障害される。

2)遊離自家骨移植後、移植骨内の細胞はほとんど死滅する。

3)移植骨内のBMPにより、間葉系細胞が骨形成能をもつ細胞に分化する。(osteoinduction)

4)移植骨内の細胞が移植母床内に侵入し、骨移植が完成する。(osteoconduction)

5)パスツール処理自家骨は、無処理新鮮自家骨よりも生着しやすい。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

21同種骨移植について正しい組み合わせ。

1)冷凍保存同種骨ではBMP活性は失われる。

2)脱蛋白処理を行なうことで移植骨が生着しやすくなる。

3)移植骨内の細胞が生きていなくても骨移植は完了する。

4)同種保存骨移植では免疫抑制剤使わない。

5)同種保存骨移植の臨床成績は、同種新鮮骨移植より優れる。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

22人工材料および軟骨移植について正しいものの組み合わせを一つ選べ。

1)人工骨は骨銀行から供給される。

2)椎体切除後の再建にチタンゲージを用いる。

3)間葉系幹細胞の移植により、軟骨は再生する。

4)モザイク・プラスティは自家軟骨移植の一種である。

5)悪性骨腫瘍掻爬後の空洞の充填にハイドロキシアパタイトが用いられる。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

24】次の組み合わせのうち、誤っているものを選べ。

1)舟状骨骨折は偽関節に移行しやすい。

2)Bennett骨折では長母指外転筋腱によりCM関節の亜脱臼を伴う。

3)伸筋腱の末節骨への連続性が絶たれると槌指変形をきたす。

4)切断指は直接氷水に浸し、できるだけ早く医療機関を受診する。

5)指骨骨折でoverlapping fingerが見られる場合屈曲変形が存在する。

 a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

26尺骨神経麻痺に関して正しい記載の組み合わせa-eから選べ。

1)遅発性尺骨神経麻痺は外反肘に伴うことが多い。

2)肘部管症候群は尺骨神経障害をきたす。

3)猿手が出現する。

4)手掌全域に知覚障害が出現する。

5)母指の運動は障害されない。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

28】次のうち、頚椎症性脊髄症には見られ、頚椎症性神経根症には見られない症状はどれか?

1)Jackson sign  )手指筋の萎縮  3)歩行不能

4)膝蓋腱反射の亢進  5)膀胱直腸反射の消失

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

30

1)脊髄圧迫症は白質から灰白質に拡大することが多い。
2)脊髄症状のなかで、髄節徴候(segmental sign)は白質の障害で生じる。
3)脊髄症状のなかで、長経路徴候(long tract sign)は下肢反射のこう進を生じる。
4)babinski反射では母しが背屈するものを陽性とする。
5)hoffman反射、tromner反射は上肢の反射亢進を意味している。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

31】頚椎疾患について正しい記載の組み合わせをa〜eから選べ。

1)大きな椎間板ヘルニアがあるときは、症状が軽くてもすぐに手術する。
2)後縦靱帯骨化症が存在するときは、将来麻痺の危険があるので予防的手術を行う。
3)多椎間の病変があるときは椎弓形成術の良い適応である。
4)前方除圧固定術では、通常骨移植を併用する。
5)椎弓形成術の多くは本邦で発展した。
a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

32頚椎疾患について正しい記載の組み合わせを選べ。

1)ミエログラフィーでの騎袴状陰影は硬膜内髄外病変を意味している。

2)脊髄砂時計腫とは、腫瘍内部に砂粒体を有する腫瘍である。

3)脊髄腫瘍ではMRIT2強調像にて髄内低輝度を呈することが多い。

4)Hangman骨折とは軸椎関節突起間骨折のことである。

5)脊髄ショックとは、脊髄損傷後一時的に反射が低下〜消失することである。

 a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

33】頚椎疾患について正しい記載の組み合わせを選べ。

1)環軸椎亜脱臼は化膿性脊椎炎に特徴的な所見の一つである。

2)後縦靭帯骨化症は頚椎に多い。

3)黄色靭帯骨化症でも脊髄麻痺を生じることがある。

4)Frankel分類は脊髄損傷の程度を表すものである。

5)頚椎症性脊髄症の主な脊髄圧迫原因は椎間板ヘルニアである。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

34腰椎椎間板ヘルニアについて正しいものを一つ選べ。

a)髄核とともに軟骨終板が脱出することはない。

b)L4/5間の外側型ヘルニアではアキレス腱反射は消失する。

c)疼痛が強い例ではヘルニアが自然消失することはない。

d)脱出型ヘルニアでは神経根ブロックの適応はない。

e)膀胱直腸障害を伴う場合は早急に手術するべきである

 

35腰痛変性すべり症について正しい記載のものをaeから一つ選べ。

a)腰椎前屈位で下肢症状は軽快しやすい。

b)馬尾症状よりS1神経根症状をきたすことが多い。

c)40歳以上の男性が多い。

d)脊柱管狭窄症は生じない。

e)椎間関節に変性を伴いL5すべり症が多い

 

36腰椎分り症について正しい記載のものをaeから一つ選べ。
a)女性に多い。 b)ほとんどが片側性の分離である。
c)発育期の疲労骨折で分離が発生する。 d)第四腰椎に多い。
4神経根症を生じやすい。

 

37思春期特発性側彎症について正しい記載をaeの中から一つ選べ。
a)肋骨隆起は側弯の凹側にみられる。
b)腰背部痛が多く見られる。 
c)9歳女子、Cobb40度の腰椎側弯は増悪の可能性高い。
d)胸椎側弯では左凸が多い。
e)椎体の回旋変形はない。

 

38】脊髄腫瘍について正しいものを1つ選べ。

a)転移性腫瘍では手術適応外である。

b)転移性腫瘍よりも原発性腫瘍の方が頻度が高い。

c)胃癌が転移性腫瘍の原発巣として最も頻度が高い。

d)腎癌転移ではX線で骨硬化を示す。

e)巨細胞腫は良性であるが再発しやすい。

 

39腰部脊柱管狭窄症について誤っているもの一つ。

a)中心性狭窄はL5/S1に多い。 b)黄色靭帯の肥厚が見られる。

c)椎間板ヘルニアを合併することがある。 D神経根型は馬尾型より寛解しやすい。

e)体幹前屈位で下肢症状が軽快する

 

40化膿性脊椎炎について誤っているものをaeから一つ選べ。

a)血行感染が多い。 b)頸椎に多い。 )起炎菌として黄色ブドウ球菌が多い。

d)起炎菌の検出率は50%以下と低い。 e)MRIは診断に有用である。

 

41骨幹端部に発生した、急性化膿性骨髄炎が最も進展しやすい部位をaeから1つ選べ。

a)関節内  b骨端部  c成長軟骨  d)骨膜下  e)骨幹部

 

42】慢性化膿性骨髄炎について誤っているものを1つ選べ。

a)瘻孔を有する。  b)軟骨組織の壁に囲まれている。 c)皮膚がんを合併する。

d)小児では脚長差の原因となる。 e)持続洗浄療法を行う。

 

43化膿性関節炎について正しい記載の組み合わせを選べ。

1)最も多い起因菌は連鎖球菌である。
2)医原性がある。
3)乳児では股関節に多い。
4)単純X線像にて間接裂隙狭小化がみられる。
5)関節内洗浄ではドレーン留置を行わない。
a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

44化膿性脊髄炎について誤っている記載の組み合わせをaeから一つ選べ。

1)中年男性に多い。  2)ほとんど後縦靱帯に起こる

3)神経症状を伴うことが多い。 4)単純X線像にて椎間板腔狭小化がみられる

5)保存療法が有用である。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

46先天性内反足の発生頻度と両側例の割合について正しいものを一つ選べ。

a)0.1%、約半数  b)0.2%、1/4  c)0.02%、約半数

d)0.01%、約半数  e)0.01%、1/4

 

47】先天性内反足で必ず見られる変形の組み合わせをa〜eから一つ選べ。

1)内反 2)内転 3)下腿内捻 4)凹足 5)尖足

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

48】先天性内反足の距骨頭頚部の体部に対する形状として正しいものを一つ選べ。

a)内底側に弯曲している。

b)外底側に弯曲している。

c)内背側に弯曲している。

d)外背側に弯曲している。

e)外側に弯曲している。

 

49】先天性内反足のX線診断で正しいのはどれか。

1)側面像は内果と外果が重なるように撮る。

2)最大矯正位で撮影する。

3)側面距踵角は内反足では小さくなる。

4)背側距踵角は大きくなる。

5)舟状骨の骨核の出現は1歳頃である。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

51先天性内反足の矯正ギブスが有効な期間はどれか、一つ選べ。

a)生下時から1ヶ月まで  b)生下時から3ヶ月まで  c)1ヶ月から3ヶ月まで

d)3ヶ月から6ヶ月まで  e)生下時から6ヶ月まで

 

52】先天性内反足の治療について誤っているのは?

a)装具療法は徒手矯正や手術治療で得られた矯正位を維持する目的で使用する。
b)装具にはDenisBrowne装具・夜間(長下肢)副肢・矯正靴などがある。
c)年齢に関わらず必要に応じて骨性の手術を行う。
d)軟部組織には腱延長や各種の軟部解離術がある。
e)骨性の手術としてはEvans手術・三関節固定術などがある。

 

53】距骨が足関節内で脛骨及び腓骨に対して最も密着する位置はどれか?正しいものを一つ選べ。

a)全ての位置  b)どの位置でも密着しない  c)最大背屈位

d)最大底屈位  e)内旋時と外旋時

 

54足関節捻挫(靱帯損傷)について正しい記載の組み合わせをaeから一つ選べ。

1)足関節の靱帯損傷は保存的治療が原則である。

2)足関節外側靱帯のうちでは後距ひ靱帯が損傷されやすい。

3)後距腓靱帯断裂では前方引き出し徴候が陽性となる。

4)靱帯損傷の陳旧例では不安定性を有し捻挫を繰り返す場合は靱帯再建術の適応である。

5)talar titlit(距骨傾斜)の異常は完全断裂のときに認められる。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

57距骨骨折について正しいものを選べ。

1)骨折の部位では体部骨折が最も多い。
2)頚部骨折は底屈位強制で生じる。
3)転位の大きさにかかわらず骨壊死の発生頻度は高い。
4)転位が小さい場合は保存的治療が行われる。
5)骨壊死発生が疑われる場合は長期間の免荷をする。
a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

58】足の骨端症について正しい記載の組み合わせをa〜eから一つ選べ。

1)第1ケーラー病は舟状骨の骨端症で、骨壊死が本態である。

2)第1ケーラー病は特に治療しなくても予後良好である。

3)フライバーグ病は幼児期の男性に好発する。

4)フライバーグ病は予後良好な骨端症である。

5)踵骨骨端症は骨端核の骨壊死である。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

59】肩関節について正しい記載の組み合わせをa〜eから一つ選べ。

1)肩関節は生体内で最も可動域の大きい関節である。

2)肩関節の運動は、肩甲上腕関節のみで行われる。

3)肩関節は最も脱臼し難い関節である。

4)いわゆる五十肩は、結髪・結帯制限は認めない。

5)いわゆる五十肩は、自然治癒することが多い。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

60

1)後方脱臼より前方脱臼の方が頻度が高い。

2)Apprehension Signは整復法の1つである。

3)前方脱臼時に関節か前下側にみられる病変をBankert lesionと言う。

4)ヒポクラテス法はうつ伏せで重りをぶら下げて行う。

5)若年者は反復性になりやすい。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

61】腱板損傷について正しい記載の組み合わせをa〜eから一つ選べ。

1)肩関節の外転が困難となる。

2)もっとも損傷されやすい腱は棘下筋である。

3)関節造影では造影剤の肩峰下滑液包への露出を認めない。

4)上腕二頭筋は腱板の構成要素である。

5)完全断裂では手術が必要となる場合が多い。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

62肘関節について正しい記載の組み合わせをaeから一つ選べ。

1)肘関節は上腕骨、橈骨、肩甲骨より構成される。

2)肘関節の主要な屈筋は上腕二頭筋である。

3)肘内障は主に小児に発生しやすい。

4)上腕骨外側上顆炎は手術の絶対適応である。

5)離断性骨軟骨炎の好発部位は上腕骨骨幹部である。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

64先天性股関節脱臼について適切でないものの組み合わせを選べ。

1)関節造影では内反した関節唇が確認される。

2)X線では、Shenton線・calve線の乱れを見ることが多い。

3)骨頭は上後方に移動する。

4)見かけ上患肢は長く見える。

5)大腿骨頭が関節包から逸脱した状態である。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

65】先天性股関節脱臼の治療について適切なものを1つ選べ。

 a)装具(リーメンビュウゲルによる製復が1歳以後も一般的に行われている。

b)整復が得られれば治療は終了する。

c)遺伝性疾患である。

d)乳幼期はみつけ次第、徒手整復を行う。

e)遺残亜脱臼や臼蓋形成不全に対して幼児期に骨切り術を行うことがある。

 

66】ペルテス病について正しいものを選べ。

1)5〜8歳の女児に多い。  2)本態は大腿骨頭壊死だ。

3)将来変形性股関節になりうる。  4)一般的に手術をする。

5)急に発症し、歩けなくなる。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

67大腿骨頭すべり症について正しい記載の組み合わせをaeから一つ選べ。

1)女児に多い。  2)前方にすべる例が圧倒的に多い。

3)両側性が10%に認められる。 

4)すべりの軽度な例には in situ pinningが選択されることが多い

5)初潮後のすべりが多い。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

68】創外固定器を用いた変形矯正・骨延長について適切でない記載の組み合わせをa
eから一つ選べ。

1)変形の中心をCORA(center of rotation angulation)と呼び、矯正の目安とする。

2)骨切り時は骨膜を損傷しないように注意する。

3)延長は必ず病変のある骨で行う。

4)延長は15mm程度を目安とする。

5)イリザロフ創外固定器はリング式の創外固定器である。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

70変形性股関節症の単純X線像について誤っている組み合わせを選べ。

1)関節裂隙狭小化  2)白蓋の骨硬化像  3)白蓋の骨棘形成

4)骨頭の骨透亮像  5)骨頭の帯状硬化像

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

71】股関節診察について正しい記載のものをaeから一つ選べ。

a)外転筋筋力が低下すると同側のTrendelenburg兆候陽性となる。

b)脚長は測定時の関節股位に影響を受けない。

c)下腿周囲長は膝蓋骨遠位端より5cmの位置で測定する。

d)Thomasテストにより外転拘縮の程度がわかる。

e)Scarpa三角とは鼠径靭帯より近位の部分である。

 

73人工股関節再置換術について正しいものを一つ選べ。

a)最も多い適応は術後感染である。

b)骨欠損を伴うことが多い。

c)寛骨臼側ソケットだけが弛んでいる場合でも大腿骨ステムも再置換する。

d)症例によって人工関節を選択しない。

e)初回人工関節全置換術と同程度に術後脱臼の危険性がある。

 

74正しい記載のものをa〜eから一つ選べ。

a)脱臼と骨折が併存した場合、骨折の処置が優先する。

b)外傷性脱臼は小児に多い。

c)外傷性脱臼で最も頻度が高いのは指関節である。

d)外傷性肩関節脱臼では後方脱臼が多い。

e)外傷性肩関節脱臼では前方脱臼が多い

 

75正しい組み合わせを選べ。

1)骨折によりショックを起こすことがある。

2)横骨折と斜骨折では横骨折のほうが起こりやすい。

3)疲労骨折の初期ではX線により明瞭な所見を得られない。

4)遅延治癒骨折とは2ヶ月以上癒合のないものをいう。

5)長管骨骨幹部骨折では結合組織の過形成がみられる。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

76】正しい組み合わせを選べ。

1)Stress Fracture(疲労骨折)は老人に多い。

2)レ線で証明できない骨折がある。

3)筋力によっても骨折は生じる。

4)骨折によっても脂肪塞栓は生じる。

5)多発骨折で最優先してレ線撮影すべきは四肢である。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

77】正しいものを選べ。

1)Crush Syndrome は救出直後は浮腫がなく、四肢麻痺のみなので脊髄損傷と診断されることもある。

2)頭部外傷がなく、四肢骨折した後数時間〜数日(通常1〜2日間)に脳症状が出るときは脂肪塞栓である。

3)膝周辺の骨折、膝下動脈を損傷し下腿壊死することはない。

4)Golden Hourとは24時間以内のことをいう。

5)Golden Hour内でも開放骨折の場合は骨接合術は不可である。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

78】次のうち間違っている組み合わせをa〜eから一つ選べ。

 a)Golden Hour−受傷後24時間

 b)上腕骨果上骨折−橈骨神経麻痺

 c)圧迫骨折−脊椎

 d)疲労骨折−中足骨

 e)Colles骨折−橈骨遠位端

 

79長管骨の発生と成長について誤っているものをa〜eから一つ選べ。

a)最初に軟骨原基の中央区部に血管が侵入する。

b)縦の成長は成長軟骨板で行われる。

c)膜内骨化は骨端部に始まる。

d)二次骨化中心は骨端部に形成される。

e)モデリングがみられる。

 

82骨折の治癒過程について正しいものをa〜eから一つ選べ。
a)炎症期修復期骨改変期
b)炎症期骨改変期修復期
c)修復期炎症期骨改変期
d)修復期骨改変期炎症期
e)骨改変期炎症期修復期

 

83】関節軟骨について誤っている記載の組み合わせを選べ。

1)tidemarkがみられる。

2)プロテオグリカンとヒアルロン酸は連続している。

3)包水力を担うのはU型コラーゲンである。

4)部分欠損は自然に治癒する。

5)関節軟骨細胞への栄養は主に関節液による。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

85RAについて正しいものの組み合わせ。

1)RAの自然経過において、発症2年で半数以上の症例に骨びらんが見られる。

2)関節破壊進行度のX線評価としてSteinbrockerXstage分類とLarsenXgrade分類、Sharp法などがある。

3)増殖性変化を伴わないのがRAにおける関節破壊の特徴である。

4)環軸椎亜脱臼に伴う脊髄症の診断にはMRIが優れている。

5)造影MRIは視診・触診できない滑膜炎の診断に有効である。

a)123 b)125 c)234 d)345 e)15全て

 

88】血清反応陰性脊椎関節症について述べた文のうち正しいものをaeの中から選べ。

1)血清反応陰性とは抗核抗体陰性のことである。

2)強直性脊椎炎は仙腸関節炎や脊椎炎を表す。

3)HLA-B27陽性が多い。

4)クラミジア性器感染症罹患の一ヵ月後に下肢の非対称性の少数関節炎を発症した場合、反応性関節炎を考える。

5)ライター症候群は血清反応陰性脊椎関節症に含まれない。

a)123 b)125 c)145 d)234 e)345

 

89】スポーツ外傷傷害について正しいものの組み合わせをadから1つ選べ。

1)投球骨折は、青壮年男性の草野球プレイヤーに好発する。

2)テニス肘とは、上腕骨二頭筋長頭腱腱鞘炎のことである。

3)投球の加速期の慢性刺激により、離断性骨軟骨炎が発生する。

4)上腕骨近位骨端せん離開はプロ野球選手に好発する。

5)野球肩では、肩峰下滑液包炎が起こる。

a)135  b)234  c345  d125

 

90スポーツ外傷・障害について正しいものの組み合わせをadから1つ選べ。

1)上前腸骨棘剥離骨折は、マラソンランナーに発生する。

2)足関節捻挫では、足関節内側後方の靭帯損傷が多い。

3)エアロビクスで、中足骨の疲労骨折が発生する。

4)腸頸靭帯炎では、膝関節より近位外側に痛みが発生する。

5)アキレス腱断裂では、Thompson Test が陽性である。

a)135  b)234  c345  d125

 

91スポーツ外傷、障害について正しいものの組み合わせを選べ。

1)ボクサー骨折は舟状骨骨折のことである。

2)発育期児童のスポーツ指導では、個体差を考慮した運動負荷を心がける。

3)小児のスポーツ外傷の発生率は練習時間と相関する。

4)足関節捻挫の救急処置は、患部の安静、挙上、固定、冷却が有効である。

5)脛骨疲労骨折は、陸上長距離選手よりも水泳選手に発生しやすい。

a)135  b)234  c345  d125

 

92】スポーツ種目と好発する障害・外傷の組み合わせで、正しいものの組み合わせをadから一つ選べ。

1)ラグビー:肩鎖関節脱臼  2)野球:上腕骨小頭離断性骨軟骨炎

3)バスケットボール:上腕骨外側上顆炎  4)レスリング:腸脛靱帯炎

5)剣道:アキレス腱炎

a)135  b)234  c345  d125

 

93関節硝子)軟骨について正しいものをaeから一つ選べ。

a)神経に富む組織である。  b)損傷されると修復されない。

c)表面は骨膜によって覆われている。  d)大部分のコラーゲンはT型である

e)骨髄から血行によって栄養されている。

 

94】石灰化障害により類骨組織が過剰となる疾患はどれか。

1)くる病  2)骨軟化症  3)慢性腎不全

4)多発性骨端異形成症  5)副甲状腺機能亢進症

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

95】骨粗鬆症について正しい組み合わせを選べ。

1)骨皮質は薄くなる。

2)海綿骨の骨梁は少なくなる。

3)骨内の類骨組織の割合は増える。

4)骨端成長軟骨板の活動は低下している。

5)骨の再造形(remodeling)が消失している。

a)12 b)15 c)23 d)34 e)45

 

96四肢短縮、FGFR3異常、知能正常を呈する疾患はどれか。一つ選べ。

a)大理石病  b)Morquio症候群  c)骨形成不全症

d)軟骨無形成症  e)先天性脊椎・骨端異形成症

 

97変形性関節症について誤っているものを一つ選べ。

a)滑膜関節の進行性疾患である。

b)加齢とともに発生頻度が増加する。

c)初期症状は運動時痛である。

d)初期X線所見は関節裂隙の狭小化である。

e)初期では人工関節置換術の適応がある。

 

【問題番号不明】

 1)関節リウマチの人工股・膝関節は長期成績が安定している。

 2)環軸椎亜脱臼による頚髄症の場合、後方の徐圧・固定が有効である。

 3)手関節部で伸筋腱断裂がある。

 4)人工関節の合併症では深部静脈血栓症・肺塞栓に注意する。

 5)関節リウマチの人工足関節の成績はまだ不安定である。

a)123  b)125  c145  d234  e)15全部

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送