平成17年度 「腎・高血圧」 概説試験

(復元)

○ 実施日: 2006.1.13

○ 試験時間: 90

○ 問題用紙: 問題用紙は12ページの冊子に。解答用紙はA4が2枚。問題・解答併せて提出。

○ 不合格: ?人

○ コメント: 腎臓の平方先生が「今年は傾向を変える」みたいなことを言っていたが、「腎臓・病理」は17年卒試とほぼ全く同じ。「泌尿器」「移植」がやや変わっていたくらいで、他はほぼ過去問通りだった。席は自由。試験官は4人。

 

<腎臓・移植>

【1】30歳男性、慢性糸球体腎炎で通院中であり、今回クレアチニン‐クリアランス試験を行い次の結果を得た。

1日尿量 2880 ml、尿クレアチニン濃度 45mg/dl、血清クレアチニン濃度1.5mg/dl、体表面積1.80 m2。のクレアチニン-クリアランス(ml/)を計算せよ。ただし、成人の標準体表面積を1.73 m2で補正せよ。

A. 77.7  B. 67.7  c. 57.7  d. 47.7  e. 37.7

 

【2】 腎のサイズが小さいのが特徴なのは?

A. IgA腎症の末期腎不全

B. 38才での初回妊娠

C. 54才の常染色体優性遺伝多発嚢胞腎

D. 確定診断後1年の1型糖尿病

E. 発症後2週間の微小変化型ネフローゼ症候群

 

【3】 尿中Na+排泄量が低下するものはどれか。

1.Addison

2.肝硬変

3.腎前性急性腎不全

4.甲状腺機能低下症

5.ADH不適合分泌症候群

a 12  b 15  c 23  d 34  e 45

 

【4】 ネフローゼの診断基準について誤っているものを選べ。

A. 一日尿蛋白量3.5g以上

B. 血清総蛋白濃度6.0g/dl未満

C. 血清アルブミン濃度3.0g/dl未満

D. 血清総コレステロール濃度250mg/dl以上

E. 血清クレアチニン濃度1.2mg/dl以上

 

【5】 55歳女性・・・ 以下忘れました。

 

【6】 15歳女性、上気道炎後10日の症例。尿蛋白2+ 潜血2+、扁桃発赤を認める。(その他に検査データが挙げられていましたが、溶連菌感染後AGNに矛盾しない所見です。) このとき検査すべき項目は?

1.ASO  2.IgA  3.抗好中球細胞質抗体  4.抗糸球体基底膜抗体  5.血清補体価

a 12  b 15  c 23  d 34  e 45

 

【7】 IgA腎症の予後に関わりが深いものを選べ。

1. 血尿  2. 蛋白尿  3. 高血圧  4. 血清IgA高値

a.(1,3,4)  b.(1,2)  c.(2,3)  d.(4)  e.全て

 

【8】 IgA腎症について正しいのはどれか。

1. IgAが糸球体メサンギウム領域に沈着する。

2. 無症候性血尿が主要徴候である。

3. 血中IgAは低下する。

4. ネフローゼ症候群をきたすことが多い

5. 血清補体価は正常である。

A. 123  B. 125  C. 145  D. 234  E. 345

 

【9】 蛋白尿の選択性(selectivity index)を示すクリアランス比として正しいものを選べ。
A)
アルブミンとβ2ミクログロブリン

B)アルブミンとトランスフェリン

C)IgAIgG

D)IgGIgM

E)IgGとトランスフェリン

 

10】 ネフローゼ症候群を呈するのはどれか。

1.アミロイドーシス  2.HodgKin病  3.巣状糸球体硬化症  4.全身性エリテマトーデス

A.1,3,4のみ  B.1,2のみ  C.2,3のみ  D.4のみ  E.1-4すべて

 

11】 尿細管性アシドーシスを来たすものの組み合わせを選べ。

1 Goodpasture症候群  2 Fanconi症候群  3 Sjogren症候群  4 多発性骨髄腫  5 原発性高アルドステロン症
a 1,2,3
  b 1,2,5  c 1,4,5  d 2,3,4  e 3,4,5

 

12】 Alport症候群について誤ったものを選べ。

1) 感音性難聴を伴う。

2) 尿異常は蛋白尿で始まる。

3) 女性の方が男性よりも進行性である。

4) Ⅳ型コラーゲンの異常がある。

5) 電子顕微鏡で糸球体基底膜の多層状の肥厚を認める。

A)12  B)15  C)23  D)34  E)45

 

13】 血清補体価が低下するのはどれか。

1)急性糸球体腎炎  2)紫斑病性腎炎  3)IgA腎症  4)膜性腎症  5)ループス腎炎

A)12  B)15  C)23  D)34  E)45

 

14】 糖尿病性腎症について正しいものはどれか。

1. 初期には糸球体濾過量は増加する。

2. 腎不全の進行に伴いインスリン需要量は増加する。

3. アルドステロン分泌は増加している。

4. 尿に赤血球円柱を認める。  5.腎不全の進行は比較的急速である。

A.1,2  B.1,5  C.2,3  D.3,4  E.4,5

 

15】 60歳男性。血痰、全身倦怠感、微熱で受診した。尿蛋白(3+)、顕微鏡的血尿、血圧160/96mmHg、血清カルシウム濃度8.6mg/dl、血清リン5.4mg/dl、血清カリウム濃度5.4mg/dl、血清クレアチニン濃度5.2mg/dlBUN76mg/dlMPO-ANCA(抗好中球細胞質抗体)100U/lCRP12.0mg/dl、血液ガス(pH 7.16pO2 76mmHgpCO2 35mmHg)、胸部X線検査にて多発性に境界不明瞭な浸潤影がみられた。

設問1.この疾患の腎組織所見で予想されるものはどれか。

A.半月体形成性糸球体腎炎  B.管内増殖性糸球体腎炎  C.膜性増殖性糸球体腎炎  D.悪性高血圧  E.巣状糸球体硬化症

 

設問2.第一選択としてふさわしい薬剤は次のうちどれか。

C. 副腎皮質ステロイド 他は忘れました。

 

設問3.この疾患について正しいのはどれか。

1)わが国では小児例が半数を占める。

2)腎臨床症候はネフローズ症候群を呈する。

3)生命予後は、腎生存予後とも不良である。

4)生命予後に影響を与える因子の一つに肺病変の有無があげられる。

5)死を原因として感染症によるものが半数を占める。

A)123  B)125  C)145  D)234  E)345

 

16】 血清クレアチニン5.0mg/dlの患者において、急性腎不全と慢性腎不全の鑑別で有用なのは?

A24時間クレアチニンクリアランス  B.パラアミノ馬尿酸(PAH)クリアランス  C.レノグラフィー  D.腎エコー  E.尿中Na濃度

 

17】 腎前性と腎性の急性腎不全の鑑別に使われるものはなにか?

1尿浸透圧

2尿蛋白量

324時間尿量

4尿中K排泄量

5尿中Na排泄率

A(1,2) B(1,5) C(2,3) D(3,4) E(4,5)

 

18】 尿毒症の症候として見られるものはどれか。

1)皮膚掻痒  2)心膜炎  3)Kussmaul呼吸  4)口臭

A.134のみ  B.12のみ  C.23のみ  D.4のみ  E.1-4のすべて

 

19】 高カリウム血症の治療として適当なものを選べ。

1陽イオン交換樹脂注腸  2生食投与  3スピロノラクトン  4インスリン、ブドウ糖投与  5 血液透析

A)123  B)125  C)145  D)234  E)345

 

20】 慢性腎不全で見られる症状を選べ。

1) 高Mg血症

2)高Ca血症

3)高P血症

4)低尿酸

5)アシドーシス

選択肢は忘れてしまいました。

 

21

 

22】 56歳男性。38度の発熱が続いており食欲もなく臥床していた。食事、水分摂取は不良。その後次第に尿量減少、全身倦怠感、下肢の脱力を自覚し来院。母方の兄弟に3人慢性透析患者がいる。身長168cm体重68kg脈拍血圧に異常はなし。眼瞼貧血様、口臭有り(尿臭)、皮膚粘膜に脱水所見有り。腹部に両側長径18cm横径13cmの腫瘤を触れる。

血算 Hb 10 WBC 10800 Plt 120000

生化 Na 148 K 7.6 Cl 108 BUN 140 Cr 6.0 HbA1c 4.5

血ガス pH 7.14 HCO3- 12 PaO2 98 PCO2 16

(1) アニオンギャップを計算し最も近いものを選びなさい。(カリウムは除いて計算すること)

22  B28  C32  D36  E40

 

(2) この疾患について間違っているものを一つ選びなさい。

A家族歴がある。  B病変は片側性である。  C肝にも病変が見られる。

D脳動脈瘤を伴うことがある。  E腎性高血圧の原因となる。

 

(3)この状態を改善するために行う処置はどれか。

1)血液透析  2)スピロノラクトン投与  3)輸血  4)ブドウ糖インスリン療法  5)重曹投与
A)123
  B)125  C)145  D)234  E)345

 

23】 緊急透析を行う必要があるのは?

1、ベンゾジアゼピン系睡眠薬大量服用による意識障害

2、低ナトリウム血症による意識障害

3、高カリウム血症による心電図異常

4、高窒素血症による意識障害

5、肺水腫による急性呼吸不全

答の組合せは忘れてしまった。

 

24】 人工腎臓(血液透析、腹膜還流)によって速やかな改善が期待できる病態として正しい組み合わせはどれか。

1.肺水腫  2.代謝性アシドーシス  3.高カリウム血症  4.腎性貧血  5.尿毒症性末梢神経障害

A.123  B.125  C.145  D.234  E.345

 

25】 連続携行式腹膜透析(CAPD)と血液透析を比べたとき、正しいのはどれか。

1. 厳しいカリウム制限が必要である。

2. 社会復帰が困難である。

3. 高脂血症を起こしやすい。

4. 残存機能が保たれる。

5. 血圧の変動が少ない。

選択肢は忘れました。

 

26】 副腎皮質ホルモン(PTH)について正しいものを選べ。

1)高リンはPTHの分泌を促進する。

2)高カルシウムはPTHの分泌を促進する。

3)PTHは骨代謝の回転を抑制する。

4)ビタミンD投与により、PTHの分泌を抑制する。

5)透析患者では健常者に比べて骨のPTH感受性が低下している。

A.123  B.125  C.145  D.234  E.345

 

27】 症例問題。「血尿」、「聴力障害」など、Alport症候群と思われるもの。

設問1.組織所見として正しいもの。

1)間質に泡沫細胞が見られる。

2)基底膜にspikeがある。

3)蛍光抗体法でIgGが線状に染色される。

4)電子顕微鏡で上皮に高電子密度沈着物が認められる。

5)電子顕微鏡で基底膜緻密層の多層化が認められる。

A.(1,2)  B.(1,3)  C.(2,3)  D.(3,4)  E.(4,5)

 

 

<小児>

【1】 下記の文章より正しいものを2つ選べ。

A) 胎児期の両腎の無形成や極度の低形成、異形成、嚢胞腎、尿路の閉塞等による羊水過多は胚低形成の原因となり、Potter症候群と呼ばれている。

B) 幼児の血清クレアチニン値1.mg/dLは正常値である。

C) 年齢が低い程体内総水分量の割合は多いが、細胞外液量は比較的一定である。

D) 学校検尿で反復性尿路感染症を発見した場合には排泄性膀胱造影等を行い、膀胱尿管逆流現象等の先天成人・尿路奇形の発見に努める。

E) 小児は成長期にあるので腎疾患の存在で栄養障害、発育障害をきたしうる。

 

【2】 小児のネフローゼ症候群について下記の文章より正しいものを2つ選べ。

A) 小児のネフローゼ症候群の約9割が原発性腎疾患で、そのうち微小変化型ネフローゼ症候群が約50%を占める。

B) 微小変化型ネフローゼ症候群の好発年齢は3~6歳で、男女比は約2:1で男児に多い。

C) 微小変化型ネフローゼ症候群では、電顕所見として上皮細胞下に特徴的なhampが見られる。

D) 重大な合併症である血栓症は腎をはじめとする各部位の深部静脈に多発する。

E) 微小変化型ネフローゼ症候群の9割以上はステロイド剤に反応し完全寛解するが、2割程度は再発する。

 

【3】 Henoch-SchoIein紫斑病について下記の文章より正しいものを二つ選べ。

A) 三大症状とは、皮膚症状、腹部症状、腎炎症状である。

B) 全身性の血管炎がその病態と考えられ、細静脈を主病変とする。

C) 出血時間、凝固時間の延長とともに、凝固第ⅩⅢ因子活性の低下がみられることがある。

D) 腎不全が発症するのは8週以降である。

E) 腎炎合併例では糸球体のメサンジウム領域にIgA腎症と同様のIgAの沈着がみられる。

 

【4】 急性糸球体腎炎について下記の文章より正しいものを2つ選べ。

1) あらゆる年齢に発症するが、好発年齢は5~12歳である。

2) 血尿、蛋白尿、高血圧が三大主徴である。

3) 肉眼的血尿はほぼ必須の所見である。

4) 通常では溶連菌による咽頭感染の1~2週間後に発症する。

5) C3CH50などの低補体血症が認められ、遷延化することが多い。

 

【5】 中学一年生の男児。学校の検尿で蛋白(1+)を指摘され来院。血尿(-)。来院時早朝尿蛋白(試験紙法)(±)。血液生化学的検査:総蛋白6.5mg/dlBUN12mg/dlCr0.6mg/dl、総コレステロール180mg/dl、血清免疫学的検査:ASO125単位、血清補体価(C3)80mg/dl、抗核抗体(-)、腎エコーでは大きさ、形態、異常なし。本患児について診断に有用なのはどれか。一つ選べ。

A 前湾負荷試験

B 排泄性膀胱造影

C 腎生検

D 尿中アミノ酸測定

E 尿中β2ミクログロブリン測定

 

 

<移植>

【1】 解剖について。正しいのはどれか。

1)腹部大動脈分岐は頭部より、腹腔動脈→上腸管膜動脈→腎動脈の順となっている。

2)左腎静脈は大動脈の背側を通る。

3)左性腺静脈は、下大静脈に直接環流している。

4)尿管は骨盤内にて、総腸骨動脈と交差している。

A1のみ、 B14、 C23、 D124、 E1~4のすべて

 

【2】 臓器移植について、以下のうち正しいものを選びなさい。

1)非血縁の家族ドナーでも臓器提供できる。

2)未成年者も16才以上については、臓器提供の対象に含まれる。

3)80才でも健康体であればドナーとなりうる。

4)法的脳死判定は六時間の間隔をあけて二度行うことが定められている。

A1のみ、 B14、 C23、 D124、 E1~4のすべて

 

【3】 腎移植について以下のうち正しいものを選びなさい。

1)腎移植を行っても腎不全患者の生命予後は改善しない。

2)腹膜透析患者の場合、CAPDカテーテルは腎移植手術と同時に抜去する。

3)ドナー腎動脈が複数の場合でも腎移植は可能である。

4)A型からO型、A型からAB型への移植では、後者の方が免疫抑制療法が必要となる。

A1のみ、 B14、 C23、 D124、 E1~4すべて

 

【4】 拒絶反応、免疫抑制について正しいものを選びなさい。

1)細胞性拒絶反応の主体はTcellである。

2)現在使用されている免疫抑制剤の中心は、カルミニューリン阻害剤と呼ばれるもので、シクロスポリンとタクロリムスがある。

3)移植直後の致命的感染症ぼ代表として、サイトメガロウイルス肺炎がある。

4)慢性拒絶反応は移植腎血管の慢性線維性狭窄を伴う不可逆性の変化である。

A1のみ、 B14、 C23、 D124、 E1~4すべて

 

 

<泌尿器>

【1】

 

【2】 最も正しい内容を記載している文を選べ

A)続発性VURの診断に膀胱鏡検査は大変有用である

B)排尿時尿道膀胱造影においてUVRが腎う腎杯まで達している場合、その程度は国際分類に従うとⅢ度以上と判断できる

C)原発性VURにおける腎機能検査には排泄性腎う造影(VIP)が多用される

D)排尿時尿道膀胱造影において、VURとともに膀胱壁の不整(肉柱)像を伴う場合、続発性VURが疑われる

E)尿管口の側方偏位の所見は小児VURの診断では大変重要である

 

【3】 たぶん正しいものを選べ?

1)小児VURは軽度の場合には自然寛解が期待できるが、経過観察時には感染に注意しなければならない。

2)成人のVURは自然寛解が期待できないので、積極的逆流防止術を行う。

3)小児VURの保存的治療には抗菌剤使用する。

4)逆流防止術は尿管の直径に応じて粘膜下尿管の長さを決める。

5)逆流性疾患の原因としてVURはとても重要なので、感染、再発がない場合でも防止術が大切だという意見もある。

A)1、2、3 B)2、3、4 C)3、4、5  D)1、4、5  E)2、3、5  F)1、3、5  G)2、3、4  H)4、5

 

 

<高血圧>

【1】

 

【2】 レニン・アンジオテンシン系に関する記述として正しい組み合わせを選べ。

1) アンジオテンシンⅡ2(AT2)受容体の刺激により血管拡張が惹起され、細胞増殖は抑制される。

2) キマーゼはアンジオテンシン1の主な産生酵素である。

3) アンジオテンシンⅡはレニン分泌を抑制する。

4) アンジオテンシン変換酵素は肺胞上皮に特異的に存在する。

5) アンジオテンシン変換酵素阻害薬はブラジキニンの分解を抑制する。

A(123)B(125)C(135)D(234)E(235)F(345)

 

【3】 臓器合併症のない高血圧患者の非薬物療法として推奨されるものはどれか。

1)食塩摂取制限  2)マグネシウム、カルシウムの摂取制限  3)野菜や果物の摂取  4)タンパク質の摂取制限  5)適度の有酸素運動

A.1,2,3  B.1,2,5  C.2,3,4  D.2,3,5  E.3,4,5  F.1,3,5

 

【4】

 

【5】 老年者高血圧の治療に関する記述として誤った組み合わせを選べ。

1)75歳以上の高血圧は治療を必要としない。

2)老年者であっても生活習慣の修正、特に減塩が重要である。

3)老年者の服用頻度が高い非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)は一部の降圧薬の作用を減弱する。

4)第一選択薬として、β遮断薬が推奨される。

5)合併症のない老年者高血圧の降圧目標は125/75mmHg未満とする。

A(134)B(125)C(135)D(145)E(234)F(345)

 

【6】 降圧薬と副作用の組み合わせが正しいものを選べ。

1)ACE阻害薬…乾咳、高カリウム血症

2)Ca拮抗薬…浮腫、動悸、便秘

3)サイアザイド系降圧利尿薬…低カリウム血症、耐糖能低下、インポテンツ

4)α遮断薬…起立性低血圧、浮腫

5)β遮断薬…徐脈、気管支攣縮、

A(123)B(124)C(234)D(235)E(345)F(すべて)

 

【7】 非薬物療法の中で降圧作用が確認されている組み合わせを選べ。

)減塩

)体重減量

)ビタミンC

)アスピリン

)定期的な運動

(123)、B(124)、C(125)、D(235)、E(345)

 

【8】 正しい組み合わせを選べ。

1)血圧レベルは脳卒中と深い関連があるが、虚血性心臓病との関連はない。

2)本邦の疫学研究では血圧値が140/90mmHg以上では脳梗塞の発症リスクが増加することが示されている。

3)本邦の食塩摂取量は戦後一貫して低下し目標値に達している。

4)数回の来院で安定して血圧150/95mmHg以上を高血圧と考える。

5)家庭血圧測定での血圧は、白衣高血圧の除外の役に立つ。

A(12)B(25)C(134)D(245)E(135)F(すべて)

 

【9】 正しいものを選べ。

1)カルシウム拮抗薬とβ遮断薬の組み合わせは有効である。

2)気管支喘息患者へのカルシウム拮抗薬の投与は禁忌である。

3)利尿薬とACE阻害薬の組み合わせは有効である。

4)妊婦にはACE阻害薬の投与は禁忌である。

5)本邦の高血圧治療ガイドラインでは第一次選択薬にβ遮断薬は含まれていない。

A(123)B(124)C(134)D(345)E(135)F(すべて)

 

10】 正しくないものを選べ。

1)脳梗塞患者では血圧が上昇していることが多く、再発予防のため早急に至適血圧(120/80Hg 未満)にする必要がある。

2)ACE阻害薬は腎機能を悪化させるため、慢性腎不全では使用しない。

3)左室肥大の改善効果はβ遮断薬がもっとも強い。

4)閉塞性動脈硬化症では浮腫の副作用があるカルシウム拮抗薬は使用しない。

5)利尿薬は尿酸排泄を促進するため痛風を有する高血圧患者でよく使用される。

A(123)B(124)C(134)D(345)E(135)F(すべて)

 

11】 原発性アルドステロン症に関して正しい組み合わせを選べ。

1)二次性内分泌性高血圧の中で最も頻度が高い。

2) 低カリウム血症、代謝性アルカローシスがみられる。

3) 血漿レニン活性、血漿コーチゾル濃度はともに低い。

4)特発性アルドステロン症の治療は、まず副腎摘出術を考える。

5)腺腫によるものは、ACTH依存性である。

A(123)B(125)C(135)D(234)E(235)F(345)

 

12】 褐色細胞腫に関して正しいものを選べ。

1)腫瘍の発生部位として後腹膜腔が最も多く、しかも半数以上は悪性である。

2)副腎髄質や傍神経節に存在するクロム親和性細胞が腫瘍化したものである。

3)主症状として頭痛、動悸、発汗があげられる。

4)高圧薬を用いる場合はβ遮断薬を第一選択薬とする。

5)甲状腺髄様癌と合併したSipple症候群では両側性、家族性のことが多い。

A(123)  B(125)  C(135)  D(234)  E(235)  F(345)

 

<解答>Eのようです

 

13】 ()内の正しいものを選べ。

1)血圧は一般に昼間高く、夜間就寝中に低下する日内変動を示すが(dipper)、夜間の血圧降下が減少ないし消失する状態はnon-dipperと定義され、non-dipperパターンを呈する高血圧患者はdipperと比較して、一般的に臓器障害の合併は(A:少ない、B:多い、C:同程度である)。

2)大動脈炎症による腎動脈狭窄は腎動脈の(A:起始部、B:中間部、C:遠位側)に多い。

3)腎静脈分腎レニン検査で、腎動脈狭窄側の静脈血レニン活性が健常側に比し(A:1.3、B:1.5、C:1.7)以上の場合、有意な左右差があるとみなされる。

4)腎血管性高血圧では、アンジオテンシン変換酵素阻害薬のカプトプリル負荷により血漿レニン活性は(A:著しく低下する、B:不変である、C:著しく上昇する)。

 

14】 先天性副腎過形成に伴う高血圧に関して正しい組み合わせを選べ。

1)高血圧とともに高カリウム血症がみられる

2)高血圧をきたすのは11β-hydroxylase欠損症と17α-hydroxylase欠損症である。

3)酵素欠損のためにコルチゾルが低下した結果、ACTH分泌亢進をきたす。

4)治療は、まず副腎摘出術を考える。

A(12)B(13)C(23)D(24)E(34)

 

15】アンジオテンシン変換酵素阻害薬の禁忌、または適していない病態を選べ。

)両側性腎動脈狭窄

)糖尿病合併高血圧

)妊娠高血圧

)うっ血性心不全

)高カリウム血症を伴う高血圧

(123)、B(125)、C(135)、D(234)、E(235)、F(345)

 

16悪性高血圧に関する記述で正しい組み合わせを選べ。

1)悪性高血圧症は拡張期血圧が130mmHg以上で、かつ眼底所見がKeith-Wagener Ⅳ度の所見を呈するものと定義される。

2)悪性高血圧の症状として視力障害が多くみられる。

3)Keith-WagenerⅣ度の所見はKeith-WagenerⅢ度の所見に加えて軟性白斑を伴うものである。

4)合併症のない悪性高血圧は高血圧緊急症(Hypertensive emergency)であり、1時間以内に降圧を図るべき状態と理解されている。

5)悪性高血圧にみられる低カリウム血症はレニン・アンジオテンシン系の亢進によることが多い。

A(123)B(125)C(135)D(234)E(235)F(345)

 

17】 妊娠高血圧に関する記述で正しい組み合わせを選べ。

1)妊娠中の高血圧は収縮期血圧160mmHg以上、かつ拡張期血圧95mmHg以上とされている。

2)正常妊娠では、第2三半期(14週~27週)には、妊娠前に比し血圧が低下する。

3)妊娠中毒症の主徴は高血圧、蛋白尿、浮腫である。

4)子痛前症は妊娠初期より発症することが多い。

5)妊婦に対する高血圧治療には、メチルドーパ、ラベタロール、ヒドララジンが用いられる。

A(1、2、3)、B(1、2、5)、C(1、3、5)、D(2、3、4)、E(2、3、5)、F(3、4、5)

 

<解答>E

<解説>1× 妊娠中の高血圧は、血圧の絶対値が高いか(140/90mmHg以上)、受胎前または妊娠初期と比較して収

縮期血圧で25mmHg以上または拡張期血圧で15mmHg以上の血圧上昇がみられる場合をいう。

   4× 子癇前症:妊娠20週を過ぎて血圧が上昇し、蛋白尿と浮腫を伴う。

 

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