アレルギー・膠原病 平成19年度概説
(獲得)
○ 2007.5.14 13:00〜15:00実施
○ 問題用紙はA4の冊子、解答用紙はA4白紙4枚、問題用紙は持ち帰り可。
○ 不合格:0人
○ 総括:小児、整形、アレルギーは過去問と変わらず。膠原病は過去問とは違うものが多
かった。11番などは新傾向で面白いかもしれません。全体的にそれほど難しいの
はないと思いますが、出題ミスと思われるものがあるのは困ったものです。他の
試験と同じように授業プリントとメモが大切。教科書は特にこれがいいというの
はないですが、朝倉内科学はわかりやすいです。
○ 参考文献:『ハリソン内科学』『朝倉内科学』『膠原病診療のミニマムエッセンス』
『医学大辞典(医学書院)』『皮膚科学(文光堂)』←古江先生著!
授業プリント、メモ、腎臓内科医の母に教わって解答作成しました。
【1】活動期全身性エリテマトーデス(SLE)によく見られる検査所見はどれか。
1)リンパ球減少 2)CRP強陽性 3)尿タンパク陽性 4)低補体血症
a)134 b)12 c)23 d)34 e)1〜4の全て
答:a
1)○ 2)× CRPは上昇しない 3)○ 4)○
【2】ベーチェット病について正しいのはどれか。
1)ぶどう膜炎、外陰部潰瘍の存在が診断に特に重要である。
2)HLA-B51陽性が診断の参考となる。
3)活動期には補体が低下する。 4)南半球に多い疾患である。
a)134 b)12 c)23 d)34 e)1〜4の全て
答:b
1)○ 2)○ 3)× 増加する 4)× シルクロード病
【3】強皮症(diffuse type)について正しいのはどれか。
1)副腎皮質ステロイド剤が著効する。
2)レイノー症状が発症に先行することが多い。
3)肺線維症が代表的な内臓所見である。
4)全国で50万人の患者が存在する。
a)134 b)12 c)23 d)34 e)1〜4の全て
答:c
1)× 超大量免疫抑制療法+幹細胞移植が有効
2)○ SScとMCTDはレイノー症状が先行しやすい 3)○ 4)× 5000人
【4】混合性結合組織病(MCTD)について正しいものはどれか。
1)SLE、関節リウマチ、強皮症の症状、所見が混在する。
2)比較的予後良好であるが、肺高血圧の合併した場合は注意が必要。
3)鎮痛解熱剤による無菌性髄膜炎を起こすことがある。
4)男女比は5:1で男性に多い。
a)134 b)12 c)23 d)34 e)1〜4の全て
答:c
1)× SLE、SSc、PM/DMの所見 2)○
3)○ NSAID、特にイブプロフェンでなりやすい 4)× 1:13〜16で女性に多い
【5】全身性エリテマトーデスの診断に役立つ症状はどれか?
1)紫外線に過敏である 2)骨の破壊を伴う激しい関節炎
3)脱毛 4)痙攣発作
a)134 b)12 c)23 d)34 e)1〜4の全て
答:a
1)○ 2)× 骨破壊は基本的にない 3)○ 4)○
【6】次にあげるループス腎炎の組織所見のうちネフローゼ症候群を呈する頻度が高いも
のはどれか?
1)正常糸球体(WHOT型) 2)純粋なメザンギウム変化型(WHOU型)
3)びまん性糸球体腎炎(WHOW型) 4)びまん性膜性糸球体腎炎(WHOX型)
a)134 b)12 c)23 d)34 e)1〜4の全て
答:d
1)× 1%以下 2)× 1%以下 3)○ 最も起こりやすい(約70%)
4)○ W型についで起こりやすい(約20%)
【7】抗リン脂質抗体症候群について正しいものはどれか?
1)出血傾向を伴う。 2)習慣性流産を合併することが多い。
3)APTTの延長が見られる。 4)血小板の増加を伴う。
a)134 b)12 c)23 d)34 e)1〜4の全て
答:c
1)× 血栓ができやすい 2)○ 3)○ 4)× 血小板は減少
【8】皮膚筋炎について正しいものはどれか?
1)ヘリオトロープ疹が見られる。 2)筋酵素が上昇する。
3)悪性腫瘍を合併する頻度が高い。
4)筋生検で筋線維の変性、細胞浸潤が見られる。
a)134 b)12 c)23 d)34 e)1〜4の全て
答:e
1)○ 2)○ 3)○ 4)○
【9】シェーグレン症候群について正しいものはどれか?
1)20〜30歳代の若年女性に多い。 2)しばしば耳下腺が腫脹する。
3)間質性腎炎を合併することがある。
4)唾液腺の組織所見では好中球優位の浸潤が認められる。
a)134 b)12 c)23 d)34 e)1〜4の全て
答:c
1)× 40〜60歳代の女性に多い 2)○ 3)○ 4)× リンパ球の浸潤
【10】成人スチル病について正しいものはどれか?
1)40℃におよぶ弛張熱あるいは間歇熱が見られる。
2)発熱時のサーモンピンク色紅斑の出現は診断の有力な根拠となる。
3)原則としてリウマトイド因子、抗核抗体は陰性である。
4)高率にフェリチンが著増する。
a)134 b)12 c)23 d)34 e)1〜4の全て
答:e
【11】患者に以下の症候があった際に、リウマチ・膠原病疾患の中で疑うべきものを1つ
ずつ挙げよ。
1)10歳代後半から20歳代の若年女性 2)高熱 3)脱毛 4)レイノー症状
5)皮膚潰瘍 6)ぶどう膜炎 7)リンパ節腫脹 8)筋肉痛
答:1)SLE 2)SLE、血管炎症候群、成人スチル病、PM/DMなど 3)SLE
4)SLE、SSc、MCTD 5)悪性関節リウマチ 6)ベーチェット病
7)SLE、SSc、関節リウマチ、成人スチル病、MCTD、DMなど 8)線維筋痛症
【12】早期関節リウマチの診断において、有用な検査の組み合わせはどれか?
1)MMP-3 2)MRI検査 3)関節液検査 4)抗Sm抗体 5)抗CCP抗体
a)123 b)234 c)345 d)125 e)145
答:d
【13】次の組み合わせで正しくない組み合わせはどれか?
a)抗dsDNA抗体と全身性エリテマトーデス b)抗ヒストン抗体と薬剤性ループス
c)抗SS−A抗体と新生児ループス d)抗Jo−1抗体と強皮症
e)MPO−ANCAと顕微鏡型多発血管炎
答:d
d)× 抗Jo-1抗体はPM/DM
【14】ループス腎炎の腎組織検査に関する記述で正しいのはどれか?
a)巣状ループス腎炎の「巣状(focal)」とは、「病変が1つの糸球体の糸球体係蹄の半分
未満に認められる」ことを意味する。
b)ネフローゼ症候群を最も呈しやすい組織型はメサンギウム増殖性ループス腎炎であ
る。
c)最も頻度が多く、急速な腎機能障害を呈する代法的活動性組織型は膜性ループス腎
炎である。
d)微小メサンギウムループス腎炎では、光学顕微鏡で糸球体は正常であるが、蛍光抗
体法でメサンギウムに免疫沈着物が認められる。
e)非活動性糸球体病変として、糸球体硬化、ワイアーループ、フィブリノイド壊死、
繊維性半月体形成などがある。
答:d
a)× 病変の認められる糸球体が半分以下のこと b)× びまん性ループスに多い
c)× びまん性ループスが最も頻度が高い d)○
e)× ワイアーループ、フィブリノイド壊死は活動性病変
【15】関節リウマチについて正しいものはどれか?
1)遺伝的要因として最近注目されている遺伝子としてPADI3がある。
2)関節リウマチと心血管系イベントの発症には関連がある。
3)病態に関与するヘルパーT細胞として最近注目されているのはTh1細胞である。
4)病態形成に炎症性サイトカイン(TNF,IL-1,IL-6)が関与する。
5)早期診断・治療によって完全治癒が見られるようになった。
a)14 b)23 c)24 d)25 e)34 f)45
答:c
1)× PADI4 2)○ 3)× TH17 4)○ 5)× 治癒はない
【16】関節リウマチについて正しいものはどれか?
1)スワンネック変形はPIP関節の屈曲によって起こる。
2)早期診断としての抗CCP抗体は、疾患特異性は低いが感度が高い。
3)IgG-RFは疾患特異性が高い。
4)骨X線検査は早期診断に有用である。
5)関節液の粘調度は、正常の場合より高いことが多い。
a)12 b)23 c)24 d)25 e)35 f)45
答:? 不適切な出題です
1)× PIPは過伸展 2)× 特異度90%以上 3)○ 4)× MRI 5)× 低い
【17】関節リウマチの治療について正しくないものはどれか?
1)2002年のACRのガイドラインでは6ヶ月以内に抗リウマチ薬を開始することが勧
められている。
2)メトトレキサートは関節リウマチ治療の基本的な薬剤である。
3)COX-2選択性のNSAID使用の際には心血管系イベントの発生に気をつける。
4)DAS28-ESR3.0は関節リウマチの寛解状態といえる。
5)DMARDsの特徴として効果発言の遅効性とエスケープ現象が多い。
a)12 b)13 c)14 d)24 e)25 f)34
答:c
1)× 3ヶ月以内 2)○ 3)○ 4)× 寛解は2.6以下 5)○
【18】以下の生物学的製剤の説明として正しい組み合わせはどれか?
1)エタネルセプト − 抗TNFa抗体によるTNFa阻害
2)インフリキシマブ − 可溶性IL-1受容体
3)トシリズマブ − 抗IL-6受容体抗体によるIL-6結合阻害
4)アバタセプト − CTLA-4融合蛋白によるCD28-B7結合阻害
5)リツキシマブ − T細胞除去
a)12 b)13 c)14 d)23 e)34 f)45
答:e
1)× 抗体ではない 2)× 抗TNFα抗体 3)○ 4)○ 5)× B細胞
【19】悪性関節リウマチについて正しいものはどれか?
1)間質性肺炎または肺線維症を認めることがある。
2)関節リウマチに比べると男性の頻度が高い。
3)治療の基本はメトトレキサートによるものである。
4)リウマトイド因子は上昇していることが多い。
5)皮膚潰瘍や指趾壊疽を来すことは少ない。
a)123 b)124 c)125 d)234 e)345
答:b
1)○ 2)○ 3)× ステロイド、ステロイドパルス 4)○ 5)×
【20】アミロイドーシスについて正しくないものはどれか?
1)心病変の合併は少ないとされている。
2)続発性アミロイドーシスをきたすリウマチ性疾患の中では関節リウマチが多い。
3)診断において、過マンガン酸カリ処理でコンゴーレッド染色陽性は有用である。
4)原発性アミロイドーシスでは免疫グロブリンL鎖が組織に沈着する。
5)関節リウマチの病勢をコントロールすることにより、アミロイドーシスの予後の改
善はのぞめない。
a)134 b)135 c)234 d)245 e)345
答:?
1)× 原発性アミロイドーシスなどに多い。予後と相関 2)○ 3)× 陰性
4)× ALが沈着 5)×
【21】以下の疾患名の中で、下記のキーワードに最も当てはまる膠原病類縁疾患を一つ記
入せよ。
キーワード
1)血小板減少、血栓症、抗カルジオリピン抗体陽性
2)リンパ球減少、肺高血圧症、抗U1RNP抗体陽性
3)口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、HLA-B51陽性
4)高ガンマグロブリン血症、抗SS-A抗体陽性、抗SS-B抗体陽性
5)39℃以上の高熱、白血球増多、好中球増多、リウマトイド因子陽性
6)全身に広がる慢性的な筋痛、全身倦怠感、睡眠障害、慢性頭痛
疾患名
ベーチェット病、成人スティル病、混合性結合組織病、抗リン脂質抗体症候群、
シェーグレン症候群、線維筋痛症、オーバーラップ症候群、リウマチ性多発筋痛症
答:1)抗リン脂質抗体症候群 2)混合性結合組織病 3)ベーチェット病
4)シェーグレン症候群 5)成人スティル病 6)線維筋痛症
【22】正しい組み合わせはどれか?
1)ウェゲナー肉芽腫症 − PR3-ANCA 2)高安動脈炎 − 男女比1:1
3)ヘノッホ・シェーンライン紫斑病 − 凝固第[因子増加
4)ANCA関連血管炎 − 川崎病
5)特発性クリオグロブリン血症 − V型アレルギーを介した組織障害
a)12 b)15 c)23 d)34 e)45
答:b
1)○ 2)× 若年女性に多い 3)× 減少 4)× Wegener、PN、MPA 5)○
【23】正しいものの組み合わせはどれか?
1)巨細胞性血管炎は副腎皮質ステロイドに対する反応が良く、免疫抑制剤を併用する
ことは少ない。
2)高安動脈炎ではクローン病より潰瘍性大腸炎の合併が多い。
3)アレルギー性肉芽腫性血管炎では血管壁に好酸球の浸潤が見られる。
4)結節性多発動脈炎では肺出血が高度に見られる。
5)ウェゲナー肉芽腫症で上気道、肺の病変が揃っていれば全身型に分類される。
a)123 b)125 c)145 d)234 e)345
答:a
1)○ 2)○ 3)○ 4)× 肺出血はMPAでよく見られる
5)× 上気道・肺・腎のすべてがそろうもの
【24】関節リウマチとNSAIDsについての記載で、正しい組み合わせの記号を書きなさい。
1)関節リウマチの女性は、健康女性に比べて妊娠しにくく、妊娠中の合併症が多い。
2)NSAIDsは、シクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害する。COX-1は、胃や腎臓に恒
常的に発現しており、このCOX-1を特異的に阻害することで、NSAIDsのもつ、消
化管潰瘍や間質性腎炎の副作用を回避することができる。
3)早期関節リウマチに対しては、副作用があるDMARDsは使わずに、比較的安全な
NSAIDsを用いて、積極的に治療を開始する。
4)関節リウマチ患者の寿命が優位に短いことには、その治療薬がもつ有害事象の関与もある。そして、NSAIDsは、関節予後を改善しない。
a)134のみ b)12のみ c)23のみ d)4のみ e)1〜4の全て
答:d
1)× 2)× 3)× MTXを用いる 4)○
【25】DMARDsについての記載で、正しい組み合わせの記号を書きなさい。
1)ブシラミンの副作用として、血小板減少がよく見られるので、フォローには血液学
的検査が必要である。
2)リウマチ結節やヘバーデン結節を呈している場合は、関節リウマチの病勢が強いと
きなので、積極的にDMARDsを用いて治療を行う。
3)妊娠中に関節リウマチは、改善することが多いことが知られている。しかし、悪化
した際は、ステロイドは妊娠中毒症を発症させ、胎児に対し催奇形性があるので、
使用を避け、DMARDsで積極的に治療する。
4)メソトレキセートの副作用の中には、重篤な間質性肺炎があるので、服用中の患者
さんの呼吸器症状の有無を確認することは重要である。
a)134のみ b)12のみ c)23のみ d)4のみ e)1〜4の全て
答:d
1)× 顆粒球 2)× ヘバーテンはOA 3)× ステロイドで治療する 4)○
【26】免疫抑制剤、抗サイトカイン療法について正しい組み合わせの記号を書きなさい。
1)サイクロスポリンは、シクロフィリンを有するTリンパ球と肝細胞の増殖を特異的
に抑える免疫抑制剤であるので、T細胞の増殖を阻害するが、肝臓には影響を与えな
い血中濃度を維持することが副作用回避の手だてである。
2)ループス腎炎のびまん性増殖性糸球体腎炎(WHOW型)に対しては、大量のステロ
イド療法を行う。免疫抑制剤は、高頻度に精神症状(CNSループス)を併発させる
ので使用しない。
3)キャッスルマン症候群の特効薬である抗IL-10受容体抗体は、日本で研究開発され
た薬剤であり、関節リウマチにも効果的であることが明らかになりつつある。
4)抗TNF-a抗体の副作用としては、細胞内寄生体感染症、特に結核の発症が心配され
ている。
a)134のみ b)12のみ c)23のみ d)4のみ e)1〜4の全て
答:d
1)× 肝→腎 2)× 免疫抑制剤も必要なら使用する 3)× IL-10→IL-6 4)○
【27】以下の( )の中に適当な語句を入れよ。
若年性関節リウマチ診断の手引き
1)6週間以上続く(1)
2)6週間未満の場合には、次の1項目を伴うもの
a)(2) e)屈曲拘縮
b)リウマトイド疹 f)頚椎の疼痛またはレントゲン像の異常
c)(3) g)リウマトイド因子陽性
d)朝のこわばり
リウマチ熱の診断基準
1)主症状
a)(4) b)(5) c)舞踏病 d)輪状紅斑 e)皮下小結節
2)副症状
臨床症状 − 関節痛、発熱
検査所見 − 急性期反応(赤沈、CRP)、(6)
答:1)多関節炎 2)虹彩炎 3)弛緩熱 4)心炎 5)多関節炎
6)心電図PR間隔延長
【28】正しい組み合わせはどれか?
1)アトピー性皮膚炎ではIgGが増加しやすい。
2)アトピー性皮膚炎では好酸球が増加しやすい。
3)接触皮膚炎の抗原検索はプリックテストで行う。
4)接触皮膚炎では表皮内ラングハンス細胞が重要である。
5)接触皮膚炎は接触原が接触したところに発生する。
a)12 b)23 c)34 d)45 e)13 f)14
g)15 h)24 i)25 j)35 k)45
答:I
1)× IgE 2)○ 3)× パッチテスト 4)× ランゲルハンス細胞 5)○
【29】皮膚筋炎の皮膚症状として正しいものを選べ。
1)prayer’s sign 2)ゴットロン徴候 3)ヘリオトロープ疹
4)Mechanic’s hand 5)再発性口腔内アフタ
a)123 b)125 c)145 d)234 e)345
答:d
1)× SSc 2)○ 3)○ 4)○ ARS抗体症候群で見られる
5)× ベーチェット病
【30】強皮症の皮膚症状として正しいものを選べ。
1)掻破性皮膚炎 2)後爪郭の出血点 3)斑状の毛細血管拡張
4)強指症 5)環状紅斑
a)123 b)125 c)145 d)234 e)345
答:d
1)× 2)○ 3)○ 4)○ 手指の硬化のことでSScの軽症型
5)× シェーグレン症候群などで見られる
【31】薬剤アレルギーの組み合わせで正しいものを選べ。
1)固定薬疹 − 皮膚常在リンパ球
2)薬剤性過敏症症候群 − あらゆる薬剤で生じうる
3)分子標的療法剤 − アレルギー性薬疹
4)手掌・足底の色素沈着 − ペニシリン
5)播種状紅斑丘疹型薬疹 − 最も多い型
a)12 b)15 c)23 d)34 e)45
答:b
1)○ CD8陽性T cellが常在 2)× 特定の薬剤のみ 3)× 4)× テガフール
5)○
【32】重症薬疹について正しいものを選べ。
1)早期診断が最も重要。
2)TEN型にはガンマグロブリン大量静注が有効。
3)多型紅斑型に比べStevens-Johnson症候群は粘膜症状が軽度。
4)Stevens-Johnson症候群では失明に至ることはない。
5)Stevens-Johnson症候群の特徴は口唇の血痂である。
a)123 b)125 c)145 d)234 e)345
答:b
1)○ 2)○ 3)× 4)× 5)○
【33】関節リウマチに関して正しいものを選べ。
1)男女比は1:2とやや女性に多い。 2)対称性多関節炎が典型的である。
3)罹患関節の単純X線では関節裂隙の狭小化と骨びらんを認める。
4)血清リウマトイド因子はほぼ全例で陽性である。
a)134のみ b)12のみ c)23のみ d)4のみ e)1〜4の全て
答:c
1)× 80〜90%は女性 2)○ 3)○ 4)× 80%で陽性
【34】関節リウマチの画像診断に関して正しいものを選べ。
1)早期関節リウマチの滑膜炎、骨びらんの描出にはMRI(核磁気共鳴法)が単純X線
検査より優れている。
2)関節リウマチにおける関節破壊は発症後10年以降に始まることが多い。
3)関節リウマチの単純X線所見は、アメリカリウマチ学会の診断基準に含まれている。
4)MRIは、脊椎、脊髄病変の診断や評価にきわめて有用である。
a)134のみ b)12のみ c)23のみ d)4のみ e)1〜4の全て
答:a
1)○ 2)× 早期から起こる 3)○ 4)○
【35】関節リウマチ患者の頚椎病変について正しいものを選べ。
1)頑固な頚部痛、後頭部痛を訴えた場合は、頚椎の環軸椎亜脱臼を疑う。
2)環軸関節は滑膜関節であるため、ここに慢性炎症が続くと軸椎の歯突起を固定して
いる環軸後横靱帯が弛緩するなどのため、環軸関節に亜脱臼が生じる。
3)環軸椎亜脱臼が進行して脊髄が圧迫されると歩行困難、巧緻運動障害などの脊髄症状があらわれることがある。
4)側面単純X線で環椎歯突起間距離(ADI)が3mm以上の場合は、環軸椎亜脱臼を疑
う。
a)134のみ b)12のみ c)23のみ d)4のみ e)1〜4の全て
答:e
【36】関節リウマチの治療について正しいものを選べ。
1)股関節破壊のため股臼底突出をきたして歩行困難な場合は、人工股関節置換術を考
慮する。
2)手指、特に第4,5指が急に伸展できなくなったときには、屈筋腱断裂の可能性を
考える。
3)従来の抗リウマチ薬無効例には生物学的製剤の適応を考える。
4)抗TNF-α製剤では結核の発症に注意を要する。
a)134のみ b)12のみ c)23のみ d)4のみ e)1〜4の全て
答:a
1)○ 2)× 伸筋腱の断裂 3)○ 4)○
【37】手指の変形性関節症に関して正しいものを選べ。
1)DIP関節が最も多く、次いでPIP関節が罹患しやすい。
2)手指DIPの関節症はブシャール結節、PIP関節の関節症はヘバーデン結節と呼ばれ
る。
3)急性期には関節周囲の発赤、熱感を伴うこともある。
4)X線上は、関節裂隙狭小化のほか骨棘形成、軟骨下骨の骨硬化など骨増殖性変化を伴
うことが特徴である。
a)134のみ b)12のみ c)23のみ d)4のみ e)1〜4の全て
答:a
1)○ 2)× 逆 3)○ 4)○
【38】強直性脊椎炎について正しいものを選べ。
1)典型的には仙腸関節や脊椎連結部の慢性炎症のため、脊柱の強直が緩徐に進行して
いく。
2)90%以上の症例でHLA-B27が陽性である。
3)男女比は5:1と男性に多く、10〜20歳台に発症することが多い。
4)仙腸関節の骨びらんや強直、付着部炎などが特徴とされる。
a)134のみ b)12のみ c)23のみ d)4のみ e)1〜4の全て
答:e
【39】アレルギーに関する以下の問に答えよ。
1)誤った組み合わせはどれか。
a)T型アレルギー反応 − アナフィラキシー型
b)U型アレルギー反応 − 免疫複合型
c)V型アレルギー反応 − アルサス型
d)W型アレルギー反応 − 貼布試験
e)W型アレルギー反応 − リンパ球幼若化試験
答:b
2)気管支喘息の原因抗原検索のための検査はどれか。
1)スクラッチテスト 2)RIST(Radioimmunosorbent test)
3)リンパ球幼若化試験 4)凝集反応 5)RAST(Radioallergosorbent test)
答:e
1)○ 正常皮膚にアレルゲン液を滴下し、そこを針でひっかいて膨疹反応を見るT
型アレルギーの検査
2)× 総IgEを測定するもので抗原はわからない
3)× リンパ球を抗原下でin vitro培養し、増殖する反応を定量。W型アレルギー
の検査に用いるが、アレルゲン検査には用いない
4)× 細菌やウイルスの抗体価の測定に用いる
5)○ アレルゲンに反応したIgE量を測定
3)喘息について正しいのはどれか。
1)アトピー型では遅発型喘息反応はほとんどおこらない。
2)気管支拡張薬は非アトピー型よりアトピー型の方が有効である。
3)小児喘息はアトピー型の割合が非アトピー型の割合より少し多い。
4)アトピー型、非アトピー型で気道の炎症や気道過敏性には差異はみられない。
5)成人ではアトピー型と非アトピー型がほぼ同じ割合である。
a)12 b)15 c)23 d)34 e)45
答:e
1)× 2)× 共に有効 3)× アトピー型が大多数
4)○ ガイドライン2006によると生検レベルでは差がないとのこと 5)○
4)気管支喘息の二相性反応について正しいのはどれか。
a)細胞性免疫と体液性免疫が関与していることをいう。
b)遅発型反応は細胞性免疫が関与している。
c)即時型反応とは体液性免疫が関与している。
d)即時型反応は吸入誘発試験の60分後ぐらいに生じる。
e)喘息患者では二相性反応がみられる。
答:? 過去問との比較から言ってcを選んでほしいのだと思いますが、eを否定し
たら日本語としておかしくなります。
a)× b)× 好酸球 c)○ IgEが関与 d)× e)○
5)減感作(免疫)療法に関して正しいのはどれか。
1)皮内注射で施行する。
2)副作用としてアナフィラキシーを起こすことがある。
3)カンジダによる治療は行われない。
4)スギ減感作療法はほとんど行われない。
5)遮断抗体はIgA抗体に属する。
a)12 b)15 c)23 d)34 e)45
答:c 朝倉内科学が有用です
1)× 皮下注射 2)○ 3)○ 真菌はしない 4)× 5)× IgG4
6)抗アレルギー薬の作用機序として正しいのはどれか。
1)ロイコトリエン受容体拮抗作用 2)トロンボキサンA3受容体拮抗作用
3)H2受容体拮抗作用 4)シクロキシゲナーゼ阻害作用
5)Th2サイトカイン産生抑制作用
a)12 b)15 c)23 d)34 e)45
答:b
1)○ プランルカストなど 2)× 3)× 4)× 5)○ スプラタストなど
7)ステロイド薬について正しいのはどれか。
1)一版に副腎皮質機能抑制は少ない。
2)重要な副作用として大腿骨骨頭壊死がある。
3)リンパ球のapoptosisを促進する。
4)持続的筋注ステロイドは使用してはならない。
5)炎症を増強する。
a)12 b)15 c)23 d)34 e)45
答:c
1)× 2)○ 3)○ 4)×? 少なくともあまり一般的な治療ではないですが、
使用を禁止するような記述は見つかりませんでした 5)×
8)40歳、女性。30歳より気管支喘息の治療中である。感冒のため解熱剤を内服した。
15分後より突然強い呼吸困難が出現し、30分後救急車にて外来受診。
来院時、意識清明、脈拍微弱、血圧72/40mmHg、呼吸音減弱。
この患者の処置について正しいのはどれか。
1)アミノフィリン静注を行う。 2)アドレナリンの皮下注を行う。
3)状態に応じて気管内挿管を行う。 4)ステロイド薬吸入を行う。
5)抗ヒスタミン薬を筋注する。
a)123 b)125 c)145 d)234 e)345
答:a
解説:解熱剤によるアナフィラキシーショック
(喘息歴保有者は薬物過敏症になりやすい)
1)○ 喘息症状に対して 2)○ 第一選択 3)○ 気導の確保と循環機能の改善
4)× 遅発型反応や喘息症状の抑制に有用だが、投与は静注、コハク酸系は避ける
5)× アナフィラキシーの蕁麻疹や血管性浮腫に対して行うが、1〜3が最優先
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