平成16年度 「臨床検査・放射線医学」 概説試験
参考文献:「標準放射線医学 第6版」→以下、略して「標放」
1.消化管X線検査にいついて正しいものの組み合わせを選べ。 |
解答)C 撮影方:充満像、圧迫像、二重造影像の三つが基本
2)×→充満法(充盈法)は全体の輪郭が描出でき、辺縁(胃角など)の評価に有効。中心部が描出できないのが欠点。 3)×→半立位第二斜位は体上部病変の診断に有用
2.胃病変について正しいものの組み合わせを選べ。 2)Bridging foldは粘膜下腫瘍で見られるX線所見の一つである。 4)早期胃癌のⅢ型は潰瘍底の下に癌が存在するものである。 |
解答)A (→平成14年概説の2番を参照)
1)、2)○→その通り。(のう状胃~小弯が著しく短縮し、大弯が嚢状に拡張した状態)
3)○→噴門穹窿部がほとんど(75~90%)、他は前庭部、体部の順です。
4)×→Ⅲ型は陥凹の下ではなく、淵の部分に癌があるものです。
5)×→これはⅣ型の説明です。Ⅰ型は隆起の起始部が滑らかなもの(粘膜下腫瘍が多い)
3.腸のX線検査について誤っているものの組み合わせを選べ。 |
解答)E
1)×→大腸は67~80W/V%、小腸は60~80W/V%、胃は160-200W/V% (→標放p,394)
2)×→二重造影法は最も幅広く全消化管で用いられる像です。(→標放p,393)
4.大腸の注腸X線検査法について正しいものの組み合わせを選べ。 2)前処置において微温湯による腸洗浄は用いられない。 3)二重造影法が最適である。 |
解答)D
1)×→当日には鎮痙剤を用いて腸の蠕動を止めます。
2)○→食事制限と塩類・接触性下剤の投与を行います。(Brown変法)
5)×→胃のバリウム濃度は160~200W/V%、大腸は67~80W/V%です。
5.大腸X線診断について誤っているものの組み合わせを選べ。 |
解答)B
1)×→Crohn病と腸結核で見られる所見です。
2)×→直腸から連続した病変が全体に渡って見られます。
3)○→その通り。(→標放p,436)4)○→Crohn病と腸結核にも見られます。
5)×→ある程度の大きさになると、X線所見と内視鏡所見を合わせても癌との鑑別は難しい
6.大腸癌について正しいのはどれか。 |
解答)D
1)×→ほとんどが隆起型です。最も多いのは有茎性の1p型(→標放p,437)
5)×→大腸癌の好発部位は、直腸・S状結腸で、全体の70%をしめます。(→標放p.437)
7.食道造影について正しいのはどれか。 2)立位で嚥下し、流れてゆくバリウムで食道を観察する。 |
解答)A
4)×→できます。 5)×→バリウムを誤嚥した際、肺水腫は生じないが、肺炎が生じる。また、ガストログラフィンを誤嚥した場合は肺水腫が生じます(浸透圧が高いため)。
8.嚥下障害を生じる疾患について正しいものはどれか。 |
解答)C
2)×→表在型では狭窄は生じません。嚥下障害は稀です。
3)×→アカラシアでは、嚥下障害が通常生じます。
9.胃の隆起性病変について正しいものはどれか。 |
解答)D
1)×→胃のポリープ性病変で最も頻度が高いのは、胃底腺ポリープ(過形成性)です。
5)×→胃腺種は発赤が少なく、低い隆起が多いのが特徴です。
10.胃のひだ集中について正しいものはどれか。 2)良性の胃潰瘍にひだ集中が見られることは稀である。 |
解答)C
2)×→非常に多いです。
3)×→粘膜下腫瘍の際に見られるのは確かですが、bridging foldはヒダ集中像ではありません。
11.門脈へ還流するのはどれか。 |
解答)D 肝静脈は下大静脈に還流する。
12.後腹膜臓器でないものを選べ。 |
解答)D
13.膵臓の正常解剖について、正しいものはどれか。 4)膵頭部・鈎部は上腸間膜静脈を取り囲むように存在する。 |
解答)D (2003年度卒試の84番と同じです。)
1)×→前腎傍腔は正しいが、右下から左上に向かって走行しています。
5)×→膵臓と胃の間の腹膜腔は網嚢です。 ※先輩が作られた平成15年卒試の解答には、2)の「尾部は左腎門部に向かう」という記述が「尾部はもっと上、胃の近くまで上がるので誤り」としてありましたが、それでは答えがなくなります。図によっては尾部が左腎門部に向かうように描いてあるものもありましたので、ここでは2)は正しいとします。
14.腎臓の正常解剖について誤っているものを選べ。 B.腎門部は両腎ともに内側前方を向いている。 C.右腎動脈は下大静脈の背側を走行する。 |
解答)E → 造影CTではないと分からない(平成14年の35番と同じです。)
15.腹部静脈系の正常解剖について誤っているものを選べ。 B.下腸間膜静脈は脾静脈と合流するものが最も多い。 C.奇静脈は胸・腹大動脈の左側を走行する。 |
解答)C) → 奇静脈は胸・腹大動脈の右側を走行します。
16.誤っているものを一つ選べ。 B.網嚢とは各種間膜、肝の一部、後腹膜前壁で囲まれた空間である。 D.間膜はCT上、高吸収の索状物として描出される。 |
解答)D → 間膜は多く脂肪を含むので、おそらくCTは低吸収値になるのではないかと思われる。また、間膜にある血管などが描出されることがあるので、間膜としてCT上に認識される。
17.超音波検査にて内部echo free、後方に音響増強(posterior echo enhancement)を示す可能性が高いものはどれか。 |
解答)C → 内部echo free、後方に音響増強を示すのは、漿液性の液体が貯留している(serous fluid content)病変です)。したがって、1)と5)ではこのような所見が見られます。また、Caroli病は肝内胆管が限局性に拡張する病気ですので、このような所見が見えると考えられます。
18.腎臓癌と孤立性腎嚢胞との鑑別上、有用性の高い検査法はどれか。 |
解答)C → 嚢胞の画像所見としてUS、CT、MRIのいずれでもserous fluid contentが見られる。腎細胞癌は充実性の内容を示す代表的腫瘤である。1)は腎盂、尿管の腫瘍の診断に使用。
19.誤っているものを一つ選べ。 |
解答)A → 肝血管腫は造影CTの動脈相でperipheral enhancementが見られ、門脈相で病変全体の濃染が長期に持続する。肝細胞癌は動脈相でhigh、門脈相でlow。よって、dynamic CTが有用
20.慢性膵炎の特徴として誤っているものを一つ選べ。 |
解答)D → 増強不良です。
21.両側腎腫大を来す可能性のある疾患はどれか。 |
解答)C → 2)と3)は通常片側だけ。両側の場合は全身的疾患が多い
22.次の記述の中で正しいものはどれか。 |
解答)C
A) ×→筋腫は周囲の筋層から明瞭に境界される腫瘤となる。腺筋症は子宮筋層のび漫性肥厚。 B) ×→MR T1強調画像において子宮全体がiso。T2強調なら特徴的な3層構造を呈する。 D) ×→頸癌のstagingはMRIが大事。T2強調では比較的高信号のmassとなり、周囲は低信号。
23.関係の深い組み合わせを選べ。 |
解答)B
2)×→過誤腫はポップコーン状の粗大石灰化が典型。境界明瞭で辺縁がやや分葉している。
3)×→結核腫はリング状濃染が特徴。
4)×→肺癌(腺癌)は、辺縁にspiculation、notching、血管収束、胸膜嵌入を伴うのが特徴。扁平上皮癌なら暑く不整な壁を有する空洞を伴うことが多いです。細気管支肺胞上皮癌は正常構造を壊さずに発育し、スリガラス影が見られたり、consolidationの中に正常血管が走行している像(CT angiogram sign)が見られたりする。
24.胸水について正しいのはどれか。 4)葉間胸水は治療により速やかに縮小する。 5)立位での少量胸水は肋骨横隔膜角の鈍化として認める。 |
解答)E
1)×→逆です。 2)×→外側に偏位します。 3)×→長くなります。
25.無気肺について正しいのはどれか。 |
解答)D (2003年度概説試験の26番に詳しい表を載せてます。)
26.腫瘤影の良悪性の鑑別点について正しいものの組み合わせを選べ。 |
解答)A
周囲に散布影の場合、特に肺結核症で見られる。3)、4)、5)は良性と悪性が逆になっている。
27.正しいものの組み合わせを選べ。 |
解答)C
1)×→この場合は縦隔腫瘤を考えます。 2)→標放p251へ 4)×→肺と接する部分のみ辺縁が認められます。 5)×→縦隔の対側への偏位、患側横隔膜の下方偏位、肋間腔開大が特徴です。
28.正しいものの組み合わせを選べ。 |
解答)C
1)×→高分解能CTでは1~3mm、通常のCTでは10mmです。最新型は0.5mmまで
4)×→小葉中心性の分布を示します。 5)×→小葉中心+小葉辺縁の分布を示します。
29.骨の単純撮影がMRIより診断的有用性が高いものを選べ。 |
解答)D
A)×→脂肪や腱板・軟骨などの軟部組織、および骨髄の描出にはMRIが優れている(標放p、597)
B)×→Aと同じ。
C)×→いろんなサイトを見ましたがやっぱりMRIが有利なようです。
D)○→悪性と良性(辺縁硬化像、骨皮質破壊-、骨膜反応-)を鑑別できる。
E)×→骨髄の描出はMRIの方が優れています。よって、大腿骨頭壊死症、Perthes病、Kienbock病などの虚血性骨病変にはMRIが有用です。(→標放p,619)
30.骨腫瘍に関して正しいものの組み合わせを選べ。 4)骨腫瘍の鑑別診断では内部石灰化の性状は重要である。 |
解答)E (平成15年概説の31番と同じ)
31.骨の成長に関し、膜内骨化である骨はどれか。 |
解答)E (平成15年概説の29番と同じ)1)の横方向、2)、3)は軟骨内骨化。
32.前縦隔に好発する病変はどれか。 A.1,2,3 B.1,2,5 C.1,4,5 D.2,3,4 E.3,4,5 |
解答)C 前縦隔に好発する腫瘍は4T(teratoma, thymoma, thyroid, The lymphoma)
1)○→全ての縦隔腫瘍のうち20%を占めます。
2)×→後縦隔に好発します。 3)×→気管は中縦隔です。
33.画像所見上、脂肪を認める縦隔腫瘍はどれか。 |
解答)C
34.胸腺腫に合併する可能性のある疾患はどれか。二つ選べ。 |
解答)B
35.内頸動脈から分岐する血管を選べ。 A.1,2,3 B.1,2,5 C.1,4,5 D.2,3,4 E.3,4,5 |
解答)B → 3)×→椎骨動脈の枝である脳底動脈から 4)×→左右の前大脳動脈をつなぐ
36.CTで高吸収を示すものはどれか。 1)脳出血(急性期) 2)脳梗塞(急性期) 3)脂肪 4)石灰化 5)高蛋白嚢胞 |
解答)C (類:平成15年概説の39番)2)×→急性期異常なし、12-24時間後に低吸収
37.MRIにおいて、通常造影剤増強を示すものを選べ。 |
解答)B →3)×→流速の速い血管ではflow voidがおこり無信号になります。
38.脳実質外腫瘍で見られる所見を選べ。 |
解答)D
1)×→脳実質内腫瘍の所見です。 4)○→血管とかクモ膜下腔とかがあります。
5)×→拡大します。
39.脳実質内に石灰化をきたす疾患を選べ。 |
解答)E →1)と2)は脳実質外腫瘍の所見です。3)は対称性、4)と5)は脳室壁に石灰化
40.MRIのT2強調画像で低信号なものはどれか。 |
解答)E (平成15年概説の40番参照)
41.脳梗塞について正しいものを選びなさい。 4)急性期にMRI T2強調画像で低信号を呈する。 5)慢性期にCTで低吸収である。 |
解答)B
2)○→低吸収域として描出は可能ですが、分かりにくいです。
3)、4)×→高信号と低信号が逆です。
42.硬膜外血腫のCT像について正しいものを選びなさい。 |
解答)A
4)×→これは慢性硬膜下血腫の所見です。 5)×→これは硬膜下血腫の特徴です。
43.男性に多い脳腫瘍を選びなさい。 |
解答)D →1)と5)は女性に多いです。
44.Wilson病のMRIで異常信号が描出される部位を選びなさい。 |
解答)A →T2強調で左右対称性の高信号を呈する。
45.モヤモヤ病に一致する所見を選びなさい。 |
解答)C
1)○→血管の断面が点状無信号域(flow void)として認められる。
2)×→内頚動脈、ウィリス動脈輪より始まります。
3)×→成人に達した場合基底核部や脳室内に出血を生じます。
46.脊髄髄内腫瘍であるものを選べ。 |
解答)E
1)×→軸索(axon)を取り巻くミエリン鞘の腫瘍です。 2)×→硬膜外です。
47.正しいのはどれか。 |
解答)D
1)×→137Cs、192Ir、198Arなどです。
5)×→N+やT3、T4は基本的に手術、T1N0M0やT2N0M0は小線源療法です。
48.正しいのはどれか。 |
解答)E
2)×→頚部リンパ節転移がある場合はStageⅢで5年生存率は30%である。
3) ○→5年生存率は上咽頭癌、中咽頭癌、下咽頭癌それぞれ45%、50%、25%である。
49.正しいのはどれか。 |
解答)E
1)×→髄膜播種が多く、全脳+全脊髄照射を行います。
2)×→高いです。脳腫瘍のうちに放射線感受性が高いものは髄芽腫、上衣腫と胚腫である。
3)×→放射線感受性が低いです。
50.正しいのはどれか。 |
解答)D
1)×→小細胞癌は放射線感受性は比較的高いですが、予後は不良です。
2)3)4)○→プリントにありました。 5)×→選択肢より。
51.正しいのはどれか。 |
解答)A
2)3)○→プリント参照。
4)×→男性ホルモンを抑えるためLHRHの女性ホルモンを投与します。
5)×→放射線治療のほうが優れています。
52.正常組織の耐容量(大きいまたは小さいと表現する)について正しいのはどれか。 4)腎全体を照射した場合には小さい。 5)小腸は小さい。 |
解答)E (平成15年概説の48、49番あたりを参照してください)
54.X線やγ線に抵抗性なのはどれか。 |
解答)E (平成15年概説の50番と同じです。)
55.正しいのはどれか。 |
解答)E (平成15年概説の51番と同じです。)
56.正しいのはどれか。 |
解答)C (平成15年概説の52番と同じです。)
57.放射線治療が第一選択となる腫瘍はどれか。 |
解答)A (平成15年概説の54番と同じです。)
58.医療用リニアックについて正しいのはどれか。 |
解答)B
1)○→線形加速器で加速した電子を金属にぶつけてX線を取り出します。
2)×→加速するのは電子です。つーかX線は電磁波なのでもともと光速です。
3)×→線形加速器です。 4)×→X線です。
59.正しいのはどれか。 2)陽子線はブラッグピークを持つ。 3)炭素線はX線に比べて生物学的効果が高い。 4)電子線の方がX線に比べて透過力が高い。 5)ガンマ線は放射線治療に用いることはない。 |
解答)A (平成15年概説の56番と同じです。)
60.Therapeutic Ratioについて正しいのはどれか。 |
解答)D (平成15年概説の59番と同じです。)
61.正しいのはどれか。 |
解答)C
2)×→γ線です。 3)×→低線量率線源では長時間使用しなければならないので、患者への大きな負担と医療従事者の被曝が問題でした。高線量率線源を遠隔操作で挿入するシステム(RALS)が導入された。
62.脳血流シンチについて正しいのはどれか。 |
解答)D
1)×→脂溶性から水溶性に代謝されます。
4)○→それに対し、Alzheimer病は側頭葉、頭頂葉の血流低下を認める。
5)×→発作間歇期には低血流で、発作期には高血流です。
63.123I-NaIシンチグラムによる甲状腺シンチグラムについて誤っているものを選べ。 |
解答)C 2)×→低下します。 3)×→選択肢より。
64.肺換気血流シンチグラフィについて正しいものを選べ。 2)81mKrの物理的半減期は13秒である。 3)肺塞栓症では血流に欠損が見られるが、換気は正常である。 |
解答)A
4)×→右左シャントがあると、投与したMAAの一部が肺に集まらずに素通りしてしまいます。
65.201Tl心筋シンチフラフィについて正しいものはどれか。 4)201Tlは心筋脂肪代謝の測定に用いられる。 |
解答)A
4)×→201Tlは心筋血流を見るために用います。脂肪酸代謝を見るのは123-BMIPPです。
5)×→安静時には欠損がありません。欠損像が見られるのは心筋梗塞である。
66.肝シンチグラフィについて正しいものはどれか。 3)99mTc -GSAは、肝予備能の評価に用いられる。 |
解答)D
1)×→肝細胞に取り込まれ、胆管から腸管に排泄されます。
5)×→肝障害・肝硬変の評価に用いられます。
67.骨シンチグラフィについて正しいのはどれか。 2)転移巣への集積は腫瘍周囲の骨反応を反映したものである。 4)疲労骨折ではX線検査に比べて検出率が高い。 |
解答)D
1)×→投与後2~4時間後に行います。前処置として排尿を行います。
5)×→プリントに「しばしば見られる転移以外の異常集積」として「外傷-肋骨」が挙げられる。
68.67Ga-citrateシンチグラフィについて正しいものはどれか。 |
解答)E 1)×→3日後。 2)×→必要です。前処置は下剤。
69.18FDG-PETについて正しいものはどれか。 |
解答)D
1)×→110分です。 5)×→プリントにFDG PETの保険適用について詳しく載っています。
70.シンチグラフィ用放射性核種として適当な崩壊形式はどれか。 |
解答)E
γ線を用いるので、一応2)3)4)5)は全て適当と言えます。しかしβ-やβ+は出てくるガンマ線のエネルギーが高すぎるので、シンチにはあまり使われないようです。よって4)と5)が答えです。ITについては、99mTcが全シンチグラフィの75%を占めているそうです。また、ECについては、201Tl、67Ga、123In、111In標識トレーサが日常診療に多く使用されているそうです。
71.甲状腺癌の放射線ヨード治療について正しいのはどれか。 |
解答)E
1)×→分化型腺癌(乳頭癌、濾胞癌)がターゲットです。
2)×→若い方がIの集積能が高いので、治療効果は40歳以下で良好、40歳以上では不良です。
3)×→10年生存率は肺転移が87%、骨転移が44%です。
4)○→外科的切除または131I-NaIによるablation(機能排絶)を行います。
72.IRMA法(イムノラジオメトリックアッセイ)について、RIA法(ラジオイムノアッセイ)と比較して正しいのはどれか。 4)測定感度が良い。 5)測定時間が短い。 |
解答)E
1)×→RIAは競合反応、IRMAは非競合反応で、反応時間(測定時間)が短い。
2)×→抗体は多量に必要です。モノクロナル抗体の利用。
73.次の腫瘍マーカーと悪性腫瘍との組み合わせで、誤っているのはどれか。 |
解答)E (※詳しくはhttp://www.ncc.go.jp/jp/ncc-cis/pub/diagnosis/010601.html)
4)×→サイログロブリンは甲状腺癌のマーカーです。大腸癌はCEAやCA19-9が用いられます。
5)×→hCGは胚細胞系の腫瘍に用いられる。胃癌はCEAやCA19-9、CA72-4、STNが用いられる。
74.核医学検査の副作用に関して、正しいものはどれか。 3)骨シンチグラム1回の被曝線量は5mSv程度である。 |
解答)E
1)×→核医学検査の利点は「化合物としては微量のため、薬理作用を起こさない」事です。アレルギーが起こる可能性はほとんど0%です。
2)×→急性の放射線影響のしきい線量を超えることはないので、脱毛、白血球の減少や胃腸管障害などの急性放射線影響が生じることない。
75.核医学に関し正しいものを選べ。 |
解答)D
1)×→非密封性の放射性同位元素を用いるのが核医学です。 5)×→131I-NaIを用います。
76.シンチグラフィに関し正しいものを選べ。 |
解答)C
1)4)×→検出するのはγ線。使うのは主に核異性体転移と電子捕獲です。
77~81.臨床検査に関する次の文章で正しいものを選べ。(正解は一つとは限らない) |
解答)B、C (78~81番は全て講義ノートより解答を作成しました。)
78.検査結果に及ぼす因子について |
解答)A、C、D
79. |
解答)A
B)×→全血は冷却してはいけません。
C)D)×→授業では、「冷やすと赤血球が壊れるので、全血は冷蔵庫では保存しない。仕方なく半日くらい保存する場合は必ず室温で置く事。」とおっしゃっていましたので×でしょう。
80.検体の保存について |
解答)B、D (平成14年の56番と全く同じです。)
81.検体の保存について |
解答)A、C、(D) (※Dについては不明)
B)×→振ったり揺すったりし過ぎると、細胞が壊れ、値が変わってくる。 D)?→
写真問題 (原本が入手できなかったので似た図を教科書から持ってきました。あまり似た図がなかったものもありますが。)試験直前の講義で、先生が試験問題と全く同じ写真を見せながら講義をされました。写真は確保できませんでしたがここの答えは間違いないと思います。
1.症例1から最も考えられ易いものはどれか。
B.硬膜下血腫 C.硬膜外血腫 D.動静脈奇形 E.モヤモヤ病 |
解答)D
2.症例2から最も考えられ易いものはどれか。(それぞれ「血流シンチ」、「換気シンチ」) B.肺癌 C.肺結核 D.肺炎 E.肺線維症 |
解答)A
3.症例3から最も考えられ易いものはどれか。 B.肺癌 C.肺結核 D.肺炎 E.肺線維症 |
解答)B
4.症例4から最も考えられ易いものはどれか。(Dynamic MRIの造影前、動脈相、門脈相の3つです。下の図には薄く矢印がありますが、原本にはなし。) |
解答)E
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