平成17年度 「臨床検査・放射線医学」 概説試験
1.大腸の注腸X線検査法について正しいのはどれか。 1.本邦では前処置として鎮痙剤は通常使用しない。 2.前処置において微温湯による腸洗浄は用いられない。 3.二重造影法が最適である。 4.生殖腺が直接X線束に入るので、X線被曝に十分注意する必要がある。 5.バリウムの濃度は、通常胃X線検査と同濃度のものを用いる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)D H17卒試【2】参照
1)×→当日には鎮痙剤を用いて腸の蠕動を止める。2)○微温湯(微妙な温度の湯)を用いると見えにくい。5)×→胃のバリウム濃度は160~230W/V%、大腸は67~80W/V%
2.大腸癌について正しいのはどれか。 1.早期癌のほとんどは陥凹性病変の形態をとる。 2.びまん浸潤型癌は非常にまれである。 3.家族性大腸腺腫症では、しばしば癌化が見られる。 4.進行癌では限局潰瘍型が最も多い。 5.進行癌の好発部位は右側結腸である。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)D
1)×→ほとんど隆起型。進行すると陥凹型増える。 5)×→大腸癌の好発部位は、直腸50%・S状結腸25%
3.嚥下障害を生じる疾患について正しいのはどれか。 1.進行型食道癌では、病変が全周性の場合は高度な嚥下障害を生じることが多い。 2.表在型食道癌では、病変が全周性の場合は嚥下障害を生じることが多い。 3.食道アカラシアでは、食道は拡張するが狭窄は生じないため嚥下障害は生じにくい。 4.食道アカラシアでは、食道下部から噴門にかけて持続的に通過障害を生じている。 5.食道カンジダ症は、高度になると嚥下時痛を伴うことが多い。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)C
2)×→表在型では狭窄は生じない。嚥下障害は稀。 3)×→アカラシアでは、嚥下障害が通常生じる。
4.胃の隆起性病変について正しいのはどれか。 1.胃ポリープで最も頻度が高いのは早期胃癌である。 2.胃底腺ポリープは多発することが多い。 3.過形成性ポリープは出血の原因となる。 4.胃腺腫は低い隆起であることが多い。 5.胃腺腫は発赤していることが多い。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)D
1)×最も頻度が高いのは胃底腺ポリープ。 5)×胃腺種は発赤が少なく、低い隆起が多い。
5.胃のひだ集中について正しいのはどれか。 1.隆起性病変にひだ集中がみられることは稀である。 2.良性の胃潰瘍にひだ集中がみられることは稀である。 3.Bridging foldは粘膜下腫瘍でみられるひだ集中像である。 4.集中するひだ先端の途絶は癌を疑わせる所見である。 5.集中するひだ先端の癒合は進行癌を疑わせる所見である。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)C
2)×非常に多い。 3)×粘膜下腫瘍の際に見られるのは確かだが、bridging foldはヒダ集中像ではない。
6.上部消化管造影X線検査について正しいのはどれか。 1.通常はヨード造影剤を使用する。 2.充満法は胃粘膜の微細構造を評価するのに適した撮影法である。 3.二重造影法では、発泡剤などを用いて胃を伸展させた状態で撮影を行う。 4.胃前壁の二重造影は、腹臥位で撮影を行う。 5.圧迫法で胃全体を評価するのは困難である。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)E
1)×バリウム 2)× 3)発泡剤から空気生じる。
充満法:辺縁特に胃角の評価に有効。硬化像の評価にも有効である。
圧迫法:凸凹のある病変の描出に最も有効だが、圧迫出来ない部位がある。
二重造影:陽性(バリウム)、陰性(空気)の造影剤を用いる。撮影の主流であり、全体の構造や微細粘膜構造が描出可能である。
7.胃透視(上部消化管造影X線検査)で認められる胃潰瘍の所見として正しいのはどれか。 1.ニッシェ 2.胃角の硬化 3.胃角の開大 4.ひだの癒合 5.栂指圧痕像 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)A
4)×早期胃癌 5)×虚血性大腸炎
8.小腸造影X線検査について正しいのはどれか。 1.バリウムを飲んで検査を行うのが経口法である。 2.ゾンデ法は、チューブ(ゾンデ)を十二指腸あるいは小腸まで挿入して直接小腸へ造影剤や空気を注入する方法である。 3.精密検査ではゾンデ法が用いられる。 4.小腸造影では前処置としての絶食は不要である。 5.ゾンデ法では通常の胃透視よりも濃い濃度のバリウムを使用する。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)A
4)×絶食必要。 5)×薄いバリウム。
9.大腸脂肪腫について正しいのはどれか。 1.なだらかな隆起を呈する。 2.内視鏡検査でクッションサインがみられることが多い。 3.内視鏡で黄色調を呈する。 4.超音波内視鏡で低エコーの充実性腫瘍として描出される。 5.CTで高吸収域とし描出される。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)A
1)2)脂肪腫は内視鏡検査でクッションサイン陽性の柔らかい粘膜下腫瘍である。3)○
4)×高エコー 5)×低吸収。脂肪のCT値-100。
10.炎症性腸疾患について正しいのはどれか。 1.潰瘍性大腸炎では、直腸から連続する病変が認められる。 2.潰瘍性大腸炎により大腸が鉛管状を呈することがある。 3.クローン病は大腸には病変は生じない。 4.クローン病では狭窄性病変は生じにくい。 5.虚血性腸炎では栂指圧痕像がみられる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)B
1)○ 2)ハウストラが消失し鉛の管に見える。再発寛解繰り返すと炎症性ポリポーシス(偽ポリポーシス)。
3)クローン病は口腔から肛門までのskip lesion(回腸末端多い)。4)狭窄生じる。5)○
11.肝臓を支持する間膜として不適切なものはどれか。 A)肝鎌状間膜 B)肝十二指腸間膜 C)冠状間膜 D)小網 E)大網 |
解答)E
12.次の記述の中で誤りはどれか。 A)膵臓は大部分後腹膜臓器である。 B)網嚢とは各種間膜、肝の一部、後腹膜前壁で囲まれた空間である。 C)間膜と靭帯はしばしば同義語として使われる。 D)間膜はCT上、高吸収の索状物として描出される。 E)間膜には血管、神経、リンパ系組織の他、脂肪組織が含まれる。 |
解答)D
A)○膵臓は後腹膜臓器だが膵尾部のみは一部腹腔内。D)間膜は脂肪多く含み、脂肪のdensity低吸収。
13.胃または膵に直接連続する問膜はどれか。 1.肝鎌状間膜 2.小網 3.冠状間膜 4.横行結腸間膜 5.胃脾間膜 A)1,2,3 B)1,2,5 C)2,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 ((選択肢番号に注意)) |
解答)C
14.膵臓の正常解剖について正しいのはどれか。 1.膵臓は前腎臓傍腔に存在し、一般に右上から左下に斜に走行している。 2.膵頭部は十二指腸窓内に存在し、尾部は左腎門部に向かう。 3.膵臓の背側に接して脾静脈が横走する。 4.膵頭部・鈎部は上腸間膜静脈を取り囲むように存在する。 5.膵臓と胃後壁の間には小網(lesser sac)と呼ばれる腹膜腔が存在する。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)E
1)×前腎臓傍腔に存在するが、右下から左上。2)脾門部。3)○ 4)○
5)○網嚢のことをlesser sac(小網腔)という。
15.腎臓の正常解剖について誤っているのはどれか。 A)腎周囲筋膜は腎臓周囲腔(perirenal space)と傍腎腔(pararenal space)を分ける。 B)腎門部は両腎ともに内側前方を向いている。 C)右腎動脈は下大静脈の背側を走行する。 D)左腎静脈は腹大動脈の腹側を走行する。 E)単純CTで腎皮質と髄質が分離される。 |
解答)E
A)○後腹膜は大きく前腎傍腔、腎周囲腔、後腎傍腔の3ヶ所に分けられ、Gerota筋膜(腎筋膜)によって腎周囲腔が形成される。 C)D)静脈が動脈の腹側走る。E)×されない。
16.次の中で肝の瀰漫性腫大を来す疾患として最も不適当なものはどれか。 1.ヘモクロマトーシス 2.脂肪肝 3.欝血肝 4.肝硬変 5.劇症肝炎 A)1,2 B)1,3 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)E
17.肝の局在性肝病変として最も不適当なものはどれか。 1.肝嚢胞はMRでもっとも鋭敏に診断される。 2.脂肪肝の多くは瀰漫性に分布する。 3.限局性結節性過形成(FNH)の診断にはKupffer細胞の存在を指摘する事が有用である。 4.血管腫の診断に造影剤は不必要である。 5.進行肝癌は遷延性濃染することが特徴である。 A)1,2 B)1,3 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)E
1)○T2でhigh。USで内部echo freeと、後方に音響増強。
3)○Kupffer細胞の存在することを指摘。FNHは良性腫瘍で被膜なく破裂も悪性化もない。
4)×良性肝腫瘍で最も多いが、充実性腫瘍であるため他の肝腫瘍との鑑別が重要。肝動脈造影では動脈相から静脈相にかけて持続するpoolingを認め、その形状からcotton wool appearance。5)×血管腫のこと。
18.最も正しい記述はどれか。 1.膵の検査としては侵襲の少ない経腹的超音波が最も優れる。 2.軽度の急性膵炎でもCTは鋭敏に検出する。 3.膵炎では腹腔内よりも後腹膜腔に所見が見られ易い。 4.膵内の石灰化の存在は慢性膵炎を強く示唆する。 5.嚢胞性病変は慢性膵炎では見られない。 A)1,2 B)2,3 C)1,4 D)3,4 E)4,5 |
解答)C
3)×腹腔内にも炎症は波及する。
4)○アルコール多飲による慢性膵炎では炭酸カルシウムの膵石を形成し、石灰化を伴う。
5)×仮性膵嚢胞の最大の原因は急性及び慢性膵炎である。
19.最も正しい記述はどれか。 1.腎の腫瘤性病変として最も多いのは嚢胞である。 2.急性腎孟腎炎は画像で描出できない。 3.急性腎静脈血栓症では片側性に健常側腎が腫大する。 4.腎癌の多くはCT上良く濃染する。 5.腎の血管筋脂肪腫(AML)は遺伝性疾患とは無関係である A)1,2 B)2,3 C)1,4 D)3,4 E)4,5 |
解答)C
2)×腎が腫大する。3)出れなくなった血液のため患側が腫大。4)○
5)×血管・平滑筋・脂肪を含む良性混合腫瘍。腎腫瘤性病変の3%で腎細胞癌との鑑別として重要。CTで脂肪のdensity。
20.最も正しい記述はどれか。 1.腎は後腹膜臓器である。 2.腎の両側性腫大の原因として白血病も含まれる。 3.腎の剛則性腫大の原因の多くは非腫瘍性疾患である。 4.腎梗塞では腎は全体がもしくは部分的に委縮し腫大する事はない。 5.腎結石はCTよりもMRで良く検出される。 A)1,2,3 B)2,3,4 C)1,2,5 D)3,4,5 E)1,4,5 |
解答)A
2)3)腫大:水腎症、腫瘤(腫瘍・膿瘍)、嚢胞腎、急性腎盂腎炎、糖原病、代償製肥大
4)縮小:慢性腎盂腎炎、腎虚血、先天性低形成、腎アミロイドーシス、閉塞性尿路疾患
21.次の記述の中で最も正しいものはどれか。 1.子宮が腫大する原因として筋腫と腺筋症が挙げられるが、両者の鑑別はCTにて可能である。 2.正常子宮体部は、MR T1強詞画像において特徴的3層構造を呈する。 3.子宮の正常筋収縮が、病変様に見える事もある。 4.子宮頚癌は内診で十分観察でき生検で病理診断までできるので、その存在診断には画像の果たす役割は少ない。 5.子宮の観察にはMRよりもCTの方が優れる。 A)1,2 B)2,3 C)1,4 D)3,4 E)4,5 |
解答)B
1)×MRI:筋腫(腫大最大の原因)はT2 low、腺筋症(No2)は内部に点状のT1 high, T2 high
2)○T2でよりはっきりし 内腔高信号、筋層中程度、junctional zone 線状の低信号。5)×MR優れる。
22.次の記述の中で最も正しいものはどれか。 1.子宮頚部が腫大する原因として頚癌、ナボット嚢胞、筋腫が挙げられる。 2.子宮体癌では子宮の腫大が起こる頻度は高く無い。 3.臨床上卵巣腫瘤と子宮の腫瘤が判定困難な場合が少なからずある。 4.子宮筋腫のMR上の特徴はT2強調画像で高信号を呈することである。 5.子宮筋腫のCT上の特徴は水に近いCT値をとる事である。 A)1,2 B)2,3 C)1,4 D)3,4 E)4,5 |
解答)A 選択肢より。
1)○ 2)○ 3)△時々ある。 4)×低信号 5)×子宮の腫大はわかるが病巣自体の描出は困難。
23.関係の深い組み合わせはどれか。 1.硬化性血管腫:リング状濃染 2.過誤腫:Meniscus sign 3.結核腫:Spiculation 4.器質化肺炎:Concave sign 5.円形無気肺:Comettail sign A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)E
1)結核腫はリング状濃染。
2)×過誤腫はポップコーン状粗大石灰化が典型。境界明瞭で辺縁がやや分葉。
Meniscus signはアスペルギルスのfungus ballの外側の三日月状透亮像
3)×肺癌(腺癌)は、辺縁にspiculation、notching、血管収束、胸膜嵌入を伴うのが特徴。
24.気胸について正しいのはどれか。 1.立位正面で少量の気胸は、通常肺尖から上肺野の外側に認められる。 2.臥位での気胸では、肋骨横隔膜角が明るくなる。 3.緊張性気胸では患側の横隔膜は挙上する。 4.緊張性気胸では患側の肋間腔は狭小化する。 5.縦隔の対側偏位のみで、緊張性気胸の診断が可能である。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)A
3)下がる。 4)拡大する。 5)緊張性気胸とは限らない。
25.胸水について正しいのはどれか。 1.少量の胸水は、立位側面より立位正面での撮像の方が異常を指摘しやすい。 2.右側肺下胸水では、横隔膜の頂部が内側に偏位する。 3.左側肺下胸水では、胃泡と肺下縁との距離が長くなる。 4.葉間胸水は治療により速やかに縮小する。 5.臥位での胸水は、通常air-bronchogramが認められる。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)D
1)側臥位で異常指摘しやすい 2)外側 4)vanishing tumor 5)air-bronchogram肺胞性陰影の所見
26.無気肺について正しいのはどれか。 1.右上葉ではminor fissureが下方に凸となる。 2.左上葉では正面像で横隔膜とのシルエットサイン陽性となる。 3.右中葉では正面像で心陰影とシルエットサイン陽性となる。 4.右中下葉では正面像で心陰影、横隔膜ともにシルエットサイン陽性となる。 5.肺門の偏位は無気肺の直接所見である。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)D
1)×上方に凸 5)×無気肺によって引っ張られるのであって直接的所見ではない。
|
正面像の特徴 |
側面像の特徴 |
左上葉 |
・辺縁のぼけた淡い陰影 |
・境界明瞭で淡い陰影 |
右上葉 |
・肺尖部付近に境界明瞭な陰影 |
・境界明瞭な三角形の陰影 |
中葉 |
・境界明瞭で淡い陰影(二等辺三角形) |
・境界明瞭な三角形の陰影 |
左下葉 |
・左の心陰影に重なるようにできる三角形の陰影 |
・左の横隔膜陰影の後半部が消失 |
右下葉 |
・肺底部の内側に三角形の陰影(左下葉のものとほぼ対称) |
・右の横隔膜陰影の後半部が消失 |
右中下葉 |
・心臓の右側と横隔膜ともに輪郭が見えない |
・右の横隔膜の輪郭が消失する。 |
27.肺腫瘤影の良悪性の鑑別点について正しいのはどれか。 1.周囲に散布影を伴う場合は、悪性を疑う。 2.spiculationは良性を疑う所見である。 3.結節状のスリガラス影は、細気管支肺胞上皮癌を疑う所見である。 4.胸部X線写真上、1か月以内の問に3cmの陰影が新たに出現した。通常は炎症を疑う。 5.notchingは良性を疑う所見である。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)D
1)×肺結核:良性。 2)×腺癌:悪性 4)○悪性にしては増大が早すぎる。5)×腺癌:悪性。
28.以下の文章で正しいのはどれか。 1.高分解能CTで正常肺では、細気管支が胸膜下1cm以内に見られることはない。 2.小葉中心性分布では、病変は胸膜に接することが多い。 3.びまん性汎細気管支炎では、結節はランダム分布を示す。 4.サルコードーシスでは、結節はランダム分布を示す。 5.慢性好酸球性肺炎は、汎小築性分布を示す。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)C
1)×高分解能CTでは1~3mm、通常のCTでは10mm。4)×小葉中心性の分布を示す。
5)×→小葉中心+小葉辺縁の分布を示す。
29.前部縦隔に好発する腫瘍として誤っているのはどれか。 A)胸腺腫 B)縦隔内甲状腺腫 C)奇形腫 D)悪性リンパ腫 E)神経原性腫瘍 |
解答)E
前縦隔に好発する腫瘍 4T Thoratic goiter(胸郭内甲状腺腫), thymoma(胸腺腫), Teratoma(奇形腫), The Lymphoma(悪性リンパ腫)
30.胸腺腫に合併する可能一性の高い疾患はどれか。二つ選べ。 1.重症筋無力症 2.嚢胞腎 3.慢性骨髄性白血病 4.骨髄腫 5.赤芽球癆 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)B
31.縦隔腫瘍について誤っている文章を、二つ選べ。 1.奇形腫は内部に歯牙や脂肪を含み、縦隔や肺内に穿破することがある。 2.縦隔悪性リンパ腫には高頻度に石灰化を認める。 3.胸腺腫では、胸膜播種はまれだが遠隔転移を高頻度に認める。 4.神経原性腫瘍では、肋間神経痛、上肢のしびれを認めることがある。 5.気管支嚢胞はCTにて高吸収、MRI T1強調像にて高信号を呈することがある。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)C
2)×認めない。石灰化は奇形腫。3)×胸膜播種する。遠隔転移しない。
5)○一般にはCTで低吸収。T2高信号。しかし嚢胞内出血きたせばCTで高吸収、MRI T1高信号
32.骨腫瘍に関して正しい記述はどれか。 1.硬化縁を伴う地図状骨破壊は悪性であることが多い。 2.硬化性骨転移で最も多いのは甲状腺癌の転移である。 3.骨膜反応のうち、Codman三角は悪性に多く見られる。 4.非骨化性線維腫は成長と共に縮小する。 5.骨腫瘍の診断で、年齢は参考にならない。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)D
1)×X線的に骨破壊像は地図状・虫食い状・浸透状の3つのパターンがあり、後2者は悪性であること多い。地図状はさらにa硬化縁を伴う境界鮮明型、 b硬化縁を伴わない境界鮮明型、c境界不鮮明型の3つに分けられ、前2者はおそらく良性、cは病名証明されるまで悪性を疑っておく。
2)前立腺癌。甲状腺や腎癌などは溶骨性。
3)○ Codman三角、onion-peel appearance, sunburst appearance, spiculaなど骨膜反応は悪性腫瘍で著明だが、ビタミンA過剰症・骨膜下出血・化膿性骨髄炎・好酸球性肉芽腫でも伴う。
4)○良性の骨繊維腫。多くは無症状で自然消退。 5) ×
33.骨の成長について正しい記述はどれか。 1.血流が増えると骨硬化が起きる。 2.Achondroplasiaは軟骨内骨化の異常が原因である。 3.Osteogenesis imperfectaは膜内骨化の異常が原因である。 4.頭蓋冠、顔面骨は軟骨内骨化で成長する。 5.長管骨、脊椎骨は膜内骨化で成長する。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)C
1)×脱灰する。
2)○軟骨無形成症Achondroplasiaは骨端軟骨における軟骨内骨化障害。
四肢末端型小人症・骨端核出現は正常・易骨折性なし・シャンパングラス様変形骨盤。
3)○骨形成不全症Osteogenesis imperfecta骨に限局しない全身性結合組織疾患。
長管骨膜性骨化が障害。Trias:易骨折性・青色強膜・難聴 4)×膜内骨化 5)×軟骨内骨化
34.骨陰影の増強の原因となるものはどれか。 1.くる病 2.前立腺がんの骨転移 3.大理石病 4.クッシング症侯群 5.神経線維腫症 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)C
骨陰影増強を来たす疾患は多い。
骨陰影減弱を来たす疾患:骨粗鬆症、骨軟化症、くる病、副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、白血病、多発性骨髄腫、骨髄線維症、Gaucher病
35.脳底動脈から分岐する血管を選べ。 1.後下小脳動脈 2.前下小脳動脈 3.上小脳動脈 4.後大脳動脈 5.後交通動脈 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)D
1)椎骨動脈から分岐 5)内頚動脈から分岐
36.CTで高吸収を示すものを選べ。 1.脳出血(急性期) 2.脳梗塞(急性期) 3.脂肪 4.石灰化 5.高蛋白嚢胞 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)C
37.脳溝の拡大を示すものを選べ。 1.脳萎縮 2.正常の思春期 3.静脈洞閉塞 4.慢性期脳梗塞 5.神経性食欲不振症 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)C
38.小脳橋角部(CP angle)の腫瘍を選べ。 1.髄芽腫 2.聴神経鞘腫 3.髄膜腫 4.類表皮腫 5.奇形腫 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)D
頻度:聴神経鞘腫80%>髄膜腫10%>類表皮腫5%
39.石灰化をきたしやすい脳腫瘍を選べ。 1.髄芽腫 2.頭蓋咽頭腫 3.乏突起細胞腫 4.上衣腫 5.星細胞腫 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)A
石灰化伴う脳腫瘍:乏突起膠腫(40-80%)、頭蓋咽頭腫(小児75%・大人10-20%)、髄膜腫(10%)
40.MRIのT2強調像で低信号を示すものを選べ。 1.神経膠腫 2.脳梗塞 3.密な石灰化 4.鉄 5.線維化 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)E
組織、病変 |
T1 |
T2 |
水、尿、胆汁、脳髄液、大部分の病変 |
低信号(黒) |
高信号(白) |
脂肪、高濃度のタンパク液、軽い石灰化 |
高信号 |
〈中等度~低信号〉 |
亜急性期の出血巣(Met-Hb) |
高信号 |
〈高信号〉 |
骨皮質、空気、速い血流の血管(→flow void) |
〈無信号〉 |
無信号 |
強い線維化、筋肉、強い石灰化、慢性期の出血巣(hemosiderin) |
〈低信号〉 |
低信号 |
41.脳梗塞について正しいものを選べ。 1.亜急性期にCT検査で病巣が不明瞭になる。 2.超急性期のCT検査では病巣が不明瞭である。 3.慢性期のMRI T1強調像では高信号を示す。 4.急性期のMRI T2強調像では低信号を示す。 5.慢性期のCT検査では低吸収となる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)B
CTで梗塞は12~24時間経過しないと低吸収域は明らかにならない。24~72時間では低吸収域は明らかになり、脳室、脳溝を圧迫する。数日から数週間では正常に見え(fogging effect)、この時期の造影CTで病変は増強される(BBB破綻しているため)。4週以降再び低吸収域となる。
42.硬膜外血腫のCTについて正しいものを選べ。 1.凸レンズ状を示す 2.高吸収を示す 3.中硬膜動脈の損傷で生じる 4.等~低吸収の混在を示す 5.三日月状を示す A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)A
5)急性硬膜下血腫
43.脳動静脈奇形について正しいものを選べ。 1.単純CTでnidusは低信号である 2.MRIで異常血管はflow voidとして認められる 3.脳内出血をきたす 4.石灰化をきたす 5.動脈瘤は合併しない A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)D
1)nidusは高吸収域と低吸収域のまだら模様。造影するとnidusに造影剤がたむろして著明にenhanceされ、不均一な高吸収域を呈する。
2)毛細血管ないため血流速く、無信号なる。 4)○グリオーシスの結果石灰化生じる。
44.Wilson病のMRI検査で異常信号が描出される部位を選べ。 1.基底核 2.視床 3.中脳 4.小脳 5.松果体 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)A
両側基底核に、T2で著明な低信号を対称性に認める。また、中脳、両側視床にはT2での淡い高信号域。
45.モヤモヤ病に一致する所見を選べ。 1.MRI検査では脳底部に微細なflow voidを形成する。 2.椎骨・脳底動脈から狭窄が始まる。 3.脳出血は生じない。 4.内頚動脈から狭窄が始まる。 5.大脳に脳梗塞を生じる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)C
2)4)内頚動脈の狭窄。3)成人の70%が脳出血で発症。
46.神経皮膚症候群で側脳室周囲結節をきたすものを選べ。 1.神経線維腫症 2.結節性硬化症 3.Von Hippel Lindau症候群 4.Starge-Weber症候群 5.メラニン細胞性母斑症 A)1 B)2 C)3 D)4 E)5 |
解答)B
2)常優遺伝。CTで側脳室壁の多発性石灰化。Trias :脂肪腫・てんかん発作・精神発達遅滞
3)常優遺伝。血管芽腫を網膜や小脳に作る。神経皮膚症候群ではない。腎肝脾臓に嚢胞形成。
4)脳表・脳室周辺に沿う石灰化。MRIで脳軟膜血管腫Gd enhance。
片側ポートワイン様顔面血管腫・緑内障合併多い。
47.99mTcについて正しい記述はどれか。 1.99とは原子番号である。 2.99Tcとは化学的に同一の性質を有する。 3.ジェネレーターシステムによって供給できる。 4.親核種は99Tcである。 5.半減期は約12時間である。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)C
99Mo(T1/2=66時間)→99mTc(T1/2=6時間)→核異性体転移→99Tc 1)質量数 4)99Mo 5)6時間
48.バセドウ病の放射性ヨード治療についてただしいのはどれか。 1.バセドウ病の治療法として、本邦では最も多く用いられている。 2.寛解率は80-90%程度である。 3.晩発性甲状腺機能低下症がおこった場合は甲状腺ホルモンを補充する。 4.妊娠中でも治療可能である。 5.123I・NaIを用いて治療を行う。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)C
非密封小線源RI内服療法。131Iを経口投与後、131Iは甲状腺濾胞に取り込まれる。β線はα線につぎ細胞障害が強く治療効果大で、2mmしか飛ばないので副甲状腺や気管は大丈夫。適応は甲状腺癌(濾胞癌、乳頭癌)、甲状腺機能亢進症(適応:30歳以上、抗甲状腺剤の効かない例、禁忌:妊娠中・授乳中)
1)抗甲状腺剤 2)○ 3)○ 5)131I
49.IRMA法(イムノラジオメトリックアッセイ)について正しいのはどれか。 1.RIAと比較し測定範囲が広い。 2.二種類の抗体が必要である。 3.抗体を標識する。 4.生物的活性を測定する。 5.純粋な抗原を入手する必要がある。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)A
放射免疫測定法(RIA:radioimmunoassay)・放射免疫定量測定法(IRMA:immunoradiometricassay)
RIAは検体中の抗原が抗体への結合においてRI標識抗原と競合するのを利用して微量物質を定量する。
・RIA成立の条件:純粋な抗原が入手できること・抗体作成できること・抗原をRI標識できること・標識抗原と非標識抗原が競合して抗体と反応すること
・RIAの特徴:感度高い・精度高い・特異性高い・簡便
IRMAは検体中の抗原を固相化抗体に結合させ、放射性標識抗体と結合させ、微量物質を定量する。非競合反応である。
・IRMAの特徴:広い測定範囲・優れた再現性・容易な標識抗体の作成・感度高い・簡便
・IRMAの問題点:生物学的活性でなく免疫学的活性を測定・交差反応・反応阻害物質・RIを使用する。抗体が大量に必要・・・モノクローナル抗体利用
4)5)ともにRIA
50.ストロンチウムによる骨転移疼痛治療について正しいのはどれか。 1.治療中は公衆と隔離する必要がある。 2.現在、本邦では保険認可は認められていない。 3.有効率は80%程度と報告されている。 4.主な排泄経路は胆汁である。 5.体内ではカリウムと同様の挙動を示す。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)C
1)β線なので隔離しなくて良い。4)尿排泄 5)カルシウム
51.核医学検査の副作用に関して、正しいのはどれか。 1.急性放射線障害が1%程度の頻度で生じる。 2.放射性医薬品に含まれる溶媒によって、副作用がおこることがある。 3.FDG-PET1回の被曝線量は3mSv程度である。 4.経静脈投与のヨード系造影剤を用いたCTよりも副作用の頻度は低い。 5.ヨードアレルギー患者にヨードシンチは行うべきでない。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)D
核医学検査の利点は化合物としては微量のため、薬理作用を起こさないことである。アレルギーが起こる可能性はほとんど0%。1%も生じない。ただし放射性医薬品中の溶媒によって、副作用がおこることがある。
3)○ 参考:骨シンチ5mSv/回、自然放射線2.4mSv/年 胸部X線10mSv/回、胃透視4mSv/回
52.シンチレーションカメラについて正しいのはどれか。 1.シンチレーションとは偏光という意味である。 2.γ線を検出することはできるが、X線は検出できない。 3.コリメータは特定の方向のγ線を通過させる。 4.体内の放射性同位元素の分布を画像にすることができる。 5.シンチレーションカメラを回転させて得られる断層画像をSPECTという。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)E
1)×scintillate:火花を発する 2)×同じ光子線だから検出可能。
53.核医学検査について正しいのはどれか。 1.体内に放射性同位元素を投与し、その分布を測定する検査はin vitro検査に分類される。 2.MRIは核医学検査のひとつである。 3.血流や代謝などの機能情報をえることができる。 4.放射性医薬品を用いる。 5.CTと比較し、微小な病変を検出することに向いている。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)D
1)×体内にRI投与するのはin vivo。
2) ×核医学とは非密封の放射線同位元素(RI)を用いる医学の一分野。
in vivo検査はシンチグラフィ・機能検査・ポジトロンCT、in vitro検査はRIA・IRMA
5)×形態検査としては劣り、小さな病変は認識困難。物質としては微量でも検出可能。
54.脳血流シンチグラフィについて正しいのはどれか。 1.脳梗塞の機能予後の推定に有用である。 2.99mTc-HMPAOはBBBを通過し、脂溶性物質に代謝され脳に留まる。 3.Diamox(Acetazolamide)は脳血管を収縮させる。 4.アルツハイマー病では頭頂葉から側頭葉優位に血流が低下する。 5.てんかん焦点は発作間歇期には低血流となる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)C
1)3)CO2 ・Diamox 負荷で血管拡張し、循環予備脳評価する。
2) ×BBB通過後、脂溶性から水溶性に変化し脳組織に補足される。腫瘍や急性期~亜急性期梗塞では必ずしも血流を表さない。
4)脳血管障害評価・痴呆鑑別・てんかん焦点診断。Alzheimer病:側頭葉,頭頂葉血流↓
5) 間欠期には焦点部位で血流↓、発作時及び直後では血流↑
55.123I-NaIによる甲状腺シンチグラフィについて正しいのはどれか。 1.亜急性甲状腺炎では、取り込みが亢進する。 2.バセドウ病では取り込みが低下する。 3.慢性甲状腺炎ではふつう、びまん性腫大と集積亢進が見られる。 4.前処置として2週間程度のヨード制限が必要である。 5.異所性甲状腺の診断に有用である。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)E
1) 2) 甲状腺機能亢進で集積↑、 破壊性甲状腺炎・亜急性甲状腺炎ではヨード摂取率低下。
3) バセドウ病の所見。
56.肺換気血流シンチグラフィについて正しいのはどれか。 1.肺塞栓症では血流で欠損がみられるが換気は正常である。 2.99mTc-MAAは静脈投与すると肺毛細血管に捕捉される。 3.199Xeの物理的半減期は13秒である。 4.肺血流シンチグラフィにより左→右シャントを診断できる。 5.慢性閉塞性疾患では、換気・血流とも欠損を示すことがある。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)B
99mTc-MAA:肺血流シンチ、81mKrガス(半減期13秒)・133Xeガス(半減期5.3日):肺換気シンチ。
肺梗塞や大動脈炎症候群では血流欠損・換気で欠損なし。(perfusion-ventilation mismatch)
慢性閉塞性肺疾患や肺癌では血流換気共に欠損する。
2) ○MAA(大凝集アルブミン)は肺毛細血管に詰まって集積する。
4) ×肺動静脈奇形などの右左シャントを検出できる。
57心筋シンチグラフィについて誤っているのはどれか。 1.201Tl心筋シンチグラフィでは、負荷後3時間の遅延像は安静時像に代用される。 2.123I-MIBG心筋シンチグラフィでは心筋の交感神経を評価することができる。 3.心筋梗塞では3時間後の遅延像で再分布が認められる。 4.201Tlは心筋脂肪酸代謝の測定に用いられる。 5.心筋血流シンチグラフィでは、右室の心筋梗塞を検出できる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)5
1) ○狭心症で運動又は薬剤(ジピリダモール・ATP)負荷で虚血部欠損し、安静時に再分布。
2) ○123I‐MIBGは心筋交感神経機能反映。123I‐BMIPPは心筋脂肪酸代謝反映。3)×狭心症のこと
4) × Na-Kポンプを介する。1回の循環で85%取り込まれる。
時間とともに分布は変化する。早期像は血流を反映、後期像は細胞の活性を反映する。 5)×
58.肝シンチグラフィについて正しいのはどれか。 1.99mTc-PMTは肝細胞に取込まれ、胆道系の評価を行うことができる。 2.99mTc-GSAは肝クッパー細胞に取り込まれる。 3.99mTc-phytateは肝細胞に取り込まれる。 4.99mTc-PMTは、新生児肝炎と胆道閉鎖症の鑑別に有用である。 5.99mTc-GSAは肝予備能の評価に用いられる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)C
肝シンチ:99mTc-phytate:クッパー細胞に取り込まれる。肝障害評価。
胆道シンチ:99mTc-PMT→肝細胞に取り込まれ胆道系に排泄される。先天性胆道閉鎖etc
肝アシアロシンチ:99mTc-GSA→肝アシアロ受容体に結合・肝予備能評価(肝切除や劇症肝炎)
59.骨シンチグラフィについて正しいのはどれか。 1.悪性腫瘍の患者で手根骨の異常集積は、まず骨転移と考えてよい。 2.99mTc-HMDPは骨でカルシウムイオンと置き換わる。 3.腎細胞癌の骨転移では、乳癌の骨転移に比較し集積欠損となる頻度が高い。 4.一般に骨シンチグラフィはX線検査にくらべ検出能が高い。 5.撮像は99mTc-HMDP投与3から4時間後に行うことが一般的である。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)E
2)×骨代謝盛んなところに集まる。3)○腎癌は溶骨性。
4)○骨シンチの特徴:X線より早期に検出・全身検索が容易・非特異的。
60.PET検査について正しいものはどれか。 1.同時に放出される2本のX線を検出する。 2.SPECTに比較し定量性に優れる。 3.一般に半減期が6時間以上のものを用いることが多い。 4.β-壊変する放射性同位元素を用いる。 5.検査を行うためには専用のカメラが必要である。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)B 選択肢から
1)○?2本の消滅線(γ?)と記載がありましたが・・・2)○
3)4)PETで用いる核種は生体の構成成分・超短半減期・ポジトロン放出核種である。18FDG-PETで用いる18Fは半減期110分。β+壊変により2本の消滅線を放出し、検出する。
61.18F-FDG PET検査について正しいのはどれか。 1.18Fの物理的半減期は12時間である。 2.正常の脳組織には高集積を示す。 3.悪性リンパ腫の病期分類に用いられる。 4.ブドウ糖代謝を反映した画像が得られる。 5.食道癌の病期診断目的に行った場合、保険が認められる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)D
1)110分 5)×?選択肢から
62.正しいのはどれか。 1.レントゲンがラジウムを発見し、放射線が医学に利用されるようになった。 2.放射線治療での照射線量は吸収線量で表し、通常R(レントゲン)が用いられる。 3.人は、医療被ばくだけでなく、自然界からも被ばくしている。 4.一般的に細胞分裂の盛んな細胞は放射線感受性が高い。 5.放射線によるDNA損傷はかなりの部分が回復することが知られている。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)E
1)×レントゲンが発見したのはX線(1895年)。ラジウムを発見したのはキュリー夫妻(1898年)。
2)×放射線治療では吸収線量(単位質量の物質に吸収されたエネルギー)を用いるが、吸収線量はGy。
Rは照射線量(光子により生成された2次電子によって空気中に生じた電荷量:C/kg)の単位。
3)○自然放射線2.4mSv/年
63.正しいのはどれか。 1.リニアックでは、X線または電子線を発生させることができる。 2.陽子線はブラックピークを持つ。 3.炭素線は、X線に比べて生物学的効果が高い。 4.電子線のほうが、X線に比べて透過力が高い。 5.ガンマ線は放射線治療に用いることはない。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)A
1)リニアックは電子線、または高エネルギーX線を発生させる。
2)中性子線以外の粒子線はBragg peakを形成します。 3)○重粒子線なので。
4)×X線やγ線は電磁波で、電子線は質量をもった粒子線なので当然X線の方が透過力が高い。
また中性子線は粒子線だが、荷電していない上に粒子が小さいので非常に透過力が強い。5)×
※Bragg peak:粒子線が生じさせる電離イオン対の数は、粒子の速度が遅いほど大きくなる。このため、深さ方向の線量分布を表す深部線量曲線において、粒子の飛跡の最後にピークができる。これをブラッグピークと呼ぶ。ブラッグピークの直後で粒子線は急速に減弱する。電荷を持たない中性子線やX線やγ線はブラッグピークを形成しない。
64.正しいのはどれか。 1.60Coγ線は4MVX線よりも深部線量率が高く、それだけ皮膚の障害も強い。 2.リニアックによって発生する電子線は、深在性腫瘍の治療に適している。 3.最新の直線加速器ではmultileaf collimatorが用いられる。 4.密封小線源は舌癌、子宮癌などに用いられる。 5.重粒子線は、X線抵抗性の腫瘍にも用いられる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)E
1)×60Coのγ線のビルドアップは約5mm≦4MVX線。6MVのX線のビルドアップは約15mm。
※Build up…X線(γ線)のエネルギーが高くなると、2次電子のエネルギーも高くなり、入射した物体の表面で発生した2次電子はより深い部分まで到達して吸収される。その結果、吸収線量は表面よりも少し深い部位でピークに達する。これをビルドアップと呼ぶ。ビルドアップの後は、ブラッグピークとは違い吸収線量が次第に低下する。これはX線が電磁波であり、電荷を持たないからである。
2)×表在性腫瘍に用いる。4)○ 5)○
65.正しいのはどれか? 1.3D confomal radiation therapyにより、副作用を低減することができる。 2.Intensity modulated radiation therapy(IMRT)とは、各照射方向のビームの強度を変えることにより、その総和としての線量分布を最適化する方法のことである。 3.ガンマナイフは、約30個のコバルト線源をもち、ガンマ線を集中して照射することができる。 4.ガンマナイフは非侵襲的な治療である。 5.ガンマナイフは、頸部リンパ節転移の治療はできない。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)B
1)○3D-CRTはリニアックからの細い高エネルギーX線ビームと患者を乗せたベッドをコンピュータ制御のもとに回転させながら、頭部のみでなく躯幹部の病巣部に集中して照射する治療法で、線量分布が良くなり正常組織への副作用が少なくなる。
2)○3D-CRTの技術に加え、さらにビームの出力を変える事で線量分布はより腫瘍の原体形状になる。
3)×ガンマナイフは201個のコバルト線源を使い、γ線を1点に集中させる。
4)局麻下にフレームを固定する際侵襲ある。
5)頭部直径30mm以下程度の小さな腫瘍や残存腫瘍の治療に用いられ、頭蓋内~C1レベルまで。一般に頚部リンパ節転移には使えない。
66.正しいのはどれか? 1.一般に密封小線源の周囲の線量分布は距離の2乗に反比例して減弱するので線源近傍の病巣の線量は極めて高くなり、病巣の完全な制御が可能となることが多い。 2.密封小線源には60Co,137Cs,198Au,192Irなどがあり、ほとんどはX線を放射線治療に利用している。 3.高線量率による小線源療法では、医療従事者の被ばくが問題となりやすい。 4.密封小線源には、腔内照射法と組織内照射法がある。 5.遠隔操作でサイズが極めて小さい192Ir線源を挿入するRemote afterloading system(RALS)が開発され、小線源療法の適応が広がった。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)C
2)×γ線。3)5) ×→低線量率線源では長時間使用しなければならないので、患者への大きな負担と医療従事者の被曝が問題であった。しかし、高線量率線源を遠隔操作で挿入するシステムが導入されたことにより2つの問題が解決された。
67.放射線の人体への影響について正しいのはどれか。 1.確率的影響は閾値がなく、どんなに少ない線量でも起こる可能性がある。 2.確定的影響は閾値を越えなければまったく障害はおきないが、いったん閾値を越えれば急に有害事象が起こる可能性が高くなる。 3.放射線による発癌は確率的影響に含まれる。 4.放射線による白内障は確率的影響に含まれる。 5.放射線による発癌は通常1-2年以内に起こる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答) A
3)4)確定的影響:骨髄抑制・不妊・白内障・放射線肺炎・皮膚炎(脱毛)etc
確率的影響:遺伝的影響・発癌
5)×こんなに早くはない。5~10年くらい。
68.放射線治療について正しいのはどれか。 1.放射線治療は通常悪性腫瘍に用いられ、良性病変に用いられることはない。 2.脊髄は放射線感受性が低いが、いったん障害が発生すると重篤なので、注意が必要である。 3.食道を照射すると、食道炎が起こり、一時的に食事が困難になることがある。 4.眼球に照射すると白内障が起こる可能一性があるが、高線量では網膜が障害されることがある。 5.肺癌では肺内転移も見られるため、放射線肺臓炎が起こらない線量までは全肺に照射すべきである。 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)D
1)×ケロイド、翼状片、Kasabach-Merritt症候群(巨大血管腫+血小板減少)、木村病、眼球突出etc
2)高い。耐容線量50Gy 5)×放射線肺臓炎などの有害事象が生じる。
69.放射線治療に影響を与える「4つのR」ではないものはどれか? 1.Repair 2.Reirradiation 3.Reoxygenation 4.Redistribution 5.Repopulation A)1 B)2 C)3 D)4 E)5 |
解答)B
Repair亜致死障害の回復、Reoxygenation再酸素化、
Redistribution細胞周期内での再分布:M>G2は感受性高い。S期(DNA合成期)は低感受性
Repopulation再増殖:照射期間が長引けば腫瘍の再増殖が問題となる。
70.放射線治療について正しいのはどれか。 1.高分化な腫瘍細胞ほど放射線感受性が低い。 2.therapeutic ratioは高いほど放射線治療の適応になる。 3.一般に使用されているγ線、X線では組織内酸素分圧は問題にならない。 4.細胞周期のM期とG1期で放射線感受性が低い。 5.一回線量が大きくなると、晩期有害事象がおこりやすくなる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)B
2)○治療可能比(therapeutic ratio)=健常組織の耐容線量/腫瘍組織の致死線量
1以上かつ大きいほど治療効果の期待が大きい。
3)×酸素増感比(OER)は2.5~3。高LETのα線(OER1)や中性子線では酸素分圧は問題にならない。
4.×→M期、G2期や、G1期からS期への移行期は放射線感受性が高い。S期後半は放射線に抵抗性。 5)小線量で分割照射すれば、総線量が大きくなっても正常組織の晩期障害を抑えることができる。
71.Therapeutic Ratioについて正しいのはどれか。 1.5年生存率のことである。 2.正常組織耐容量対腫瘍組織致死量の比である。 3.非常に高いということは放射線治療に適することを意味する。 4.悪性リンパ腫ではTherapeutic Ratioは高い。 5.小細胞肺癌ではTherapeutic Ratioは低い。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)D
4)5)高く放射線治療がよく効く。
72.X線やγ線に抵抗性なのはどれか。 1.肺小細胞癌 2.セミノーマ 3.悪性リンパ腫 4.骨肉腫 5.悪性黒色腫 A)1,2 B)1,5 C)2,3 D)3,4 E)4,5 |
解答)E
73.正しいのはどれか? 1.頭頚部癌に対する放射線治療の主な早期有害事象として、口内炎、口渇、味覚障害などが挙げられるが、いずれも短期間で改善する。 2.咽頭癌はその発生部位により、声門癌、声門上癌、声門下癌に分類されるが、中でも最も頻度が多いのは声門癌である。 3.声門癌のI期では頸部リンパ節転移を来すことはまれであり、喉頭局所照射が選択されることが多い。 4.声門癌のI-II期では、発声の機能温存のため、放射線治療が第一選択となる。 5.声門上癌でも、I期の場合リンパ節転移は稀であり、リンパ節領域の照射は不要である。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)?
1)△短期間で改善しないこと多い…2)×咽頭癌でなく喉頭癌 3)○ 4)○ 5)×リンパ節転移多い。
74.正しいのはどれか? 1.上顎洞癌では、ウェッジ直交二門照射がおこなわれることが多い。 2.上顎洞癌の放射線治療では、患側眼球が照射野に含まれることも多く、白内障が問題となる。 3.頭頚部癌と食道癌の合併は多く、頭頚部癌患者には食道内視鏡検査も施行すべきである。 4.頭頚部癌は、肺癌と合併することはない。 5.上顎洞癌は頸部リンパ節転移の頻度が高く、広範なリンパ節領域の照射が必要なことが多い A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)A
3)4)×喫煙者が多くしばしば肺癌・食道癌を合併。
5)×腫瘍が上顎骨破壊しなければならず、頚部リンパ節転移は遅く、頭頚部癌の中では最も起こしにくい。
75.正しいのはどれか? 1.肺癌は小細胞癌と非小細胞癌に大別されるが、小細胞癌に対しては化学放射線療法が選択されることが多い。 2.肺癌の組織型別の放射線感受性は、一般に小細胞癌、扁平上皮癌、腺癌の順で感受性が高い。 3.肺癌の放射線治療時に食道炎の副作用が問題となることはない。 4.非小細胞肺癌の根治的放射線治療を通常分割照射で行う場合、総線量として60-70Gyが必要であるが、脊髄は耐容線量が高いため、途中で照射領域から外す必要はない。 5.体幹部定位照射は、I期原発性肺癌や単発性転移性肺癌に対して極めて有効な治療法である。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)B
1)○LDでは化学療法+胸部照射、EDでは化学療法 3)×ある。
4)×総線量50Gy 脊髄の耐容線量は50Gyなので脊髄には40Gy以下に抑える。
76.正しいのはどれか? 1.食道癌のリスク因子として、喫煙、アルコールが挙げられる。 2.食道癌の中でも粘膜内癌(m癌)は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)が第一選択であるが、1/2周性を超えるなど、その範囲が広い場合には放射線治療が選択されることがある。 3.食道表在癌では、リンパ節転移を来たすことは稀でありリンパ節領域の予防照射は必要ない。 4.進行食道癌に対する放射線治療において、化学療法の同時併用は早期有害事象が増すばかりで、治療効果や予後の延長に寄与しない。 5.食道癌の放射線治療における有害事象の1つとして放射線性肺炎が挙げられる。 A)1,2,3 B)1,2,5 C)1,4,5 D)2,3,4 E)3,4,5 |
解答)B
3)×リンパ節転移よく来たす。
以下は臨床検査の問題。2004年度概説【77】~【81】と全く同じ。
77.臨床検査に関する次の文章で正しいものの記号を記せ。(正解は一つとは限りません) 検体採取タイミングの守るべきルールについて A)食後12時間経過していれば、採血する時間はいつでも構わない。 B)出来れば、診断行為や治療行為が行われる前に検体採取を行う。 C)検体採取の正確な時間を常にカルテや指示簿に記録しておく。 D)いつ検体を採取するかは、検査測定値には影響はない。 |
解答)B C
78.臨床検査に関する次の文章で正しいものの記号を記せ。(正解は一つとは限りません) 検査結果に及ぼす因子について A)様々な検査結果は生理的変化がある。 B)血清中のヘモグロビン、カリウム、乳酸などは輸血の影響を受ける。 C)採血は輸液をしている反対側の腕から採血しなければならない。 D)検査の種類によっては年齢で検査結果が変化する。 |
解答)A C D
79.臨床検査に関する次の文章で正しいものの記号を記せ。(正解は一つとは限りません) 検体の保存について A)早く搬送し保存時間を短くすると検査結果の信頼性は高くなる。 B)検体の保存は、例外なく、冷却して保存するとよい。 C)原則として、全血では保存しない。 D)全血は冷蔵庫で保存する。 |
解答)A
80.臨床検査に関する次の文章で正しいものの記号を記せ。(正解は一つとは限りません) 検体の保存について A)解凍した検体はそのまま測定する。混和などしないように注意する。 B)直射目光に当てるとビリルビン、ビタミンC、ポルフィリンなどが低下する。 C)全血で保存していると、乳酸は低下し、pHは上昇する。 D)出来るだけ、検体が空気に触れるのをさける。 |
解答)B D
81.臨床検査に関する次の文章で正しいものの記号を記せ。(正解は一つとは限りません) 検体の保存について A)使い捨ての検体採取セットを利用すると、保存で起こる問題は減少する。 B)全血検体は振ったり揺すったりして、検体の混和に注意する。 C)感染性のある検体はラベルを貼り、特に、取扱いに注意をする。 D)採血容器をいつも立てておくと凝固反応が促進される。 |
解答)A C
写真問題:画像問題は全て試験当日の教授の授業で出たスライドからでした。
1.症例1から最も考えられ易いものはどれか。 A)髄膜腫 B)硬膜下血腫 C)硬膜外血腫 D)動静脈奇形 E)モヤモヤ病 |
2.症例2から最も考えられ易いものはどれか。 A)肺塞栓症 B)肺癌 C)肺結核 D)肺炎 E)肺線維症 |
3.症例3から最も考えられ易いものはどれか。 A)肺塞栓症 B)肺癌 C)肺結核 D)肺炎 E)肺線維症 |
4.症例4から最も考えられ易いものはどれか。 A)肝血管腫 B)転移性肝癌 C)胆管細胞癌 D)肝腺腫 E)肝細胞癌 |
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