呼吸器H20年度卒業試験 2008.11.4

 

【呼吸器科】

.喀血について正しいのはどれか?

A 死因の多くは失血死である

B 拘束して安静をとらせる

C 出血側を上にして、側ガイをとらせる

D pHは低い

E 大量喀血では鮮紅色を呈する

答え A B C D E

 

2.正しい組み合わせはどれか、1つ選べ

a.水泡音 − COPD

b.捻髪音 − 肺線維症

c.笛音  − 睡眠時無呼吸症候群

d.軋轢音 − 自然気胸

e.気管支音 − 急性気管支炎

 

3 肺癌に関連する用語の中で誤った組み合わせを選べ

A SIADH-Na血症

B Horner-Pancoast腫瘍

C PTH-RP-Ca血症

D SVC症候群-癌性胸膜炎

E proGRP-小細胞癌

解答 D

 

4.肺癌について正しいものを選べ。

1.高齢者の占める割合が増加している。

2.扁平上皮癌の割合は年々増加している。

3.診断のgold standardは画像による。

4.上皮性成長因子の遺伝子変異はアジア人に多い。

5.特異的な症状がない。

a123 b125 c145 d234 e345

 

5.1990年〜2020年において、人類の10大死因に入らないものはどれか?

A.COPD

B.肺炎

C.気管支喘息

D.結核

E.呼吸器癌(肺癌)

 

7.気管支喘息の発作で来院した患者の治療として適切なのはどれか。

1)酸素投与

2)β2刺激薬の反復吸入

3)抗コリン薬吸入

4)副腎皮質ステロイド薬の点滴静注

a.134 b.12 c.34 d.1から4のすべて

 

.気管支喘息について誤っているものを一つ選べ

a.気道壁のリモデリングは非可逆的である。

b.気道壁には肥満細胞が増加している。

c.ヒスタミンやメサコリン吸入による気道過敏性検査では、低濃度から開始し濃度を上げていき、一秒量低下のいき値を調べる

d.慢性期には拡散能(RV/TLC)が低下する。

e.Th2細胞から産生されるIL-4.5.13が関与している。

 

9. 呼吸機能検査について正しいものはどれか?

1. 閉塞性障害で可逆性がなければ気管支喘息は否定的である。
2.
肺繊維症では機能的残器量は上昇することが多い。
3.
重症肺気腫における肺活量減少は肺胞繊維化を示唆する。
4.
低酸素血症の原因としてもっとも多いのは換気血流不均等である。
5.
呼気最大流量(ピークフロー)が低値でも必ずしも閉塞性障害を意味しない。
A)12 B)23 C)34 D)45 E)15

 

10.アスピリン喘息について正しいものを選べ。

1.成人喘息の約1%を占める。

2.本症が疑われても、確定診断がされていなければNSAIDsを投与してもいい。

3.ほとんどすべての症例に鼻茸と慢性副鼻腔炎を認める。

4.NSAIDsのリポキシゲナーゼ阻害作用による相対的システイニルロイコトリエン産生増加が関与している。

5.湿布や座薬を用いた場合では認めない。

 

12.肺機能検査について正しいものを選べ

 1)閉塞性障害で可逆性がなければ気管支喘息は否定的である

 2)肺線維症では機能的残気量位は上昇することが多い

 3)重症肺気腫における肺活量減少は肺胞壁線維化の合併を示唆する

 4)低酸素血症の原因で最も多いのは換気血流不均等である

 5)ピークフローが低値でも必ずしも閉塞性障害を意味しない

 

 

17.72歳男性。重喫煙者である。歩行時の呼吸困難感を主訴に来院した。肺機能検

査、胸部X線写真、胸部CT検査で肺気腫を指摘された。この患者に関して誤っている

と思われるものを次のうちから選べ。

 A 胸部X線写真で、横隔膜平低化、滴状心を認める。

 B 禁煙と指導する。

 C 肺機能検査で、1秒率53.4

 D 肺機能検査のflow-volume曲線の下降脚が上に凸型を示す。

 E 長時間作用型抗コリン薬の吸入を開始する。

 

18.癌性疼痛の治療に関して正しい組み合わせを選べ。

 1.WHO3段階除痛ラダーにもとづいて行う

 2.モルヒネの副作用として便秘が最も多い。

 3.モルヒネは12Hごとに投与する。

 4.モルヒネとNSAIDSは一緒に使ってはいけない。

 5.除放性製剤と速放性製剤の両方を用いて効果を得る。

 a1,2,3 b1,2,5 c1,4,5 d2,3,4 e 3,4,5

解答. bかなと

 

20 気管支の拡張を伴う組み合わせを選べ

 1肺分画症

 2Kartagener症候群

 3Wegener肉芽腫

 4過敏性肺臓炎

 5アレルギー性アスペルギルス症

選択肢:a:123  b:125  c:145  d:234  e:345

 

23 気管支鏡を用いた検査・治療について正しい組み合わせを一つ選べ。

1.終末細気管支粘膜まで見ることができる。

2.BAL中に見られる細胞では最もリンパ球が多い。

3.超音波気管支鏡を用いた縦隔リンパ節の穿刺が可能である。

4.BALは肺胞蛋白症の治療に有用である。

5.気管支狭窄症に対して気道ステントの挿入が可能である。

 A.123 B.234 C.345 D.125 E.145

 解答C

 

25.呼吸中枢について正しい組み合わせをえらべ。

1.橋から中枢にかけて存在する。

2.吸息中枢と呼息中枢などが存在する。

3.中枢化学受容体は主に低酸素を刺激とする。

4.主に舌咽神経からの知覚入力を受ける。

5.後頭葉には呼吸困難を司る知覚野が分布する。

a.1,2  b.1,5 c.2,3  d.3,4  e.4,5

 

26 呼吸調節について正しい組み合わせを選べ。

1.末梢化学受容体は、大動脈と冠動脈にある。

2.末梢化学受容体は、pHの低下に反応する。

3.低酸素血症に対する換気の増加は直線的に反応する。

4.遠心路には、横隔神経と迷走神経がある。

5.visual analobue scale(VAS)は、呼吸困難の指標である。

A. 1,2   B. 1,5   C. 2,3   D. 3,4   E. 4,5

 

 

 

27 睡眠時無呼吸症候群で間違っているものを一つ選べ。

1中枢型と末梢型と混合型がある
2心血管系の合併症が多い
3確定診断にはポリソムノグラフィーが必要である
4治療法としてCPAPは確立している
5肥満の解消で治ることがある

 

 

28 アレルギー性気管支肺アスペルギルス症について正しいものを選べ。

1 免疫の低下した者に多い。

2 抗真菌薬が第一選択薬である。

3 中枢性の気管支拡張を来す。

4 アスペルギルス抗原に対して即時型反応を示す。

5 血清IgAが高値である。

 A 12  B15  C 23  D 34  E 45

 

29 夏型過敏性肺臓炎について誤りをひとつえらべ。

A 気管支肺胞洗浄液中のTリンパ球のCD4/CD8比は低下する

B トリコスポロン属の真菌が原因抗原である。

C 進行例の画像は特発性間質性肺炎と鑑別が困難である。

D ツベルクリン反応が低下する。

E 早期の副腎ステロイド療法で進行を予防できる。

 

30.急性好酸球性肺炎について正しい組み合わせを選べ。
1
若年者に発症が多い。
2
末梢血好酸球が著増する。
3
気管支喘息の合併が多い。
4
移動する浸潤影がみられる。
5
再発は少ない。
A)12 B)15 C)23 D)34 E)45

 

31.アレルギー性肉芽腫性血管炎について誤っているものを1つ選べ
 
a.下肢のしびれが初発症状となることがある。  
b.長年の気管支喘息が先行することがある。
c.急性死球体腎炎から腎不全になり、予後不良である。
d.中小動脈の血管炎が首座である。
e.副腎皮質ステロイドが治療に有効である。
 

33.61歳男性。25歳時から自動車工場で働いていた。煙草40本×40年。ここ一ヶ月で7kg体重が減り、咳もある。一週間前から顔面浮腫が出現し、受診した。生化学的に異常はない。(胸写と胸部CTが呈示してあり、腫瘤による下大静脈の圧排が見られた)
この疾患について、正しい組み合わせを選べ。

  

(1)Eaton-Lambert症候群:血漿交換

(2)上大静脈症候群:放射線 

(3)異所性ACTH症候群:グルココルチコイド 

(4)DIC:上大静脈ステント 

(5)Horner症候群:抗がん剤

 

a (1)  b()  c(3)  d(4)  e(5)

 

34.気管腫瘍について正しいものはどれか?

 

A.良性腫瘍のほうが悪性腫瘍より多い。

B.悪性腫瘍の中では、組織学的に扁平上皮癌が多い。

C.腫瘍によって気管内腔の40%が狭窄すると呼吸困難が出現する。

D.フロー・ボリュームカーブにはピークの消失が見られる。

E.気管切除可能の長さは全長のおよそ1/4である。

 

(答)D 国試84B34類似、QB2009 I-372より一部改変引用

 

気管腫瘍はあまり理解が十分ではない疾患の一つであろう。選択肢は基礎事項を集めているので、この問題で再確認するとよい。

 

×A 原発性気管腫瘍はきわめて稀(全悪性腫瘍の0.1%以下)で、悪性腫瘍90%、良性腫瘍10%

×B 気管腫瘍は、腺様嚢胞癌、扁平上皮癌、粘表皮癌、カルチノイド等があるが、頻度は腺様嚢胞癌(43),扁平上皮癌(42.3)、カルチノイド(5%)

×C 内腔を3分の2以上狭窄させると気道狭窄の諸症状(肺炎、喘鳴など)4分の3以上となると呼吸困難。

D その通り。

×E 気管全長の約1/2が切除可能といわれている。

 

※フロー・ボリュームカーブの出題はやや難がある。上気道狭窄ではピークの消失(平坦化)があることくらいしか国試には出題されないと思われる。

<呼吸器分野は少しいじった問題がでやすいので補足。>
発生部位では、小児では気管近位側に、成人では気管遠位側(気管分岐部側)に多く、管状の気管壁の内、気管膜様部側に多いとされている。良性腫瘍は、乳頭腫が30%の頻度で最も多い(HPV6,11関連)。腺様嚢胞癌は気管支腺由来の粘膜下腫瘍。扁平上皮癌は喫煙との関係が指摘されているが、腺様嚢胞癌では一般には男性が多いとされているが喫煙との関係はない。

 

35. 肺癌について正しいのはどれか?

 

A. 好発年齢は40歳代である。

B. 腺癌より扁平上皮癌の増加が著しい。

C. 小細胞癌は化学療法の感受性が低い。

D. 異所性ADH分泌は小細胞癌に多く見られる。

E. T期肺癌の根治切除後の5年生存率は30-40%である。

 

36.肺癌で多発性中心性壊死が見られた場合に最も考えられるのはどれか?

 

A.腺癌

B.扁平上皮癌

C.小細胞癌

D.大細胞癌

E.肺胞上皮癌

 

(答)B

 

肺癌の代表的組織像の理解度を問うている。ただし、この場合肺癌に限ったことではなく、通常の腺癌・扁平上皮癌などの特徴をしっかり覚えておくと正答が得られる。すなわち、扁平上皮癌は通常、充実性癌巣を形成し、しばしば壊死、あるいは炎症細胞浸潤が見られるのが特徴的である。壊死部は次第に吸収され、しばし ば空洞形成にいたる。

 

×A .腺癌では、腫瘍細胞が管腔形成を呈しており、壊死所見は通常みられない。

B 扁平上皮癌では多中心性の壊死、あるいは小細胞浸潤がしばしば見られる。

×C 小細胞癌では円形または楕円形の濃染する小型の核をもった細胞質に乏しいリンパ球様の細胞の異常増殖が見られる。

×D 大細胞癌では、大型の腫瘍細胞が特定(腺癌形態、扁平上皮癌形態)の文化した配列を示さずに認められる。通常壊死は見られない。

×E 肺胞上皮癌では、肺胞壁にそって腫瘍細胞が進展・増殖していくタイプであり、壊死は通常見られない。

 

以上QBよりまるごと引用。

 

37.肺小細胞癌について正しいものを選べ。

 

1.男性より女性が多い。

2.V期は手術適応でない。

3.抗がん剤感受性が高い。

4.喫煙は発症のリスクとなる。

5.進展型には放射線療法と化学療法の併用を行う。

 

a.123 b.234 c.345 d.125 e.145

 

解答 b 国試93B19と類似(解説はQB 2009I-378より一部改変して引用)

 

肺の小細胞癌は肺がんの中でももっとも増殖性の富んだ悪性腫瘍であり、予後も肺癌の中では最も悪い。5年生存率はせいぜい12%である。

 

1.×肺癌は扁平上皮癌、腺癌、未分化癌(小細胞癌、大細胞癌)3つに大きく分けられるが、いずれも男性に多い。

2.○U期、V期になると遠隔転移等が高率に見られるため、T期のごく初期を除けば基本的に手術適応はない。

3.○放射線、化学療法の感受性は肺癌の中で最も高い。

4.○喫煙は扁平上皮癌とともに小細胞癌においてもリスク要因である。

5.×限局型(LDlimited disease→側胸郭に限局したもの)は化学放射線療法の適応となるが、進展型(EDextensive disease→側胸郭を超える)は化学療法のみとなる。

 

38. 肺癌の腫瘍マーカーはどれか。


(1) AFP
(2) CA125
(3) ProGRP
(4) CYFRA
(5) PSA


A(1)(2) B(2)(3) C(3)(4) D(4)(5) E(1)(5)

解答 九大マッチングH1933】に類題。
(1)
× 肝細胞癌。
(2)
× 卵巣癌。
(3)
○ 小細胞癌。
(4)
○ サイトケラチン19フラグメント。扁平上皮癌。
(5)
× 前立腺癌。

 

39. ARDSの原因

1.敗血症

2.急性膵炎

3.誤嚥性肺炎

4.心原性肺水腫

5.肺塞栓症

A.123 B.234 C.345 D.125 E.145

答え:A

3.5で悩みましたが誤嚥性肺炎だそうです。(病気が見えるより)

 

 

40.症例は62歳男性、健康診断の胸写にて左肺門部に異常陰影を指摘され、精査目的に来院した。胸部CTにて左肺門部から縦隔に一塊となった腫瘤を認め、縦隔リンパ節の腫大も疑われる。喀痰細胞診では扁平上皮癌が認められた。この症例で認められるものを選べ。


1.
嗄声
2.
血尿
3.
チアノーゼ
4.
過呼吸
5.
ばち指
A)12 B)15 C)23 D)34 E)45


解答解説案
B
 国試91E18に類似問題あり。以下クエバンから引用。
1)
左肺門部腫瘤では、右のそれに比し、反回麻痺により嗄声をきたし易い。

2)右心への還流障害(例えば上大静脈症候群)にてみられる

3)血尿との関連はない

4)大きな気管支を狭窄・閉塞すれば過換気になりうる

5)しばしばばち指をきたしうる。

 

41. 症例は35歳の男性。1年前より胸部圧迫感を自覚し、改善しないため来院した。胸部X線写真、胸部CTを以下に示す。最も考えられる疾患はどれか?

【画像所見】Xp:縦隔の著明な拡大を認める。Hilum overlay sign()CT:上行大動脈付近より前胸壁にかけて内部均一の充実性な腫瘤を認める。その直径は胸郭断面の3分の1ほど。

A) セミノーマ

B) サルコイドーシス

C) 神経原性腫瘍

D) 悪性胸膜中皮腫

E) 心膜嚢胞

 

解答 A

A) ○:前縦隔に後発する腫瘍には胸腺腫、異所性甲状腺腫、胚細胞腫瘍、心膜嚢胞などがある。セミノーマは胚細胞腫瘍の一種であり、比較的予後良好。(yn.I-130

B) ×BHLに見えなくもないが、サルコイドーシスで初発症状が胸部圧迫感ということはないであろう。眼症状、呼吸器症状が多い。(yn.I-108

C) ×:神経原性腫瘍は後縦隔に好発。画像より部位が違う。

D) ×:全周性のびまん性胸膜肥厚が見られる。画像では縦隔の腫瘤であり違う。(yn.I-133

E) ×:場所は正しいが、心膜嚢胞では内部に液体貯留を認め、CT上で軟部組織より低吸収になるはず。画像は筋肉などと同程度の吸収値であったので違うと思う。

 

 

43.肺動脈性肺高血圧症の治療について正しい記載を選べ。

1. 抗凝固療法

2. カルシウム拮抗薬

3. ベラプロストナトリウム

4. エンドセリン受容体刺激薬

5. プロスタサイクリン経口薬

a.(1)(2)(3) b.(1)(2)(5) c.(1)(4)(5) d.(2)(3)(4) e.(3)(4)(5)

 

 

44.肺動脈血栓症について誤りはどれか?

1. 急性肺動脈血栓症の急性期はPaO2が低下、PaCO2が上昇、A-aDO2が開大する。

2. 胸部X線所見としてknuckle signWestermark signが特徴的である。

3. 肺動脈血栓症の後天的危険因子には外傷、手術、肥満、妊娠がある。

4. 肺動脈血栓症の先天的危険因子にはプロテインC欠損、プロテインS欠損、アンチトロンビンV過剰がある。

5. 肺動脈血栓症の診断には肺動脈血流シンチが有用であり、造影CTは有用でない。

a.(1)(2)(3) b.(1)(2)(5) c.(2)(3)(4) d.(2)(3)(5) e.(3)(4)(5)

 

 

45. 肺血栓症について正しいものはどれか

1.  急性肺血栓症においてワーファリンはPT-INR 5を目安にコントロールする。

2.  急性肺血栓症においてヘパリンはAPTT 1.5~2を目安に少なくとも三週間継続する。

3.  再発予防には抗凝固療法を行う。

4. 再発予防で抗凝固療法が無効な場合、下大静脈フィルター留置を行う。

5. 重症慢性肺血栓症においては血栓除去術は禁忌である。

選択肢

(123),(234),(345),(125),(145)

 

 

46. 特発性間質性肺炎と病理組織所見の組合せに関して正しいものを選べ。

1. 特発性肺線維症―usual interstitial pneumonia

2. 非特異的間質性肺炎―non-specific interstitial pneumonia

3. 特発性器質化肺炎―organizing pneumonia

4. 急性間質性肺炎―diffuse alveolar damage

a. 134 b. 12 c. 23 d. 4のみ e. 14のすべて

 

解答 e(復元が正確でないかもしれません)

特発性間質性肺炎の分類と病理組織所見(ほとんど臨床、病理組織診断名は一致)

(1)特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosisIPF→usual interstitial pneumonia

(2)非特異性間質性肺炎(nonspecific interstitial pneumoniaNSIP→non-specific interstitial pneumonia

(3)急性間質性肺炎(acute interstitial pneumoniaAIP→diffuse alveolar damage

(4)特発性器質化肺炎(cryptogenic organizing pneumoniaCOPbronchiolitis obliterans organizing pneumoniaBOOP→organizing pneumonia

(5)呼吸細気管支炎関連性間質性肺疾患(respiratory bronchiolitis-associated interstitial lung diseaseRB-ILD→respiratory bronchiolitis-associated interstitial lung disease

(6)剥離性間質性肺炎(desquamative interstitial pneumoniaDIP→desquamative interstitial pneumonia

(7)リンパ球性間質性肺炎(lymphocytic interstitial pneumoniaLIP→lymphocytic interstitial pneumonia

 

 

47.サルコイドーシスについて正しいのはどれか

1).両側肺門リンパ節腫脹のみを呈するX線画像は第1期である

2).心病変は死亡原因として多い

3).病理学所見では中心壊死を伴う類上皮細胞肉芽腫が特徴である

4).Ca血症は東洋人に多い合併症である

A. 1,3,4  B. 1,2  C. 2,3  D. 4  E.14すべて

 

 

50.正しいものを一つ選べ。

1.関節リウマチに肺病変を合併することはまれである。

2.肺原発の低悪性度リンパ腫の多くはMALT由来である。

3.アスベストによる肺病変に胸膜肥厚はまれである。

4.漢方薬は薬剤性肺炎の原因薬剤に含まれない。

5.放射線肺臓炎の陰影は放射線照射部位に一致しない。

 

57.症例は78歳男性。左供水を指摘されて来院した。胸水検査の結果、滲出性で糖

67mg/mlADA72U/L(正常値<50)CEA2g/mlであった。この症例で最も疑われるもの

はどれか。

A 細菌性胸膜炎

B 結核性胸膜炎

C リウマチ性胸膜炎

D 心不全

E Meige症候群

 

53

62歳、女性。肺野に腫瘤を指摘され来院、精査の結果、肺癌(腺癌)と診断された。腫瘍径は3.5cm、縦隔リンパ節に転移、副腎に転移がある。この症例に対する治療方針を選べ。

1.                 外科的切除術

2.                 放射線療法

3.                 化学療法

4.                 温熱療法

5.                 免疫療法

 

55
PK/PD(pharmacokinetics/Pharmacodynamics)
の理論により、薬剤の投与回数を多くして最小血中濃度を超えている時間を長くするより、一度の投与で血中濃度のpeak値を上げた方が効果が期待できる抗菌薬はどれか。
.ペニシリン系抗生剤 2.マクロライド系抗生剤 3.カルバペネム系抗生剤4.ニューキノロン系抗生剤 5.アミノグリコシド系抗生剤
選択肢a12、b23、c34、d45、e51

 

56.結核について正しいもの二つ

a、結核罹患者は25000人である。(新規?有病者?大事なとこ忘れました…)

b、有病率は10万人対で2225人であり、アメリカの45倍である。

c、結核罹患者の基礎疾患としてはHIV感染が一番多い。

d、TNFα阻害剤は結核のリスクを減少させる。

e、薬剤抵抗性結核菌とはイソニアジドとストレプトマイシンに耐性を持つものを指す。

 

 

d×…TNFα阻害剤は結核のリスク上昇する。

e×…多薬耐性結核菌はINHRFPに耐性。

ab、bcかと思います。

 

61. 42歳、男性。1ヶ月前からの発熱と咳、呼吸困難を主訴に受診した。生活歴は、喫煙1020年間、飲酒は焼酎5/日。既往歴は、40歳時に帯状疱疹。家族歴に特記事項なし。アジアとヨーロッパに頻回の渡航歴あり。
理学所見は、体温37.8度、血圧120/76mmHg、呼吸数16、頸部リンパ節腫脹なし。検査所見はWBC7600(N77 L9 M6 E8 B0) 、ツベルクリン反応陰性、C7HRP陰性、β-Dグルカン575CD4 64/μlABG pH 7.45, pO2 76Torr, pCO2 34Torr, HCO3- 25mEq/l(復元不完全)。以下に、喀痰のグロコット染色と、胸部Xp、胸部CTを示す。



http://www.fujita-hu.ac.jp/~hirasawa/newgallery3/gro_002.jpg

 

 

http://www.medscape.com/content/2003/00/46/10/461046/461046_fig.html


61.
診断としてもっとも考えられるのはどれか。一つ選べ。


A
粟粒結核
B
ニューモシスティス肺炎
C
サイトメガロ肺炎
D
レジオネラ肺炎
E
マイコプラズマ肺炎

解答 B
CD4 64/
μlと高度の細胞性免疫低下を認めており、頻回の渡航歴などの状況証拠がAIDSを示唆。日和見感染としてAEまでどれも起こりうるだろうが、特にABCAIDSの診断基準にも含まれており特徴的。
http://www.acc.go.jp/mlhw/mhw_kijyun/kijyun.htm
A
× AIDSがあればツ反陰性の結核もありうるが、マクロもミクロも画像所見が違う。
B
○ すべてが合致する。
C
× C7HRP陰性から否定的。
D
×
E
×

62.
治療薬としてもっとも適切なものはどれか。一つ選べ。


A
ニューキノロン
B ST
合剤
C
ガンシクロビル
D
カルバペネム
E
イソニアジド、リファンピシン、エサンブトール、ピラジナミド

解答 B
A
× レジオネラ肺炎。レボフロキサシン(ニューキノロン系)静注、アジスロマイシン(マクロライド系)静注が第一選択。
B
ST合剤が第一選択です。PaO2>70mmHgなら経口で3週間、それ以下や急性発症なら静注。
C
× サイトメガロ肺炎。
D
× 強力で広域スペクトル、九大病院でも使うには申請制だったはず。選択肢が【61】と一対一対応ならマイコプラズマ肺炎になるところだが、細胞壁がないので無効。エリスロマイシン、アジスロマイシンが第一選択。
E
× 粟粒結核。

 

 

 

 

耳鼻咽喉科

 

1,次のうち声帯運動麻痺をきたすものはどれか。

 

1,食道静脈瘤

2,甲状腺癌

3,解離性大動脈瘤

4,延髄外側症候群

5,側頸嚢胞

 

a123 b125 c145 d234 e345

 

■5
内喉頭筋の働きについて正しいものはどれか。
1吸気時には、後輪状披裂筋(後筋)のみが活動し正門を広げる。
2輪状甲状筋(前筋)は低い声を出すのに必要である。
3いきみや咳嗽外側輪状披裂筋(側筋)と披裂筋(横筋)の作用が必要である。
4両側の後筋麻痺が生じれば呼吸困難となる。
5声帯筋(内筋)は発声時に声のピッチ(周波数)に合わせて収縮、弛緩を繰り返す。
選択肢a15,b34,c234,d125eすべて

 

 

【病理】

1.Churg-Strauss症候群に特徴的な病理学的所見は?
1.閉塞性細気管支炎 2.乾酪性病変 3.地図状壊死 4.組織球の柵状配列 5.好酸球性肉芽腫
 
答えは過去問によると、5です。

 

2.鼻・咽頭癌に最も多発する組織型は。
A.
扁平上皮癌
B.
唾液腺由来癌
C.
悪性リンパ腫
D.
嗅神経芽腫
E.
リンパ上皮腫癌

答え、A      過去3年と全く同じ問題。

3.肺小細胞癌に稀な検査・病理所見は

1.肺門部発生  2.神経内分泌因子発現  3.ロゼット形成

4.癌性リンパ管症  5.CEA高値

答え:5 

 

6、通常型間質性肺炎の病変の特徴的分布は( )である。
  a.細葉中心性 b.細葉辺縁性 c.彌慢性 d.胸膜下

 

病理7
7.
喫煙関連肺気腫の特徴的病変分布は(  )である。
A.
汎小葉性 B. 小葉中心性 C. 傍隔壁性 D. 不規則性 E. ブラ性
:
解答:B H19卒試、概説と同じ

 

8.顕微鏡的多発血管炎で稀な組織病変、検査所見は何か。ひとつ選べ。

1.巣状糸球体腎炎

2.出血性肺胞隔壁炎

3.壊死性肉芽腫

4.血清ANCA上昇

5.腎動脈瘤

 

9.以下のリウマチ様関節炎に随伴する肺病変・病態で関連が少ないものを選べ。
A.
アミロイド沈着 B.好酸球浸潤 C.閉塞性細気管支炎 D.間質性肺炎 E.類線維
素性血管炎

 

10.肺扁平上皮癌の発生母細胞は?
a、2型肺胞上皮細胞
b、化生扁平上皮細胞
c、気管支基底細胞
d、神経上皮細胞
e、気管支クララ細胞

 

11.続発性肺高血圧症に関連が少ないのは、
A.
深部静脈血栓症
B.
肺硬化性血管腫
C.
蔓状血管病変
D.
慢性肺結核症
E.
肺静脈閉塞

 

12.石綿肺に関連の少ない肺病変は、
A
.肺がん
B
.慢性気管支拡張症
C
.中皮腫
D
.胸膜斑
E
.間質性肺炎

 

13.以下の肺病変で肉芽腫性病変を伴うことが稀であるのはどれか

A.非特異的間質性肺炎  B.サルコイドーシス  C.ベリリウム肺  D.過敏性肺炎  E.結核

 

14.肺末梢性腺癌の前癌病変として最も重要なのは?

a.異型扁平上皮化生

b.tumorlet病変

c.気管支ポリープ

d.カルチノイド

e.異型腺腫様過形成

 

解答e

 

 

放射線科[3]
画像所見で正しい組み合わせを選べ    1.下肺野第二肋骨前縁より下方の肺野  2.すりガラス影肺血管が透見できない透過性低下陰影  3.vanishing tumor―葉間胸水  4.後縦隔腫瘍―Cirvicothoracic sign陰性 
 5.アスペルギローマメニスカスサイン    a.123  b.125  c.145  d.234  e.345  

放射線科  問4
胸部単純X線写真で両側性の肺野透過性こう進を呈する可能性のあるものはどれ
か?
1.
肺気腫
2.
喘息発作
3.Fallot
四徴症
4.
気管支異物
5.
肺門部肺癌
解答
a.123
b.125
c.234
d.145
e.345

 

 

 

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