平成20年度 精神医学 卒業試験

 

【1】 62歳女性。

統合失調症にて35年前より向精神薬による治療を受けている。数年前より徐々に体の一部がよじれるような奇妙な運動が出現し、制御できなくて困っている。その症状とは勝手に口唇を突き出したり顔の表情をゆがませたりする他は舌や指の運動などである。精神症状は比較的安定していたので、担当医師は薬物投与量を漸減したが患者は社会的な環境に適応してきた。しかしながら運動症状を気にして再び引きこもるようになった。この運動症状について最も適切な診断はどれか。

 Aアカシジア Bハンチントン舞踏症 Cパーキンソン症候群 D遅発性ジスキネジア Eウィルソン病

 

【2】 19才の女性。

左の乳房にある小さなしこりを癌ではないかと非常に心配するようになった。専門医の診察と生検の結果、まったくの良性であることが判明したが、医師の保証にもかかわらず、彼女はなお過剰に悩んでいる。この患者に最も適切な治療はどれか。

A)身体診察が良性であることを慎重に説明する。

B)ベンゾジアゼピン系抗不安薬を投与する。

C)熟達した医師が保証し、頻回に経過観察する。

D)プラセボを投与する。

E)精神療法により彼女の現在の生活上の問題点を探る。

 

【3】27歳女性、焦燥、多弁、誇大妄想、解体したまとまりの無い行動を呈したエピソードが2回ある。1つは4年前に出現し、数週間続いた。今回のエピソードは1ヶ月存続している。精神運動性の活動が亢進し、適切な判断力を損なっている。エピソードの間(間欠期)には、彼女は社交的、外交的、情緒は安定している。適切な診断はどれか。

A 双極性障害躁病相

B 短期精神病性障害(急性一過性精神病)

C 妄想性障害色情型

D 気分に一致した精神病像を伴う大うつ病性障害

E 統合失調症

解答 A 平成19年卒試と同じ

 

【4】31歳女性。

あらゆる臓器に関わる様々な症状を訴え、医学的な評価を求めている。過去10年間無数の医師にかかったが、彼女は「皆やぶ医者だった」と言っている。今回の医学的検査でも異常を認めない。この患者への対応として正しいものは?

1.今後彼女の診察を断る。

2.医療機関の受診を控える様に警告する。

3.他の医者を紹介する。

4.定期的な通院を指示する。

5.様々な薬物療法を試してみる。

 

【5】35歳独身の男性。図書館に勤務している。孤独で幸せではないと訴えて治療を求めて来院した。彼は毎日ほとんど一人で図書の整理をし、夜も週末もひとりぼっちという生活を送っている。友人から食事に誘われても周囲の人々が怖くて行けない。他人の前に出ると角に緊張するため人前で話す機会を避けている。最も適切な診断はどれか?
A)
広場恐怖    B)強迫性障害  C)全般性不安障害   D)分離不安障害  E)社会恐怖(社会不安障害)

解答 E

 

【7】20歳男性。

幼少期から発達の遅れがあり、衝動行動が押さえられない。幼少時より特別支援学級(養護教育)を受けてきた。IQ65である。彼を妊娠中に母親は物質乱用はなかった。第1親等のIQ100である。患者について適切な選択肢はどれか。

A)遺伝子もしくは染色体に異常がみられる。

B)周産期に問題が起こった。

C)幼少期に社会から隔離されていた。

D)母親に物質乱用がある。

E)軽度精神発達遅延である。

 

【8】72歳男性

公認会計士として働いてきたが、半年前より仕事のミスが増え最近のできごとも忘れっぽいことに気づかれた。高血圧、心疾患の既往はなく、神経学的異常は認めない。精神状態の検査では、感情不安定でありふれたものの名前がすぐでてこない。また5分前に見た三つの品物のうち一つしか思い出せなかった。この症状の病因として適切なものを一つ選べ。

Aアルコール性認知症

Bアルツハイマー病

C脳血管障害

Dうつ病

E正常な加齢

 

【9】65歳の男性。

悲哀感が強く、何にも楽しみが見出せない。テレビ番組を妻と観ていても、イライラし始め、番組が終わる前に立ち上がって、寝室にこもってしまう。最近、彼は会社を解雇されている。高血圧症、糖尿病、緑内障の診断も受けている。この患者が自殺するリスクが高いことを示す症状はどれか。
A)
絶望感 B)涙もろい C)睡眠障害 D)倦怠感 E)食欲低下

解答 A

 

1062歳の男性。

パーキンソン病に罹患し、カルビドパとトリへキシフェニジルを服用している。これまで精神症状が出現したことはない。大酒家でつい最近まで飲酒している。1週間前より感情不安定となり、身なりにかまわなくなり、家族が食事に毒をもっているという妄想や部屋に虫が這い回っているという幻視を訴えるが、こうした混乱は主に夜間に見られ、日中は日時や場所に関する見当識も保たれている。

最も適当な診断はどれか。

A)アルコール性認知症

B)アルコール精神病

C)原因不明のせん妄

D)パーキンソン病による認知症

E)パーキンソン病による気分障害

解答 B  平成19年卒試と同じ

 

11}.38歳男性、高級ホテルのバーで飲み、酩酊状態で階段から転落した.外相は全くなかったが、痛むという風を呈し病院を受診した。その後、彼はホテルに不備があったと、ホテルを訴え損害賠償を求めた。この場合の診断で適当なものはどれか
A.
解離性障害
B.
虚偽性障害
C.
詐病                    
D.
疼痛性障害
E.
身体化障害

12.父方の叔父とその息子が統合失調症に罹患している可能性があるという若い女性が、婚約者と共に、将来の子どもに統合失調症が発症するリスクについて相談に来た。女性と婚約者の家族には統合失調症に罹患したものはいない。最も適切な説明はどれか。
A)
統合失調症が家族性に起きるという証明はありません。
B)
統合失調症は、ある対人コミュニケーションのパターンが共通している家族により多く見られます。
C)
子どもの出生時の天候や季節は、統合失調症を発症するリスクには影響しません。
D)
子どもが統合失調症を発症するリスクは、10%以下ですが、1%よりも多くなるでしょう。
E)
妊娠中のお母さんは小麦グルテンを摂取しないようにすべきです。

【13】.過去問通り
66
歳不定愁訴
夫が死んで以来のくだり

15. 友人の誕生パーティ-を楽しく終えた5歳の娘を自家用車にのせて帰宅途中の母親が、交通事故に遭い、自分はかすり傷で済んだが娘は即死した。搬送先の病院で娘の死亡を告げられた時、母親は不思議と冷静で、何の感情もわかないと言った。
この母親の心理機制はどれか?
A)
解離 B)離人 C)失見当 D)知性化 E)非現実
解答 A
強い心的外傷に対して、防衛機制が働いていると考えられます。解離と離人で迷いますが、離人は自分が自分でない感じ、自分の身体が自分のものでない感じという感覚を抱くので、この文章ではあてはまらず,解離であると考えました。
解離:不安、恐怖、悲しみなどの強い情動体験や心的外傷体験を「箱詰め」にして、意識の連続性から隔離すること。
 
【17】.28歳の離婚した女性が救急外来に不眠を訴えて来院した。より詳細な病歴聴取の結果、彼女は離婚が解決してから3ヶ月間抑うつ常態にあった事が判明した。彼女には、食欲低下、約8kgの体重減少、注意集中困難、離婚に対する罪悪感、悲哀感、絶望感が認められた。彼女は、自殺する意思があることをようやく認め、鎮痛剤の大量服薬により、死のうと思っていたと話した。また、遺書もしたためていた。彼女は自分の家に帰りたいと話したが、入院を勧めると、怒り出し、救急外来を出て行こうとした。
17−1.上記の患者に対し、次の対応として最も適切なものは次のうちどれか。
A.彼女の同意に関係なく入院させる。
B.彼女の忍性に任せて入院させる。
C.医学的なアドバイスに反して、退院させる。
D.次の日の朝に、入院するよう説得する。
E.SSRIを投与して、外来フォローする。
17−2.上記の対応はどの倫理的判断に基づくものか。
A.自主性を重んじる。
B.障害を有する本人の利益と不利益の状態を考える。
C.守秘義務
D.正義
E.患者を傷つけない。

【18】.65才男、下着のまま歩く周囲に迷惑、1年前より様子がおかしい、以前は一人暮らしで問題なかったが、徐々に悪化し、MMSE18/30、記銘力障害、見当識障害、鍵を閉め忘れる、鍵の場所を忘れる。みたいな感じの病歴

1)最終的に診断確定のための検査
 a一般検査b心理検査cMRId神経病理学的検査e髄液検査
2)MRIの所見
 a前頭葉と側頭葉の萎縮b皮質の萎縮と尾状核の萎縮c全般的な皮質の萎縮と脳室
の萎縮d皮質の萎縮と脳室の拡大
3)予後
 a徐々に進行し悪化bこれ以上進行しないc急速に進行、悪化するd徐々に軽快す
e
解答 たぶん1)d、2)c、3)a

【20】.42歳女性。交通事故で前頭葉に脳挫傷を受けた。とくに身体障害を残すことなく回復した。物忘れは目立たないが仕事の能率が低下している。同じ動作の繰り返しが多い。
患者の認知機能障害を評価するのにもっとも適した検査はどれか。
A
ミニメンタル・ステート検査による全般的な認知機能検査。
B
ロールシャッハテストによる人格検査
C
三宅式記銘力検査による記憶機能検査
D
ミネソタ多面人格検査による人格検査
E
ウィスコンシン・カード・ソーティング・テストによる遂行機能検査


【21】. 4歳の男児。母親と救急外来を受診した。医学的な質問をすると、不安そうな顔をして、「おしっこをする時に痛い。」と応えた。母親は「この子は別の尿路感染症にかかっています。」とはっきり答え、今までに処方された抗生物質のリストを持ってきていた。38度の発熱、身体的所見は最近の外傷のみであった。今迄にも同様の救急受信歴があった。(すみません正確に覚えれませんでした。Aは文章が意味不明でした。だいたいこんな感じです。)
@正しいものを選べ。
1.入院させて、本人を守るサービスがある説明をする。
2.母親に疑われている事実を直面させる。
3.精神科に相談し母親と面接させる。
4.泌尿器科に紹介する。
5.身体的治療をし返す。
A母親の行動の説明として正しいものは?
1.sick roleに基づく意識的な症状
2.意識的な認識下での疾病利益に基づく症状
3.機にある患者へのヒステリー症状
4.特に関心のある患者への期待される症状
5.無意識の葛藤に基づく、無意識下の症状 

 

23 14歳の女子。7歳から父親から性的虐待を受けており、誰にも話すな、そうしないと殺すと脅かされてきた。彼女の母親は、そのような異常な行為が自宅で行われてきたとは気づかなかったと述べるが、少しも疑わなかったとは理解しがたい。このような状況によって女子に生じてくる可能性が最も高いのはどれか。

A)依存性人格障害

B)自閉症

C)多重人格障害(解離性同一性障害)

D)心気症

E)うつ病

回答:C

 

24. 三環系抗うつ薬の副作用はどれか。
a腹痛
b口渇
c排尿困難
d呼吸困難

 

 

25. 31歳のホームレスの男性が救急外来を訪れてきた。

鼠径部の腫瘤は、数ヶ月前、別の病院で鼠径部造影を受けた際、ひそかに「赤外線カメラ」を埋められたものだと訴える。このために彼の私生活が撮影されてしまうと確信している。診察した医師は心配ないと説得したが、彼は安心できず、放射線検査と外科的な腫瘤の摘除を要求した。病院を出て行こうとしない。
最も適切な診断はどれか。
A)
身体醜形障害 B)虚偽性障害C)心気症 D)統合失調症 E)解離性(転換性)障害

 

26. 74歳男性。毎日、午後11時に寝て午前7時に起きるが、1日中眠気が強く、テレビを見ている時や書類を読んでいる時にいつのまにか眠っている。しばしば午睡が必要と思っている。彼の妻によれば、夫はいびきが大きく、睡眠は断続的であるという。最も適切な診断はどれか。

A)ナルコレプシー

B)クライン−レヴィン(kleine-Levin)症候群

C)睡眠−覚醒リズム障害

D)不眠症

E)睡眠時無呼吸症候群

 

 

27. 36歳の女性。長い間、対人関係に問題があり、そのことで精神療法を受けている。彼女は治療の進展が遅いことに段々と不満を感じるようになり、そのことを治療者に表明したところ、治療者は、「あなたは私の技量を低くみようとしているのではないだろうかと思います。というのも、あなたは専門家のように力のある人物が現れると、その人にいつも腹を立ててきたからです」と答えた。このような介入を行うのはどれか。

A)行動療法 B)認知療法 C)森田療法 D)力動精神療法 E)支持的精神療法

答えB H19卒試27と同じ

 

28. 生後32ヶ月の男子。生来、正常な刺激に反応せず、笑わず、喃語が出なかった。母親がキスやだっこをしようとしても、話しかけても、無関心である。意味のない動作を繰り返したり、廊下や壁を叩いたりなど、奇妙な行動もある。話せるが、変わった言葉づかいや言い回しをする。おもちゃのピアノを弾くことが大好きで、簡単なメロディを作る。身体的には健康そうである。
この男子の疾患の典型例について正しいのはどれか。
A)
正常発達の質的な異常である。
B)
発達期に進行性の機能低下を生じる。
C)
代謝性疾患は存在しない。
D)
音楽のような素晴らしい才能を備えている。
E)
コミュニケーションに支障あるが、知能は正常である。

 

29 36歳男性。腹痛を訴えている。医師が問診しようとすると、男性は「あんたは医者なんだからわかるはずだろう」という。そのうえ、「医者の態度が気に入らない、きっとちゃんと治してはくれないよ」という。さらに、「もしおれに出て行けというのなら、 駐車場で手首を切るよ!そうなったら、あんたの責任だからな! 」と付け加える。この患者に対する医師の最初の対応として最も適切なのはどれか

A)協力していただけないのに、私にバリウム浣腸の指示をさせたら、多分、開腹手術をしなくてはなりませんよ。

B)あなたは私に役に立たないと思わせています。そのために私は傷ついています。

C)あなたは私に怒っているようですが、私はその理由が知りたいですね。

D)あなたはいらいらさせる人ですね。おかげで、私は怒っています。

E)私の同僚ならきっと気に入ってもらえるでしょう。すぐに彼女を呼びますね。

 

解答 C)  H19卒試29HI8卒試23と同じ

 

3131力動精神療法(精神分析的精神療法)の適応になるのはどれか。

(A)アルツハイマー病の初期
(B)
パニック障害の治療開始時
(C)
多重人格障害(解離性同一性障害)
(D)
統合失調症の急性期
(E)
メランコリー型うつ病

 

解答 (C)

 

3254歳の男性。

2年前に会社をクビになり、以後数ヶ月うつ病にかかっていたが、その後自然と回復し、今では逆に会社を辞めてからより家族との時間を多く持つことができるようになって良かったと思っていると述べている。

彼の発言から最も示唆される力動心理学的防衛機制はどれか。

A.スプリッティング B.代償 C.置換え D.合理化 E.投影

 

33】慢性統合失調症の54歳男性。妄想に支配され、殺人未遂と放火を犯し、逮捕されたが取り調べの結果、不起訴となった。そこで検察官は地方裁判所にこの男性の審判を申し立てた。

審判に際して適用される法律はどれか。

 

(A)精神保健福祉法 

(B)心神喪失者等医療観察法 

(C)障害者自立支援法 

(D)刑法 

(E)刑事訴訟法

 

 解答 (B)

 

34】精神保健福祉法において精神保健指定医の診察が必要でない入院形態はどれか。

 

(A)  自由入院

(B)  任意入院

(C)  措置入院

(D)  医療保護入院

(E)  応急入院

 

 解答 (B)

 

35】我が国の精神障害者の医療について正しいものはどれか。

 

(1)  先進国のなかでは最も精神科病床が多い。

(2)  任意入院患者は過半数をこえる。

(3)  精神障害者による犯罪の増加とともに措置入院患者数は増えている。

(4)  精神障害に対する偏見のために外来患者数はほとんど増えない。

(5)  入院患者の傷病別分類では統合失調症が最も多い。

 

A (1)(2)(3B (1)(2)(4) C(1)(2)(5) D (1)(3)(4) E (1)(3)(5) F(1)(4)(5) G (2)(3)(4) H (2)(3)(5) I (2)(4)(5) J (3)(4)(5)

 

解答 C

 

36】自殺について正しいのはどれか?

 

(1)2006年の我が国の自殺による死亡者数は交通事故による死亡者数の約2倍である。

(2)現在、過労による自殺は労災として認定されている。

(3)自殺の原因として経済的な理由によるものが多く、うつ病が関連していることはまれである。

(4)一旦未遂に終わったものが再び自殺を試みることはない。

(5)最近の自殺者は男性に多い。

 

A.(1.2) B(1.3) C(1.4) D(1.5) E(2.3) F(2.4) G(2.5) H(3.4) I(3.5) J(4.5)

 

解答 (D) 2.5

 

37REM睡眠で見られるのはどれか。

 

(A)筋トーヌスの低下

(B)夢中遊行

(C)夜尿

(D)紡錘波

(E)心拍数減少

 

解答 (A) 頻出問題です。

 

38アルコール依存症の診断に有用なのはどれか。

 

(1)飲酒による人間関係のトラブルを繰り返す。

(2)飲酒運転で検挙されたことがある。

(3)二日酔いにより仕事を休んだことがある。

(4)飲酒時の出来事を思い出せない。

(5)連続飲酒と泥酔・入眠のサイクルを数日間繰り返す。

 

A(1),(2) B(1),(3) C(1),(4) D(1),(5) E(2),(3) F(2),(4) G(2),(5) H(3),(4) I(3),(5) J(4),(5)

 

解答 D  H19年卒試【38】と同じ

 

39】正しいのはどれか。


(1)
各睡眠相は通常90分周期でくり返す。
(2)REM
睡眠の脳波はθ波が主体である。
(3)12
歳児の脳波ではθ波が出現することはない。
(4)
夢中遊行症は男子よりも女子に多い。
(5)
夜驚症は徐波睡眠段階に起こる。


A(1),(2) B(1),(3) C(1),(4) D(1),(5) E(2),(3) F(2),(4) G(2),(5) H(3),(4) I(3),(5) J(4),(5)

 

解答 D

(1)? RB-U12: この書き方だと紛らわしいですが、一周期90分を一晩に45回とあるような。
(2)
×? RB-U12: REM→α波とβ波とあるような。
(3)
×成長とともに減少はするが、なくなることはない。
(4)
×小児期の男子に多い。
(5)

 

40】薬物依存について誤っているものはどれか。

(1)法律上、麻薬にはコカインやLSDなどの薬物は含まれない。
(2)
依存はベンゾジアゼピン系化合物では生じない。  
(3)
覚醒剤依存では次第に使用量が増える。
(4)
市販の鎮咳薬や解熱鎮痛剤でも薬物依存が生じる。
(5)
依存の形成には脳内のドパミン神経系が関与する。

A(1)(2) B(1)(3) C(1)(4) D(1)(5) E(2)(3) F(2)(4) G(2)(5) H(3)(4) I(3)(5) J(4)(5)
 
解答 A

 

41. アルツハイマー病において、SPECT検査で早期より変化が見られる部位はどこか。

(1) 前頭葉

(2) 頭頂葉

(3) 側頭葉

(4) 後頭葉

(5) 大脳基底核

A(1)(2)B(1)(3)C(1)(4)D(1)(5)E(2)(3)F(2)(4)G(2)(5)H(3)(4)I(3)(5)J(4)(5)

 

解答:E

アルツハイマー病では、SPECT検査において病初期に頭頂葉、遅れて側頭葉の血流・代謝の低下が見られる。(yn. J-102)

Pick病では、SPECT検査において前頭葉、側頭葉の血流・代謝の低下が見られる。(yn.J-104)

 

 

42. 正しいものを選べ

A) アルツハイマー病は60歳以前は発症しない
B) Pick
病の初期症状は物忘れが多い
C) Parkinson
病が認知症を合併するのは稀である
D)
進行麻痺の病原体はプリオンである
E)
レビイ小体型認知症の患者は抗精神病薬に過敏である

 

解答 E

 

 

43.季節性うつ病について正しいのはどれか。

(1)過眠がみられる。

(2)食欲が低下する。

(3)季節労働者に多い。

(4)高照度光線療法が有効である。

(5)北半球の緯度の高い地域では夏に発症しやすい。

A(1),(2) B(1),(3) C(1),(4) D(1),(5) E(2),(3) F(2),(4) G(2),(5) H(3),(4) I(3),(5) J(4),(5)

 

 

44.神経性大食症に見られる症状はどれか?

(1)過活動 (2)妄想 (3)脱毛 (4)嘔吐 (5)強迫症状

A(1),(2) B(1)、(3) C(1),(4) D(1)、(5) E(2),(3) F(2)、(4) G(2)、(5) H(3),(4) T(3),(5) J(4),(5)

 

 

45.注意欠陥/多動障害について正しいのはどれか。

1.  多動、衝動や不注意が主な症状である。

2.  メチルフェニデートを治療薬として使用する場合がある。

3.  症状は家庭で見られるが、学校では出現しない。

4.  知能が同年齢のこどもに比べて遅れる。

5.  症状のいくつかは7歳以下であらわれる。

a(123) b(124) c(125) d(134) e(135) f(145) g(234) h(235) i(245) j(345)

 

 

46. 5歳の男児。

友達と遊ばないことに気付いた両親に連れられて来院した。出生時、特に問題はなかった。しかし言語の発達の遅れがみられ、現在ある程度の言葉の理解はできるが、会話は成立しない。視線を合わせようとしない。特定のテレビ番組には興味を示すが、その他のことには全く無関心である。手足をばたばたさせたり体をぐるぐる回したりするのを好む。この患児でみられるのはどれか。
(1)
知能障害

(2)人見知り

(3)協調運動の障害

(4)常同行為

(5)対人的相互性の障害
A(1),(2),(3) B(1),(2),(4) C(1),(2),(5) D(1),(3),(4) E(1),(3),(5)F(1),(4),(5) G(2),(3),(4) H(2),(3),(5) I(2),(4),(5) J(3),(4),(5)

 

解答 F

広汎性発達障害。鑑別として自閉性障害とアスペルガー障害が考えられるが臨床的に言語の遅れがあることから自閉性障害と考えられる。

自閉性障害は3歳までに発症し、対人相互反応における質的な障害、意思伝達の質的な障害、限定された反復的で常同的な興味や活動によって特徴付けられる。
(1)○
自閉性障害の子どもの約75%で精神遅滞を併発する。特に、単語配列や抽象概念の技能に重大な問題がある。本症は、言語の遅れがあることから精神遅滞も併発していると思われる。ちなみに視空間機能や機械的記憶の技能が相対的に優れており、驚異的な暗算力や計算能力を持つ子どももいる。

(2)×対人相互反応における障害で人見知りはしない。

(3)患児は不器用で、「ボタンがはめられない」、「ファスナーが閉められない」などの症状を呈するが、物の握持や歩行などの粗大運動はそれほど障害されない。

(4)○一般にものまね遊びや抽象的な身振りはせず、患児の遊びはしばしば固定的、反復的で単調なものになる。幼児期初期や中期では、儀式的な、強迫的な現象がよく見られる。

(5)○

 

 

47. 25歳女性。動悸、頭痛、立ちくらみを主訴に来院した。7歳時両親が離婚し養女に出され、いじめられた。中学1年のとき家出をし、以後学校にはほとんど行かなかった。15歳で同棲、19歳で結婚し2児をもうけた。定職にはつかず、アルバイトを転々とした。夫の浮気が発覚し3年前に離婚。そのころより酒を飲むようになり体重が10kg減少した。その後今の夫と再婚、1児をもうけた。3ヶ月前、夫に借金があることがわかり、そのころより落ち込んでふさぎこむと寝てばかりで仕事も辞めてしまう。最近酒量も増え、いらだちが激しく子どもに八つ当たりしてしまう。この患者に認められないのはどれか。

A.うつ状態  B.適応障害  C.統合失調症  D.身体表現性障害  E.アルコール依存症

 

 

48.67歳の男性。夜に大声を上げながら部屋を歩き回ることを主訴に来院した……

正確には覚えられませんでしたが、H19卒試48と同じ問題だと思います。

a.睡眠時無呼吸 b.REM睡眠行動障害 c.側頭葉てんかん d.夜間せん妄 e.振戦せん妄

 

答え b

 

 

49-1. 46歳男性。仕事の能率が悪く、叱責しても無頓着なため家族に連れられて来院した。

現病歴:1年半前に脳外科手術後、1年間の療養生活を経て家族の小売店での軽作業に復帰した。しかし、以前より動作が緩慢で同じことを何度も繰り返すため、日常の動作にも時間がかかる。それを注意しても無頓着で一向に改まらない。一日中何をするわけでもなく無為に過ごすことも多いという。食欲と睡眠は良好である。

既往歴:1年半前、早朝突然意識を失って倒れた。前交通動脈瘤によるくも膜下出血と診断され、クリッピング手術を施行された。術後1ヶ月で呼びかけに反応するようになり、半年後には小説を読んだり、自立歩行が可能になったため退院した。術後から抗てんかん薬を服用しており、痙攣発作は起こっていない。

現症:面接時、身なりは整っており、表情は穏やかである。日常動作は間違いなく行うことができ、会話にも問題を感じさせない。

この患者の病変部位はどこか。

a)視床 b)前頭葉 c)頭頂葉 d)側頭葉 e)後頭葉

 

49-2.この患者について誤っているものはどれか。

(1)診断のために頭部MRIを撮影する。

(2)保続傾向がみられる。

(3)精神障害者福祉手帳の申請を行う。

(4)抗うつ薬投与の効果は乏しい。

(5)抗精神病薬を投与する。

a)1,2 b)1,3 c)1,4 d)1,5 e)2,3 f)2,4 g)2,5 h)3,4 i)3,5 j)4,5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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