平成20年度 総合試験 卒業試験

 

【1】 医師の義務について正しくないのはどれか。

1.専門的知識と技術を最新レベルに保っておく。

2.患者の秘密情報を尊重し、守る義務がある。

3.専門外の患者に対しての診療は効果のある限り継続してよい。

4.セカンドオピニオンを聞くことを望む患者の権利を尊重する。

5.明確で性格かつ遅延なく診療録を記載する義務がある。

 

【2】患者との応対で正しいものを3つ選べ。

1.最初は答えやすいclosed questionで行う。

2.治療の動機づけとしての面もある。

3.患者のペースを尊重する。

4.受容的態度を心がける。

5.教育的な面が重要視される。

(組み合わせの選択肢はなし)

 

【3】医療面接について正しいのはどれか、3つ選べ

1医師患者関係の確立に重要である

2治療への動機付けを行う

3プライバシーについても十分聞く

4冷静に事実関係を聞くことが大事である

5患者の病気に対するストーリーを聞く

 

【4】正しいものを2つ選べ。

1.診察の際は患者のプライバシーに十分配慮する。

2.検査の内容は専門的で誤解を招きやすいので、必要以上に説明する必要はない。

3.親しみをもって接し、友達に使う様な言葉を用いる。

4.生検・切除標本を研究に利用することは医学に有益であるため、患者に許可を求める必要はない。

5.輸血は緊急の場合を除き、患者や家族に許可を求めるべきである。

 

【5】診療録の取り扱いについて正しいものを3つ選べ。

1)コンピューター導入のため、治療終了後5年以上経ったたも診療録については破棄した。

2)警察官が交通事故を起こした患者のカルテの提出を求めてきたが断った。

3)患者本人が同意していたので家族に診療録を開示した。

4)生命保険会社から診療録閲覧を依頼されたたもコピーを渡した。

5)患者の上司から申し出があったため、診療録をみせた。

 

【7】死亡診断書について正しいのはどれか。

1.薬剤師は記載できる。

2.歯科医師は記載できる。

3.主たる死因として急性心不全は適当な病名である。

4.死亡した時間は死亡を確認した時間である。

5.主たる死因として呼吸不全は適当である。

 

【8】誤っているものはどれか?

.医師は初診時に死亡している患者の死亡診断書は交付できない

.医師は原則診療していない患者に診断書を交付することは禁止されている

.医師は正当な理由がなければ診療を拒否できない

.保健指導は医師法で規定されている

.死亡診断書の交付は医療法で定められている

 

【9】Aさんは末期癌で在宅ターミナルケア中である。

B医師はAさんを週に2回午後に往診している。最終往診をした翌日の午前中に訪問看護婦から死亡を看取ったとの連絡があったため、B医師は死亡確認に赴き、死亡を確認した結果、診療中の末期癌で死亡したと判断した。B医師のとるべき処置で正しいのはどれか。
1.
警察へ連絡し、監察医にみてもらうよう依頼する。
2.
警察へ連絡し、死体を検案し死体検案書を発行する。
3.
警察へは連絡せず、死体を検案し死体検案書を発行する。
4.
訪問看護を最終診療とみなして警察へは連絡せず、死亡診断書を交付する。
5.
死亡を看取った訪問看護婦に死亡診断書を書かせる。

解答 4

1.2:×  死因は明確であり(異常死ではないので)警察への連絡義務はないと思います。監察医は異常死体の原因究明のため設置された制度。
3:×
  医師法第20条より、死亡診断書を作成するためには死亡の瞬間を判断せねばならず、死亡に立ち会うことが必要とされている。死亡に立ち会っていない場合は死体検案書を作成する。
4:○
 医師法第20条但し書きより、診察中の患者が受診後24時間以内に死亡した場合には例外的に死亡診断書を作成できる。問題文で「(午後)往診した翌朝」の話なのでこれが正解。
5:×
 診断書が作成できるのは医師のみ。

 

1053歳の男性。大腸癌の患者。手術を行い入院中である。会社から診断書を発行して欲しいとの連絡を電話で受けた。まず行う対応で適切なのはどれか。

a.本人の同意を得て欲しい旨を伝える。

b.家族の同意を得て欲しい旨を伝える。

c.診断書を作成し本人に郵送する。

d.診断書を作成し家族に郵送する。

e.診断書を作成し会社に郵送する。

解答 a 国試99C3に類似。

 

11】.次のうち、患者の同意を得ないで行えるものはどれか
a.
治療薬の使用
b.
術前のHIV抗体検査
c.
母体保護法に基づく、人工妊娠中絶の届け出
d.
患者の上司への病状説明
e.
患者の職歴の調査

 

12.Q病院はインターネットによる情報公開を行うこととなった。次のうち医学倫理上誤っているのはどれか。
1.Q
病院の特色を掲載した。
2.Q
病院の手術成績を公表した。
3.
入院患者の家族と称する人からの問い合わせに対して患者の病状を説明した。
4.
ある人からの病気に関する質問に対してアドバイスを行った。
5.
通院患者から処方薬の副作用について質問があったため、アドバイスをした。

14.32才の男性。最近微熱が続いたため外来を受診し、本人の同意を得てHIV検査を行ったところHIV陽性であった。この結果を告知してよい相手は誰か。正しいものを2つ選べ。
1.
患者本人
2.
患者の配偶者
3.
患者本人が希望する相手
4.
保険会社の監査担当者
5.
患者の会社の上司
解答:(1)(3)でしょ。

 

15】ある患者が手術日当日の朝になって手術を受ける決心がつかないと主治医に強く訴えた。医学倫理上、主治医のとるべき対応として正しいのはどれか。1つ選べ。

1.基礎疾患が悪性腫瘍であれば手術を受けるように患者を説得する。
2.
手術の準備をして上司の指示を待つ。
3.
当日の手術は中止とし、患者とよく話し合う。
4.
患者の不安の中で誤解に基づくものがないか検討する。
5.
患者の家族に事情をよく説明し説得してもらう。

 

【17】.8歳の男児。急性骨髄性白血病と診断され、治療目的で入院した。担当医の対応として正しいのはどれか。

1.診断を迅速に確認するため、問診前に骨髄穿刺を行った。

2.患児の学校から休学用の診断書の提出を求める電話連絡があったため、直ちに作成し送付した。

3.白血病の原因を究明するため、患児の血液を採取、保存することを説明し同意を得た。

4.両親の落胆が大きかったので、治療の副作用や予後については説明せず治療を開始した。

5.治療3日目、両親が「今日の治療は受けたくない」と申し出たが、治療開始前に治療実施についての承諾を得ていたので、治療を継続した。

 

18】 癌疼痛治療について誤っているものを選べ
.癌患者の中で痛みを訴えるのは2/3で、原因は多面的要素からなる。
.フルルビプロフェンには天井効果があり、投薬量を超えて投与すると効果は変わらず、副作用が増強する。
.浮腫や胸水、腹水が見られる患者では、モルヒネの血中濃度が低下することがある。
.モルヒネ投与中の患者にフルルビプロフェンやペンタゾシンを使用すると、鎮痛効果が上昇する。
.疼痛患者に対し段階的速やかに疼痛を除去する。
解答.3っぽい。上昇することがあるらしい

 

【20】.間違っているものを二つ選べ

1有効な薬剤ならば保険で認定されていなくても使用してよい。

2有効な薬剤ならば海外から取り寄せて使用してもよい。

3保険点数の一点=10円である。

4レセプトに記載する病名はカルテと同様のものでなければならない(←違ったかもしれません。)

5レセプトの記載は実際の診療を反映しなければならない。

 

【21】.55歳女性。体重減少を主訴に来院した。有用性の低い問診はどれか?
1.実際の食事摂取量
2.口渇
3.動機・息切れの有無
4.運動量
5.海外渡航歴  

 

 

22. 急性腹症について、誤っているものはどれか?
1.
患者の診察は最強圧痛点から最も遠いところから触診する。
2.
内臓痛は部位がはっきりせず、自律神経症状を伴うものが多い。
3.
体性痛は体位変換によって増悪する。
4. Blumberg
徴候、tapping tenderness、筋性防御があれば、腹膜炎を疑う。
5.
聴診では、金属性の有響性腸雑音がなければ、腸閉塞は否定的である。
解答 5
麻痺性イレウスの場合、腸雑音は消失する

 

25.誤っているものを2つ選べ。

1.腹膜刺激症状は年齢に関係なく生じる有用な所見である。

2.急性腹症の原因として、管腔臓器の閉塞、臓器穿孔、出血、炎症、腫瘍などがある。

3.急性腹症の診断のは腹部エコーが有用である。

4S状結腸軸捻転症は高齢者に多い。

5.絞扼性イレウスでは腸雑音は経時的に亢進する。

 

 

26.乳児の定期検温で、避けた方がよい状況はどれか。3つ選べ。

1.哺乳後

2.入浴後

3.啼泣後

4.排尿後

5.睡眠中

 

27. 小児の1歳6ヶ月検診で正しいものはどれか。
1 二語文が話せないので専門の医療機関で精査するよう勧めた。

2 離乳食を1日に2回しか与えておらず大半を母乳に頼っているので、早急に離乳食を1日に3回にするように指導した。
3 歩行時に上肢を屈曲挙上するが、問題ないと伝えた。
4 自分の名前を言うことができないので、1ヶ月後に再受診するように伝えた。
5 停留精巣があるが、3歳まで自然下降するのを待つように伝えた。

 

28. 誤っているものを3つ選べ。

1 母乳には消化吸収されにくいガゼインが少ない。

2 牛乳を過剰に摂取する子供は貧血になりやすいことがある。

3 母乳からのリンパ球で感染はおこらない。

4 離乳食には糖よりも蜂蜜がよい。

5 思春期の必要カロリーは成人のそれを超えない。

 

 

29. 高齢者の脱水で起こりやすい症状を3つ選べ。
1.
舌乾燥
2.
皮膚乾燥
3.
頻尿
4.
徐脈
5.
意識障害

 

 

30高齢者について正しいものを2つ選べ。
1.
細胞外液量は低下する。
2.
体全体の水分量は低下さ、嘔吐で脱水になりやすい。
3.
粘液塞栓による無気肺になりやすい。
4.
肺活量は減少し、残気量、機能的残気量も低下する。
5.
高齢者は少量の濃縮された尿で老廃物を除去する。

 

 

 

31老人保健制度について正しいのはどれか。

 

1.保健医療機関で診察を受けるときは健康手帳を提示する。
2.
医療費は公費と患者の一部負担金とですべて賄われる。
3.
老人医療の対象者は医療保険に加入する必要はない。
4.
老人訪問看護ステーションは在宅寝たきり老人の診療をする。
5.
老人保健施設では入所者に対する医療行為は行わない。

 

解答 1

1.○→75歳以上になったら老人保健制度で医療を受けます。診療を受けるにあたって、保険証・老人医療受給者証・健康手帳の3つと、1割または2割の一部負担金が必要です。
2.
×→「公費」は医療保険による負担(通常7)とは別物なので混同しないようにしてください。特定疾患の場合、長期高額治療の場合、法定伝染病の場合、重症心身障害児の場合、…などなど、様々なケースにおいて、患者負担分の一部または全部が国や地方自治体の「公費」で支払われる公費負担医療制度がそれぞれにあります 。すなわち、医療費=医療保険による負担(7~9)+公費(あったりなかったりする)+自己負担となります。
3.
×→1.で保険証が必要と言ったことからも分かるように、老人保健制度の加入者になっても国民健康保険の被保険者としての資格はそのまま必要です。
4.
×→対象は疾病、障害をもち自宅で生活する人。寝たきりに限定されません。
5.
×→医師、看護師がおり、診療行為を行う施設。

 

33輸液、経管栄養療法について正しいものはどれか。

 

1.K血症である際は、短時間で急速に補正する。

2.Na血症の治療の原則は、高Na溶液を静注して補正する。

3.Na血症の治療の原則は、低張液の静注である。

4.血液のpH7.0前後に保たれている。

5.中心静脈栄養(高カロリー)栄養の際、ビタミン剤の添加は、医療経済的観点からも慎むべきである。

 

解答   

 

34】食事に関する記載で正しいのはどれか。

 

1. 肥満や糖尿病患者における食事療法では、摂取エネルギーと栄養素の配分が重要で、食生活のパターンは重要な問題ではない。

2. 脂質の極端な制限をすると、脂溶性ビタミン(ADE)の吸収を妨げる。

3. 野菜、果物、いもなどに含まれる非水溶性食物繊維は、腸管からの糖や脂質吸収を抑制する作用がある。

4. 糖質や脂質から体内で合成され、食事からの供給を必要としないアミノ酸を、必須アミノ酸と呼ぶ。

5.  糖尿食品交換表の1単位は、60Kcal の食品から構成されている。

 

解答2

1.× 2.○脂溶性ビタミンはDAKE 3.×水溶性食物繊維(吸収を緩やかにする)。非水溶性は便通をよくする。 4.× 5.×80kcal

 

35】閉塞性黄疸の診断に必要な所見はどれか。2つ選べ。

 

1. 灰白色便

2. 胆のうの無痛性腫大

3. 尿中ウロビリノーゲンの増加

4. 血中直接型および間接型ビリルビンの高値

5. 網状赤血球の増加

 

36】糖尿病と高血圧を合併した患者に対する降圧薬の第一選択となるのはどれか?

 

a.Ca拮抗薬

b.ループ利尿薬

c.抗アルドステロン薬

d.βブロッカー

e.ACE阻害薬

 

1.ab  2.ae  3.bc  4.cd  5.de

 

37】三環系うつの副作用で頻度の高いものを3つ選びなさい。

 

a.腹痛

b.口喝

c.排尿困難

d.便秘

e.呼吸困難

 

解答 bcd   H20年卒試 35

抗コリン作用による副作用。

 

38】吸入ステロイド薬連続使用により起こりうる副作用はどれか。3つ選べ。

 

1.低ナトリウム血症

2.女性化乳房

3.嗄声

4.口腔内カンジダ症

5.咳嗽

 

解答 3.4.5

アレルギー・膠原病H18本試【7】などに類題あり

(1)薬を直接肺および気道に投与するため、吸入する薬の量がごく少量ですむ。

(2)消化管や肺から吸収された薬の大部分は、すぐに肝臓で分解される。

といった理由で、吸入ステロイド薬は全身的副作用が少ないが、咽喉頭症状、口腔内真菌症、嗄声、悪心、嘔吐、副腎機能低下などを認めることがある。吸入後のうがいを指導する。

 

39】ステロイド長期服用による副作用を3つ選べ。

 

a.上肢肥満

b.満月様顔貌

c.皮膚線条

d.多毛症

e.皮膚肥厚

 

解答 234

a.×中心性肥満を呈する

b.○脂肪分布の異常による

c.○皮膚の過剰進展によって生じる

d.○ステロイドがテストステロン様の作用をすることによって生じる

e.×皮膚や血管は脆弱性を示し皮膚は赤紫色伸展性皮膚線条、血管は易出血性を示す

 

40】誤っているものはどれか。


1.
術後23日はSurgical Diabetesとなりやすい。
2.
術後710日は外液が3rd spaceへ移動している。
3.
経口摂取不能な場合、蛋白異化は亢進する。
4.
手術侵襲により皮膚、筋肉の血流は低下する。
5.
術後早期には尿量減少、水分及びNaClの貯留傾向が認められる。


解答2
1.
○カテコラミンやACTHなどのストレスホルモンにより術中より高血糖となるが、これは様々な合併症のもとなので術後48時間の血糖コントロールが大事。インスリン分泌は変わらない。

2.×術中から3rd spaceへ移動し、34日頃に循環系へと戻る。これを見込んだ輸液計画が必要。移動量は侵襲の度合いによる。

3.○このためTPNではアミノ酸を補給するが体蛋白異化抑制効果のためには窒素1gあたり130180kcalのエネルギーが必要。

4.○カテコラミンなどのため。

5.○術中から術後24日にかけて水、Naの体内貯留傾向(ADH、アルドステロンの分泌増加)

 

41. 意識障害を有する救急患者について、誤っているものはどれか?2つ選べ。

1. 糖尿病患者の場合にはグルコースの静脈内投与は禁忌である。

2. てんかん発作後に意識障害が持続することがある。

3. 項部硬直を認める場合には髄膜脳炎やくも膜下出血を鑑別する必要がある。

4. 慢性肺疾患のある患者で高濃度酸素吸入後に意識障害が起こった場合はCO2ナルコーシスの発症を疑う。

5. 眼球浮き運動ocular bobbingを認める場合には視床出血の存在を疑う。

 

解答:1,5 (2005卒試37と同じ)

1.×:高血糖より低血糖の方がはるかに危険。糖尿病患者が昏睡を起こして、高血糖か低血糖か検査できないときには、まずグルコースの静注を行う。(yn.D-95

2.○:てんかん重積発作では発作と発作の間に意識が完全には回復しない。

3.○:鑑別のために、眼底検査やCTで脳圧亢進がないことを確かめてから、腰椎穿刺を行う。(yn.J-35

4.○:慢性的な換気不全では血中にCO2が貯留し延髄の化学受容体のCO2感受性が鈍くなっている。この時、換気は低O2刺激によって維持されており、不用意に高濃度酸素投与をすると低換気になりCO2が蓄積する。(yn.I-122

5.×:視床出血では内下方を向く共同偏視。垂直性眼球運動(ocular bobbing)は橋出血で見られる。(yn.J-83,84

 

 

42.正しいものを2つ選ぶ

1.本邦では欧米より冠レン縮性狭心症が多い。

2.内分泌性高血圧で最多のものは褐色性細胞腫である。

3.最近では本邦でも脳卒中より心筋梗塞が多い。

4.透析導入で最も多いのは高血圧性腎硬化症である。

5.大動脈炎症候群は女性に多い。

 

 

43.17歳女性。身長165cm、体重52Kg13歳頃から両肘、両膝の伸側に径5mm程度の小結節があることに気づいていた。風邪にて、近医を受診した際に採血にて、総コリステロール 387mg/dlHDL-コリステロール 45mg/dl、中性脂肪 87mg/dlの所見を得た。頚部の血管雑音なし。心雑音なし。家族歴として母親に狭心症あり。

 誤っているものを選べ。

.X線の軟線撮影にてアキレス腱の厚さは、15mm以上が異常値である。

.日本における本症例のヘテロ型の頻度は、約1/500である。

.眼瞼黄色腫を合併することが多い。

.ホモ型の症例では、アフェレーシス療法の適応にあることがある。

.治療は食事などの生活習慣の指導を行い、薬物療法は30歳以降に開始する。

 

 

44.52歳、男性。糖尿病と高コレステロール血症があり、食事療法のみではコントロール不良のため、最近、経口糖尿病薬と高脂血症薬(スタチン系薬剤)が開始された。1ヵ月後の再来で、血液CPKの異常上昇(600IU/l)をはじめて認めた。病歴から優先的に鑑別すべき病態はどれか?2つ選べ。

1.皮膚筋炎 2.心筋梗塞 3.横紋筋融解 4.脳梗塞 5.腎不全

 

 

45.43歳女性。30歳時に前大腸炎型潰瘍性大腸炎と診断され、以後、副腎皮質ステロイドと5アミノサリチル酸製剤による治療を受けてきたが、再発を繰り返している。6ヶ月前から寛解を維持し、5アミノサリチル酸製剤のみの投与を受けてきたが、4ヶ月前から肝機能障害があり、増悪傾向が見られた。眼瞼結膜に貧血はなかったが、球結膜に軽度の黄疸を認め、腹部では肝を一横指触知した。腸音は正常で、圧痛は認められなかった。血液生化学検査:RBC 381×10^4/μl, Hb 11.5g/dl, Ht 38.2%, WBC 5400/μl, TP 7.1g/dl, Alb 3.9g/dl, BUN 22mg/dl, Cr 0.8mg/dl, CRP 0.1mg/dl,AST 58U/l, ALT 75U/l, ALP 1087U/l, γ-GTP 482U/l, T-Bil 2.3mg/dl, D-Bil 1.8mg/dl。最も疑われる診断はどれか。

1.薬剤性肝炎

2.自己免疫性肝炎

3.原発性胆汁性肝硬変

4.ウイルス性肝炎

5.硬化性胆管炎

 

 

46. 56歳男性。元来健康で毎年の検診でも異常なし。20日ほど前より全身倦怠感を自覚していたが放置していた。今朝より意味不明のことを発するようになり救急搬送された。呼びかけにより開眼するがすぐ閉眼する。見当識障害を認める。身体所見では黄疸と羽ばたき振戦を認める。血液検査ではTP 6.1g/dlAlb 3.2g/dlT-bil 15.8mg/dlAST 1800IU/l ALT 1200IU/lγ-GTP 400IU/lPT 30%、アンモニア 200μg/dlIgG-HAV抗体陽性、IgM-HAV抗体陰性、HBs抗原陽性、IgM-HBc抗体陽性、HCV抗体陰性、HCV-RNA陰性だった。脳波では三相波が見られた。診断として正しいものはどれか。

1. A型劇症肝炎急性型

2. A型劇症肝炎亜急性型

3. B型劇症肝炎急性型

4. B型劇症肝炎亜急性型

5. C型劇症肝炎急性型

 

解答 4

IgG-HAV抗体陽性、IgM-HAV抗体陰性よりHAV既感染、HBs抗原陽性、IgM-HBc抗体陽性よりHBV急性感染(このお父さんに少し前何があったか訊かないであげましょう)、HCV抗体陰性、HCV-RNA陰性よりHCV未感染である。問題では劇症肝炎の診断は問われてはいないが、症状発現後20日ほど(<8週)、肝性昏睡V度(もしくはU度か)、PT 30%(<40%)なので定義を満たす。全身倦怠感を 急性肝炎の症状とすれば20日ほど経過しているので亜急性型である(急性型は10日以内に脳症が発現)。

 

 

47.58歳の男性。高血圧と糖尿病で内服加療中であった。ゴルフのラウンド中に一過性に言葉がでにくく、また右手が動かしにくかった。以後も時折歩行中に同様の症状を認めたため精査目的にて入院となった。入院時、血圧は臥位で120/68mmHgであった。明らかな麻痺は認められなかったが、両上下肢に振動覚の低下と四肢の腱反射の低下を認めた。入院時、尿糖(1+)、尿蛋白(−)、朝食前血糖値140mg/dlBUN18mg/dlCr0.7mg/dl。入院時の頭部MRIT2強調)画像を図に示す。

この症例に対して早期に行うべき検査・治療はどれか。3つ選べ。

1.脳脊髄液圧を測定する

2.体動時の血圧を調べる

3.頸部血管エコーを施行する

4.降圧薬を減量する

5.インスリン治療を開始する

 

(画像は左被殻付近に小さなhigh intensityを示す領域あり)

 

 

48.30才男性。1型糖尿病の患者。2日前よりインスリンを中止していた。意識障害で

救急車で搬送され入院。血圧82/40、脈拍106/分、呼吸数30/ 分、血糖値

543mg/dl、動脈血ガスpH 7.0 pO2 72 pCO2 23HCO3- 10mmol/l、白血球数

9,500/μlNa135mEq/l K4.8mEq/l Cl102mEq/l

誤りを選べ。

1.ケトアシドーシスを認める。

2.生理食塩水の点滴を行う。

3.インスリンの静脈内持続注入を行う。

4.Kussmaul呼吸を認める。

5.anion gap 15mEq/lである。

 

答え 5

HCO3-の電荷は1なので10mmol/l10mEq/lでいいハズ。

135-(102+10)23

 

 

49. 56歳男性。十二指腸潰瘍と狭心症の既往がある。昨夜大量の飲酒後、夜半に上腹部痛が生じ救急車で来院。圧痛、筋性防御を著明に認める。体温37.5、脈拍96/分、血圧150/96mmHg行うべきでない検査はどれか。

1.腹部立位単純X

2.消化管造影(バリウム透視)

3.上部消化管内視鏡

4.腹部エコー

5.心電図

 

解答 2

 

 

50. 一ヶ月の男児。在胎383100g、身長49cmで出生。一ヶ月検診で来院した。母乳栄養である。哺乳時間は15分程度で哺乳後はぐっすり眠る。哺乳回数は68回で、排便は一日45回で黄色で水っぽく顆粒状のものも含まれることがあり、緑色になることもある。母親は、便のこと、哺乳間隔が一定でないこと、両上眼瞼の赤い皮疹が気になるという。

正しい指導はどれか。

1.母乳は欲しがるときに与えればよいという。

2.母乳不足なので人工乳を与えるよう進める。

3.便が緑色になったら小児科を受診するように言う。

4.離乳食を始めるよう指導する。

5.皮疹は成人になるまで消えることはないと説明する。

 

 

 

 

52

偽膜性腸炎の問題で、便培養でClostridium difficileが検出された。
    選択肢の治療薬はバンコマイシンが正解だった。

 

 

53

60歳男性、45歳時にDMと診断されたが放置していた。最近視力障害が出現し、増悪してきたため、来院した。HbA1c 6.5%、朝食前血糖245、尿タンパク()

誤っているものを二つ選べ。

1.                  視力障害の主な原因は増殖性網膜症、黄斑症で光凝固有用

2.                 血圧のコントロールの目標値は140/90とする。

3.                 合併症を多く発症しているため、直ちにインスリン療法を開始し、急速に血糖のコントロールを図る。

4.                  腎障害に対してACE阻害薬を使う。

5.                  有機性神経障害には三環系抗うつ薬などが有用である。

 

 

55

急性膵炎の治療とその考え方について謝っているのはどれか。

1輸液ー循環血漿量の不足を補い循環動態を安定させる。

2抗酵素剤ートリプシンを中心とした酵素の活性を阻害する。

3絶食絶飲ー膵臓外分泌を抑制する。

4bacterial translocationを防ぐ。

5ペンタゾシンーoddi筋を弛緩させ膵液の排泄を促す。

 

細かい表現は若干違うと思います。

 

 

56番
75才女性
10年前に胆石症の診断を受けた事がある。
今回3日続く右季肋部痛と発熱で来院。
検査所見
WBC2万 HB13.5 plt1万 TBil 4.5 ASTALT共に200前後 ALP 600。ERCPにて十二指腸乳頭部より膿汁漏出を認めた。
適切でない処置、検査はどれか?
1.ヘパリン投与
2.抗生物質の投与
3.胆道ドレナージ
4.中心静脈栄養
5.緊急胆摘

 

 

58

35歳の男性。東南アジアに旅行し、帰国したところ、発熱を伴い、米のとぎ汁様の下痢を頻回に行うようになり、受信した。正しいのを選べ。
1セフェム系の抗生物質を投与し経過をみる。
2一般病床でもいいから入院させ、坑生剤と補液にて治療を行う。
3地域の中核病院に入院させ、7日以内に最寄りの保健所に届け出る。
4直ちに最寄りの保健所に届け出て第2類感染症指定医療機関に入院させる。
5直ちに最寄りの保健所に届け出て、第1類感染症指定医療機関に入院させる。

 

 

 

59.

53歳男性。2年前より上腹部痛、背部痛があったが放置していた。
今夜夕食後、タール便と動悸が出現したため、救急車で来院した。
入院時、血圧84/50mmHg、脈拍116/分、顔面蒼白、冷汗あり。
まず行うのはどれか。
1.PPI
投与 2.静脈ルート確保 3.内視鏡的止血術
4.
冷水による胃洗浄 5.トロンビン製剤内服
 

62

39歳女性。1週間前より感冒症状を訴えていた。本日8時頃、台所で家事中に突然右上下肢の脱力を来たし、起立困難となった。夫が近づいてみると左上方に偏見していた。呼びかけても返答がなかったため、すぐに救急車で搬入となった。既往歴としてSLEがあり、30歳から6年間ステロイド維持療法が行われていた 。コントロール良好となったため、最近3年間は中止されていた。喫煙歴はなく、飲酒歴は付き合い程度であった。搬入時、意識レベルはJCSで100点、眼球は左上方を固視、瞳孔3.5mm左右同大、対光反射は両側正常であった。右顔面、右上下肢の片麻痺を認め、同側の感覚障害が疑われた。身体所見としては、血圧162/86mmH g、脈拍84/分、整。呼吸14/分、整。体温38.2℃。頸部雑音はなく、心音、呼吸音は正常であった。発症1時間後の頭部CTでは明らかな異常は認められなかった。

鑑別すべき疾患を3つ選べ。

1)感染性心内膜症

2)抗リン脂質抗体症候群

3)ラクナ梗塞

4)脳出血

5)アテローム血栓性脳梗塞

 

1)× 心音整ということから。

2)○ SLEに既往があり、突然の脳卒中症状で矛盾しない。

3)○4)×5)○ 発症後1時間の頭部CTで異常を認めないことから脳出血は否定的で梗塞を選びました。

 

63 53歳男性。胆石症で腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行され、術中胆道造影にて小さな総胆管結石が認められた。経過は順調であったが、術後1週間目に腹痛と発熱を認めた。腹痛が増悪するために検査を行った。
Hb:11.2  Ht:33  WBC:28,000  Plt:8.8  TP:6.8  Alb:3.5  AST:65  ALT:55
LDH:678  ALP:1,200  Ca:7.0  CRP:2.0  
腹部CTで膵臓のび慢性腫大を認めた。適切な処置を選べ。

1.
絶飲食
2.
蛋白分解酵素阻害薬
3.
抗生物質
4.
ステロイド
5.
中心静脈栄養

66. 77歳女性。5年前に進行胃癌に対して幽門側胃切除術を施行された。1〜2年ほど前から手術創に膨隆が見られた。違和感もでてきたため腹部CT施行したところ図のような画像が得られた。診断は何か?
1.大動脈周囲リンパ節再発
2.大腸癌
3.腹膜瘢痕ヘルニア
4.胃癌腹膜播種
5.胃癌腹膜再発
 
答:3.
図は正中皮膚直下に腸管ガス像が見られました。見たらわかると思います。

 

69
 
H18
88番と同じ
 
58
歳男性。5年前に胆石症に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術を受けた。
術中、胆嚢を損傷しビリルビン系石が腹腔内に逸脱した。可及的に回収したが、一部が残存した。
1
週間前に右季肋部痛が出現し改善しないので近医を受診した。
腹部CTを施行したところ、図のごとくであった。
白血球15000/μlCRP12.5/dl
下記のうち、正しい記述を選べ。
 
1
ステロイドを投与する
2
ドレナージ術を行う
3ERCP
を行う
4PTCD
を行う
5
血管造影を行う

 

71.Tcell ALLの患者。骨髄移植後CMV感染。急性腹痛出現。適当な治療は?
1.絶飲食
2.シングルチューブを挿入
3.ステロイド投与
4.PPI投与
5.緊急開腹手術
 
胸部Xpでした。よくわからないですが、横隔膜下に気腫ぽかったです。??

 

7219歳男性、身長172cm65.3kg、元来健康であった。83日から831日までフィリピンにて植樹のボランティアに参加していた。829日に現地の井戸水を飲水した。830日に嘔気、腹痛が出現し、4行の泥状下痢便があった。血便はなかった。831日に帰国したが、123行の下痢が続いたため、92日に病院を受診した。
以下に受診時の所見を示す。
血圧112/78mmHg、脈拍56回、体温36.8℃。聴診では腸音が軽度こう進していた。
Hb14.2
Ht45.8WBC9700St1Seg57Ly26Mo7Eo6Ba2Aty-Ly1)、TP7.0Alb4.3T.Bil0.2AST17ALT15ALP268BUN16Cr0.7CRP1.95
以下の中より可能性の高いものを2つ選べ。
1
腸チフス
2
細菌性赤痢
3
腸管毒素性大腸炎

4MRSA腸炎
5
腸管出血性大腸炎

 

 

73. 48歳女性。全身倦怠感・頭痛・肩こりを訴えて来院した。4月に夫の転勤で東京に来てから上記の症状が出現した。問診上、必要な情報はどれか。2つ選べ。

1)海外渡航歴

2)動物の飼育歴

3)自殺念慮

4)体重増加

5)睡眠障害

 

 

75.日中突然右上下片麻痺をきたし、来院。右ききである。こちらからの質問にたいしては 頭を上下にふることで意志疎通可能であるが、発語はできない。血圧138/84、脈は不整。発症一時間後のCTで異常をみとめない。
考えられる病態を2つ選べ。
1
ウェルニッケ失語
2
ブローカ失語
3
ラクナ梗塞
4
脳出血
5
心原性梗塞

 

 
76.
思春期に生じる原発性無月経のときに考えられないのはどれか。
  1.Klinefelter
症候群
 2.Turner
症候群
 3.
多嚢胞性卵巣症候群
 4.17
α-hydroxylase欠損症
 5.Cushing
症候群

 

 

77思春期における二次的無月経で最も多い原因となるものはどれか
(1)
運動
(2)
肥満
(3)
やせ
(4)
心理的ストレス
(5)
薬剤服用

解答 3 月経に至った誘因としては、減食による体重減少が44%を占めた。第1度無月経の誘因は、不明が最も多く、
減食がこれに次いだ、第2度無月経の誘因は、減食が最も多く、61%を占めた。減食が誘因の第2度無月経では同誘因の第1度無月経に比較して初診時までの体重減少が有意に著しかった。(思春期における続発無月経の病態と治療に関する小委員会(平成9年)より抜粋)

 

 
78.体重減少を示すが、発熱を来さないものを2つ選べ
1.糖尿病
2.甲状腺機能亢進症
3.潰瘍性大腸炎
4.脳幹出血
5.うつ病

 

 

79.移植について正しいのはどれか。
1.
脳死移植のドナーに移植予定臓器に悪性疾患があっても移植可能である。
2.
脳死者ドナーでは本人と家族の同意が必要である。
3.
生体移植で救命できる場合、ドナーを積極的に説得するべきである。
4.
移植では内容如何を問わず情報は全てを報道関係に公表するべきである。
5.
脳死移植のドナーでは脳死判定前にドナーの諸検査を進めておく。

 

 

80.7日以内に最寄の保健所にとどけることが義務づけられているものを3つえらべ

1エボラ出血熱

2梅毒

3アメーバ赤痢

4ウィルス性肝炎(AEは除く)

5腸チフス

 

 

81】多臓器不全について、正しいものを2つ選べ。
1) ARDS
の治療では、敗血症などの基礎疾患の治療が最重要である。
2)
急性腎不全は必ず乏尿に引き続いて起こる。
3) DIC
に対しては、血小板輸血が第一選択である。
4)
多臓器不全の患者では耐糖能が障害されているので、点滴によるカロリーは最低限に留めるべきである。
5)
肝硬変合併例の術後肝不全は予後不良である。

82】誤っているものを選べ

(1) Addison病ではやせをきたす

(2) 原発性アルドステロン症ではやせをきたす

(3) 原発性上皮小体機能亢進症ではやせをきたさない

(4) 褐色細胞腫ではやせをきたす

(5) 甲状腺機能亢進症ではやせをきたす

 

83予防接種の禁忌について誤っているのはどれか。

(1) 発熱している者に対する予防接種は、不適当である。

(2) 心臓血管系疾患・腎疾患・肝疾患・血液疾患・発育障害などの基礎疾患を有することが明らかな者は、接種要注意者である。

(3) 急性灰白髄炎・麻疹・風疹の対象者については、妊娠していることが明らかな者は、不適当である。

(4) 痙攣の既往のある者は、予防接種の不適当者である。

(5) 別種ワクチン接種1週間以内の者は予防接種の不適当者である。

 

84

 

8570歳の男性。20年前より糖尿病であった。最近のHbA1cは経口糖尿病薬により6.5%とコントロール良好であった。前日、生汗と胸部違和感に気づいたが放置していた。今日になって顔面と手足の浮腫に気づいて来院した。

体温36.6℃。血圧9070、不整。呼吸数25回/分。血糖170mg/dl。尿中ケトン体陰性。

処置として誤っているものを一つ選べ。

(1) 12誘導心電図

(2) 胸部Xp

(3) 心臓超音波

(4) 酸素吸入

(5) インスリン投与

 

86DNAウイルスによる疾患は次のうちどれか。

(a) A型肝炎

(b) B型肝炎

(c) C型肝炎

(d) 亜急性硬化性全脳炎(SSPE)

(e) 成人白血病(HTLV)

(f) 後天性免疫不全症候群(AIDS)

(g) 重症急性呼吸器症候群(SARS)

 

解答 b

 

871型糖尿病と2型糖尿病の比較について、1型糖尿病の特徴としてあてはまらないのはどれか。

(1) SU薬では治療できないことが多い。

(2) 特定のHLAが発症の原因となることが多い。

(3) 家族性に発症することが多い。

(4) 急激に発症することが多い。

(5) ケトアシドーシスで発症することが多い。

(6) 25歳以下で発症することが多い。

 

88

64歳女性。4年前に胃癌に対し胃全摘を行い、Roux-en Y法で再建。最近、全身倦怠感が徐々に増悪し当院を受診。黄疸と汎血球減少を認めた。皮膚と眼球結膜に黄疸を認める。舌乳頭の委縮が著明。
WBC 2210/
μl 白血球文画で過文節の好中球 RBC 119万/μl  Hb 5.3/dl  MCV136  MCH44.5pg  MCHC36.7%  総ビリルビン4.9mg/dl 直接ビリルビン1.2mg/dl LDH1211U/L
もっとも考えられるものを選べ
1.鉄欠乏
2.亜鉛欠乏
3.葉酸欠乏
4.ビタミンB12欠乏
5.術後肝障害
6.溶血性貧血

 

89】糖尿病の治療には食事療法、運動療法、薬物療法がある。食事療法では総エネルギー(カロリー)は患者の@現在の体重から算出する。運動療法では、増殖網膜症のうち新鮮な出血があるうちはA運動を控える

薬物療法において、Bスルホニルウレア(SU)は膵臓からのインスリン分泌を促進する。また、Cインスリン療法妊娠または妊娠する可能性のある女性には投与を控える。1型糖尿病の人で経口摂取ができない場合は、原則としてインスリン投与はD控える

正しいものをすべて選べ。

 

91
以下の文章のうち、下線部が正解のものを正しいだけ選べ、という問題で、
 
すい臓A細胞より@グルカゴンが分泌され、B細胞よりインスリンが分泌され、D細胞よりAガストリンが分泌される。
膵臓内分泌機能を測る簡便な試験としてBPFD試験がある。
アミラーゼ、リパーゼは膵炎のC重症度判定になる。
膵臓癌はほとんどD膵管上皮細胞より発生する。
 
回答  1,5

 

[93]  70歳男性。糖尿病の加療中。間欠性跛行あり 
 詳しいデータは覚え切れませんでしたが、
右上肢、左上肢、右下肢、左下肢の収縮期、拡張期血圧が
示されていました(右は上肢の方が血圧が高く、左は下肢の方が
血圧が高かったです)
 
 問題は、患肢のABIを求めさせ、数字をプロットさせるものでした.
 
94  胃癌術後5日目の70歳男性患者。
1日あたり炭水化物240g、脂肪50g、蛋白質(総 
 アミノ酸量)60g
輸液に含んでいた。
輸液に含まれるカロリーはいくらか?
解答  ア,イウ0kcal  (アイウは09の数字を1つマークする。)  
 

 

問95,96,97

中心静脈栄養のカロリー計算。
240g 脂肪 50g 蛋白質 60gの時、1□□□kcal

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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