分子医化学 平成14年度本試験

平成14年9月10日実施、試験時間は90分
解答用紙は問題と同じ紙でB4の表、裏1枚。他にB5のコドン表が配布された。

〔1〕 以下の問題に答えなさい。
(1)ヒトのDNAはhaploid当たり〔  〕塩基対存在する。また自然突然変異率は大体〔  〕/ 塩基対/分裂(複製)であることがわかっている。これから考えると細胞が1回分裂するごとに、haploid 当たり〔  〕個の突然変異が生じていると予想される。
(2)大腸菌のDNA polymerase Tには3つの酵素活性が存在する。それぞれについてその機能を簡潔に説明せよ。
  @ポリメラーゼ活性 A5'→3'エクソヌクレアーゼ活性 B3'→5'エクソヌクレアーゼ活性

〔2〕 塩基除去修復とヌクレオチド除去修復の違いを簡潔の述べよ。

〔3〕 疾病に至る遺伝子異常には点突然変異や欠失など様々なものが知られている。またランダムに起こる 遺伝子異常がたまたま生体の営みにとって重要な遺伝子にヒットする場合の他に、その遺伝子のゲノム 構造そのものが遺伝子異常を起こしやすい構造になっている例がある。
(1)ケネディー病や脆弱X症候群はその例の典型である。どのような配列構造が遺伝子異常を起こしやすくしているのか。またどのような機構で遺伝子異常を起こすのか。
(2)一方、点突然変異と欠失を起こしやすいゲノム配列や構造があるか。 もしあれば、それは、それぞれどのような機構か。

〔4〕 がん遺伝子について述べよ。

〔5〕 シグナルペプチドとは何か。

〔6〕 5'−TCAGATCGATCCGGTTTT−3'という塩基配列を持つDNA鎖を鋳型にしてmRNAが合成され、 次にそれがタンパク質に翻訳された。mRNAは開始コドンなしでも翻訳されると仮定して、合成されるタンパク質のカルボキシル末端のアミノ酸とアミノ末端のアミノ酸を別紙のコドン表を参考にして予想しなさい。

〔7〕 実習では、DNAを電気泳動した後、臭化エチジウム(エチジウムブロミド)溶液に20分浸し、紫外線を照射してDNA分子の移動度を観察した。これらをふまえて以下の項目について説明しなさい。
(1) DNA分子のどのような差異によって、移動度の差異が生じるのか。
(2) 本来目に見えないDNAが視覚化できるのはなぜか。
(3) 上の原理でRNAも視覚化できるか?もしそうなら、その理由も説明しなさい。

〔8〕 真核生物は外的環境変化に対して素早く対応する機構が備わっている。臓器、細胞を1つずつ例に挙げどのような外的刺激、または変化について細胞はどのような対応をするのか具体的な話をつくれ。

〔9〕 以下につき簡単に説明しなさい。
(1)RNA分子のキャップ構造  (2)TATAボックス

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