消化管・腹膜 平成13年度概説試験

※ 問題6,11,12,16-18,25,26,32,65-67,69,70,72,75,76,78,79,85-89,91-93,95,97は過去問中の同じ文章から引用して??を埋めています。埋められなかったものは??のままです。誤字っぽいはそのままにしてあります。
※ 解答の○×は、問いかたがどうあれ適切なものに○、不適切なものには×をつけています。
※ 参照過去問のGは卒試を、末尾の無印は同じっぽい問題、(類)はまあ似ている問題、(参照)は関係ありそうな問題です。

1. 1週間前から黒色便を来したため来院。まず最初に行うべき検査は何か?(2つ)
a. 血管造影
b. 末梢血液検査
c. 上部消化管内視鏡検査
d. 大腸内視鏡検査
e. 腹部CT検査

1. 黒色便→上部消化管or小腸からの出血と考えるのが一般的です。
a. ○ 部位の特定に役立ちます。
b. ×
c. ○ 第一選択?
d. △ 近位大腸からの出血で便が長時間停滞する黒色便とはなりますが、他に先駆けて大腸内視鏡検査を行うとは考えにくいです。
e. ×


2. 悪心・嘔吐の原因疾患として不適切なものを選べ。(1つ)
a. メニトリエ病
b. 糖尿病性アシドーシス
c. WDHA症候群
d. 髄膜炎
e. 尿毒症

2. H13G-20(類)
a. ○ 内臓刺激
b. ○ CTZ刺激
c. × WDとHとAを起こします。
d. ○ 嘔吐中枢直接刺激
e. ○ CTZ刺激


3. 腹痛の原因疾患として不適切なものを選べ。(2つ)
a. 腸リンパ管拡張症
b. ポルフィリン症
c. 重金属中毒
d. 心筋梗塞
e. 胸膜炎

3. H13G-59
a. ×
b. ○
c. ○
d. ○
e. ○
a.はリンパ管破綻による蛋白漏出性胃腸炎の一つで、低蛋白血症や脂肪便、下痢などをおこします。残りは第1回講義プリントに名前があります。


4. 誤っているものはどれか。(3つ)
a. テネスムスは腸の重い炎症で生じる。
b. 浸透圧性下痢は粘血下痢便を伴う。
c. 分泌性下痢は絶食によって改善する。
d. 腸管内の水分は大部分小腸で吸収される。
e. 滲出性下痢は食事制限によって改善する。

4. わかりません。a.が×でe.が○かも。
a. △ 下部大腸なら即○ですが…
b. × 脂肪便or水様下痢便
c. ×
d. ○
e. △ 完全消失はしませんが改善はしそうです。


5. 正しいものはどれか。(1つ)
a. 内臓痛性腹痛は放散痛を伴わない。
b. 体在痛性腹痛には鎮痙剤は効果がない。
c. 単純性便秘はしばしば腹痛を伴う。
d. 痙攣性便秘は直腸に糞便の貯留を伴う。
e. 腸管内の空気の大部分は、げっぷや放屁によって処理される。

5.
a. × 内臓痛インパルスが他部位へ。
b. ○ 鎮痛剤が有効です。
c. × 腹痛を伴うこともある、程度。
d. × 排便運動は正常。
e. × 90%が血液へ移行します。


6. 注腸造影検査が不適応なのはどれか。(1つ)
a. ?
b. 体??
c. ??潰瘍
d. ???潰瘍
e. 過形成ポリープ

6. 問題がわかりません…。穿孔が疑われるときなどはバリウムが腹腔内に出ていってしまって非常にまずいので、行わないか、ガストログラフィンを用います。


7. クローン病の所見として誤っているものは。(2つ)
a. 乾酪性肉芽腫
b. ラングハンス巨細胞
c. 全層性疾患
d. 裂溝
e. 担鉄細胞

7. H11-53(類)。Crohn病の診断基準は、非連続性病変、敷石像または縦走潰瘍、全層性病変、肛門病変、非乾酪性類上皮性肉芽腫、ろう孔・裂溝。
a. × 腸結核など。
b. ○ 肉芽腫なので見られます。
c. ○
d. ○
e. × 虚血性腸炎など。


8. 潰瘍性大腸炎の消化管外症状。(3つ)
a. 壊疽性膿皮症
b. 硬化性胆管炎
c. 関節炎
d. 肺線維症
e. 膀胱炎

8. H12G-25(類)。
a. ○
b. ○
c. ○
d. ×
e. ×
@関節(関節炎、変形性脊椎炎) A皮膚(結節性紅斑、壊疽性膿皮症) B肝・胆道(脂肪変性、胆管周囲炎、硬化性胆管炎) C眼(虹彩炎)など。


9. 虚血性腸炎で正しいものは。(2つ)
a. 右側結腸に好発する。
b. 診断に血管造影検査は必要ない。
c. 結腸に縦走潰瘍を認める。
d. 小腸に炎症が及ぶことはない。
e. 全て狭窄を来して治癒する。

9. H13G-44(類)。
a. × 左側、特に脾彎曲部。
b. ○ 閉塞所見描出は困難なので。
c. ○
d. × 小・大腸両方だから"腸"炎です。
e. × 狭窄型のみ。


10. 偽膜性腸炎の治療薬は。(2つ)
a. 5-アミノサリチル酸
b. プレドニゾロン
c. 非ステロイド性消炎薬
d. バンコマイシン
e. メトロニダゾール

10. 対Clostridium difficileの薬。
a. × U.C.やCrohn病などに。
b. × 同上。
c. × 逆に腸炎を起こします。
d. ○
e. ○


11. 家族性大腸腺腫症の大腸外病変はどれか。(3つ)
a. 類表皮嚢胞
b. 口腔の色素沈着
c. 脱毛
d. 骨腫瘍
e. 網膜色素上皮過形成

11. 他にはデスモイド辺りが重要です。
a. ○
b. × Peutz-Jeghers症候群。
c. × Cronkhite-Canada症候群。
d. ○
e. ○


12. 遺伝性非ポリポーシス大腸癌について正しいもの。(3つ)
a. 他臓器に癌が発生する事はない。
b. 常染色体劣性遺伝の形式を取る。
c. 多発性に大腸癌が発生する。
d. 右側結腸に癌が好発する。
e. 50歳以下で大腸癌が発生する。

12.
a. × 他臓器重複癌も高率です。
b. × 優性遺伝
c. ○
d. ○
e. ○ 若年性なのです。


13. 正しい記述はどれか。
a. 下部食道括約筋収縮はガストリンにより亢進する。
b. 食道アカラシアはLES圧低下により逆流性食道炎を来す。
c. 嚥下に伴い上部食道括約筋は弛緩する。
d. 食道一次性蠕動波により食物は下部食道へ移送される。
1. a,b,c 2. a,c,d 3. b,c,d 4. a,b,d 5. 全て

13. H13G-18(類)、H12G-12(類)。
a. ○ VIPやNOにより弛緩します。
b. × 食道裂孔ヘルニア。アカラシアはLES弛緩不全。
c. ○ 弛緩しないと食道に入りません。
d. ○
A.  2-[a,c,d]


14. 正しい記述はどれか。
a. プロスタグランジンは粘膜防御因子の1つである。
b. 喫煙により胃粘膜血流は減少する。
c. ガストリンは胃酸分泌を亢進する。
d. 内因子は壁細胞より分泌され、ビタミンB12と結合する。
1. a,b,c 2. a,c,d 3. b,c,d 4. a,b,d 5. 全て

14. H13G-21(類)
a. ○
b. ○
c. ○ 但しpH3以下では抑制。
d. ○
A.  5-[全て]


15. 正しい記述はどれか。
a. CCKにより胆嚢は収縮、Oddi括約筋は弛緩する。
b. モチリンは空腹時蠕動を起こす。
c. 胆汁酸は回腸で吸収される。
d. 膵リパーゼにより蛋白質はオリゴペプチドに分解される。
1. a,b,c 2. a,c,d 3. b,c,d 4. a,b,d 5. 全て

15. H12G-20(類)(H11G-10(類))
a. ○
b. ○
c. ○
d. × トリプシン、キモトリプシン
A.  1-[a,b,c]


16. 正しい記述はどれか。
a. セクレチンは胃酸分泌を抑制する。
b. コレラは腸管分泌を亢進する事により水溶性下痢を来す。
c. 激しい下痢は低カリウム血症を来しやすい。
d. セロトニンを分泌する細胞は十二指腸に多い。
1. a,b,c 2. a,c,d 3. b,c,d 4. a,b,d 5. 全て

16. H12G-22(類?)。
a. ○
b. ○
c. ○
d. ? EC細胞は胃や腸に広く分布していますが局在はわかりません。
A.  4-[a,b,d] or 5-[全て]


17. 正しい記述はどれか。
a. Auerbach神経叢は筋層間神経叢である。
b. カハール細胞は間質細胞である。
c. 分泌型IgAは腸管粘膜防御機構に関与する。
d. 胃酸分泌が低下している状態では、食中毒が重篤化しやすい。
1. a,b,c 2. a,c,d 3. b,c,d 4. a,b,d 5. 全て

17. H12G-20(類?)。
a. ○
b. ○
c. ○
d. ○ 菌が増殖しやすくなるため。
A.  5-[全て]


18. 正しい記述はどれか。
a. Functional dysplasiaでは胃もたれ感を来すことがある。
b. 腐食性胃炎では原因薬物を嘔吐させるのが第一選択である。
c. 好酸球性胃腸炎に対してはステロイド剤が有効である。
d. 上腸管膜動脈症候群では急激な体重減少を来す。
1. a,b,c 2. a,c,d 3. b,c,d 4. a,b,d 5. 全て

18. H12G-21(類)
a. ○
b. × 慎重な胃洗浄が必要。
c. ○
d. ○
A.  2-[a,c,d]


19. 正しい記述はどれか。
a. メニトリエ病では低蛋白血症を来す事がある。
b. アニサキス症には酸分泌抑制剤投与が第一選択となる。
c. 脳外科手術は急性胃粘膜病変を誘因することもある。
d. 胃内異物は高齢者と乳幼児において発症しやすい。
1. a,b,c 2. a,c,d 3. b,c,d 4. a,b,d 5. 全て

19.
a. ○
b. × 虫体摘出
c. ○ Cushing ulcerと呼ばれます。
d. ○
A.  2-[a,c,d]


20. 十二指腸潰瘍について正しい記述はどれか。
a. 胃潰瘍に比して若年者に多い。
b. 球部前壁に好発する。
c. ヘリコバクター・ピロリ除菌後の再発は胃潰瘍に比して多い。
d. 24時間pHモニターでは、夜間のpHが低い。
1. a,b,c 2. a,c,d 3. b,c,d 4. a,b,d 5. 全て

20.
a. ○
b. ○
c. × 発症へのH. pyloriの関与が大なので除菌後再発は少ないです。
d. ○ 夜間は胃酸分泌UP。
A.  4-[a,b,d]


21. 正しい記述はどれか。
a. NSAIDsはシクロオキシゲナーゼ活性を低下させる。
b. PPIはヘリコバクター・ピロリ除菌に用いられる。
c. 高齢者胃潰瘍は胃体上部に好発する。
d. Dieulafoy潰瘍は胃体上部に好発する。
1. a,b,c 2. a,c,d 3. b,c,d 4. a,b,d 5. 全て

21. H11G-8(類?)
a. ○ よってPG合成が低下します。
b. ○ 除菌はしませんが用います。
c. ○ 加齢に伴い胃の部位境界が噴門側に移動してくるため。
d. ○
A.  5-[全て]


22. 正しい記述はどれか。
a. ヘリコバクター・ピロリは球状体を呈することがある。
b. ヘリコバクター・ピロリは慢性萎縮性胃炎を来す。
c. ヘリコバクター・ピロリの胃体部感染により胃酸分泌低下を来す。
d. 迅速ウレアーゼ検査では呼気中のCO2濃度を測定する。
1. a,b,c 2. a,c,d 3. b,c,d 4. a,b,d 5. 全て

22.
a. ○ 生育条件が悪い場合です。腸内でもこの形になります。
b. ○
c. ○ サイトカインや壁細胞阻害が主。
d. × 生検組織を尿素入りのゲルにおいて、アンモニア産生を確認。
A.  1-[a,b,c]


23. 食道の画像解剖について正しいものは。(3つ)
a. 食道は輪状軟骨の下縁で、咽頭から食道入口へ移行する。
b. 食道は気管と椎体の前方にあり、ほぼ正中線上を下降する。
c. 食道の生理的狭窄部位は食道入口部、気管分岐部、噴門部である。
d. 頸部食道は主に横紋筋からなり、中・下部食道は平滑筋からなる。
e. 頸部食道の二重造影検査は、バリウムの通過が極めて速いため撮影のタイミングが難しい。

23. H13G-1。
a. ○
b. × 気管の後方、椎体の前方。
c. × 噴門部→横隔膜貫通部
d. ○
e. ○ 飲んだ瞬間に撮影しなければいけません。


24. 大腸の画像解剖について正しいのは。(3つ)
a. 結腸ヒモは大腸の外側を縦走する、筋線維からなる3本のヒモである。
b. 上行結腸は後腹膜の内側に付着しているためにほとんど動かない。
c. 横行結腸は、胃とは胃結腸靭帯で、臍とは????でつながっている。
d. 下行結腸は腹腔内に存在し、非常に可動性が大きい。
e. S状結腸は腸管膜を失い、可動性はほとんどない。

24. H13G-2。
a. ○
b. ○ dの下行結腸と同じ。
c. ? H13G-2参照。おそらく臍→膵、?→膵結腸間膜。
d. × 腸間膜を持たず後腹膜にあり、後壁に固定されています。
e. × 長い腸間膜を持ち、可動性大。


25. 胃のX線検査で正しいのはどれか。(3つ)
a. 二重造影法は微細粘膜病変の診断に有効な検査法である。
b. 圧迫法は隆起性や陥凹性の病変の描出に有効である。
c. 胃小区の描出に、圧迫法は二重造影法よりも優れている。
d. 平立位第2斜位の二重造影法では胃角がよく描出される。
e. 充盈法は胃の辺縁の変化や胃壁の進展性を見るのに適している。

25.
a. ○
b. ○ 凸凹がよくわかります。
c. × 微細構造は二重造影法が○。
d. × 平→半。穹窿部を描出。
e. ○


26. 腸のX線検査で誤りはどれか。(3つ)
a. 注腸X線検査法ではBa濃度は130〜110W/V%がよく用いられる。
b. 注腸X線検査法において、本邦では充盈法を主体に、時に二重造影法が用いられる。
c. fine network patternは、X線で描出される大腸粘膜潰瘍の最小単位である。
d. 小腸ゾンデ法では、一般にゾンデをTreiz靭帯付近まで挿入して行う。
e. 小腸ゾンデ法はルーチンの胃造影後に引き続き行う検査法である。

26. H13G-3。
a. × 60-80W/V%。濃いと固まってしまいます。
b. × 二重造影が主体です。
c. ○ 潰瘍→構造。
d. ○
e. × 経口法


27. 正しい記述はどれか。
a. Barrett食道からは癌が発生しやすい。
b. 慢性食道炎の大部分は逆流性食道炎である。
c. 扁平上皮乳頭腫は良性病変であり、ヒトパピローマウイルスの関与が疑われている。
d. 食道???はポリープ状を呈することが多い。
1. a,c,d 2. b,c  3. a,b  4. d   5. 全て

27. H11G-14(参考)。
a. ○
b. ○ かな?
c. ○
d. ○ 選択肢からとりあえず。
A.  5-[全て]


28. 正しい記述はどれか。
a. 食道に発生する癌腫のうち、扁平上皮癌の頻度が最も高い。
b. 食道は重層扁平上皮細胞で覆われているため、腺癌は発生しない。
c. 食道癌の予後と密接な関係にあるのは、癌の深達度とリンパ節転移の有無である。
d. 食道扁平上皮癌は、細胞の角化度を指標として高・中・低分化癌に分けられる。
1. a,c,d 2. a,b  3. b,c  4. d   5. 全て

28. H11G-14、(H12G-14(類))。
a. ○ 90%以上。
b. × 胃に近いところではそれなりに発生します。
c. ○ 選択肢から。
d. ○ 同上。
A.  1-[a,c,d]


29. 正しい記述はどれか。
a. A型胃炎は粘膜の萎縮を伴わない特殊な癌である。
b. A型胃炎と胃腺癌の発生には因果関係がある。
c. ヘリコバクター感染と胃腺癌の発生には因果関係がある。
d. ヘリコバクター感染とMALTリンパ腫の発生には因果関係がある。
1. a,b  2. b,c  3. c,d  4. a,d  5. 全て

29. H13G-6、H11-19(参考)。
a. × 自己免疫的機序による、胃体部から広がる萎縮性胃炎。B型胃炎はH. pyloriによる、幽門部から広がる萎縮性胃炎。
b. ×
c. ○
d. ○
A.  3-[c,d]


30. 正しい記述はどれか。
a. 胃潰瘍とヘリコバクターの関与が考えられている。
b. UL1の潰瘍では組織学的に固有筋層の一部欠損を伴う。
c. 胃潰瘍は修復の過程で再生上皮の出現を見るが、線維化を伴う事はない。
d. 胃潰瘍は良性病変であり、胃癌に合併することはない。
1. a,c,d 2. a,b  3. b,c  4. d   5. 全て

30. H11G-15(類?)。
a. ○
b. × UL1は粘膜に留まるもの。固有筋層まではUL3。
c. ○ 選択肢から。
d. ○
A.  1-[a,c,d]


31. 胃癌について正しい記述はどれか。
a. 早期胃癌で印環細胞癌と未分化腺癌の肉眼型は、多くはわずかに隆起型となる。
b. 予後の判断因子として壁深達度があるが、組織学的分化度は予後に影響しない。
c. ボーマン2型は潰瘍限局型である。
d. 大量にリンパ球浸潤を伴う低分化腺癌は、一般の胃癌より予後がよい。
1. a,c,d 2. a,b  3. b,c  4. d   5. 全て

31. H11G-15(参考)。
a. × わずかに陥凹が多いような。
b. × 未分化癌の方が予後不良。
c. ○
d. ? リンパ球浸潤性胃癌と呼ばれるものを指すなら予後良好です。
A.  ?


32. 正しい記述はどれか。
a. 憩室症は先天性と後天性のものがある。
b. メッケル憩室には時々胃や膵臓の組織が混入している。
c. メッケル憩室は腸管膜側に発生することが多い。
d. Hirschsprung病は大腸の固有筋層の欠損が原因である。
e. 巨大結腸症には先天性のものと後天性のものがある。
1. a   2. b,c,d 3. a,b,e 4. 全て正しい 5. 全て誤り

32. H11G-32。H13G-7(参考)
a. ○
b. ○
c. × 対側。同側は重複腸管。
d. × Auerbach神経叢の神経節細胞が欠如しています。
e. ○ ちなみにd.は先天性です。
A.  3-[a,b,e]


33. 潰瘍性大腸炎について正しい記述はどれか。
a. 区域性非連続性に多発性潰瘍を発生する炎症性疾患である。
b. 偽ポリポーシスや縦走潰瘍が肉眼的所見である。
c. 陰窩膿瘍の出現が組織学的に特異的所見である。
d. 粘膜層から粘膜下層に及ぶ密な炎症細胞浸潤が特徴的である。
e. 長期(10年)経過例では、しばしば大腸癌を合併する。
1. a,b  2. c,d  3. d,e  4. 全て正しい 5. 全て誤り

33. H12G-39。
a. × びまん性連続性。区域性な場合もある。この文章はCrohnかと。
b. × これもCrohnかと。
c. × 特異的ではありません。
d. ○
e. ○ 通常の20倍くらい。
A.  3-[d,e]


34. 腸のクローン病について正しい記述はどれか。
a. 高齢者に多い。
b. 非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が特徴的所見である。
c. 全層性炎症や裂溝も特徴的である。
d. 確定診断のためにはZiehl-Neelsen染色が必要である。
e. 必ず癌化する遺伝的疾患である。
1. a,b,d 2. b,c  3. c,d  4. 全て正しい 5. 全て誤り

34.
a. × 10-20代に好発。
b. ○
c. ○
d. × Ziehl-Neelsen染色は抗酸菌染色です。結核に使いましょう。
e. × 癌化率0.4-1.1%の原因不明の疾患です。
A.  2-[b,c]


35. 腸炎について正しいものはどれか。
a. エルシニア腸炎ではしばしば腸上皮細胞肉芽腫を形成する。
b. アメーバ腸炎では融解壊死が特徴的所見である。
c. 小腸結核症の特徴的所見は多発輪状潰瘍である。
d. O-157による大腸炎で、虚血性腸炎様の所見が見られることがある。
e. 虚血性腸炎にはしばしば胆鉄細胞が見られる。
1.)a.b.c.d.e 2.)a.b.c.d.e 3.)a.b.c.d.e 4.)a.b.c.d.e 5.)全て

35. 選択肢が…。
a. ○ 但し、"類"上皮。
b. ○ アメーバの分泌物によって起こります。
c. ○
d. ○
e. ○
A.  5-[全て]


36. LES圧の低下を認めないものはどれか。
a. GERD
b. 食道裂孔ヘルニア
c. Barrett食道
d. 食道アカラシア
1. a   2. b   3. c   4. d   5. 全て

36.
a. ○
b. ○
c. ○
d. × LES弛緩不全で圧が低下しないためにおこります。
A.  4-[d]


37. 誤った組み合わせはどれか。
a. Barrett上皮 ― 円柱上皮
b. マロリーワイス症候群 ― 飲酒
c. Zenker憩室 ― 圧出型
d. 食道静脈瘤 ― 内視鏡下粘膜切除術(EMR)
e. 食道癌 ― 腺癌
1. a,b  2. a,e  3. b,c  4. c,d  5. d,e

37. H11G-12、H11-29。
a. ○
b. ○
c. ○
d. × 切除してはいけません。硬化療法や結紮術を。
e. × 日本では扁平上皮癌。ただし、米ではBarrett上皮の腺癌です。
A.  5-[d,e]


38. 正しい組み合わせはどれか。
a. シュニツラー転移 ― 卵巣転移
b. 過形成性ポリープ ― 癌化率約10%
c. 内視鏡的治療 ― 悪性リンパ腫
d. MALTリンパ腫 ― ヘリコバクターピロリの関与
1. a,c,d 2. a,b  3. c,d  4. d   5. 全て

38.
a. × Douglas窩。卵巣転移はKrukenberg腫瘍。
b. × 2%前後。
c. × 手術、化学、放射線療法の組み合わせで治療。
d. ○
A.  4-[d]


39. 正しいものはどれか。
a. ヘリコバクター感染は胃癌の原因の1つである。
b. 進行癌の分類で4型はびまん浸潤型である。
c. 内視鏡的粘膜切除術は進行癌に対する第一選択治療法である。
d. 十二指腸潰瘍治療の第一選択は蛋白分解酵素阻害薬である。
1. a,c,d 2. a,b  3. c,d  4. d   5. 全て

39.
a. ○
b. ○
c. × 原則は外科手術。
d. × 除菌療法
A.  2-[a,b]


40. 正しいものどれか。(3つ)
a. 胃粘膜下腫瘍は内視鏡の生検で診断する事が難しい。
b. 胃ポリープでは過形成性ポリープが腺腫性ポリープより多い。
c. 内視鏡的粘膜切除術の合併症状として穿孔や消化管出血がある。
d. 胃の悪性腫瘍の中では悪性リンパ腫が最も多い。
e. 胃粘膜下腫瘍の中では脂肪腫が最も多い。

40.
a. ○
b. ○ 前者が50-90%以上。
c. ○
d. × 胃癌
e. × 平滑筋腫が40-60%。


41. 正しいものを選べ。(3つ)
a. 特発性食道破裂は待機手術の適応である。
b. 牽引性憩室はZenker憩室のみである。
c. 食道憩室の中で、本邦ではロキタンスキー憩室が最も多い。
d. 食道静脈瘤に対して硬化療法がよく行われる。
e. 食道アカラシアの手術にThai-Fukuhata法が行われる。

41. H13G-19。
a. × 緊急手術
b. × Rokitansky憩室
c. ○
d. ○ 及び結紮術がよくなされます。
e. ○


42. 食道良性腫瘍について正しいものは。(3つ)
a. 平滑筋肉腫が最も多い。
b. 発生部位は胸部下部食道に最も多い。
c. 男性に多い。
d. 悪性リンパ腫に対して腫瘍核出術を行う。
e. 内視鏡生検を行うと診断が容易である。

42.
a. × 半数は平滑筋腫。平滑筋肉腫は悪性。
b. ○ 一番多い平滑筋腫は下部食道に好発します。
c. ○ 男女比2:1。
d. × 悪性リンパ腫の時点で良性腫瘍ではありませんが…。
e. ? 生検が確定診断となります。ただ容易かはわかりません。


43. 食道癌について正しい組み合わせはどれか。(2つ)
a. 腺癌の頻度が最も高い。
b. 好発部位は胸部下部食道である。
c. ルゴール染色にて不染帯となる事が多い。
d. 超音波内視鏡検査は深達度やリンパ節転移の診断に使われる。
e. 早期癌の定義は「深度が粘膜下層に留まること」でリンパ節転移の有無は問わない。

43. H12G-17(参考)。H11-9(参考)。
a. × 扁平上皮癌が90%以上。
b. × 1位中部2位下部。
c. ○
d. ○
e. ×かつ「リンパ節転移を認めない」


44. 食道癌の治療について正しいものは。(3つ)
a. 粘膜下腫瘍は内視鏡的粘膜切除術の絶対適応である。
b. 胸部食道癌に対する手術としては左開胸開腹による切除再建術が一般的である。
c. 胃管を再生臓器として使用しているとき、栄養血管は左胃動脈である。
d. 3領域リンパ郭清術とは、頸部・胸部・腹部のリンパ節郭清を行うものである。
e. 胸骨前再建経路では縫合不全を生じても致命的になりにくい。

44. H13G-4。
a. × 核出術が標準(一番多い平滑筋腫の場合)。
b. × 右開胸
c. × 栄養血管は右胃大網動脈です。
d. ○
e. ○ 処置しやすいため。


45. 正しいものは。
a. 原発巣切除により、転移巣が増大する事がある。
b. 癌の手術では治癒切除であれば再発は認められない。
c. 固形癌において、手術時既に微小転移巣が形成されている可能性がある。
d. 術中操作による腫瘍細胞散布の可能性がある。
1. a,b  2. a,c,d 3. d   4. 全て正しい 5. 全て誤り

45. H13G-33。
a. ○ この事実から原発巣が転移巣を抑制している可能性が考えられているようです。
b. × 治癒切除とは限局する癌から十分な距離をおいて切除し、リンパ節転移や他臓器転移も認められない場合の切除。微小転移のため10-20%は再発が見られるそうです。
c. ○
d. ○
A.  2-[a,c,d]


46. 腫瘍マーカーの組み合わせで適切でないものはどれか。
a. CA19-9 ― 膵癌
b. CEA ― 大腸癌
c. CA15-3 ― 胃癌
d. PIVKAU ― 肝癌
1. a   2. b   3. c   4. d   5. 全て

46. H11G-28。
a. ○ 腺癌のマーカー。
b. ○ 同上。
c. × 乳癌のマーカー。
d. ○ AFPとともに肝癌のマーカー。
A.  3-[c]


47. 腫瘍マーカーについて正しいものを選べ。
a. 腫瘍マーカーの上昇しない進行癌はある。
b. 感度がよく、特異度の高いものが必要とされる。
c. 大腸癌の肝転移ではCEAの上昇を認めるものが多い。
d. 早期癌のほとんどで腫瘍マーカーの上昇を認めない。
1. a   2. a,c,d 3. d   4. 全て正しい 5. 全て誤り

47. H13G-41、H12G-11。
a. ○
b. ○
c. ○
d. ○
A.  4-[全て正しい]


48. 癌抑制遺伝子はどれか。
a. p53
b. Rb
c. N-myc
d. サイクリンA
1. a,b  2. a,c,d 3. d   4. 全て正しい 5. 全て誤り

48. H13G-37、H11-15。
a. ○   癌遺伝子にはerb1、erb2、遺
b. ○  ras、N-myc、RETが、癌抑制
c. ×  伝子にはp53、APC、DPC4、
d. ×  BRCA1、BRCA2などが講義で出てきていました。
A.  1-[a,b]


49. 正しいものはどれか。(2つ)
a. 血管新生を抑制することは癌治療につながる。
b. 受動的細胞死をアポトーシスという。
c. 癌では、テロメアーゼ活性が低下している。
d. ras遺伝子の変異は胃癌の発生に大きく関与している。
e. DNA fragmentationはアポトーシスで見られる現象である。

49.
a. ○
b. × 能動的
c. × 上昇
d. × 膵癌、だと思います。
e. ○


50. アポトーシスに関して誤りを選べ。
a. アポトーシス誘導能の異常は癌化に関与する。
b. 遺伝子発現により制御された細胞死である。
c. 抗癌剤や放射線により誘導されることもある。
d. 核の膨大化が見られる。
1. a,b  2. a,c,d 3. d   4. 全て正しい 5. 全て誤り

50. H13G-38(類)。H11-16。
a. ○
b. ○
c. ○
d. × 核は濃縮して分断化。
A.  3-[d]


51. 正しいものを選べ。
a. DNAからmRNAが作られるのを転写という。
b. 癌細胞の多くではテロメアーゼ活性が低下している。
c. DNA二重螺旋構造を解明したのはワトソンとクリックである。
d. 5-FUはフッ化ピリミジン系抗癌剤である。
1. a,b  2. a,c,d 3. d   4. 全て正しい 5. 全て誤り

51. H13G-36。
a. ○
b. × 上昇
c. ○
d. ○
A.  2-[a,c,d]


52. 正しいものはどれか。
a. ウイルス感染による癌が発生することがある。
b. 飲酒、喫煙は食道癌のハイリスクファクターである。
c. 癌細胞は血液の供給がなくとも成長には影響しない。
d. 1p3の中には1×104個の細胞が存在する。
1. a,b  2. a,c,d 3. d   4. 全て正しい 5. 全て誤り

52.
a. ○ ヒトパピローマウイルスなど。
b. ○
c. × 血液が必要だから、血管新生がおこります。
d. × とすると細胞の大きさがo単位になってしまいます。
A.  1-[a,b]


53. 胃癌について正しいものは。(3つ)
a. 好発部位は噴門部である。
b. 早期癌とはリンパ節転移を認めないものをいう。
c. ボーマン4型は女性に多い。
d. 浸潤型胃癌の再発では癌性腹膜炎を来す事が多い。
e. 肝転移は多発性のものが多い。

53.
a. × 幽門前庭部
b. × リンパ節転移は問いません。
c. ○
d. ○
e. ○


54. 胃癌の転移について正しいものはどれか。(3つ)
a. 胃癌手術後の再発で最も多いのは腹膜播腫性転移である。
b. 左鎖骨上窩リンパ節への転移をVirchow転移という。
c. Krukenberg転移は閉経後夫人に多い。
d. リンパ節転移は粘膜内癌では認められない。
e. 肝転移は高分化腺癌に多い。

54. H13G-35。H12G-7。
a. ○ 進行癌で。早期癌では肝転移。
b. ○
c. × 閉経後は少ないです。
d. ×
e. ○ 対して未分化型は腹膜播種。


55. 胃癌の組織について正しいものはどれか。
a. 山田V型ポリープは癌化の可能性が高い。
b. T型病変の場合、低分化腺癌が多い。
c. スキルス胃癌の組織像は、ほとんどが印環細胞癌である。
d. 脈管侵襲は病期を規定する因子ではない。
1. a,b  2. a,c,d 3. d   4. 全て正しい 5. 全て誤り

55. H11-49。
a. × 胃ポリープは癌化率低。
b. × 乳頭腺癌など。
c. × 低分化型腺癌も。
d. ○ TMN、腹膜転移、肝転移、腹腔細胞診が規定します。
A.  3-[d]


56. 胃癌の治療について正しいものはどれか。
a. ビルロートU法再建では胆汁を含む嘔吐をすることがある。
b. 胃切除後、ダグラス窩にドレーンをおくことが多い。
c. m癌の全てが内視鏡的粘膜切除術の適応とは限らない。
d. 胃全摘における摘脾はリンパ節郭清の意味合いが強い。
1. a,b  2. a,c,d 3. d   4. 全て正しい 5. 全て誤り

56. H12G-8。H11-50。
a. ○ 輸入脚症候群です。
b. ○
c. ○ 大きさ、性質も重要です。
d. ○
A.  4-[全て正しい]


57. 胃癌における胃全摘について正しいものは。(3つ)
a. 術後の合併症として逆流性食道炎がある。
b. 術後長期間を経ても貧血に注意する。
c. 膵尾・脾合併切除を行うことがある。
d. 早期癌に行うことはない。
e. 開胸操作を行うことはない。

57.
a. ○ 他にも骨異常、貧血などが。
b. ○ 悪性貧血は3年以上経てから。
c. ○ 郭清のため。
d. × EMRの適応から外れるものに行うことがあります。
e. × 下部食道に広がっているときは開胸して一緒に切除します。


58. 正しいものはどれか。(2つ)
a. ダンピング症候群は早期と後期があるが、早期のものは低血糖による。
b. 術後の胆石症の成因には迷走神経の切除が関係している。
c. 早期胃癌の治療法としてレーザー治療がある。
d. 胃切除後の鉄欠乏性貧血は、術後5年くらい経ってから起こる。
e. 逆流性食道炎予防のため食道-空腸、空腸-空腸吻合の間は15pくらいが適当。

58.
a. × 後期。早期は高浸透圧による循環失調です。
b. ○ 切除による胆嚢機能異常。
c. ○
d. × 1-2年。5年は悪性貧血。
e. × 35-40p。ここに小腸で15pぐらいのpouch(代用胃)をつくります。


59. 正しいのはどれか。(2つ)
a. 肝への直接浸潤を認める胃癌は治癒切除の対象とならない。
b. ボーマンW型はT型よりも予後がよい。
c. 胃癌の膵浸潤例でも治癒切除が可能である。
d. 早期胃癌肉眼分類の表面型は4亜型に分けられる。
e. 早期胃癌ではUc型が最も多い。

59. (国試です)
a. ×
b. ×
c. ○
d. × 3亜型
e. ○


60. 誤りはどれか。(2つ)
a. 胃ポリープにはbridging foldを認める。
b. 胃平滑筋腫には臍窩形成を認める。
c. 早期胃癌では陥凹性病変が多い。
d. 胃癌が横行結腸に転移したものも治癒切除の適応がある。
e. シュニツラー転移とは女性では膀胱子宮癌への転移を言う。

60. (国試です)
a. × 胃粘膜下腫瘍
b. ○ 臍窩とは隆起した粘膜頂上が壊死して(中心壊死)できる潰瘍。
c. ○
d. ○
e. × Douglas窩


61. 胃悪性リンパ腫について正しいものは。
a. 胃肉腫の中で最も頻度が高い。
b. 胃癌に比べて予後が悪い。
c. 大部分がB細胞リンパ腫である。
d. 大部分が全身リンパ腫の転移である。
e. 潰瘍を形成するものが多い。

61. H11-51。
a. ○ 60%。対胃癌では1%。
b. ×
c. ○
d. × 胃原発(MALT)が多い。
e. ○ 多くは潰瘍型。


62. 消化性潰瘍について正しいものはどれか。(3つ)
a. 十二指腸潰瘍に比べ、胃潰瘍では胃酸が多い。
b. 胃潰瘍は十二指腸潰瘍に比べ穿孔しやすい。
c. 十二指腸潰瘍は胃潰瘍よりも再発しやすい。
d. 十二指腸潰瘍の穿通は後壁に多い。
e. 穿孔、狭窄例は手術適応である。

62. H13G-29(参照)。
a. × 胃潰瘍では胃酸低下。
b. × 特に球部前壁穿孔しやすいです。
c. ○ 治療薬内服をやめると一年で前者30%、後者20%が再発します。
d. ○ 孔が空いても膵で塞がれます。
e. ○ 出血、穿孔、狭窄、難治、癌。


63. 正しいものはどれか。(3つ)
a. 中央壊死は、平滑筋腫、平滑筋肉腫のどちらでも見られる。
b. 十二指腸後壁の潰瘍穿孔ではfree airを認めることが多い。
c. 過形成性ポリープは、30〜50%で癌化する。
d. ヘリコバクターは消化性潰瘍、癌に関係している可能性がある。
e. MALTリンパ腫は肉眼所見で早期胃癌に類似することがある。

63. H11G-22(参照)。
a. ○ 隆起した時、頂上の粘膜が虚血に陥るために起こります。
b. × 穿孔しても後ろの膵臓で塞がれて、穿通となることが多いです。
c. × 1%以下。
d. ○
e. ○ 潰瘍型とUc・Uc+V。


64. 消化管出血について正しいものを選べ。(3つ)
a. 出血でショックを起こすことはない。
b. 食道静脈瘤は吐血を起こす危険はない。
c. 胃潰瘍は動脈性の出血を起こすことがある。
d. 胃腫瘍は胃潰瘍より出血を起こす頻度は少ない。
e. マロリー・ワイス症候群は激しい嘔吐後に発症することが多い。

64. H13G-30。H12G-5。
a. × 大量出血によりしばしば。
b. × 破裂すると大量出血。
c. ○ Dieulafoy潰瘍など。
d. ○ 1位潰瘍2位腫瘍。
e. ○


65. 誤りを選べ。(3つ)
a. 潰瘍性大腸炎では血便を認めることはない。
b. 大腸癌からの出血はあまり見られない。
c. クローン病では下痢を来すことはない。
d. 下部消化管出血による血便は鮮血便であることが多い。
e. 上部消化管からの出血で黒色便を認めることがある。

65.
a. × ほぼ100%。Crohnでは稀。
b. ×
c. × 腹痛・下痢・体重減少・発熱がCrohnの四主徴です。
d. ○
e. ○


66. 腹壁について誤りはどれか。
a. 上腹部正中切開では、皮膚・皮下脂肪・白線・腹膜前脂肪・腹膜の順で切断する。
b. 腹壁の筋層は、外層より外腹斜筋、腹横筋、内腹斜筋の順である。
c. 交差切開(交互切開)では十字型の皮膚切開を行う。
d. 汚染手術では、術後創感染が発生しやすい。
1. a,b  2. a,c,d 3. d   4. b,c  5. 全て

66.
a. ○
b. × 外斜→内斜→横。
c. × 皮膚切開は一筋。b.の各筋をその走行に沿って開きます。
d. ○ 汚染手術というのは感染に対する(膿瘍などの)手術です。
A.  4-[b,c]


67. 筋性防御が起こるのはどれか。(1つ)
a. 十二指腸潰瘍穿孔
b. 出血性胃潰瘍
c. 早期胃癌
d. 胆嚢腺筋症
e. 急性腎盂腎炎

67. H11G-3。
a. ○
b. ×
c. ×
d. ×
e. ×
筋性防御とは、壁側腹膜に炎症が及び、軽度の触診刺激で反射的に腹壁筋緊張が見られること。


68. 正しいものはどれか。(3つ)
a. 内鼠径ヘルニアは内鼠径輪より脱出している。
b. 大人の外鼠径ヘルニアの主な術式はMcVay法である。
c. 大腸ヘルニアは高齢の女性に多く、腸管の壊死を起こしやすい。
d. 閉鎖孔ヘルニアは高齢の女性に多く、嵌頓を起こしやすい。
e. 内鼠径ヘルニアは、高年の男性に多い。

68.
a. × 外鼠径輪
b. × Marcy法らしいです。(STEP surgery 2 P222)
c. ? 「大腿」なら正解。
d. ○
e. ○ 問92も参照。


69. ヘルニアについて正しいものは。(1つ)
a. 大腸ヘルニアは若年の女性に多い。
b. 外鼠径ヘルニアの診断はsilk signが特徴的である。
c. 閉鎖孔ヘルニアは高年の男性に多い。
d. 腹膜瘢痕ヘルニアは、嵌頓を起こしやすい。
e. Richterヘルニアはメッケル憩室がヘルニア内容になっている。

69.
a. × 大腸が入っていそうなヘルニアで若年女性に多いものは見あたりません。
b. ○ 精索を撫でると肥厚精索とヘルニア嚢がこすれます。
c. × 痩せ型高齢女性
d. × 門が大きいので嵌頓しません。
e. × 腸管壁の一部。メッケル憩室が入っているのはLittreヘルニア。


70. 上部消化管造影で胃癌を示唆する所見はどれか。(3つ)
a. 粘膜皺襞の棍棒状変化。
b. 粘膜皺襞の融合
c. 島状結節性隆起
d. 瀑状胃
e. bridging fold

70. H13G-34。
胃癌を疑わせる所見は、
1. 潰瘍辺縁は凹凸不整で虫食い像、境界が鮮明
2. 粘膜ひだの中断
3. 急激な先細り
C 棍棒状肥厚
D 粘膜ひだの融合
E 島状結節性隆起の存在
7. 潰瘍底に出血、不均一な白苔
などです。e.は粘膜下腫瘍の所見で、d.は胃癌より大腸のガスなどによる胃の変形で起こることが多いようです。


71. ビルロートT法術後の縫合部潰瘍について正しいものは。(2つ)
a. 残胃の胃酸分泌機能が原因である。
b. 胆汁酸の胃内逆流が原因である。
c. 十二指腸内のアルカリ化が原因である。
d. 残胃癌発生の母地である。
e. 十二指腸側に発生する。

71. 吻合部-と呼ぶのが一般的です。
a. ○
b. × 胆汁逆流は残胃癌の原因と考えられています。
c. × 酸性化
d. × 胃潰瘍は癌化しません。
e. ○ TでもUでも胃酸に弱い側に(大井の二重規則説)。


72. 大腸憩室症について正しいものはどれか。(2つ)
a. 真性憩室である。
b. 発生頻度は年齢に関係しない。
c. 男性よりも女性に多い。
d. わが国では右側型が多い。
e. 低繊維食が発生要因である。

72. H11-65(参考)。
a. × 仮性憩室
b. × 加齢による壁の脆弱化のため高齢者に多いようです。
c. × 男性に多いです。
d. ○ 欧米や高齢者では左側多。
e. ○


73. 絞扼性イレウスで通常認められない所見はどれか。(2つ)
a. 悪心・嘔吐
b. 筋性防御
c. Brugenberg徴候
d. Dance徴候
e. キーボードサイン

73. H13G-56(類)。
a. ○
b. ○
c. ×
d. ×腸重積で腸管が肛門側 に引っ張られた際に盲腸のあった部分を触ると空虚に感じられるというものです。
e. ×イレウスにより腸液が貯留しUSでKerckring雛がピアノの鍵盤状に見えるものですが、絞扼性イレウスでは雛壁は不明瞭になり見えません。


74. 27歳の男性。突然の激しい腹痛を訴えて来院した。最初に行うべき処置は。(3つ)
a. vital signのチェック
b. 点滴ルートの確保
c. 消化管造影
d. ???
e. 胸部・腹部単純X線撮影

74. 急性腹症の講義を参照。エコーやCTも有用です。
a. ○
b. ○
c. ×
d. ×
e. ○


75. 下記の疾患のうち、緊急手術の適応にならないのはどれか。(2つ)
a. 十二指腸潰瘍穿孔
b. ヘルニア嵌頓
c. 急性ポルフィリン症
d. 抗生物質による出血性大腸炎
e. S状結腸軸捻転

75.
a. ○
b. ○
c. ×手術禁忌です。
d. ×まず原因薬剤を中止します。
e. ○
適応は、@汎発性腹膜炎、A臓器の循環障害、B臓器の重症急性炎症、です。


76. 小腸出血と小腸穿孔について正しいものは。
a. 小腸出血では悪性腫瘍からより良性腫瘍からの方が多い。
b. メッケル憩室からの出血は多量であることが多い。
c. 外傷によるものは鈍的外傷よりも鋭的外傷によるものからの方が多い。
d. 穿孔時の腹腔内遊離ガス像の出現は空腸では少ない。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. e   5. 全て

76. 文章eも答えもありません…。
a. ○ 腫瘍出血の75%が良性から。
b. ○ 他の出血は少量です。
c. × 鈍的-の方が多いです。
d. × 空腸で多、回腸で少。
A.  ?-[a,b]


77. 腸瘻について正しいものの組み合わせはどれか。
a. 消化管手術後の縫合不全により発生するのは管状瘻である。
b. 小腸が膀胱と瘻孔を形成したものは内腸瘻である。
c. 腸瘻の治療ではまず水分電解質の補正を行う。
d. クローン病、潰瘍性大腸炎、腸結核では瘻孔を来たしやすい。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

77.
a. ○ 炎症や壊死では唇状瘻が。
b. ○ 内腸瘻は内臓です。
c. ○ 縫合不全で起きたものならだいたいが保存的治療で治ります。
d. × U.C.は潰瘍が浅いので瘻孔をつくりません。
A.  1-[a,b,c]


78. 腸管膜血管閉鎖症と短腸症候群に関して正しいものは。
a. 腸管壊死は腸管のischemic injuryによって発生する。
b. 上腸管膜動脈閉鎖症は血栓によることが多い。
c. 短腸症候群では、経腸栄養剤としては直接吸収される中鎖脂肪酸の投与がよい。
d. クローン病では経腸栄養剤が投与されるので小腸機能障害の認定が得られる。
1. a,b,c 2. a,b  3. c,d  4. c   5. 全て

78.
a. × とreperfusion injury。
b. × 塞栓が多く40-50%。
c. ○
d. ○ …何故ここにクローン病が? なお文中のクローン病を短腸症候群に変えても○です。
A.  3-[c,d]


79. 腸管奇形に関して正しいものは。
a. 重複腸管とメッケル憩室は反腸管膜側に発生する。
b. メッケル憩室は異所性胃粘膜があるために穿孔や出血を来す。
c. nonrotationは90度しか回転していないので中腸軸捻転は来さない。
d. reversed rotationでは上腸管膜動脈の後方に結腸があり、通過障害を来す。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

79.
a. × 重複腸管は腸間膜側。
b. ○
c. × 90度しか回転していないので、小腸間膜が後腹壁に固定されず、捻転を起こします。
d. ○ SMAに圧迫されてしまいます。
A.  3-[b,d]


80. 小腸腫瘍に関して正しいものはどれか。
a. 腫瘍は小腸の中央部より口側と肛門側に多い。
b. 予後が一番悪いのは腺癌よりもカロチノイドである。
c. 良性腫瘍では無症状のことが多い。
d. 転移性小腸腫瘍は腹腔内蔵機の癌からの転移に限られる。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

80. H11G-7(参照)、H11-62。
a. ○ 特に回腸肛門側(60%)。
b. × 腺癌は進行してから見つかるので一番予後が悪いです。
c. ○ 65%は無症状。
d. × 肺癌からが一番多く、その他乳癌、腎細胞癌、メラノーマが転移します。
A.  2-[a,c]


81. 虫垂炎に関して正しいものは。
a. 6歳以下の小児ではまれだが、発生すると穿孔を来しやすい。
b. Rosenstein徴候とは左側臥位においてMcBerney点の圧痛が仰臥位より強いこと。
c. カタル性虫垂炎では、抗生物質投与による保存的療法を行う。
d. 筋性防御がある時は、腹膜刺激徴候を示しており、交差切開法が正しいアプローチ。
1. a,b,c 2. a,b  3. c,d  4. d   5. 全て

81. H12G-38(参照)。
a. ○
b. ○
c. ○
d. × 創の延長が困難なため、広範な腹膜炎を併発しており、創の延長の可能性があるケースでは不適切。(STEP surgery2P152)
A.  1-[a,b,c]


82. 大腸の生理に関して正しいものは。
a. 下腹神経を損傷すると勃起機能が傷害される。
b. 大腸では、Kイオンと重炭酸イオンは分泌される。
c. 炭水化物は嫌気性菌によってグルコースに酸化され吸収される。
d. 逆蠕動波が発生するので糞として排泄されるのは24〜48時間後である。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

82.
a. × 勃起→射精・蓄尿。
b. ○ Na、Clは吸収。
c. × 炭水化物は短鎖脂肪酸、タンパク質はインドール、スカトール。
d. ○
A.  3-[b,d]


83. 便秘と下痢に関して正しいものは。
a. 大腸は食後に大蠕動波によって排便が促進される。
b. 下剤としてはアンテロキノン系下剤が優れているので長期投与に適する。
c. 感染性下痢ではまず止痢剤を投与する。
d. 糞づまりでは浣腸後にも残便がないか直腸指診が必要である。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

83.
a. ○ 胃結腸反射によるものです。貯まっているものを出そうとします。
b. × アントラキノン系は連用するとmelanosis coliを起こしたりします。
c. × 止めては駄目です。
d. ○ 下剤でも残っている場合は摘便が必要になります。
A.  ?-[a,d]


84. 大腸憩室症について正しいものはどれか。
a. 大腸憩室は筋層を欠く仮性憩室である。
b. 憩室炎の診断にはCTが優れていて、壁肥厚が見られる。
c. 膀胱と瘻孔を形成すると膀胱から気体が出てくる。
d. 大部分は絶食、補液、抗生物質投与により治癒する。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

84. H11-65(参照)。
a. ○
b. ○
c. ○ 気尿です。
d. ○
A.  5-[全て]


85. 直腸脱に関して正しいものは。
a. 直腸は同心円状に脱出する。
b. 直腸脱は40歳から50歳代の男性に好発する。
c. 手術は腹膜側の方が会陰側からのアプローチよりも再発が少ない。
d. 銀線などで肛門管を締めるGant-Miwa法は日本でよく用いられる。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

85. H11G-38(類)。
a. ○
b. × 女性が6倍。
c. ○ 1/10ぐらい。
d. × これはThiersch法。日本で盛んなGant-三輪法は瘤をつくって粘膜を張らせるものです。
A.  2-[a,c]


86. 大腸損傷に関して正しいものは。
a. 外傷により出血を来したときは単純写真で骨盤腔内にdog ear signが見られる。
b. ?上腹部の??による??は???も合併するが、人工肛門造成術が望ましい。
c. 大腸の穿孔では一次的人工肛門造成術が常に必要とされる。
d. 大腸損傷とよく合併するのは小腸の損傷である。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

86.
a. ○
b. ○ 選択肢から。
c. ○ 一時的な排出口が必要です。
d. ○ 45%。
A.  5-[全て]


87. 潰瘍性大腸炎に関して正しいものはどれか。
a. 大腸全摘出を行っても治療できない。
b. ステロイド剤に反応しても、投与中止で再発するものは手術適応である。
c. 全結腸型では左側結腸炎型や直腸炎型と同様な癌化率を示す。
d. 回腸でJやW pouchを作成して肛門と吻合すると、術後早期の排便回数はストレートに吻合した場合よりも少ない。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

87.
a. × 全摘が根治的治療です。
b. ○ また多量必要な時も適応。
c. × 全結腸型は癌化率高。
d. ○ 便貯留能が補われます。
A.  3-[b,d]


88. クローン病について正しいものを選べ。
a. 腸管狭窄が手術適応例の中で最も多い。
b. バイパス手術を行うと、バイパスループでの発癌が見られることがある。
c. 小腸の多発性狭窄には狭窄形成術が有利である。
d. nonperforating型の方がperforating型よりも再発しやすい。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

88.
a. ○ または閉塞。
b. ○ なので、今は行いません。
c. ○ 多発性狭窄、切除既往狭窄、非炎症部線維性狭窄、短期間に閉塞再発の場合に行います。
d. × perforating typeの方が再発多。
A.  1-[a,b,c]


89. 大腸腫瘍に関して正しいものは。
a. 集団検診で実施される抗ヒトヘモグロビン法は動物の蛋白などの摂食を禁止する。
b. 遺伝性非ポリポーシス大腸癌の遺伝子異常としてDNA修復酵素の異常が強い。
c. 大腸癌は粘膜内癌も1部のリンパ節郭清術が必要である。
d. 直腸癌で進行すると便柱狭小化や残便感を来す。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

89.
a. × 従来法(グアヤック、オルト法)では食事制限が必要。
b. ○ hMSH2やhMLH1。
c. × 粘膜癌であればリンパ節転移はゼロであり、局所切除でO.K.。
d. ○
A.  3-[b,d]


90. ストーマに関して正しいものは。
a. ストーマは手術中に作成しやすいところに造成する。
b. ストーマはskin levelで作成して突出させる必要はない。
c. 洗腸排便法は24時間排便をしなくてよいので高齢者によいケアの方法である。
d. ストーマの大きさは変化するので器具の穴の大きさは変える必要がある。
1. a,b,c 2. a,b  3. c,d  4. d   5. 全て

90.
a. × 術前にマーキングしないと訴えられます。
b. × 突出させないと便が皮膚につきやすくなってしまいます。
c. × 洗腸排便に1Hかかるため、体力のある若い人に行います。
d. ○
A.  4-[d]


91. 肛門疾患に関して正しいものはどれか。
a. 痔核はanal cushionが伸びたものである。
b. 肛門管静止圧は主に内肛門括約筋の圧力による。
c. 痔核の手術適応はGoligher分類の3度以上である。
d. 嵌頓痔核の治療は保存的に行う。
1. a,b,c 2. a,c  3. b,d  4. d   5. 全て

91.
a. ○ 特に内痔核。
b. ○ 対して肛門管最大随意収縮圧は外肛門括約筋。
c. ○
d. ○ 坐浴やステロイドで。
A.  5-[全て]


92. 鼠径ヘルニアについて誤っているものは。(1つ)
a. 男性に多い。
b. 内鼠径ヘルニアよりも外鼠径ヘルニアの方が多い。
c. 内鼠径ヘルニアは外鼠径ヘルニアに比較し、高年齢層での発症が多い。
d. Bassini法はヘルニア修復の標準形式である。
e. Mesh Plug法は、創部にかかる緊張が少なく術後疼痛が軽い。

92.
a. ○ 外-は男児、内-は高齢男性。
b. ○
c. ○
d. × Bassini法は今は行われず、iliopubic tract repairやMesh Plug法で修復します。
e. ○ 人工膜により補強します。


93. 大腿ヘルニアについて正しいものを選べ。(2つ)
a. 若年男性に多い。
b. 多くは両側に発生する。
c. 大腿動脈の外側に脱出する。
d. 嵌頓しやすい。
e. 修復はMcVay法による。

93. H13G-55、
a. × 中年以降の経産婦に。
b. × 片側、特に右。
c. × 内側を通ります。
d. ○ 門が狭いため。
e. ○


94. 食道裂孔ヘルニアについて正しい記述は。(2つ)
a. 滑脱型の頻度が最も高い。
b. 傍食道型の食道胃境界部は正常位置にある。
c. 先天性疾患であり、若年者の発生率が高い。
d. 食事直後の安静臥床が症状軽減に有効である。
e. Nissen法は本疾患に対する手術形式である。

94. H13G-17(類)
a. ○ 80%ぐらい。
b. ○
c. × 先天性にも後天性にも。横隔膜括約筋筋力が低下する高齢者に。
d. × 寝ると逆流性食道炎が起こりやすくなります。
e. ○ 胃底部で下部食道を包みます。


95. 間違っているものを選べ。(1つ)
a. 口腔・咽頭の悪性腫瘍では、高率に消化器・呼吸器に重複癌を認める。
b. 虫歯・喫煙歴・飲酒歴がある場合は口腔癌に注意が必要である。
c. 口腔癌で部位的に最も多いのは舌癌である。
d. 口腔癌の組織型としては腺癌が多い。
e. 初期口腔癌は切除や放射線で治癒可能だが、比較的早期にオトガイ下、顎下、頸部に転移をきたす。

95. H13G-9、H11G-4。
a. ○
b. ○
c. ○ 50%ぐらい。
d. × 扁平上皮癌が90%以上。
e. ○


96. 間違っているものを選べ。(1つ)
a. 上咽頭癌は頸部転移や脳神経症状のため進行してから発見される。
b. 上咽頭癌の組織は分化度が低く角化傾向の弱い扁平上皮癌が多い。
c. 上咽頭癌の原発巣の治療は手術療法が中心である。
d. 頸部リンパ節転移に対しては頸部郭清術が行われる。
e. 上咽頭癌症例では免疫力が低下しており、その発生にはEBウイルスの関与が考えられている。

96. H13G-10、H12G-1、H11G-5。
a. ○ ちなみに脳神経麻痺があるとそれだけでT4となるそうです。
b. ○
c. × 切除は困難なので、放射線療法や化学療法が行われます。
d. ○
e. ○


97. 間違っているものを選べ。(1つ)
a. 舌根に原発する癌は中咽頭癌に含まれる。
b. 中咽頭癌の組織は扁平上皮像が多い。
c. 中咽頭癌の原発巣の治療には手術と放射線療法がある。
d. 中咽頭癌の切除に伴う組織欠損は前腕皮弁や大胸筋皮弁によって形成される。
e. 頸部リンパ節転移に対しては主に放射線療法が行われる。

97. H12G-2。
a. ○
b. ○
c. ○
d. ○
e. × 郭清します。


98. 間違っているものを選べ。(1つ)
a. 下咽頭癌や喉頭癌で声帯が固定している場合、TMN分類ではT3以上となる。
b. 進行した下咽頭癌症例では放射線療法や化学療法のみでは完治が困難であり、咽頭・喉頭・頸部食道の合併手術が行われる。
c. 下咽頭癌は前期に発見され、頸部リンパ節転移はまれである。
d. 下咽頭癌の頸部リンパ節転移に対しては頸部郭清術が行われる。
e. 下咽頭癌で切除された喉頭・頸部食道の再建には遊離空腸移植が行われることが多い。

98. H13G-12。
a. ○
b. ○
c. × 無症状のため早期には発見されにくく、進行するとリンパ節転移を起こします。
d. ○
e. ○

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