平成2年度 M1免疫学特別講義試験

1.@免疫グロブリンおよびT細胞抗原レセプター分子の構造とそれらの遺伝子構造を述べよ。
前述(平成11年度大問1参照)

A免疫学でいう「クローン」とは何か、リンパ球クローンについて詳しく説明せよ。
免疫学でのクローンとは共通に前駆細胞より由来する細胞集団である。
リンパ球はその発生過程で、それぞれ固有の抗原レセプターを持つリンパ球となり、その数は膨大にある。あるリンパ球のレセプターに、特異的抗原が結合し、細胞増殖が活性化されると、これと同一の細胞、すなわちクローンがつくられる。これをクローン選択説という。

2.免疫応答系におけるHLAの役割、意義について述べよ。
前述(平成4年度大問1参照)

3.@アレルギーを4つのタイプに分類してそれぞれの発生機序について簡単に説明せよ。
アレルギーの定義…「本来なら無害であるはずの抗原に対する免疫反応によっておこる疾患」
T型…IgE、Th2によっておこる。可溶性抗原に対して肥満が活性化され、脱顆粒がおこる。→アレルギー性鼻炎、喘息、全身性アナフィラキシー
U型…IgGによっておこる。細胞表面や間質の抗原に直接反応することで、食細胞、NK細胞による組織傷害がおこる。→ペニシリンアレルギー
V型…IgG抗体と可溶性抗原とによる免疫反応で血管などが傷害される。→血清病、アルツス反応
W型…T細胞によるもので、Th1による炎症反応過剰(接触性皮膚炎、ツベルクリン反応)とCTLによる細胞障害(接触性皮膚炎)がある。

A免疫反応が発現する際のエフェクターを3つ挙げ、各々についてその機能発現の様式について簡単に
説明せよ。
CTL(Tc、キラーT細胞、細胞傷害性T細胞)とヘルパーT細胞のTh1、Th2のこと。前述。

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