免疫学 平成5年度本試験

1.免疫学領域でノーベル賞を受賞した人を3人以上挙げ、それぞれの人がどのような業績をあげたか、それぞれの人について100字以上で説明しなさい。
利根川…再構成反応の発見
ベーリング…血清
アレキサンダーフレミング

2.IgA抗体の特徴について説明せよ。
J鎖によってダイマーを形成する。ポリIgレセプターに結合し上皮細胞にエンドサイトーシスで取り込まれ、粘液中に分泌される。よってIgAは乳腺、消化管に分布している。

3.免疫システムが持つ多型性と多様性の分子的基盤とその意義について述べよ。
多様性獲得は前述。(平成11年度大問1、平成9年度大問4参照)分子的基盤について。
・抗体…抗体のH鎖、L鎖の先端は可変領域といい、それ以外は定常領域という。再構成反応の結果、H鎖、L鎖の可変領域それぞれにアミノ酸配列が特に多様性に富む三つの領域ができ、これを超可変領域という。(CDR1、CDR2、CDR3)この部分はちょうど抗原結合部位に相当する。
・TCR…主なものはα鎖とβ鎖からなり、構造的には抗体のFabフラグメントに似ている。CDR3に特に多様性が集中、ここが抗原結合部位。
・MHC…MHCがあまりにも多様であると認識できるT細胞が減ってしまう。そのため多型性による集団としての多様性に進化した。MHCはαヘリックスとβシートからなり、やはり多型性は抗原結合部位にある。

もどる

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送