衛生学 平成13年度本試験

衛生学試験問題(2002年2月28日(木))
※番号・氏名の記入欄が複数箇所あるので、忘れずにすべてに記入する事。

A.
1.〜7.下記の各設間に対して100〜200文字程度で解答しなさい。
1.ハンター・ラッセル症侯群について述べよ。
<解答例・解説>
(12月3日、重金属による健康障害(水銀、槇田先生)の講義プリント参照)
 有機水銀中毒の主要症状は四肢の知覚障害、小脳症状、求心性視野狭窄、聴力障害であるが、この4つを備えたものをハンター・ラッセル症候群という。具体的には、口唇・四肢末梢部に対称性のしびれ感と表在・深部知覚鈍麻をきたす、協調運動障害・平衡障害・構音障害が起きる、視野が異常をきたして竹筒状になる、聴力が低下するなどが症状として現れる。

2.鉛中毒の治療について述べよ。
<解答例・解説>
(12月15日、重金属による健康障害(鉛、大村先生)の講義プリント、ステップp299参照)
鉛曝露が著しい場合にはキレート剤の投与によって鉛の体外排出をはかる場合もあるが、とにかく鉛曝露から離脱させることが最重要である。曝露状態から離脱しさえすれば貧血や腹部症状は回復するし、重症でない神経症状も回復する。

3.一酸化炭素中毒について述べよ。
<解答例・解説>
(12月1日、有毒ガスによる健康障害(田中先生)の講義プリント、ステップp309参照)
一酸化炭素は呼吸により経気道的に吸収され、血中ヘモグロビンと強力に結合、体内組織の酸素欠乏を引き起こす。労作時息切れ、頭痛、疲労感などとして自覚され、濃度が高くなると意識混濁から失禁、錯乱、呼吸中枢麻痺へと至って死亡する。治療には高圧酸素投与を行い、ヘモグロビンとの解離をはかるが、後遺症として精神・神経症状が残ることも多い。

4.熱射病の治療について述べよ。
<解答例・解説>14年度本試験C3と同じ問題
(ステップp315、朝倉p85参照)
全身の体温を下げるのが原則。衣服を脱がせて風通しのよい場所に移し、水やアルコールを吹きかける、冷水に浸す、冷却した輸液を行うなどの手段によって体温の下降をはかる。また必要に応じて呼吸管理や痙攣に対するジアゼパム投与などを行う。

5.ベリリウム中毒について述べよ。
<解答例・解説>
(12月16日、重金属による健康障害(田中先生)の講義プリント、ステップp302参照)
主に接触と吸入による慢性中毒が問題となる。曝露後数ヶ月から数年というかなり長い潜伏期間を経て発症し、曝露中止後も進行することから問題視されている。びまん性間質性肉芽腫を本態とする全身的疾患であり、ベリリウム肺と呼ばれる肺線維症や、皮膚肉芽腫を起こす。

6.n−ヘキサン中毒について述べよ。
<解答例・解説>
(ステップp305参照)
慢性中毒で多発神経炎を起こし、四肢末端から始まり体幹部へと上行するしびれ感などの感覚異常が見られる。また進行すると筋力低下を引き起こす。ノルマルヘキサンが体内で代謝されてできるヘキサディオンが神経毒性をもつものと考えられている。

7.一般室内汚染の衛生基準の一つに室内濃度指針値があるが、許容濃度との違いについて述べよ。
<解答例・解説>15年度本試験大問2、14年度本試験A2と類似の問題
(11月16日、室内環境と健康(平田先生)の講義プリント、ステップp291、p368参照)
許容濃度はほとんどすべての労働者に健康上の悪影響がみられない空気中の濃度とされ、日本産業衛生学会の勧告による、労働環境における基準である。一方室内ガイドラインはシックハウス対策として導入された指標で、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンなど13の揮発性有機化合物について定められている。この値以下であれば、一生曝露を受けたとしても有害な影響を受けないとされる居住環境における基準値である。

8.非電離放射線について正しいものはどれか。
(1)紫外線や赤外線は白内障の原因になる。
(2)紫外線は真皮深層を越え、皮下組織まで到達する。
(3)長波長紫外線(UV−A)はオゾン層で吸収される。
(4)マイクロ波は電気性眼炎(角膜、結膜炎)の原因となる。
(5)レーザー光線は網膜障害を起こす。
a.(1)(2)のみ b.(1)(5)のみ c.(2)(3)のみ d.(3)(4)のみ e.(4)(5)のみ
<解答・解説>
ステップp322参照
(1)×:赤外線に比べて熱作用が弱い紫外線はほとんど白内障を起こさない。
(2)×:皮膚透過性が弱いため、主に皮膚紅斑などをおこす。
(3)×:オゾン層で吸収されるのはUV−Cなど短波長紫外線。
(4)○:白内障を起こす。
(5)○:網膜の光凝固など治療にも用いられる。
よって答えはe

9.公害・環境汚染の変遷の中で、1)産業型公害、2)都市・生活型公害、3)地球規模の環境汚染のそれぞれにおける「原因をつくる者(加害者等)」と「影響を受ける者(被害者等)」との関係について述べよ。
<解答例・解説>
さっぱりわかりません。講義でも全く言及がなかったように思います。

10.光化学スモッグにおける1次汚染物質と2次汚染物質について述べよ。
<解答例・解説>
1月12日、大気環境・大気汚染(田中先生)の講義プリント1枚目左下
1次汚染物質:燃料およびその他の物の燃焼に伴って発生する粒子、または物の破砕、選別、その他の機械的処理、または堆積に伴って発生、飛散する粒子。
2次汚染物質:ガス状物質として大気中において光化学反応や中和反応を経て粒子に変化したもの。硫酸塩、硝酸塩、塩酸塩などが相当する。

11.大気汚染について正しいものはどれか。
(1)工場および事業所から排出される大気汚染物質のなかで、カドミウムと鉛は規制されている。
(2)いわゆる「有害大気汚染物質」は大部分が発がん性が疑われているので、微量であっても大気中に放出されてはいけない。
(3)四日市喘息では喘息様症状の有症率が増加し、二酸化窒素との関係が問題になった。
(4)窒素酸化物対策には施設単位の排出基準にK値規制が行われている。
(5)大気汚染のエピソードのなかでロンドン事件では逆転層が重要な要因であった。
a.(1)(2)のみ b.(1)(5)のみ c.(2)(3)のみ d.(3)(4)のみ e.(4)(5)のみ
<解答例・解説>
1月12日、大気環境・大気汚染(田中先生)の講義?
(1)○?:選択肢より。
(2)×:ゼロにしなければならない、ということではないと思います。
(3)×:プリント1枚目右下。ステップp340。二酸化窒素よりは二酸化硫黄が問題になったようです。
(4)×:硫黄酸化物対策。K値規制とは、地域ごとに定められる定数Kを用い、施設ごとにその排出基準を煙突の高さなども加味して定めるもの。K値が小さいほど規制は厳しくなる。
(5)○:プリント2枚目右上。ステップp340。真冬の石炭消費量増加+逆転層=高濃度硫黄酸化物と一酸化炭素によるスモッグ。(逆転層についてはステップp357参照)
以上より答えはb

B.以下の設問に解答しなさい。
12.(廃棄物)下記の文章の下線部のうち、その内容が正しいものの項目番号の合計値を解答欄に記せ。(全てが正しくない場合は0を記せ)。
(以下14年度本試験B2と類似の問題)
a)廃棄物の処理・処分が必要な理由としては(1)快適な生活環境を保つ,(2)病原微生物による健康被害を防ぐ,(4)有害化学物質による健康被害を防ぐ,といったものが挙げられる.近年では(8)大量処理・処分への対応も急務となっている.
<解答・解説>
11月2日、廃棄物(大村先生)の講義。
プリントには書かれていませんが、講義の冒頭で全くこの通りのお話をされていました。
よって全て○。解答は1+2+4+8=15

b)廃棄物は一般廃棄物と産業廃棄物に分けられるが,(1)日本におけるその排出量はともに増加傾向にある.(2)一般廃棄物の処理責任は市町村にあるが,産業廃棄物の処理責任は排出事業者にある.産業廃棄物では安定型処分場への埋め立てが認められる場合もあるが,(4)廃PCBなどの特別管理廃棄物では管理型処分場への埋め立てが定められている.なお,産業廃棄物の不法処理・処分を防ぐためにマニフェスト(産業廃棄物管理票)が使われるが,マニフェストの使用は(8)全ての産業廃棄物がその対象である.
<解答・解説>
11月2日、廃棄物(大村先生)の講義プリント1枚目。
(1)×:一般廃棄物はよこばい、産業廃棄物はやや減少傾向。
(2)○:産業廃棄物は処理を業者に委託しても責任は排出者に残ることに注意。
(4)○:無毒化処理を行ってから遮断型埋め立てを行う。
(8)○:当初は特別管理廃棄物だけだったが、不法投棄が相次ぎ、全ての産業廃棄物が対象に。
よって解答は2+4+8=14

c)日本では一般廃棄物の約10%がリサイクルされており,(1)残りの半分が焼却などの中間処理に回されている.一般廃棄物の焼却過程でのダイオキシンの発生が指摘されているが,(2)炉内の温度をあまり高温(700℃以上)にしない,(4)炉内が高温にならないように連続して燃焼を行わない,(8)炉から出た排ガスは十分に時間を掛けて冷却することによってダイオキシンの発生は最小限に抑えられる.
<解答・解説>
11月2日、廃棄物(大村先生)の講義プリント1枚目。
(1)×:残りの大部分は焼却・破砕といった中間処理にまわされる。
(2)×:800−1000度の高温で完全に焼却する。
(4)×:連続運転しないと炉温の低い焼却開始、終了時にダイオキシンが発生する。
(8)×:冷却不十分では集塵装置でダイオキシンが発生=可及的速やかに冷却する。
よって解答は0

d)感染性廃棄物は医療機関から排出される廃棄物全てを指すわけではない.例えば,(1)血球成分を除いた血清,(2)未使用の注射針,(4)血液が付着しているが割れていない試験管,(8)使用済みのレントゲンフィルムは感染性廃棄物には該当しない.
<解答・解説>
11月2日、廃棄物(大村先生)の講義プリント2枚目。
(1)×:血液、血清、血漿、体液、血液製剤は感染性廃棄物。
(2)○
(4)×:割れれば鋭利になるので「血液が付着した鋭利なもの」に分類される。
(8)○
よって解答は2+8=10

e)感染性廃棄物の管理のため,医療機関は(1)特別管理産業廃棄物管理責任者を置かなければならない.当管理者等は処理が適正に行われているかどうか把握する義務があるが,(2)その記録の作成・保存は努力目標とされている.感染性廃棄物は(4)他の廃棄物とは分けて排出・保管しなければならない.なお,感染性廃棄物の処理・処分を外部の業者に委託した場合でも,(8)廃棄物の処分が完了するまで医療機関は責任を持たなければならない.
<解答・解説>
11月2日、廃棄物(大村先生)の講義プリント2枚目。
(1)○:医師は自動的にこの資格を持っている。
(2)×:記録を作成した上で、最低5年間保存しなくてはならない。
(4)○:排出(ゴミ箱に入れる)段階から全て別にして行う。
(8)○:業者が不法投棄をすれば医療機関が責任を問われる。
よって解答は1+4+8=13

13.(上水・下水)
 下記の文章の下線部のうち,その内容が正しいものの項目番号の合計値を解答欄に記せ(全てが正しくない場合は0を記せ)。
a)上水処理においては,安全性・おいしさといった(1)質の確保も重要であるが,(2)必要十分な量の水を(4)安価に供給するといったことも重要である.ちなみにヒトの生存に必要な水の量は1日2〜3リットル程度であるが,日本ではヒト一人あたり(8)1日数百リットルの水を平均して使用している.
<解答・解説>
10月13日、上水・下水(大村先生)の講義プリント1枚目。
全てその通り。プリントには書かれていませんが、講義の冒頭で全くこの通りのお話をされていました。ちなみに人1人が最低必要な水は2〜2.5リットル/日、使用している水は約200リットル/日。総吸水量を人口で割ると約400リットル/日になるそうです。
よって解答は1+2+4+8=15

b)イギリスの開業医ジョン・スノウは(1)ロンドンでのペストの流行時の調査結果から疾病が飲料水を介して伝播するということを見いだした.このように水を介して拡がる伝染病を(2)水系伝染病といい, (4)コレラや赤痢,B型肝炎などもその代表的なものであるちなみに,Mills-Reincke現象というのは,(8)水を濾過して供給することで水系伝染病による死亡が減少することを指している.
<解答・解説>
10月13日、上水・下水(大村先生)の講義。プリントにはありませんね…。
(1)○:病原体の発見される前に疫学調査のみからつきとめたそうです。
(2)○
(4)×:B型肝炎は血液感染。他の水系伝染病としてはチフスやA型肝炎など。
(8)○?:ろ過は水系伝染病のみならず全ての感染症予防に有効、ということを指します。
よって解答は1+2+8=11

c)上水処理は基本的に濾過+減菌(消毒)という2つの過程から成り立っている.濾過処理では緩速濾過法・急速濾過法がその代表的なものであるが,緩速濾過法は(1)微生物の働きによって汚染物質を分解・除去する方法であり, (2)大量処理が求められる現在の上水処理の状況に適した処理方法である.減菌(消毒)では(4)塩素イオンの殺菌力によって殺菌を行う塩素処理がその代表的なものである.減菌(消毒)処理の際に注入される塩素量は, (8)水道水のカルキ臭を極力減らすために滅菌(消毒)に必要な最低量に抑えられている.
<解答・解説>
10月13日、上水・下水(大村先生)の講義プリント1枚目。
(1)○:薬品注入が不要だが汚染度の高い原水は処理できない。
(2)×:微生物の働きに頼っているので処理速度が遅く、時間がかかりすぎて基本的に行われない。
(4)○:B型肝炎は血液感染。他の水系伝染病としてはチフスやA型肝炎など。
(8)×:給水時点での有効濃度が殺菌力の保たれた値になるように調整されている。
よって解答は1+4=5

d)一般的な日本における下水処理では,沈殿処理で大きな汚物が取り除かれた後, (1)活性汚泥法による処理が行われる.活性汚泥は(2)汚染物質の酸化処理用に様々な薬品を配合した汚泥である.なお,家単位や団地単位で下水処理をするために使われているものとして浄化槽がある.現在,普及が進められている(4)合併処理浄化槽は家庭排水中の汚染物質の(8)90%あまりを除去することができる.
<解答・解説>
10月13日、上水・下水(大村先生)の講義プリント2枚目。
(1)○
(2)×:活性汚泥=細菌や菌類、原生動物などの微生物群が泥状になったもの。
(4)○:下水道の普及率がまだまだ低い(約70%)ことを背景としている。
(8)○
よって解答は1+4+8=13

e)有機物質による水質汚濁の指標として(1)河川や湖沼ではBODが, (2)海域ではCODが用いられる.DOは溶存酸素量の略であり,DOが低下すると(4)魚介類が死亡したり, (8)好気性細菌が増加して悪臭が発生したりする.
<解答・解説>
10月13日、上水・下水(大村先生)の講義プリント2枚目。
(1)×:生物化学的酸素要求量。密閉容器中に20度で5日間置いた場合の酸素消費量のこと。CODより優れた指標だが、湖沼や海域といった閉鎖水域では正確性に欠けるため用いられない。
(2)○:化学的酸素要求量。酸化剤を加えて30分ほど反応させた場合に消費された酸化剤の量のこと。
(4)○
(8)×:溶存酸素の減少→嫌気性菌の増加→悪臭
よって解答は2+4=6

14.(労働衛生概論)
 地域産業保健センターおよび都道府県産業保健推進センターの設置目的を100字〜200字程度で記せ.
<解答例・解説>
(ステップp289、動向p296参照)
地域産業保健センターは小規模事業所を対象に健康相談や個別訪問産業保健指導を行うために、都道府県産業保健推進センターは産業医などからの専門的な相談への対応や産業保健情報の提供を行うために、それぞれ設けられた。全国に347ヶ所ある地域産業保健センターを47ヶ所ある産業保健推進センターが統括する、という仕組みになっている。

15.(産業保健・健康管理)
 ILO/WHO合同委員会が1995年に採択した職業衛生の定義の要点を3点記せ.
<解答例・解説>
(10月8日、作業環境管理、作業管理、健康管理(藤代先生)の講義プリント2ページ。9月17日、産業保健総論(森先生)の講義プリント1ページも参照)
・ 労働者の健康・作業能力の維持と増進
・ 安全と健康の助けとなるような作業環境・作業の改善
・ 作業組織と作業文化の発展

16.(作業環境管理・作業管理)
 指定作業場とはいかなるものか.また,5つの指定作業場を記せ.
<解答例・解説>
(11月30日生物学的モニタリング(川本先生)の講義プリント2枚目左下、ステップp290参照)
労働安全衛生法第65条第1項の作業場のうち政令で定める作業場を「指定作業場」とう。指定作業場は一定の有害業務の作業場であり、この作業環境測定を行うときは、「作業環境測定士」が実施するよう義務づけられている。
指定作業場とは、以下のものをいう。
(1)土石、岩石、又は鉱物の粉塵を著しく発散する屋内作業場
(2)放射線業務を行う作業場のうち放射性物質の取扱い作業室
(3)特定化学物質等を製造し、又は取り扱う屋内作業場など(第一類物質・第二類物質)
(4)一定の鉛業務を行う屋内作業場
(5)有機溶剤業務を行う屋内作業場

17.(水質汚濁)a〜eの文章が正しければ○を,正しくなければ×を各解答欄に記せ.
a.現在の日本では,水質汚濁の原因として家庭排水の比重が相対的に増加してきている.
b.日本における四大公害の全てで,水質汚濁がその原因である.
c.地下水は水脈をはっきりと特定できるため,地下水汚染源の同定は容易である.
d.日本における硝酸性窒素による地下水汚染の原因として,窒素肥料の大量使用がある.
e.日本における廃棄物焼却施設からのダイオキシン発生量は,依然として急増中である.
<解答・解説>
1月13日、水質汚濁(平田先生)の講義プリント
a.○:工場排水は様々な規制があるが、家庭排水は努力義務にとどまっているため。
b.×:四日市喘息が違います。他は水俣病、イタイイタイ病、新潟水俣病でいずれも水の汚染。
c.×:汚染源特定は時に困難。
d.×?
e.×:ここ10年ほどの強力な規制で減少しているようです。

18.次の語句を簡単に説明せよ
1)C5−dip
<解答例・解説>
1月12日、物理因子による健康障害(槇田先生)の講義プリント1枚目右、ステップp320
騒音に長期間曝露されると騒音性難聴をきたすが、これは感音性難聴であり、特に4000Hz付近の聴力低下が著しいのでC5−dipと呼ばれる。この音域は会話音域とは異なるために、進行しないと自覚されないことが多い。騒音性難聴が不可逆性であることもあって、騒音作業従事者の定期健康診断では1000Hzと4000Hzの聴力レベルが測定される。

2)リクルートメント現象
<解答例・解説>
1月12日、物理因子による健康障害(槇田先生)の講義1枚目右、ステップ耳鼻科p21
感音性難聴では、物理的に少しだけ音を大きくしただけで感覚的には大幅に大きくなったようにとらえられる、という現象のこと。聴覚補充現象。

19.職業性喘息の起因物質を1)植物性粉塵、2)花粉、胞子、菌子類、3)動物の体成分、4)化学物質に分け、それぞれ1つずつ挙げよ。
<解答例・解説>
1月14日、物理因子による健康障害(槇田先生)の講義プリント1枚目右〜2枚目左、朝倉p1312参照
職業性喘息は一般の気管支喘息と同じ症状を呈する。
1)植物性粉塵:小麦粉、米スギ、そば粉など
2)花粉、胞子、菌子類:シイタケ胞子、米ぬかなど
3)動物の体成分:ホヤ、ヒツジなどの獣毛など
4)化学物質:イソシアネート、パラフェニレンジアミンなど

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