衛生学 平成16年度本試験

平成17年1月17日実施(120分)
問題・解答冊子はA3とA4の混合で計6枚。全て提出。以下は余分に取った問題をデータ化。
101人受験2人不合格。

1)騒音性難聴について正しいものに○、誤っているものに×を記せ。
a.4000Hz付近の聴力低下で始まる。
b.早期発見には、定期的聴力検査が必要である。
c.伝音性難聴である。
d.騒音暴露を中止すれば徐々に回復する。
e.騒音性難聴の予防は産業医の職務である。
<解答・解説>1月12日、物理因子による健康障害(槇田先生)の授業プリント1枚目右下。ステップp320。毎年同じような出題。
a.○:C5−dipとよばれる。
b.○:会話で用いる領域とは異なる音域から始まるので自覚されにくい。
c.×:感音性難聴。
d.×:不可逆性。
e.○

2)A群に関係のある最も適切な語句をB群より選び、その記号を解答欄に記せ
A群(1.ほや  2.Raynaud現象  3.過敏性肺炎  4.アトキンソン反射  5.企図振戦)
B群(ア.水銀中毒  イ.減感作療法  ウ.白ろう病  エ.水晶体  オ.農夫肺)
<解答・解説>1月12日・14日、物理因子による健康障害、12月3日、水銀による健康障害(槇田先生)の講義プリント参照。
1:イ…1/14、1枚目右下。ステップp321。ホヤはカキ殻に付着しており、喘息を起こす。
2:ウ…1/12、3枚目右。振動による末梢循環障害で、チェーンソーの使用などによるもの。
3:オ…1/14、2枚目右上。
4:エ…12/3、1枚目左。アトキンソン反射は金属水銀中毒で、水晶体の瞳孔領域に見られる茶褐色の色素沈着のこと。
5:ア…12/3、1枚目左。ステップp300。金属水銀による中毒。

3)
(1)産業医の選任が規定されているのは何という法律か?その名称を書け。
(2)産業医は何人以上の事業場で選任する必要があるか
(3)労働衛生対策に関する下記の文章の( )内A−Eに入る適切な語句を(1)〜(7)のうちから選び、その番号を解答欄に記入せよ。
「労働衛生対策の基本は、(A)(B)(C)、の3つである。これらの対策が企業の中で相互に円滑に、かつ効果的に推進されるためには、(D)の実施や(E)の整備が必要である。
(A)とは、作業環境中の種々の有害要因を排除し、さらに快適な作業環境を維持することをねらいとするものであり、労働者の健康障害を防止する上で根本的な対策である。
(B)とは、作業に伴う環境の悪化と労働者への影響を少なくするために作業の内容、作業方法を適切に管理することである。
(C)は健康診断及びその結果に基づく事後措置、さらに、日常の生活指導まで含めた生活全般にわたる幅広い内容を含むものである。
@健康管理  A衛生管理体制  B作業管理  C救急体制  D体育活動  E作業環境管理  F衛生教育
<解答・解説>
(1) 労働安全衛生法
(2) 50人以上:1000人以上で専属の産業医が必要となる。
(3) A:E  B:B  C:@  D:F  E:A

4)公害健康被害の補償等に関する法律の中で、第二種指定地域の疾患名でないのはどれか。
(1)新潟水俣病  (2)水俣病  (3)イタイイタイ病  (4)四日市喘息  (5)慢性ヒ素中毒症
a.135  b.23  c.45  d.4のみ  e.1〜5のすべて
<解答・解説>1月11日、公害(久永先生)の講義プリント、6枚目左下。
第二種指定地域は新潟(水俣病)、富山(イタイイタイ病)、島根(慢性ヒ素中毒)、熊本・鹿児島(水俣病)、宮崎(慢性ヒ素中毒)の5地域。よって解答はd。

5)循環型社会形成推進基本法によって個別物品に応じた規制はどれか。
(1)建材資材リサイクル法  (2)食品リサイクル法  (3)容器包装リサイクル法
(4)自動車リサイクル法  (5)家電リサイクル法
a.135  b.23  c.45  d.4のみ  e.1〜5のすべて
<解答・解説>よって解答1月11日、公害(久永先生)の講義プリント、1枚目右。
「個別物品に応じた規制」のための法律は以上の5つ。はe。

6)オゾン層を強力に破壊するものはどれか。
(1)窒素酸化物  (2)ホスゲン  (3)亜硫酸ガス  (4)臭化メチル  (5)塩素ガス
a.135  b.23  c.45  d.4のみ  e.1〜5のすべて
<解答・解説>
わかりません、申し訳ない。授業でやった気もしませんが…。

7)我が国の大気汚染に係わる環境基準について正しいものはどれか。
(1)浮遊粒子状物質の環境基準について、粒径10μm以下から2.5μm以下の粒子の濃度へと最近変更された。
(2)二酸化窒素濃度の自排局での環境基準達成率は、一般局に比べて低い。
(3)二酸化硫黄の濃度は一般局、自排局ともに環境基準を大きく下回っている。
(4)一酸化炭素の濃度は、自動車の増加に伴って近年上昇している。
(5)二酸化炭素の環境基準は360ppmである。
a.135  b.23  c.45  d.4のみ  e.1〜5のすべて
<解答・解説>
1月11日、公害(久永先生)、1月12日、大気環境・大気汚染(田中先生)の講義プリント参照。
(1)○?:選択肢より。
(2)×:1/11、5枚目左。自排局の方が一般局よりも高い。
(3)○:1/11、5枚目左および3枚目右。1日平均が0.04ppm以下、とされています。
(4)×:ステップp355。測定開始の昭和46年以降減少傾向にある。
(5)○
解答はa

8)大気汚染について正しいものはどれか。
(1)いわゆるロンドンスモッグでは眼・咽頭粘膜刺激が認められた。
(2)ミューズ渓谷事件はロサンゼルス型スモッグである。
(3)環境基本法で工場の窒素酸化物の排出規制が行われている。
(4)我が国の大気汚染防止法では発生源からの鉛の排出規制がある。
(5)気温の逆転層は冬期の早朝に生じることが多い。
a.135  b.23  c.45  d.4のみ  e.1〜5のすべて
<解答・解説>1月12日、大気環境・大気汚染(田中先生)の講義プリント。
(1)×:2枚目右中。ステップp340。ロンドンは呼吸器系の刺激。粘膜刺激はロサンゼルス。
(2)×:2枚目右上。ステップp341。ロンドン型。
(3)×:工場排気の規制は大気汚染防止法ではないかと。
(4)○
(5)○:ステップp357。地表付近の気体が拡散しにくくなり、汚染物質がたまる。
解答はc

9)マンホールの清掃作業のため降りていった作業者が急に倒れ、助けようとして中に入った作業者も倒れた。この種の事故防止のため法律で測定が義務づけられているのはどれか。
(1)二酸化炭素  (2)酸素  (3)硫化水素  (4)二酸化窒素  (5)二酸化硫黄
a.12  b.15  c.23のみ  d.34  e.45
<解答・解説>ステップp330参照
解答はc

10)金属中毒について正しいものはどれか。
(1)6価クロムの吸入によって、鼻中隔穿孔がみられるが、肺がんは発症しない。
(2)慢性ベリリウム中毒では小字症がみられる。
(3)職業性のニッケル化合物の曝露によって肺がんが発生する。
(4)慢性カドミウム中毒では尿中β2−マイクログロブリン量が増加する。
(5)慢性ニッケル中毒により歯牙に黄色環が出現する。
a.12  b.15  c.23のみ  d.34  e.45
<解答・解説>12月16日、その他の金属による健康障害(田中先生)の講義プリント、ステップp301参照。
(1)×:2枚目右中。肺炎→肺気腫→肺癌。
(2)×:2枚目左上。これはマンガン中毒。ベリリウム中毒の症状は2枚目左下参照。
(3)○:2枚目右下。他に接触性皮膚炎も起こす。
(4)○:3枚目右上。低分子蛋白尿が出ることが特徴的。
(5)×:3枚目左下。歯牙に黄色環が出現するのはカドミウム。
解答はd

11)ヒ素中毒について正しいものはどれか。
(1)ヒ素の飲料水による摂取により皮膚のBowen病が発生する。
(2)有機ヒ素化合物の方が無機ヒ素化合物に比べて、急性毒性は強い。
(3)慢性中毒では、皮膚の色素沈着、色素脱失、手掌足底の角化が特徴的である。
(4)アルシンはガス体であるので、毒性は非常に低い。
(5)急性中毒では、消化器症状が著明である。
a.135  b.23  c.45  d.4のみ  e.1〜5のすべて
<解答・解説>12月16日、その他の金属による健康障害(田中先生)の講義プリント、ステップp302参照。
(1) ○:1枚目右上。皮膚癌も起こりうる。
(2) ×:選択肢より。
(3) ○:1枚目右上。その通り。
(4) ×:12月1日、有毒ガスによる健康障害(田中先生)の講義プリント2枚目左上参照。
(5) ○:経口摂取の場合。経気道性暴露の場合は当然呼吸器症状に。
解答はa

12)典型7公害に当てはまるものはどれか。
(1)金属製錬所跡地に建設された集合住宅地の敷地内土壌から高濃度の鉛が検出された。
(2)原子力発電所事故によって大気中へ放射能が放出され、汚染した。
(3)ごみ焼却場から多量の塩素ガスが漏出した。
(4)高層ビルが隣接する敷地に建設されたため、日当たりが非常に悪くなった。
(5)建築物の解体中、石綿が離散し、大気中に放出された。
a.135  b.23  c.45  d.4のみ  e.1〜5のすべて
<解答・解説>よって解答1月11日、公害(久永先生)の講義プリント、2枚目左。
典型7公害とは大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、騒音、振動、地盤沈下、悪臭。
(1) ○:土壌汚染に該当。
(2) ×:放射線による汚染は典型には入らないようです。
(3) ○:大気汚染に該当。
(4) ×:日照権の侵害ですが…典型7公害の範疇には含まれません。
(5) ○:大気汚染に該当。
解答はa

13)光化学オキシダントの発生に関係するのはどれか。
(1)二酸化硫黄  (2)一酸化炭素  (3)二酸化炭素  (4)二酸化窒素  (5)揮発性有機化合物
a.135  b.23  c.45  d.4のみ  e.1〜5のすべて
<解答・解説>1月12日、大気環境・大気汚染(田中先生)の講義プリント4枚目。
大気中の窒素酸化物と炭化水素が強い紫外線により光化学反応を起こして生成されるオゾン、アルデヒド、PAN(peroxyacetylnitrate)などの酸化力の強い物質の総称。
解答はd

14)図はトルエンとキシレンを扱う職場において、それぞれの物質の作業時の気中濃度と作業者の尿中代謝物濃度の分布の回帰直線を示している。
問@回帰直線AとBはトルエンとキシレンのどれに該当するか、答えよ。
問A上記回答した理由を述べよ。

<解答・解説>
問@:Aがトルエン、Bがキシレン。
問A:トルエンが代謝されてできる馬尿酸は、通常の生体中でも肝臓において果物、茶に含まれている安息香酸がグリシンと結合、解毒されることにより作られ、近位尿細管で排泄される(朝倉p1342より)。そのため、暴露のない状態でも排泄のあるAがトルエンである。

15)水質汚濁について正しいのには○、誤っているのには×を記せ。
a.湖沼の富栄養化が進むと、DOは増加してくる。
b.海水浴場用海域の管理にはCOD値および大腸菌群数のどちらも測定しなければならない。
c.人の健康保護に関する環境基準では総水銀は検出されてはならない。
d.河川の生活に係わる環境基準にはBOD値が用いられる。
<解答・解説>1月13日、水質汚濁(平田先生)の講義プリント
a.×:ステップp345、p363。DO(溶存酸素)は低下=水質の悪化。富栄養化でDOは急減する。
b.○?:2枚目左上。ステップp364。pH、COD、DO、大腸菌、全リン、全窒素を測定。
c.×:1枚目中央上。ステップp363。検出されてはならないのはアルキル水銀。
d.○:1枚目中央。ステップp363。BODはCODより優れた指標だが河川にしか使えない。

16)45歳の男性で、15年前から種々の金属の切削加工作業に従事している。5年前の健康診断にて上肺野に異常影が認められ、この頃より咳が続くようになった。呼吸器科に受診し、肺生検でびまん性の線維化が認められ、間質性肺炎の診断を受けた。この男性は診断後も現在まで就労を続けている。また、肺組織の金属分析から、インジウムを含む数種の金属粒子が認められ、血清では高濃度のインジウムが検出された。なお、インジウムは管理濃度はなく、未規制物質である。
問@この患者を診た主治医は男性患者本人に対して、並びに、男性が勤めている会社に対して、どのような行動を取ればよいか。
<解答例・解説>
どうもこの問題にはどう対処していいのかわかりかねます…。解答例はあくまで僕の考えであることを心得て読んでください。
本人に対して:現在の病状を詳しく説明し、それが仕事の際に発生したインジウム粒子によるものである可能性があることを伝える。
会社に対して:この男性の症状が、仕事の際に発生したインジウム粒子によるものである可能性があることを伝えると共に、暴露を回避させるように求める。

問Aこの男性が就労している会社の統括安全衛生管理者は、この男性の病態を知ることになったが、この会杜の労働衛生管理の3管理をどのようにしたらよいか。
1)作業環境管理について
2)作業管理について
3)健康管理について
<解答・解説>
1) 粉塵をなるべく作業場に出さないように、集塵を行うなどの対策を行う。
2) 粉塵をなるべく吸入しないように、マスクの着用を義務づけるなどの対策を行う。
3) 健康被害を最小限にするために、健康診断を十分に行う。

間Bこの会社の産業医は会社に対してどのような勧告を行うべきだろうか。事後措置の観点から述べよ。
<解答・解説>
問Aと同じようなことを書けばいいのではないかと…。

17)問1)〜問12)の選択問題に答えよ.
問1)正しくないのはどれか.a−fから選べ.
(1)コレラ・赤痢・B型肝炎など,水を介して拡がる伝染病を水系伝染病という.
(2)第二水俣病は阿賀野川に流れ込んだ工場排水中の無機水銀が原因で発生した.
(3)日本では人一人あたりの平均的な総給水量がヒトの生存に必要な量の1000倍以上に達する.
(4)Mills-Reincke現象とは上水の濾過処理により水系伝染病による死亡が減少することを指す.
a.14  b.23  c.24  d.124  e.134  f.全て
<解答・解説>10月13日、上下水(大村先生)の講義。主にイントロで言ったことからの出題のようです。(プリントに記載はありません。講義メモを参照しました。)
(1)×:B型肝炎は血液感染。A型肝炎なら○。
(2)×:無機水銀ではなく有機水銀。
(3)×:生存に必要な量=2〜3l。総給水量=約400l。100倍、なら○かと。
(4)×:水系伝染病のみならず全ての感染症による死亡が減少。
解答はf

問2)正しいのはどれか.a−fから選べ,
(1)最新のデータでは日本の上水道普及率は95%を越えている.
(2)日本の水道法では水系感染症防止のため,井戸水でも残留塩素濃度の基準を満たす必要がある.
(3)前塩素処理は濾過処理前にあらかじめある程度微生物数を減らす目的で行われるものである.
(4)有効塩素のうち次亜塩素酸や塩素酸イオンのことを遊離型有効塩素と総称する.
a.14  b.23  c.123  d.134  e.234  f.全て
<解答・解説>10月13日、上下水(大村先生)の講義プリント。
(1)○:1枚目左。ステップp358。平成14年度末で97%。
(2)×:井戸水に塩素濃度基準はなし。
(3)×:1枚目右上。通常の急速濾過法で取り除けない水溶性のマンガンや鉄を酸化処理する過程。
(4)○:1枚目右中。その通り。これが殺菌力の主体。
解答はa

問3)正しいのはどれか.a−fから選べ.
(1)最新のデータでも日本の下水道普及率は60%以下である.
(2)活性汚泥法は好気的な生物学的処理方法である.
〈3)合併処理浄化槽では生活排水中の汚染物質の90%以上を除去できる.
(4)単独処理浄化槽では生活排水のうち屎尿に対してだけ好気的な生物学的処理が行われる.
a.14  b.23  c.123  d.134  e.234  f.全て
<解答・解説>10月13日、上下水(大村先生)の講義プリント。
(1)×:1枚目右下。ステップp358。平成15年度末で67%。
(2)○:2枚目左。ステップp361。活性汚泥中の微生物を利用する。
(3)○:2枚目左。公共下水道の整備が遅れている地域で普及が進められている。
(4)×:2枚目左。好気的ではなく嫌気的。他の部分は正しい。
解答はb

問4)正しいのはどれか.a−fから選べ.
(1)現在の日本では水取水量の4割以上をダムに依存している.
(2)塩素消毒耐性の病原微生物としてクリプトスポリジウムやランブル鞭毛虫(ジアルジア)が知られて
いる.
(3)現在の日本では水質汚濁の主な原因は工場排水である.
(4)溶存酸素量(DO)の上昇は水質悪化を意味する.
a.12  b.23  c.34  d.123  e.124  f.234
<解答・解説>10月13日、上下水(大村先生)の講義プリント。
(1)○:授業でこんな話はなかったような…。
(2)○:その通り。濾過を行えば除くことができる。
(3)×:2枚目左上。家庭排水が70%を占めると言われる。
(4)×:2枚目右。ステップp363。BOD、CODとは逆に、低下が水質悪化を意味する。
解答はa

問5)正しいのはどれか.a−fから選べ.
(1)現在の日本では一般廃棄物の総排出量は年間4000万トン以上にのぼる.
(2)日本では事業活動に伴って排出された廃棄物は例外なく産業廃棄物として扱われる.
(3)ただし,日本でも放射性物質(およびその汚染物)は産業廃棄物から除外されている.
(4)現在の日本では最終処分場の埋立残余年数は一般廃棄物・産業廃棄物とも全国平均で10年以上と余
裕がある.
a.13  b.24  c.123  d.124  e.234  f.全て
<解答・解説>11月2日、廃棄物(大村先生)の講義プリント。
(1)○:1枚目左。5000万トンにのぼるそうです。産業廃棄物は約4億トンとか。
(2)×:1枚目左下。ステップp350。産業廃棄物=事業活動に伴って発生した廃棄物のうち、法令で定めるもの。
(3)○:ステップp353。放射性廃棄物は別扱いのようです。
(4)×:ステップp353。埋め立て用地は少なくなっています。
解答はa

問6)正しいのはどれか.a−fから選べ.
(1)日本ではリサイクル率は上昇傾向にあるが,一般廃棄物のリサイクル率は現在でも5%以下である.
(2)現在の日本では中間処理なしで直接埋め立てられる一般廃棄物の割合は5%程度である.
(3)日本では一般廃棄物の安定型埋め立ては認められていない,
(4)一般廃棄物は埋め立て後,好気的に分解される.
a.12  b.13  c.23  d.24  e.123  f.234
<解答・解説>11月2日、廃棄物(大村先生)の講義プリント。
(1)×:2枚目左。一般廃棄物約15%。産業廃棄物では約46%。
(2)○:1枚目右。中間処理が行われるのが一般的。
(3)○:1枚目右上。「直接管理型埋め立てを行ってもよい。」となっています。
(4)×:2枚目左上。土の中は嫌気的環境なので、嫌気的に分解される。
解答はc

間7)日本において正しいのはどれか.a−fから選べ.
(1)医療機関から排出される廃棄物が全て感染性廃棄物として取り扱われるわけではない,
(2)ただし,レントゲンフィルムや使用済みの薬剤アンプルなどは産業廃棄物として取り扱われる.
(3)なお,ヒトに感染症を生じさせるおそれのない微生物が付着していても感染性廃棄物とはならない
(4)感染性廃棄物は特別管理廃棄物に分類される.
a.12  b.34  c.123  d.124  e.234  f.全て
<解答・解説>11月2日、廃棄物(大村先生)の講義プリント、ステップp351。
(1)○:レントゲンのフィルムや未使用のガーゼなどは感染性廃棄物とはならない。
(2)○
(3)○:2枚目左。「病原微生物に関連した試験・検査などに用いられたもの」が感染性廃棄物とされるそうなので、病原性のない微生物ならよいのではないかと。
(4)○:1枚目左下。
解答はf

間8)日本において正しいのはどれか.a−fから選べ.
(1)病院の廃棄物における感染性の有無の判断は医師に限られる.
(2)感染性廃棄物は他の廃棄物とは分けて排出しなければならない(ゴミ箱に捨てる段階から分別).
(3)感染性廃棄物の保管場所には感染性廃棄物の存在を表示しなければならない.
(4)感染性廃棄物も適切な滅菌処理を施せば非感染性の廃棄物として取り扱っていい.
a.14  b.23  c.123  d.124  e.234  f.全て
<解答・解説>11月2日、廃棄物(大村先生)の講義プリント、ステップp351。
(1)○:2枚目左。だと思われます。
(2)○:2枚目右上。
(3)○:2枚目右上。
(4)○:2枚目右上。
解答はf

問9)正しいのはどれか.a−fから選べ
(1)無機の鉛は皮膚からはほとんど吸収されない.
(2)貧血は鉛中毒で自覚される初発症状の代表的なものである.
(3)鉛疝痛は急性腹症の鑑別診断として重要である.
(4)鉛による末梢神経障害では感覚障害が強く現れる.
a.13  b.24  c.123  d.134  e.234  f.全て
<解答・解説>12月15日、鉛による健康障害(大村先生)の講義プリント、ステップp298。
(1)○
(2)×:一番はじめに貧血が起こるが、あまり自覚されず、腹部症状を先に自覚することが多い。
(3)○:左下。発作性の激しい痛み。
(4)×:左下。運動障害が主体。
解答はa

問10)鉛中毒の検査所見として正しくないのはどれか,a−fから選べ.
(1)赤血球δ−アミノレブリン酸脱水酵素活性の低下
(2)赤血球プロトポルフィリン量の減少
(3)尿中δ−アミノレブリン酸量の減少
(4)血清鉄の減少
a.14  b.23  c.123  d.124  e.234  f.全て
<解答・解説>12月15日、鉛による健康障害(大村先生)の講義プリント、ステップp298。
(1)○:左下。
(2)×:左下。増加。
(3)×:右上。増加。
(4)×:血清鉄は正常または高値。
解答はe

問11)正しくないのはどれか.a−fから選べ
(1)総従業員数は100名だが全員が鉛業務への常時従事者である場合,日本では専属産業医が必要である.
(2)日本では鉛製品のリサイクル作業は鉛業務として取り扱われない.
(3)鉛の精錬作業などでは鉛の蒸気が発生し,鉛ヒュームヘの曝露の危険性が高まる.
(4)主要症状の訴えにさえ注意していれば,作業場における鉛中毒の発生を防ぐことができる.
a.13  b.24  c.123  d.124  e.234  f.全て
<解答・解説>12月15日、鉛による健康障害(大村先生)の講義プリント。
(1)×:右中。鉛作業に常時従事する従業員が500人以上で専属産業医が必要。
(2)×:そんなことはない。
(3)○:それだけではないが、作業温度が高温になる場合には注意が必要。
(4)×:はじめに生じる貧血では自覚症状が出にくい。
解答はd

間12)正しいのはどれか.a−fから選べ.
(1)日本では鉛業務への常時従事者は,定期健康診断以外に6ヶ月以内ごとに1回の特殊健康診断が必要である.
(2)日本では鉛特殊健康診断において血中鉛濃度の測定が必要である,
(3)四アルキル鉛中毒の主症状は中枢神経症状である.
(4)四アルキル鉛中毒の予後は一般的には不良である.
a.12  b.34  c.124  d.134  e.234  f.全て
<解答・解説>12月15日、鉛による健康障害(大村先生)の講義プリント右下参照。
(1)○
(2)○:それと尿中δ−アミノレブリン酸の測定。
(3)○:錯乱、見当識障害、興奮、幻覚、痙攣など。
(4)○:暴露を中止してもかんばしくない。
解答はf

18).上水(浄水)処理における代表的な二つの濾過処理方法について簡潔に説明せよ(両処理方法の長所・短所について必ず触れること).
<解答例・解説>10月13日、上下水(大村先生)の講義プリント、1枚目左下、ステップp359参照。
緩速濾過法と急速濾過法がある。
緩速濾過法:濾過層の砂の表面に発生した微生物群が粘質の濾過膜となって浮遊物質を濾し取るとともに、微生物の働きによって汚染成分が分解除去される。薬品注入が不要で水溶性汚染成分でも微生物が分解除去してくれるが、微生物の働きに頼るため汚染度の高い水の処理はできず、処理速度も非常に遅い。そのため大量の水を処理できず、基本的には行われない。
急速濾過法:凝集剤をくわえて浮遊物質を凝集させ、物理的に濾し取る方法。汚染度が高くても処理できる上、微細な浮遊物質に対しても凝集剤をくわえてフロックにすることで除去効果を上げられるため、短時間で大量の水を処理できる。しかし薬品を原水中に注入する必要があり、また水溶性の汚染物質はそのままでは除去できないのが欠点である。

19)産業医の職務を箇条書きで簡潔に説明せよ,
<解答例・解説>9月17日、産業保健総論(森先生)の講義プリント、4枚目左下、ステップp288参照。
・ 健康診断の実施および結果に基づく労働者の健康を保持するための措置に関すること
・ 作業環境の維持管理に関すること
・ 作業管理に関すること
・ その他、労働者の健康管理に関すること
・ 健康教育、健康相談その他労働者の健康の保持増進を図るための措置に関すること
・ 衛生教育に関すること
・ 労働者の健康障害の原因の調査および再発防止のための措置に関すること
・ 産業医の勧告(対総括安全衛生管理者)、産業医の指導・助言(対衛生管理者)
・ 月1回の職場巡視(労働安全衛生法15条)


参考に、追試は以下のような様子だったそうです。
1番:産業医の仕事を箇条書きで簡潔に述べよ(本試の一番最後と同じ)
2番:感染性廃棄物について(定義・運搬保管などについて・処理について)
3番:有機溶剤
1)一般的特徴を述べよ
2)共通する症状を述べよ
3)問題文は忘れましたが「トルエン−馬尿酸」みたいなのを書けるだけ書く問題
4番:一酸化炭素中毒について述べよ
5番:騒音性難聴について述べよ。
以上でした。試験時間は1時間。昨年は面談があったとか言う話だけども今年は無し。細部は違うかもだけども大体こんな感じ。

もどる

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送