衛生学 平成17年度卒業試験

取得した問題をデータ化、平成17年10月24日

A.以下の文章につい七正しいものに○、誤っているものに×を解答欄に記せ。
問1.
1)熱中症の治療に、ブドウ糖液の投与はきわめて有効である。
2)熱中症では、頻脈が認められることが多い。
3)熱中症は、体温の上昇と著明な発汗を特徴とする。
4)減圧症は、溶存していた酸素が気泡化することにより発症する。
5)赤外線、紫外線いずれも、白内障をひきおこす可能性がある。
6)石綿の曝露では肺癌の合併頻度が高い。
7)わが国では、母乳中のダイオキシン類はまだ増加傾向にある。
8)鉛中毒では、血清鉄濃度は低下する。
9)金属水銀中毒では、Hunter-Russell症候群が認められる。
10)VDT作業による障害を防止するために、一連続作業時間を制限する。
11)潜函病では、ベンズとよばれる関節症状が最も多い。
12)騒音性難聴は騒音暴露を中止すれば徐々に回復する。
13)振動障害ではレイノー現象はまれである。
14)騒音職場では、一年毎の定期的聴力検査が必要である。
15)騒音性難聴では、リクルートメント現象が認められる。

問2.産業医に関する次の記述のうち正しいものに○、誤っているものに×を解答欄に記せ。
(1)産業医は、労働者の健康を確保するため必要があると認めるときは、事業者に対し、労働者の健康管理等について必要な勧告をすることができる。
(2)産業医は少なくとも毎月1回作業場を巡視しなければならない。
(3)常時300人以上の労働者を使用する事業場にあっては、産業医はその事業場に専属の者でなければならない。
(4)衛生委員会の委員には、産業医のうちからも指名しなければならない。
(5)産業医を選任すべき事由が発生した日から、14日以内に選任しなければならない。

B
問1.従業員が400名のゴム靴製造工場で、有機溶剤のキシレンを使用している。
労働衛生管理について正しいものに○を、誤っているものに×を解答欄に記せ。
a.半年以内の特殊健康診断  b.専属産業医の選任
c.尿中馬尿酸の測定  d.1年毎の作業環境測定  e.作業責任者をおく

問2.以下の組み合わせで正しいものには○、誤っているものに×を解答欄に記せ。
a.トルエン     :腎障害
b.ベンゼン     :造血機能障害
c.ノルマルヘキサン :多発性神経炎
d.トリクロロエチレン:視神経炎
e.二硫化炭素    :動脈硬化症

問3.上水道の水質について正しいものに○を、誤っているものに×を解答欄に記せ。
a.塩素消毒の有効性は塩化物イオン濃度で判定する。
b.残留塩素は規定濃度以下でなければならない。
c.大腸菌は検出されてはならない。
d.トリハロメタンは消毒副生成物である。
e.シアンは検出されてはならない。

C
1.光化学スモッグについて関連していないものの記号を解答欄に記せ。
a.夏から秋にかけての日中に発生する。
b.自動車の排ガスの寄与が大きい
c.逆転層の発生が気象条件として重要である。
d.炭化水素類は一次汚染物質である。
e.眼、咽頭粘膜への刺激が強い。

2.ロンドン型スモッグの原因となる主な汚染物質の記号を解答欄に記せ。
a.二酸化炭素  b.二酸化硫黄  c.ホルムアルデヒド  d.オゾン  e.二酸化窒素

3.大気汚染に係わる環境基準の対象物質でないものの記号を解答欄に記せ。
a.テトラクロロエチレン  b.ベンゼン  c.ダイオキシン類  d.トルエン

4.職業性曝露で膀胱がん発生に関係するものの記号を解答欄に記せ。
a.6価クロム  b.ベンゼン  c.ニッケル  d.ベンチジン  e.カドミウム

5.塵肺について誤っているものの記号を解答欄に記せ。
a.溶接工肺は酸化鉄ヒュームの吸入で発症する。
b.超合金肺はチタンの吸入により惹起される。
c.肺癌は珪肺の合併症の一つである。
d.粉じんの吸入曝露中止後も病状は進行する。
e.アスベストは5〜100μmの長さのものでも肺内に吸入され、沈着する。

6.有害ガスによる中毒の原因物質の組み合わせで正しいものの記号を解答欄に記せ。
a.腐卵臭を示す無色のガスで、下水清掃、汚水処理場で中毒の発生がある。:一砒化水素
b.無色・無臭のガスで、失語、失行、失認、パーキンソンニズムなどの後遺症が現れる。:ホスゲン
c.こげたアーモンド臭を示すガスで、メッキ作業中に中毒の発生がある。:シアン化水素
d.医療機器工場やガス殺菌作業中の中毒の発生があり、慢性中毒では末梢神経障害が発現する。:ホルムアルデヒド
e.ニンニク臭を呈する無色のガスで、強力な溶血作用がある。:硫化水素

7.産業廃棄物の安定型最終処分場の地下の採水場で、採水に降りて行った作業員の一人が倒れ、助けに行った他の2人の作業員も続いて倒れた。この場合、測定が義務づけられているものの記号を解答欄に記せ。
(1)二硫化炭素  (2)臭化メチル  (3)二酸化炭素  (4)硫化水素  (5)酸素
a)1 2 b)1 5 c)2 3 d)3 4 e)4 5

8.4大公害裁判の事例の記号を解答欄に記せ。
(1)新潟水俣病   (2)東京杉並区光化学スモッグ
(3)別子銅山の煙害   (4)土呂久の慢性ヒ素中毒症   (5)四日市の大気汚染
a)1 2 b)1 5 c)2 3 d)3 4 e)4 5

9.感染性廃棄物について誤っているものの記号を解答欄に記せ。
a.感染性廃棄物の該否は医師が判断しなければならない。
b.血液は特別管理産業廃棄物である。
c.他の廃棄物とは分けて排出しなければならない。
d.病院に管理責任者を置かねばならない。
e.感染性廃棄物の運搬容器には、感染性廃棄物である旨の表示を行う必要がある。

10.地球環境問題について誤っているものの記号を解答欄に記せ。
a.薪炭材の過剰伐採により砂漠化が促進される。
b.オゾン層保護対策のために臭化メチルが規制物質に加えられた。
c.浮遊粒子状物質は酸性雨の原因物質である。
d.オゾン層の破壊によって皮膚がんが増加する。
e.地球温暖化により消化器疾患が増加する。

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