公衆衛生学 平成17年度卒業試験

平成17年度公衆衛生学第6学年試験  平成17年10月21日実施

<古野教授出題>
1.東南アジア,アフリカ及び南米が世界的な流行地域である感染症はどれか.
a.マラリア  b.ペスト  c.赤痢  d.黄熱  e.ポリオ

2.定期予防接種の対象でないのはどれか.
a.水痘  b.破傷風  c.風疹  d.ポリオ  e.麻疹

3.節足動物の媒介感染によるのはどれか.
(1)Lyme病  (2)フィラリア症  (3)ノカルジア症
(4)レプトスピラ症  (5)トキソプラズマ症
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

4.結核予防法について正しいのはどれか.
(1)4歳に達するまでにツベルクリン反応検査を1回行う.
(2)4歳に達するまでにBCG接種を1回行う.
(3)高校1年で全員エックス線間接撮影を行う.
(4)定期外健康診断の実施責任者は市町村長である.
(5)医師は結核を診断後1週間以内に保健所に届ける.
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

5.わが国の結核について,正しいのはどれか.
(1)り患率は先進国の中で高率である.  (2)年間の結核り患数は肺がん死亡数より多い.
(3)死亡率は東日本より西日本で高率である.
(4)5-9歳以降、り患率は年齢とともに増加する.
a(1),(3),(4)のみ  b(1),(2)のみ  c(2),(3)のみ  d(4)のみ  e(1)〜(4)のすべて

6.感染症について適切なのはどれか.
(1)集団免疫度が高い場合は罹患率も高い.
(2)致命率の高い疾病は治癒後も重篤な後遺症を残す.
(3)食物流行の致命率は水系流行のそれより低い.
(4)致命率は疾病の種類によりほぼ一定している.
a(1),(3),(4)のみ  b(1),(2)のみ  c(2),(3)のみ  d(4)のみ  e(1)〜(4)のすべて

7.正しいのはどれか.
(1)一類感染症の医療費は全額公費負担である.
(2)コレラ疑似症は届け出る必要はない.  (3)百日咳は医師が届出る.
(4)性器クラミジア感染症は定点医療機関の管理者が翌月初日に知事に届出る.
(5)一類,二類感染症では知事による措置入院の制度が設けられている.
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

8.保菌者の届出が必要なのはどれか.
(1)ラッサ熱  (2)マラリア  (3)細菌性赤痢  (4)梅毒
a(1),(3),(4)のみ  b(1),(2)のみ  c(2),(3)のみ  d(4)のみ  e(1)〜(4)のすべて

9.正しいのはどれか.
(1)妊娠の届出は都道府県知事に行う. (2)低体重児の届出は,医師が保健所におこなう.
(3)産後8週間を経過すれば,女子を就業させてよい.
(4)1歳6か月児健康診査は母子保健法によるものである.
(5)3歳児健康診査は児童福祉法によるものである.
A(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

10.正しいのはどれか.
a.人工妊娠中絶術をできる者は厚生大臣が指定した医師である.
b.人工妊娠中絶には配偶者の同意は必要でない.
c.妊娠第4月以後で死児を出産した場合,死産届が必要である,
d.母体保護法による不妊手術は届け出る必要はない.  e.上記のすべて.

11.老人保健法による保健事業はどれか.
(1)医療計画  (2)市町村保健センターの設置  (3)健康教育
(4)健康診査  (5)健康手帳の交付
a(1),(2),(3)  b(1),(2),(5)  c(1),(4),(5)  d(2),(3),(4)  e(3),(4),(5)

12.高齢者の保健医療福祉について正しいのはどれか.
(1)介護保険の被保険者は40歳以上の者である.
(2)介護老人福祉施設の管理者は医師である.
(3)介護老人保健施設は医療を直ちには必要としない虚弱老人を収容する.
(4)老人保健法による老人医療費給付は国がおこなう.
(5)訪問看護ステーションはかかりつけ医の指示により看護をおこなう.
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

13.精神障害者の入退院について正しいのはどれか.
(1)措置入院には2名以上の精神保健指定医の診察結果の一致が必要である.
(2)精神保健指定医は知事が指定する.
(3)応急入院では本人の同意がなくても入院させることができる.
(4)任意入院の患者は本人の申出があれば退院させなければならない.
a(1),(3),(4)のみ  b(1),(2)のみ  c(2),(3)のみ  d(4)のみ  e(1)〜(4)のすべて

14.精神保健法による医療保護入院について正しいのはどれか.
(1)自傷他害のおそれのある場合が対象となる.  (2)保護者の同意が必要である.
(3)知事への届出が必要である.  (4)入院期間は72時間に限られる.
(5)退院には精神保健指定医の診察による許可が必要である.
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)


15.我が国の医療保障制度について正しいのはどれか.
(1)すべての医師は医療保険での診療を義務付けられている.
(2)組合管掌健康保険と国民健康保険とでは診療報酬点数が異なっている.
(3)社会保障給付費のなかで医療費の占める割合がもっとも多い.
(4)国民皆保険制度である.  (5)医療扶助は生活保護法にもとづくものである.
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

16.我が国の医療費で誤っているのはどれか.
a.国民医療費は年間30兆円余りである.
b.国民医療費の国民所得に対する割合は約15%である.
c.国民1人当たりの医療費は年間約25万円である.
d.65歳以上の一般診療医療費は全体の約50%である.
e.傷病大分類別では循環器疾患による医療費が最も多い

17.我が国の医療資源について誤っているのはどれか.
a.病院における一般病床の平均在院日数は約30日である.
b.病院総数は約9000、一般診療所数は約96000である.
c.病院の一般病床数は減少傾向にある.
d.医療施設従事医師数は人口千対2である.
e.医療施設従事医師数(単位人口あたり)には都道府県較差がある.

18.2ヵ月の乳児.出生体重2,930g.出生直後から心雑音を聴取.精密検査の結果Fallot四徴症で,乳児期の短絡手術およびその後の根治手術が必要と診断された.両親は自営業で,国民健康保険に加入しているが,手術に必要な医療費を心配している.注意:未熟児≠低体重児(2500g未満)この患児に適切な公費医療はどれか.
a.養育医療  b.育成医療  c.更生医療  d.医療扶助  e.高額医療費

19.葉酸について誤っているのはどれか。
a.野菜に多く含まれるビタミンである.  b.多量飲酒は葉酸不足をもたらす.
c.妊婦の葉酸不足は二分脊椎の発症リスクを高める.
d.葉酸欠乏により巨赤芽球性貧血がおこる.
e.日本での一般成人の所要量は1日400mgである.

20.28歳の男性.1か月前から仕事が手につかず,会社の上司から受診を勧められ来院した.診察の結果,1か月程度の休養が必要とみなされ,治療を開始した.数日後,会社から診断書を発行して欲しいという電話連絡を受けた.正しい対応はどれか。
a.本人の同意を得て欲しい旨伝える.  b.家族の同意を得て欲しい旨伝える.
c.直ちに診断書を作成し本人あてに郵送する.
d.直ちに診断書を作成し家族あてに郵送する.
e.直ちに診断書を作成し会杜あてに郵送する.

<溝上先生出題>
1.正しいものはどれか。
1)臨床研究を実施する上での倫理的配慮についてはリスボン宣言が参考となる。
2)臨床試験への参加は本人だけでなく家族から同意を得ることを原則とする。
3)医師の守秘義務は医師法で規定されている。
4)ヘルシンキ宣言は生物医学研究を実施する上での倫理基準について述べている。
a.1),3),4)のみ  b.1),2)のみ  c.2),3)のみ  d.4)のみ  e.すべて

2.医師の行為として患者本人の承諾が必要でないのはどれか。ひとつ選べ。
a.未成年の患者の中耳炎を治療する。
b.研究で使用する血液検体を得るため、入院時の採血の際に採血管を追加する。
c.幼児虐待について児童相談所に通告する。
d.勤務先の産業医の依頼で診療情報を提供する。
e.患者の病理組織標本を研究に用いる。

3.正しいものはどれか。
1)心臓疾患で通院中の患者が受診8時間後に胸痛を訴え亡くなったため死亡診断書を作成した。
2)外来到着時に心肺機能が停止していた患者(異状はない)について死体検案書を作成した。
3)勤務医であるため診療録の保管は病院の開設者に任せた。
4)診療録の取り扱いは医療法で規定されている。
5)覚せい剤を投与したが処方箋は交付しなかった。
a.1),2),3)  b.1),2),5)  c.1),4),5)  d.2),3),4)  e.3),4),5)

4.QOLについて誤っているのはどれか。ひとつ選べ。
a)健康日本21で重要視されている。  b)治療の評価に用いられる。
C)医師は患者のQOLに注意を払う。
d)癌患者のQOL向上には生存期間の延長が不可欠である。
e)健康寿命と関連している。

5.麻薬について正しいのはどれか。
1)モルヒネを紛失したため県知事に届け出た。
2)患者が麻薬中毒であると診断したので警察に届け出た。
3)医師であれば麻薬を処方できる。 4)麻薬の管理については薬事法で定められている。
5)麻薬使用を記載した診療録は5年間の保管が義務付けられている。
a.1),2)  b.1),5)  c.2),3)  d.3),4)  e.4),5)

6.死亡診断書の原死因が外因死となるのはどれか。
1)胃がん患者が術後、肺炎により死亡  2)農作業中、鎌で手を切って破傷風にて死亡
3)交通事故で意識レベルが低下した患者が1ヵ月後、誤嚥性肺炎にて死亡
4)高血圧の患者が地震の直後に心筋梗塞にて死亡
5)長時間残業をしていた労働者が脳卒中にて死亡
a.1),2)  b.1),5)  c.2),3)  d.3),4)  e.4),5)

7.医療計画の策定に関して医療法に明記されている事項は何か。
1)医療圏ごとの基準病院数  2)2次医療圏の設定
3)計画は市町村長が策定すること
4)近隣県との連携  5)地域医療支援病院などの整備目標
a.1),2),3)  b.1),2),5)  c.1),4),5)  d.2),3),4)  e.3),4),5)

8.病院・診療所について正しい文章はどれか。
1)臨床研修修了医師であれば30病床の医療施設の開設は知事への届け出のみでよい。
2)スペイン語が堪能であるため、スペイン語でも対応できることを広告した。
3)病院・診療所の管理者は臨床研修修了医師でなければならない。
4)九州大学付属病院は地域医療支援病院として認定されている。
a.1),3),4)のみ  b.1),2)のみ  c.2),3)のみ  d.4)のみ  e.すべて

9.保健所について誤っているのはどれか。ひとつ選べ。
a)地域保健法により規定されている。  b)建築物や住宅の衛生管理をする。
c)必要に応じて市町村間の連絡調整を行う。
d)医療機関の監視を行う。  e)医療保険に関する事項を扱う。

10.在宅ケアについて正しい文章はどれか。
1)QOLの向上をめざしている。
2)訪問看護ステーションの看護師であればサービス内容について医師の指示は不要である。
3)訪問看護によるサービスには医学的処置も含まれる。
4)在宅での癌の疼痛療法は医療保険の対象となる。
a.1),3),4)のみ  b.1),2)のみ  c.2),3)のみ  d.4)のみ  e.すべて

人口・死亡統計の動向、学校保健と食品衛生<清原先生出題>
1.わが国の人口について正しいのはどれか。
(1)人口再生産率からみて、将来人口は減少することが予測される。
(2)青年期の死亡率の低下が平均寿命の延長に大きく寄与した。
(3)人口密度は世界第1位である。  (4)人口ピラミッドは「つぼ」型である。
(5)65歳以上の人口の割合は今後さらに増加することが予測される。
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

2.最近の日本の人口統計で正しいのはどれか。
(1)死亡数は出生数を上回っている。  (2)自然増加率は年々低下している。
(3)合計特殊出生率は都市部で低い傾向にある。
(4)出生数は男より女の方が多い。  (5)死亡率は男より女の方が高い。
a(1),(2)  b2),(3)  c(3),(4)  d(4),(5)  e(1),(5)

3.人口統計について正しいのはどれか。
(1)総再生産率は女児の出生数から計算する。
(2)合計特殊出生率は母の年齢別出生数と年齢別女子人口より求める。
(3)平均余命は死亡年齢の平均から求める。
(4)周産期死亡は死産数と新生児死亡の合計である。
(5)死産率は22週以降の死産数から求める。
a(1),(2)  b(2),(3)  c(3),(4)  d(4),(5)  e(1),(5)

4.正しいのはどれか。
(1)患者調査は患者が調査票に記入する。
(2)国民生活基礎調査は世帯員が調査票に記入する。
(3)患者調査による傷病別入院受療率では、呼吸器疾患が第1位である。
(4)国民生活基礎調査による有訴者率が最も低い年齢層は男では15〜24歳である。
(5)患者調査による入院受療率が最も高い年齢層は65〜69歳である。
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(2),(4)  e(4),(5)

5.我が国における最近の食中毒について正しいのはどれか。
(1)カビ毒は腎毒性を示すものが多い。
(2)ぶどう球菌は腸管内で耐熱性のエンテロトキシンを産生し中毒を起こす。
(3)致命率の最も高い細菌性食中毒はボツリヌス菌食中毒である。
(4)ぶどう球菌食中毒患者は直ちに隔離病棟に収容しなければならない。
(5)フグ中毒の治療には抗血清療法が用いられる。
a(1),(2)  b(1),(3)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

6.わが国の食中毒について正しいのはどれか。
(1)カンピロバクターは細菌性食中毒を起こす。
(2)死亡数の最も多いのは腸炎ビブリオ食中毒である。
(3)ボツリヌス菌食中毒は食前の手洗いで予防できる。
(4)ぶどう球菌食中毒の治療には抗生物質が有効である。
(5)フグ中毒を診断した医師は保健所に届ける義務がある。
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

7.学校保健法について正しいのはどれか。
(1)学校保健の対象は小学校、中学校のみである。
(2)幼稚園・小学校の定期健康診査で被患率が最も高いのは近視である。
(3)就学時の健康診断は就学後3ヵ月以内に行う。
(4)定期健康診断は、毎年6月30日までに行う。
(5)食中毒が発生した時は、臨時の健康診断を行う。
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

8.学校保健について誤っている組み合わせはどれか。
(1)伝染病による出席停止−学校長  (2)学校保健の連絡調整−学校医
(3)学校保健安全計画の決定−養護教諭
(4)学校教職員の健康管理−学校医  (5)学校プールの消毒−学校薬剤師
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

9.日本人の栄養所要量について正しいのはどれか。
(1)食事摂取基準の一つである。  (2)エネルギー摂取量が示されている。
(3)無機質については示されていない。
(4)肥満者が対象である。  (5)年齢層別・性別に示されている。
a(1),(2),(3)  b(1),(2),(5)  c(1),(3),(4)  d(2),(3),(4)  e(3),(4),(5)

10.正しいのはどれか。
(1)動物性脂肪は不飽和脂肪酸を多く含む。  (2)植物油はリノール酸を多く含む。
(3)チーズはカルシウム源となる食品である。
(4)淡色野菜はカロチンを多く含む。  (5)栄養所要量とは生理的最低必要量をいう。
a(1),(2)  b(1),(5)  c(2),(3)  d(3),(4)  e(4),(5)

<徳永先生出題>
1.罹患率が非常に低い疾患の原因を疫学的に研究したい。しかし、時間、費用、労力のいずれも節約する必要がある。適切な研究方法はどれか。
a.前向きコホート研究  b.出生コホート分析  c.患者対照研究
d.介入研究  e.培養細胞を用いた研究

2.喫煙群と非喫煙群,それぞれ10万人について1年間、疾病A,BおよびCの発生について調査を行い,次の表の結果を得た。正しいのはどれか。

疾病
累積罹患率
喫煙群 非喫煙群
A
75
10
B
3,000
1,000
C
6
5,000

(1)疾病Aの相対危険度は65である.
(2)喫煙が罹患に最も強く関連しているのは疾病Cである.
(3)禁煙により罹患者数の減少が最も期待されるのは疾病Bである.
(4)喫煙者の罹患率のうち、喫煙が原因となっている割合が最も高いと推定されるのは疾病Aである.
a(1),(3),(4)のみ  b(1),(4)のみ  c(2),(3)のみ  d(3),(4)のみ  e(1)〜(4)のすべて

3.次の表から直接法により求めた観察集団の年齢調整死亡率(人口1000対)はどれか.

年齢階級
基準集団
観察集団
人口
死亡数
死亡数/人口
人口
死亡数
死亡数/人口
0〜14
600
12
0.02
300
6
0.02
15〜64
200
4
0.02
300
9
0.03
65歳以上
200
8
0.04
400
16
0.04
1000
24
1000
31

a.26  b.30  c.31  d.107  e.111

4.ある疾病の有病率が4%の集団に敏感度が80%、特異度が90%のスクリーニングを行った。陽性反応的中度で正しいものはどれか。
a.25%  b.40%  c.55%  d.70%  e.これだけの情報では計算できない

5.有病率が10%である1000人の集団を対象に、ある疾病に対するスクリーニングを実施し、率のような四分表を得た. 正しいのはどれか.

疾病
合計
あり
なし
スクリーニン
グの結果
陽性
80
50
130
陰性
20
850
870
合計
100
900
1000

(1)このテストでは偽陽性者数は偽陰性者数より多い.
(2)このテストの敏感度は80%である。  (3)このテストの特異度は90%である.
(4)同じ疾病について、有病率20%の集団(1000人)に同じテストを行うと、偽陽性者の数は増加する。
(5)有病率5%のA集団と有病率20%のB集団で同じテストを行うと、B集団の方が陽性反応的中度が高い。
a(1),(2)のみ  b(3),(4)のみ  c(2),(5)のみ  d(1),(5)のみ  e(1),(2),(5)のみ

6.ある企業で,腰痛を訴える者50人と腰痛を訴えない者50人とについて重量物運搬作業の業務歴を調査した.腰痛有訴者では30人,腰痛を訴えない者10人にこの作業の業務歴があった.この作業の腰痛に対するオッズ比で正しいのはどれか.
a.2.0  b.4.0  c.6.0  d.8.0  e.10.0

7.スクリーニングテストの精度の評価に用いられるものはどれか.
a.積率相関係数 b.ROC曲線 c.マッチング d.χ^2テスト e.陽性反応的中度

8.200人の集団を敏感度80%のスクリーニング法で検査したところ,150人が陽性であり,さらにこの150人を精密検査し,80人の患者を発見した.
このスクリーニング法の特異度はどれか.
a.15%  b.30%  c.45%  d.60%  e.これだけの情報では計算できない

9.コホート研究で用いられる方法論はどれか.
a.介入  b.陽性反応的中度  c.マスキング  d.ROC曲線  e.追跡

10.次の表から求めた観察集団の標準化死亡比はどれか.

年齢階級
基準集団
観察集団
人口
死亡数
死亡数/人口
人口
死亡数
死亡数/人口
0〜14
500
10
0.02
400
8
0.02
15〜64
300
3
0.01
300
3
0.01
65歳以上
200
8
0.04
300
9
0.03
1000
21
1000
20

a.95  b.105  c.115  d.125  e.135

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