駒込病院マッチング情報

 

2006年8月 駒込病院口頭試問

面接
 どうしてこの病院を知ったのか
 なぜこの病院を受けたのか
 将来は何科に進むか?なぜ?
 駒込病院をマッチングで何位に書くつもりか?
 将来、医局には入るか?
 履歴書について
 アメリカと日本の医学教育の差について

内科
 高血圧の分類 (分類に成功したら)2次性高血圧の疾患
 胃にある細胞の種類、それぞれの細胞から分泌されるもの
 早期胃癌の定義 リンパ節転移は?
 Lymphomaの分類
 NHLの分類と治療 R-CHOPとは何か?
 腸上皮化成とは何か?
 MALTについて
 異所性ホルモン産生腫瘍とその腫瘍が産生するホルモンについて
 貧血を分類して、疾患概念を説明
 髄膜刺激症状の典型的な3つの所見(ブルジンスキーを忘れない)

外科
 炎症の定義
 悪性腫瘍の定義
 癌の定義
 物理的創傷
 化学的創傷
 EBMってよく言うけれど、エビデンスが得られなかったら何をベースにするの? → コンセンサス
 抗がん剤の臨床試験第1相について
 抗がん剤の臨床試験第2相について
 抗がん剤の臨床試験第3相について


2005年8月以前 駒込病院対策 過去問と解答

内容は面接と口頭試問

1. 面接(10分)
いたって、普通の面接。ものすごく和やか。感じいい印象です。聞かれた内容は なぜこの病院を志望したのか。 将来行きたい科は? なんでその科に行きたいか?ある科があった場合に、自分の大学病院と駒込病院で比較する点は?自分の短所は? 研究しようと思うか?どうしてそう思うか?

2. 口頭試問1(内科10分)
市中肺炎の起炎菌は?(モラキセラ・カタラーリスは一応起炎菌です。なんかそれを指摘されました。)
定型肺炎:肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、クレブシエラ、モラキセラカタラーリス
非定型肺炎:クラミジア、レジオネラ、マイコプラズマ
吐血をきたす疾患をあげよ 新鮮血、コーヒー残渣用。

下血をきたす疾患を挙げよ タール便と血便(新鮮血)。Treitz靱帯より口側での上部消化管出血は吐血となる可能性がある.下血は上部消化管出血(黒色便・タール便)と下部消化管出血とも起こりうる.上部消化管出血で頻度の高いものは,胃・十二指腸潰瘍,食道・胃静脈瘤,出血性胃炎・急性胃粘膜病変(AGML:acute gastric mucosal lesion),Mallory-Weiss症候群,胃癌・食道癌,食道炎・食道潰瘍である.下部消化管出血で頻度の高いものは,痔核出血,結腸直腸癌・ポリープ,憩室出血,虚血性腸炎,炎症性腸疾患など

Gerstmann syndって何? 失算、失書、左右失認、手指失認 優位半球頭頂葉障害
胸部Xpを見せられて鑑別診断を挙げる。(空洞陰影の鑑別でした。)
感染:肺結核、ブドウ球菌、クレブシエラ、大腸菌、緑膿菌、嫌気性菌による肺炎、
肺アスペルギルス症、クリプトコッカス、B群溶連菌
腫瘍:扁平上皮癌
膠原病:Wegener肉芽腫、RA

不明熱の鑑別疾患。(悪性腫瘍、膠原病、感染症、血液疾患)
胃の粘膜構造について。 粘膜層、粘膜筋板、粘膜下層、筋層、しょう膜
早期胃癌の定義。 がん細胞が粘膜下層にまでとどまるものを早期胃がんという。
1型:隆起型 2型:表面型、3型:陥凹型 2cが最多
拘束性肺疾患を列挙。 %肺活量が80%以下 間質性肺炎、じん肺、胸腔内病変(気胸、胸水貯留、胸郭変形)
横隔膜野運動制限(妊娠、横隔膜ヘルニア、腹水、重症筋無力症など)
ちなみに閉塞性肺疾患:COPD、肺気腫、慢性気管支炎、びまん性汎細気管支炎など
肝硬変で腹水がたまる理由 低アルブミン血症になると、血漿浸透圧が下がり、水が浸透圧の高い腹腔へ移動していくから。肝臓が硬くなると類洞内の静水圧があがり肝臓に入りにくくなったリンパ液が腹腔にあふれるから。
肝硬変の症状は? 肝脾腫、腹水、浮腫、たまにSBP特発性細菌性腹膜炎、黄疸、門脈圧亢進、クモ状血管腫、手掌紅斑、女性化乳房、肝性脳症、肝腎症候群
門脈圧亢進症の側副血行路4つ。 左胃静脈→食道静脈瘤、直腸下部の静脈叢→痔核(痔静脈瘤)、
腹壁皮下静脈怒張、脾腎シャント
B型肝炎とC型肝炎の慢性肝炎の違いは? Cの方が進行性で癌に移行するということを言えばいい。つまりBはセロコンバージョンを起こすのに対してってこと。
感染経路:Bは血液、垂直、性行為Cは血液が主。性行為感染は少ない。
B肝の慢性肝炎では非活動性の状態が長く続き、天寿を全うできることもあるし、肝硬変や肝癌になることもある。C肝の慢性肝炎では自然治癒はきわめて稀で、着実に肝細胞の破壊が進み、肝硬変、肝細胞癌へと進行する。
BとCはどちらが発ガン年齢が若いか?(もちろんB)
胸水の分類の仕方 漏出性と滲出性に分かれる。漏出性の場合、うっ血性心不全、低アルブミン血症、肝腎障害などが考えられる。滲出性の場合、胸膜炎、腹膜炎、膠原病、腫瘍などが考えられる。漏出性と滲出性の鑑別は採血の必要なライトの分類と採血のいらないヘフナーの分類がある。ヘフナー分類でオーダーしておくべきものは胸水タンパク、コレステロール、LDH。ライトの分類では次の3項目のうち、一つでも満たせば滲出性とされる。
胸水中タンパク/血漿タンパク>0.5
胸水中LDH/血清LDH>0.6
胸水中LDH>血清LDHの正常上限値の2/3
2次性高血圧をきたす疾患は? 3つの大きな分類 腎性高血圧、内分泌性高血圧、心血管性高血圧それぞれ、腎実質性高血圧、腎血管性高血圧、クッシング、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症、末端肥大症、大動脈解離、AR
クローンとUCの違いは? 

クローン UC
病変部位 口から肛門まで 大腸のみ
肉眼的所見 非連続性病変 敷石像、縦走潰瘍 連続性病変、炎症性ポリープ
組織学所見 全層性炎症、非乾酪性肉芽腫、裂溝形成 粘膜と粘膜下層の炎症
杯細胞の減少と陰窩膿瘍


3. 口頭試問2(外科10分)
末期がん患者に対しての大切なことは?(疼痛管理、家族のケア、どんな時でも患者に対して正確な病状を告げることが大切らしい。)
急性腹症(突然、急激に発症する激しい腹痛」を主訴とする腹部疾患)で緊急手術が必要な疾患を3つ。(こうやく性イレウス、消化管穿孔、子宮外妊娠、腹部大動脈瘤破裂)
縫合法を3つ。外翻縫合、内翻縫合、Gambee縫合、Albert-Lambert縫合(全層縫合と漿膜筋層縫合の組み合わせ)、LayertoLayerなど
マンモグラフィを見せられて所見を述べる。乳癌。この時はspiculaはあったけど、微小石灰化は無かった。濃淡不均一な腫瘤陰影、コメットサイン(管状陰影)、砂状石灰化も乳癌に特徴的。乳管あるいは線葉上皮から発生する悪性腫瘍。前者を乳管癌、後者を小葉癌という。閉経前後の40−50歳の女性に好発。乳頭分泌があればパパニコロー染色。縮小手術は腫瘤直径2cm以下、リンパ節転移なし、乳頭と腫瘤の距離が3cmで考慮される。
次にその症例のシンチグラフィを見せられて、これは何のシンチグラフィ?と、聞かれる。(これはセンチネルリンパ節のシンチでした。)
センチネルリンパ節って何?(癌細胞がもっとも最初に転移するリンパ節。腫瘍をスタート地点として、そのリンパ流が始めに到達するリンパ節。)
胃がん手術 大きく分けて幽門側切除術と胃全摘術がある。幽門側切除術には、12指腸断端と吻合するビルロース1法、残胃と空腸の端側吻合であるビルロース2法(輸入脚と輸出脚を吻合するブラウン吻合を行うのが望ましい)、残胃空腸吻合であるルーエンイグレック法がある。
大腸がんの造影検査を見せられて所見を述べる(画像は考え方を話すのが大切)
大腸がんは肝転移、肺転移が多い。70−80%は直腸、あるいはS状結腸に発生する。アップルコアサイン。化学療法は効きづらい。
大腸がんの術式など 右側結腸癌:右半結腸切除術、横行結腸癌:横行結腸切除術、左側結腸癌:左半結腸切除術、
MRSAについて 耐性獲得の機序はペニシリン結合タンパクの変化にあるとされている。メチシリンだけでなく多剤耐性菌。バンコ、テイコプラニンで治療する。
血便

救急のABCD D:dysfunction of CNS E:Exposure, Environment
もし落ちたらどうする? また後期研修の際に受験をするか、ご縁がなかったのかな、と考えます。

他では、外科は大変だけど大丈夫?とか聞かれたらしいです。過去問通りの問題が結構多かったのでとりあえず過去問は完璧にしておいたほうがいいと思います。
とりあえず、試問は答えられたほうがいいに決まっていますが、だめでも「よく勉強しておきます。」みたいな勢いでいったほうがいいと思います。シニアレジデントとして進むことを前提として面接を受けましょう。



もどる

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送