問題用紙は解答用紙と共通で6枚(A4)、120分。
入手した原本をデータ化。
101人受験、9人不合格。
(1枚目)
(1)ヒト眼球の断面を図示し、関連する解剖学的名称を10個記せ。
順に、角膜、前房、虹彩、毛様体、水晶体、硝子体、網膜、脈絡膜、強膜、中心窩
(2)ヒト網膜の断面を図示し、関連する解剖学的名称を5個記せ。
ステップP7。内境界膜〜色素上皮のうち5個記しましょう
(2枚目)
(3)下図の空欄を適語で埋めよ。
隅角の図。(1)角膜上皮 (2)シュレム管 (3)線維柱帯 (4)強膜岬 (5)毛様体
(4)空欄を下記の選択肢で埋めよ。
・角膜は組織学的に外側から上皮層、(1)、(2)、デスメ膜、(3)の5層からなる。
・ぶどう膜は虹彩、(4)、(5)の3つからなる。
a.外弾性板 b.脈絡膜 c.毛様体 d.内皮層 e.ボーマン膜
f.外網状層 g.基底膜 h.内弾性板 i.実質層
順に e、i、d、c、b。
(3枚目)
(5)検査距離5mで0.1の指標を1mの距離でようやく判読できる時の視力は( )である。
0.1×1/5=0.02。ステップP21参照。
(6)60歳の女性。右眼視力は0.4(1.2xS-1.0D)。3年前の受診時は右眼視力0.5(1.2xS+2.0D)であった。正しいのはどれか。( )
a.乱視が変化した。 b.近視化した。 c.遠視化した。
ステップP21「矯正視力」参照。近視化してる。B
(7)正常眼の構成部分のうち最も屈折力の強いのは( )である。
角膜。角膜が43.05Dで水晶体が19.11D。
(8)以下のうち正しいのはどれか。( )
a.近視は年齢とともに進行する傾向があるが乱視は変化しない。→変化する
b.若年者には直乱視が多いが加齢により倒乱視が増加する傾向がある。○
c.不正乱視の矯正にはハードコンタクトレンズより眼鏡が用いられる。→コンタクトでないと矯正効果なし
(9)近視に伴いやすい眼底変化または合併症を三つ書け。
( )( )( )
授業ノート4/6参照。網脈絡膜萎縮、黄班出血、格子状変化、網膜剥離、緑内障。
(10)正常眼で輻湊(ふくそう)時正しいのはどれか。( )
a.散瞳する b.縮瞳する c.瞳孔径に変化はない
ステップP49。b。輻湊時には縮瞳と調節が同時に起こる
。
(11)正常眼で調節時、屈折力が最も変化する部位は( )である。
水晶体。
(12)視力が0.5(1.5xS-1.0D)の眼で、裸眼での近点が25cmの時調節力はいくらか。( D)
1/0.25−0.5=3.5D
(13)調節についてHelmholtzの弛緩説によると、近くのものを見ようとするとき( )中の( )筋の収縮で( )が弛緩し、( )が弾性により( )形に近づくことで屈折率が( )する。
順に毛様体、Muller、Zinn小体、水晶体、楕円、上昇。
(4枚目)
(14)カルテにVd=0.06(1.5xS-3.0D Cyl-1.5D Ax150°)、Vs=0.08(1.5xS-4.0D Cyl-1.0D Ax30°)と記載されていた。何を意味するか説明せよ。
凹レンズと円柱レンズを使用していることから、近視に乱視が混じっていると思われる。
(15)屈折を構成する要素を列記し、屈折の異常を分類して説明せよ。
要素→角膜、房水、水晶体、硝子体。 分類→近視、遠視、乱視。各自説明してみて下さい。
(16)調節の加齢に伴う変化および調節の異常について書け。
水晶体の弾性力が低下し、老視になる。
(5枚目)
(17)以下に挙げる疾患に対し、重要と思われる検査を記号にて記載せよ。
緑内障( )( )( )( )( )( )
白内障( )( )
視神経炎( )( )( )( )( )
網膜剥離( )( )( )( )
糖尿病網膜症( )( )( )( )( )( )( )
1)視力検査 2)眼圧 3)隅角検査 4)視野検査 5)CT,MR 6)超音波検査
7)螢光眼底検査 8)中心フリッカー 9)眼底検査 10)細隙灯検査
緑内障→2,3,4,7,9,10 白内障→6,10 視神経炎→1,4,8,9,10 網膜剥離→1,4,9,10 糖尿病網膜症→1,2,3,4,7,9,10
(18)前記の5疾患に対する検査にて、予想されうる検査結果を記載し簡潔に説明せよ。
緑内障→眼圧上昇。緑内障では眼圧が亢進している。ステップ193~
白内障→水晶体の混濁。白内障の本体は水晶体の混濁による視野障害である。ステップP187
視神経炎→石津暗点が観察される。黄班部の炎症による典型例。ステップP210
網膜剥離→格子状変性。感覚網膜と網膜色素上皮の間が弱くなり分離している。ステップP172
糖尿病網膜症→毛細血管瘤、新生血管。代謝異常により血管新生が起こる。ステップP216
(6枚目)
(19)( )内をうめよ。
a,点眼された薬物は主に( )を通って眼内に移行する。
b.点眼された薬物の、前房内薬物濃度は一般に点眼された濃度の( )%程度である。
c.結膜嚢の保持液量は( )程度である。
d.瞬目1回での涙液の排出量は( )程度である。
順に a 角膜 b 0.01、c 30μL d ?
(20)眼局所注射法を2つ記し、その特徴を述べよ。
授業ノート4/9参照。
結膜下注射…頻回点眼より有効だが、房水内移行は投与量の1/100以下。
テノン嚢下注射…後眼部への効果もあり、結膜下に比し眼組織内の滞留が長い。
球後注射…硝子体内移行は結膜下、テノン嚢下に比べ高い。
全房内注射…感染症に対する抗生物質投与に用いる。
硝子体内注射
(21)眼内における機能的なバリアー(関門)の種類と、その働きについて簡単に述べよ。
授業ノート4/9参照
Blood-Ocular-Barrier
Blood-Aqueous-Barrier(血液房水関門)
Blood-Retinal-Barrier(血液網膜関門)
(22)眼科領域でレーザー治療が対象となる疾患を3つ記し、さらにその目的を簡単に述べよ。
ステップP101
網膜中心静脈閉鎖症〜出血、滲出物の吸収促進。
糖尿病網膜症〜酸素需要を減らし、循環を改善する。
裂孔原性網膜剥離〜網膜を固着させる
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