1部だけもらったのでアップしてみます。
ただし、もともと不鮮明で何のスライドかわからないものは割愛。
原本を見たい方は言ってください。

硝子体と眼底の検査と諸所見(九州大学大学院医学研究院眼科学分野 石橋達郎他)

生理的硝子体の特徴
透明である→観察が困難
可動性がある→眼球運動により、形が変化する。

硝子体の生理的変化
・硝子体の液化(硝子体ポケット)
・後部硝子体剥離

硝子体の液化
・14〜18歳では硝子体体積の約20%がすでに液化している。
・80〜90歳では硝子体体積の約50%が液化している。

液化腔
・近視で大きい
・後極部前方が液化
・ゲルの分離があるが、膜状の硝子体皮質がない

硝子体ポケット(岸ポケット) 写真がありましたが何の写真やらわからなかったので割愛。

後部硝子体膜とは
・硝子体の網膜に接する部
・コラーゲン(U型)の密度が高い
・薄い膜状組織

後部硝子体剥離 Posterior viterous detachment(PSD)とは

Weiss Ringの写真 割愛

細隙灯顕微鏡による網膜・硝子体観察の利点
網膜や硝子体を立体的かつ高倍率で観察することが可能

・網膜と硝子体の界面状態が把握
・網膜の詳細な把握

細隙灯顕微鏡による網膜・硝子体検査
全部硝子体(前方1/3)を観察(前置レンズなし)

細隙灯顕微鏡による網膜・硝子体検査
非接触型レンズによる網膜・硝子体の観察(低侵襲)
↓(必要があれば)
接触型レンズ(Goldmann三面鏡・接触型倒像レンズ)によるさらなる詳細な観察

網膜・硝子体検査に必要なレンズ

非接触型倒像レンズによる網膜・硝子体の観察

非接触型倒像レンズの原理

非接触型倒像レンズの種類

  倍率 観察視野
90D ×0.76 74/89°
78D ×0.93 81/97°
60D ×1.15 68/81°
Super Field NC ×0.76 95/116°
Super Pupil XL ×0.45 103/124°

非接触型倒像レンズの特徴
・局所麻酔が不要
・検査による角膜障害もなく術後早期でも検査が可能
・広視野かつ高品質の実像倒像を得ることができる
・小瞳孔や白内障の影響を受けにくい
・眼球運動をさせることで硝子体の動きや網膜硝子体界面の状態が把握可能

非接触型倒像レンズを用いた検査法

接触型レンズ
・Goldmann三面鏡
・接触型倒像レンズ

Goldmann三面鏡の原理

最周辺部〜鋸状縁までの観察には圧迫子付きのミラーを用いる

Goldmann三面鏡の特徴
・後極から最周辺部(鋸状縁)までのあらゆる領域で最も正確な観察が可能
・小瞳孔や白内障の影響を受けやすい
・検査中は眼球運動が制限される

Goldmann三面鏡を用いた検査法(画像割愛)

接触型倒像レンズによる網膜・硝子体の観察

接触型倒像レンズの原理

接触型倒像レンズの種類(Volk社)

倍率 観察視野 レーザースポット倍率
Area Centraris ×1.06 70/84° ×0.94
Trans Equator ×0.70 110/132° ×1.44
Quadr Aspheric ×0.51 120/144° ×1.92
Super Ouad 160 ×0.50 160/165° ×2.00

接触型倒像レンズの特徴
・極めて広い視野を得ることができる
・小瞳孔や白内障の影響をうけにくい
・広角になるほど倍率が小さく奥行きがなくなる(焦点深度が深い)
・広角になるほど反射が強い(特に後極部)

接触型倒像レンズを用いた検査法

症例呈示
・黄斑円孔
・黄斑上膜
・網膜静脈分枝閉塞症
・糖尿病網膜症・黄斑浮腫
・裂孔原性網膜剥離

黄斑円孔

黄斑上膜

偽黄斑円孔とWatzke-Allen Test

Watzke-Allen Test

BRVOによる黄斑浮腫

糖尿病性黄斑浮腫

増殖糖尿病網膜症

糖尿病網膜症・硝子体手術後

接触型レンズによる網膜剥離の観察

硝子体中のGas(以上、写真割愛)

まとめ 面倒くさがらずに接触型レンズを入れて詳細な観察をしましょう。

ミラーの角度と観察範囲

網膜・硝子体検査に必要なレンズ

Laser Aiming Beaming Test(画像省略)

糖尿病黄斑浮腫(術前) 症例:59歳男性、術前視力(0.4)

糖尿病浮腫(術後) 術後視力(0.7)

 

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