免疫・移植の臨床 平成15年度本試験

大問10個出たようです。選択か○×、あと穴埋め問題だったそうです。
(今年もそうなのかはわかりません。)
1. 野崎先生 2.新生児 ・・・9.移植:穴埋めと○× 10.腫瘍免役
といった感じだったそうです。(3〜8はわかりません。)
去年の試験に出たらしい内容を以下にまとめます。
※去年の先輩のノートの印を見て私が勝手に判断したものなので、本当に↓の内容が出たのかはわかりませんし、どういう問題が出たのかなど、細かいところはわかりません。

☆ 移植(臓器移植) 9/1 (副島先生)
○ 臓器移植と免疫抑制剤の歴史
・ 1961年:アザチオプリンをイヌに使用
・ 1967年:世界初の心移植(バーナード)
・ 1970年:シクロスポリン(CyA)発見
・ 1984年:タクロリムス(FK506)発見
○ 移植の種類→対プリ「授業ノート」の方を参照してください。
○ 臓器移植法
・ 脳死判定に関して書面による本人の意思表示と家族の同意が必要
・ 臓器提供に関しての同意は脳死と心臓死で異なる
・ 意志表示は15歳以上に限られる、また、意思表示に問題があるため知的障害者は見合わせる
・ 6歳未満の小児は、竹内基準の除外項目のためドナーにはなれない
○ 拒絶反応の臨床的特徴
・ 肝移植:他臓器に比べて拒絶反応は起こりにくい
○ 肝移植における拒絶反応→対プリ「授業ノート」を参照してください
・とくに病理所見が大事らしいです。
・ あと、予後に関しては、急性…は治療に反応するが、慢性…は不可逆的なことが多いということを押えておいてください。
○ 免疫抑制剤の位置づけ→これも「授業ノート」参照
○ 抗カルシニューリン薬(サイクロスポリン・タクロリムス)の副作用
・ 腎障害
・ 耐糖能異常・高血圧:タクロリムスで多い
・ 神経系障害:MRIにて白質脳症の診断 タクロリムスにやや多い
・ 多毛:サイクロスポリンに多い
・ 歯肉肥厚:サイクロスポリンに多い
○ 脳死肝移植レシピエント選択基準
・ 劇症肝炎
・ 原発性胆汁性肝硬変
・ 肝細胞癌:遠隔転移と肝血管内浸潤を認めないもので、径5cm1個または径3cm3個以内のもの
(Millan criteria:肝細胞癌患者に対する移植の適応基準←大事らしい)

☆臍帯血移植の実際 9/7 (住江先生)
○臍帯血移植の特徴(プリント参照)
○非血縁臍帯血移植の利点(プリント参照)
○臍帯血移植に関する最近の知見(プリント参照)
・ 造血器悪性腫瘍におけるHLA不一致臍帯血移植の成績はHLA一致骨髄移植の成績に匹敵する
・ 臍帯血移植後の免疫機能再構築は骨髄移植後に劣らない

☆臍帯血幹細胞移植 9/7(原先生)
○表4:臍帯血バンクの利点(プリント参照)
○表5:臍帯血バンクの問題点(プリント参照)
○各移植法の比較のまとめ(プリントの右下)
※9/7のプリントに関しては、台風で休んで持ってない方はコピーして手に入れてください。

☆ 生殖と免疫 9/9 野崎先生
対プリ「授業ノート」にも書いたようにプリントの内容から○×問題。
だいたい「授業ノート」に書いたようなことがでるそうです。以下はそのつけ加え。
○妊娠維持にプロゲステロンが重要な役割をする
○妊娠時のTh2細胞のTh1細胞に対する優位性
・流産時や妊娠中毒症ではTh1細胞が活性化されているとの報告がある
○脱落膜中には特異なNK細胞が集族している
○抗リン脂質抗体症候群と習慣流産
・ 抗リン脂質抗体症候群:血小板凝集を介して動・静脈血栓症、習慣流産、血小板↓などを呈する
・ 習慣流産:3回以上連続して流産
・抗リン脂質抗体の目標抗原:実際はリン脂質に結合する血漿蛋白に対する抗体であることが明らかにされつつある。その抗原蛋白は現在までに、β-glycoprotein1(βGP1)などが証明されている。


☆ 造血肝細胞移植9/10 原田先生
授業中、冊子プリントにページ数を付けさせられたと思うので、そのページ数を書いておきます。
○造血幹細胞移植の基礎
1.原理(p1)
allo-BMT(同種骨髄移植)は
・グラフトである骨髄細胞には造血幹細胞だけでなく免疫担当細胞も含まれるので、移植片拒絶を免れても移植片対宿主病(GVHD)が生じうる。
・ 生着後は免疫系もドナー由来造血幹細胞から分化した免疫担当細胞によって再構築が維持されるので、腎移植などの場合のように長期にわたる免疫抑制療法を必要としない
3. GVHD
・ (p3):HLA適合ドナーからの移植においても急性GVHDが高頻度に発症することから、HLA抗原以外のminorHAもGVHDの標的抗原と考えられ、その解析が進められている。
・ (p3):急性GVHDは移植後7〜100日に発症し、皮膚・肝・腸管を標的臓器とし、主として上皮細胞傷害に基づく病態を示す。
※ ABO血液型は腎・肝移植では重要だが、骨髄移植では重要ではない。

○ 造血幹細胞移植の臨床
1.骨髄移植
・(p6):急性や慢性GVHDを発症した移植患者のほうが、非発症例に比べ移植後の白血病再発がより少なく、長期生存率もより良好なことが明らかにされ、これはGVHDに伴う抗白血病(GVL)効果と呼ばれている。
2. 末梢血幹細胞移植
・(p6):auto-PBSCTは、化学療法後の造血回復期や造血因子投与後に骨髄から末梢血へ動員され、一過性ながら著明に増加するPBSCを連続血球分離装置で大量に採取し、これを骨髄破壊的な治療後の血液学的再構築に自家移植として利用するもの。
・ (p7)Table5:PBSCTの適応
→固形腫瘍(乳癌など)に関しては、GVT(Graft-versus-Tumor)を狙う

☆胎児新生児の免役能発達 9/15  大賀先生
○ プリントNo.2のD・F、No.3のG・H・J・K

☆ 癌と免疫 10/4 片野先生
○ Tリンパ球はどのようにして、癌細胞を傷害するか?
Perforin/granzyme経路:CTLからPerforinが出て、癌細胞をつきさす。その中をgranzymeがとおり、カスパーゼを活性化→アポトーシス

☆ 感染と免疫、AIDS 10/7 林先生
3. HIV関連マーカーの推移(STEP内科A感染症・血液p147参照)
授業中にスライドで出したグラフがあるようですが、少なくとも私は書き写せませんでした。STEPの↑に書いたページの図23を参照してください。
・ 感染後2〜3ヶ月はHIV抗体が検出されないwindow period
4. 日和見感染症/悪性腫瘍
・ 帯状疱疹、非定型抗酸菌症
・ カポジ肉腫・悪性リンパ腫
6. HIVの感染経路と予防
・主な感染経路は異性間性行為
・ 感染効率は、血液>90%、性行為0.1〜1.0%。
7. HIV感染に対する治療
・ Highly Active AntiRetroviral Therapy(HAART)
プリント2枚目の右側の「治療」の「未治療患者に対する抗HIV療法の開始基準」という表の、CD4+リンパ球の基準となる数(<200、200〜350、>350)は覚えておいたほうがいいかも!!
10.HIV感染症とKaposi肉腫、カリニ肺炎
・カポジ肉腫は男性同性愛者に多い、「HHV8感染」(←大事!)
 ※HHV8感染は腸・肛門に多い。

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