免疫・移植の臨床 平成16年度本試験

平成16年10月28日実施(120分) 以下はメモにより復元したもの
102人受験、全員合格。

T.生殖と免疫に関する以下の文章のうち、正しいものに○、誤っているものに×をつけよ。
1.胎児・胎盤系は母体に対して父系抗原を有する半同種移植片である。
2.プロゲステロンはTh0細胞からTh2細胞への分化を促進する。
3.Th2細胞が産生するプロスタグランディンはhCG産生を促進する
4.流産や妊娠中毒症においてはTh1細胞の活性が増加している。
5.絨毛細胞が発現するHLA−G抗原によりNK細胞からの攻撃が回避される。
6.血液型不適合妊娠ではIgG抗体が胎盤を通過するために溶血を起こす。
7.習慣流産の原因として抗リン脂質抗体症候群を考慮することが重要である。
8.抗リン脂質抗体症候群では低分子ヘパリン療法が有効である。
9.抗精子抗体を保有する女性不妊症では体外受精・胚移植が有効である。
10.抗精子抗体を保有する男性不妊症では卵細胞内精子注入が適応となる。
<解答・解説>生殖と免疫(野崎先生)の講義参照
1.○
2.○
3.×:Th2細胞はIL−4、6を産生、トロホブラストからのhCG放出を促進し、hCGは妊娠黄体からのP産生を亢進する。
4.○:Th1細胞からはIL−2、INF−γ、TNF−βが産生され、NK細胞活性、細胞傷害性T細胞活性を高める。
5.○:これは多型性に乏しいnon-classical HLA抗原である。
6.○:母のRh血液型が−、子が+の場合、Rh抗原に対するIgGが胎児赤血球の溶血を起こす。
7.○
8.○?:低分子、というのが気になりますが…。ヘパリン療法が標準的。
9.○:抗精子抗体のない体外環境で受精を成立させる。
10.○:射精精子にすでに抗体が結合している場合に有効。


U(A)以下の記述が正しい番号の組み合わせを記せ。
1. 新生児の好中球絶対数は成人より多く、走化能、貪食能および殺菌能も成人レベルより高い。
2. 新生児のNatural Killer細胞活性は成人レベルより低い。
3. 新生児には母乳を介して分泌型IgAが、胎盤を介してIgGが受動免疫として賦与される。
4. 新生児の末梢血T細胞は成人に比し、CD4/CD8比が高く、CD45RO陽性細胞(メモリーT細胞)が少ない。
5. 新生児の総補体価は母体のレベルより高い。
a)(1),(2),(3) b)(2),(3),(4) c)(3),(4),(5)
d)(1),(2),(5) e)(1),(4),(5) f)(1)〜(5)すべて
<解答>b
<解説>胎児新生児の免疫能発達(大賀先生)の講義参照
1.×:走化能、貪食能および殺菌とも成人レベルより低い。ただし数は多い。
2.○:数・活性共に低い。
3.○
4.○:多様性が未完成なためにメモリーT細胞は少ない。
5.×:成人の50〜60%

(B)以下の記述が正しい番号の組み合わせを記せ。
1. 母からの移行抗体が、児の自己免疫疾患(SLE、ITPなど)の発症に関与することがある。
2. IgG2欠損症では、インフルエンザ菌や肺炎球菌による中耳炎・肺炎を起こしやすい。
3. 新生児の末梢血T細胞には抗原認識の多様性産生機構、MHC拘束性および自己寛容性が備わっている。
4. 胎盤や乳腺組織で産生されるサイトカインも新生児・乳児の生体防御機構に関与する。
5. 調節(抑制)性T細胞(CD4+CD25+T細胞など)は胎児期から出現し、免疫寛容などに関与する可能性がある。
a)(1),(2),(3) b)(2),(3),(4) c)(3),(4),(5)
d)(1),(2),(5) e)(1),(4),(5) f)(1)〜(5)すべて
<解答>f?
<解説>胎児新生児の免疫能発達(大賀先生)・小児疾患と免疫(野村先生)の講義参照
1.○:ITP=特発性血小板減少性紫斑病。他に新生児Basedow病や重症筋無力症も起こりうる。
2.○:IgGは4つのサブクラスを持つ。治療には免疫グロブリン療法が有効。
3.○:新生児の特異的免疫機能は質的にほぼ完成している、とのことなので○でしょう。
4.○?:確証はないけど○では?
5.○?:選択肢より

V.次の文章に当てはまる語句をA)〜Z)から選び、アルファベットで答えよ。
 自己免疫疾患には臓器特異的自己抗体が疾患発症に深く関わっている疾患がある。抗TSH受容体抗体は(1)の、抗内因子抗体は(2)の、MPO−(3)は種々の血管炎症候群の病態形成に重要である。一方、(4)や(5)は全身性の自己免疫疾患に比較的高頻度に認められ、関節リウマチや全身性エリテマトーデスの(診断)分類基準の項目として含まれるが、それぞれの疾患に特異的なものではない。関節リウマチでは抗(6)抗体が疾患特異性の高い抗体として今後は診断的価値が期待される。
 自己免疫疾患の治療に際して、自己反応性細胞の制御が究極的な治療法と考えられるが、具体的な方法はいまだ推測の域を出ない。新規治療法としてはB細胞上の表面分子である(7)に対する抗体療法が注目されるが、この抗体は(8)に対する治療薬としても現在脚光を浴びている。またT細胞と(9)との結合分子である(10)も治療標的として有望である。
A)CD14  B)CD20  C)CD28  D)CD40  E)ICAM−1  F)ANCA
G)ANF  H)Jo−1  I)SS−A  J)CCP  K)RNP  L)RF
M)MMP−3  N)FDP  O)CTLA−4  P)多発性骨髄腫  Q)悪性リンパ腫
R)悪性貧血  S)自己反応性B細胞  T)抗原提示細胞  U)骨髄間質細胞  V)胸腺細胞
W)CRP  X)慢性甲状腺炎(橋本病)  Y)バセドウ病  Z)キャッスルマン症候群
<解答>
1:Y  2:R  3:F  4:L  5:G  6:J  7:B  8:Q  9:T  10:D
<解説>自己免疫疾患(大塚先生)の講義参照
ANCA=抗好中球細胞質抗体
RF=リウマトイド因子:関節リウマチ、膠原病、サルコイドーシスなどで陽性となる
ANF=抗核因子(抗核抗体):膠原病特にSLEや強皮症、混合性結合組織病などで陽性となる
CCP=環状化シトルリン


W−1.HIV感染症について正しい組み合わせを選べ。
1.抗HIV薬の投与は母子感染を低下させる。
2.世界的に見て感染経路は母子感染が主である。
3.性行為におけるコンドーム使用は感染を低下させない。
4.日本では感染者は増加していない。
a.1のみ  b.1,3  c.1,2,3  d.4のみ  e.全て正しい  f.全て誤り
<解答>a
<解説>感染と免疫、AIDS(林先生)の講義参照
1.○:戸田新p843に同様の記述がみられます。
2.×:異性間性行為が主。
3.×:感染予防はとにかく教育とコンドーム。
4.×

2.どのような場合感染を疑うべきか正しいものを選べ。
1.不特定のsex partner 2.薬物乱用者 3.性感染症患者 4.B型肝炎ウイルス感染者
a.1のみ  b.1,3  c.1,2,3  d.4のみ  e.全て正しい  f.全て誤り
<解答>c
<解説>感染と免疫、AIDS(林先生)の講義参照
どのような場合HIV感染を疑うか(講義ノートより)@ホモセクシャルA不特定のsex partnerB薬物濫用者C性感染症患者DHIV高浸淫地域出身者E特有の合併症

3 HIV関連の日和見感染症を選べ。
1.クリプトコッカス髄膜炎 2.レジオネラ肺炎 3.サイトメガロ網膜炎 4.MRSA肺炎
a.1のみ  b.1,3  c.1,2,3  d.4のみ  e.全て正しい  f.全て誤り
<解答>b
<解説>感染と免疫、AIDS(林先生)の講義参照
プリントによると、帯状疱疹、アメーバ肝膿瘍、肺結核、クリプトコッカス髄膜炎、カンジダ食道炎、トキソプラズマ脳炎、サイトメガロ網膜炎、非定型抗酸菌症、カポジ肉腫、悪性リンパ腫。

4.HIV感染症に関して正しいものの組み合わせを選べ。
1.長期生存者のHIV量は低い。
2.HIV感染症の非定型抗酸菌症は全身に播種する可能性が大きい。
3.HIV感染初期にはHIV抗体は陰性である。
4.HIVの1回目の増殖は10^8〜9と言われている。
a.1のみ  b.1,3  c.1,2,3  d.4のみ  e.全て正しい  f.全て誤り
<解答>e?
<解説>感染と免疫、AIDS(林先生)の講義参照
1.○
2.○?
3.○:戸田新p842。感染後1〜2ヶ月で陽性になる。
4.○?:文章の意味がよく分かりませんが、「HIVはリンパ節で10^8〜9個/日増殖」とのことなので…。

5.HIV感染者に対する治療で正しい組み合わせを選べ。
1.CD8陽性細胞数が200/μlの場合にはHAART治療を必ず開始する。
2.免疫再構築症候群とは抗HIV薬投与により自己免疫疾患が発症することである。
3.HAART療法とは抗HIV薬1種を大量投与することである。
4.日和見感染症が存在する場合、HAART療法及び日和見感染症の治療を最初に行う。
a.1のみ  b.1,3  c.1,2,3  d.4のみ  e.全て正しい  f.全て誤り
<解答>d
<解説>感染と免疫、AIDS(林先生)の講義参照
1.×:CD8をCD4にかえれば○だと思います。
2.×:免疫再構築症候群:HAART療法開始後の1週から場合によっては16週前後程でみられる炎症を主体にした日和見感染症、AIDS関連悪性腫瘍、肝炎などの増悪症状。血中HIVコピ−数の著減とCD4陽性リンパ球の著増に伴うことが多く、免疫応答能の改善に関連していると思われる。多くの場合、HAART療法を続行して軽快するが、抗炎症剤や抗性物質/抗ウイルス剤の投与を必要とすることがある。
3.×:逆転写酵素阻害剤2剤とプロテアーゼ阻害剤の3剤併用療法。
4.○


X−1.脳死移植について正しいものを一つ選べ。
1.脳死からの臓器提供は本人の生前の書面による意思表示が必須である。
2.脳死からの臓器提供は本人の意志が不明な場合、家族の意志があればよい。
3.脳死判定に平坦脳波は必須でない。
4.2回目の脳死判定は1回目の脳死判定後3時間後にする。
5.12才の小児脳死ドナーからの臓器摘出は可能である。
<解答>1
<解説>臓器移植(副島先生)の講義参照
1.○:選択肢2のようにしよう、との動きもあるようですが、今のところ必須。
2.×
3.×:深昏睡、瞳孔散大・固定、脳幹反射消失、自発呼吸停止と共に必須。
4.×:6時間以上経過した後で行う。
5.×:「生前の書面による意思表示」は15歳以上でないとできない。

X−2.肝移植につき正しいものには○を、誤っているものに×をつけよ。
A.急性拒絶反応は移植後5〜30日後に起こることが多く治療のファーストチョイスはステロイドパルス療法である。
B.慢性拒絶反応は胆管消失を特徴とし、しばしば再移植が必要である。
C.小児の肝移植適応として最も頻度が高いのは代謝性肝疾患である。
D.激症肝炎は成人の肝移植適応例として最も頻度が高い。
E.本邦では現在までに約3万例の生体肝移植が行なわれているが脳死肝移植は200例が行なわれているにすぎない。
<解答・解説>臓器移植(副島先生)の講義参照
1.○
2.○:移植後2週間以上して起こり、不可逆性であることが多い。
3.×:胆汁うっ滞性疾患である。
4.×:肝硬変が最多。胆汁うっ滞性疾患、劇症肝炎が続く。
5.×:2004年7月現在、生体肝移植は28,000例、脳死肝移植は25例。


Y.精神、神経、免疫において正しいものに○、誤っているものに×をつけよ。
1.短期間のストレスでは免疫機能が上昇することがある。
2.ストレスにより風邪罹患率が低下する。
3.うつ病ではPHA反応が低下する。
4.リウマチ患者に落語をきかせることでIL−6の低下が見られる。
5.乳癌では「前向き」に病気を受容している患者は生存期間の延長が見られることがある。
6.内分泌系・免疫系・神経系は共通の情報伝達物質、受容体をもつ。
7.発熱を誘導する代表的サイトカインとしてIL−1、TNF−αがある。
8.グルココルチコイドとカテコールアミンは免疫機能を上昇する。
9.β−エンドルフィンやエンケファリンは免疫機能を低下する。
10.交感神経系を刺激することによってIL−6の上昇が見られる。
<解答・解説>精神神経免疫(久保先生)の講義参照
1.○?   2.×   3.○   4.○   5.○
6.○   7.○
8.×:グルココルチコイドは免疫を抑制する。   9.○?   10.○?


Z−1.臍帯血移植について誤っているものを二つ選べ。
1.臍帯血移植では骨髄移植の約1/10の有核細胞数で生着可能である
2.移植臍帯血によりウイルス(CMVなど)が伝播されるリスクは低い
3.臍帯血移植後の好中球・血小板の回復は末梢血幹細胞移植に比べ遅れるが骨髄移植よりは早い
4.臍帯血移植では骨髄移植に比べ急性GVHD発症の頻度は低いが慢性GVHD発症の頻度は高い
5.造血器悪性腫瘍に対する治療効果が期待できる
<解答>3、4
<解説>臍帯血移植(住江先生・原先生)の講義参照
1.○:1kgあたり2×10^7以上。骨髄移植は3×10^8以上。
2.○:臍帯血に混入している可能性が低いため。
3.×:いずれも骨髄移植よりもやや遅い。
4.×:いずれも低頻度。
5.○:ただし、骨髄移植に比べると劣るのではないか、といわれる。

[−2.臍帯血バンクについて正しいものを二つ選べ
1.HLA不適合の許容度は低く骨髄バンクよりも多数のドナープールを必要とする
2.保存後6ヶ月以上経過し提供した児の健康状態が確認された臍帯血のみを移植に利用する
3.体重の重い児・成人などに使用できる臍帯血は限られる
4.移植までの時間は骨髄バンクに比べ長い
5.非血縁骨髄移植におけるドナー負担に比べ非血縁臍帯血移植のドナー負担は著しく大きい
<解答>2、3
<解説>臍帯血移植(住江先生・原先生)の講義参照
1.×:骨髄バンクは1座、臍帯血バンクは2座不一致まで許容される。
2.○:重篤な遺伝性疾患がないことを確認する。
3.○:体重当たりの細胞数が多ければ多いほど生着しやすく、期間も早くなるため。
4.×:短い。骨髄バンクがデータのバンクであるのに対し、臍帯血バンクは実物のバンクだから。
5.×:臍帯から血液を採るだけなので、全身麻酔下に採取する骨髄移植よりもはるかに負担が小さい。


[−1.次の文章の(a)〜(j)内に適切な語句を入れよ。
1.造血幹細胞移植は、造血幹細胞の採取源や(a)の違いによって多様化しているが、最も多く実施されているのは(b)である。
2.急性GVHDは、ドナー由来の(c)によって引き起こされ、典型的な病変の部位は、(d)、(e)、(f)である。
3.同種骨髄移植によって、成人の急性白血病は第一寛解期の移植で少なくとも(g)%以上、成人の重症再生不良性貧血は少なくとも(h)%以上に治癒が得られる。
4.同種造血幹細胞移植による免疫学的抗白血球効果は(i)と呼ばれ、一種の養子免疫療法として注目されている。固形腫瘍に対する同様の効果は(j)と呼ばれる。
<解答>
a:ドナー  b:(血縁ドナー)骨髄移植  c:Tリンパ球  d:皮膚  e:肝臓  f:腸管  g・h:?(「治癒」が何を示すのかよくわかりません。5年生存率だとしても研究によって違うし…。)  i:GVL  j:GVT
<解説>造血幹細胞移植(原田先生)の講義参照
GVL(GVT)=graft vs leukemia(tumor)

[−2.次の文章で正しいものに○を、誤っているものに×を記せ。
1.HLA遺伝子型の一致する同胞間の骨髄移植に置いてもGVHDが発症するのは、HLA以外の組織適合性が異なるからである。
2.同種骨髄移植は、白血球や再生不良性貧血以外にも先天性免疫異常や代謝異常の根治療法として利用される。
3.同種骨髄移植は免疫系もドナー免疫担当細胞によって再構築されるので、他の臓器移植のように免疫抑制療法は生涯続ける必要はない。
4.ドナーとレシピエントのABO不適合は移植成績を大きく左右するので、できるだけABO一致ドナーを選択する。
5.日本骨髄バンク(JMDP)に依頼して見出されるHLA一致非血縁ドナーからの骨髄移植の成績は、血縁ドナーからの骨髄移植に比べて明らかに劣る。
<解答・解説>造血幹細胞移植(原田先生)の講義参照
1.○:HLA以外のminor HAもGVHDの標的抗原となりうる。
2.○:重症複合型免疫不全症、Hurler症候群など。
3.○?
4.×:graftである造血幹細胞が分化の過程でABO抗原を獲得するので、不適合でも可能。
5.×:日本人は遺伝的に比較的均一なので、非血縁ドナーからの移植でも成績がほとんど変わらない。


\−1.以下の記述が正しい番号の組合せを記せ。
1.サイトカインの調節作用は、重複性はないが多様性がある。
2.INF−γ受容体欠損症は、細胞内寄生菌に対し、易感染を呈する。
3.IL−4は液性免疫を誘導する。
4.サイトカインは局所的、一次的に産生分泌されparacrineやautocrineに作用する。
5.全身性炎症反応症候群(systemic inflamatory response syndrome : SIRS)はサイトカインの過剰分泌により、発熱のほか血球減少や脾腫を高頻度に引き起こす。
a.123  b.234  c.345  d.123  e.145  f.1〜5すべて
<解答>b
<解説>小児疾患と免疫(野村先生)の講義参照
1.×:重複性も、多様性もある。(同じ様な作用を複数のサイトカインが担い、1つのサイトカインが様々な作用を持つ。)
2.○
3.○:細胞性免疫はIL−12が主に誘導する。
4.○
5.×:選択肢より。血球は増加したり減少したりのようです。

\−2.以下の記述が正しい番号の組合せを記せ。
1.甲状腺刺激抗体、甲状腺刺激阻害抗体、いずれも胎盤を通過する。
2.特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の母親から生まれた児は、血小板減少をきたすことがある。
3. Neonatal alloimmune thrombocytopeniaは、human platelet antigenに対するアロ抗体によっておこり、患児の母親は通常血小板減少を認めない。
4.脾臓摘出後は、特に莢膜を有する細菌による敗血症を起こすリスクが高い。
5.Toxic shock syndrome及び新生児TSS様発疹症は、黄色ブドウ球菌由来のスーパー抗原であるTSST−1が関与していることで共通している。
a.123  b.234  c.345  d.123  e.145  f.1〜5すべて
<解答>f
<解説>小児疾患と免疫(野村先生)の講義参照
1.○
2.○:移行抗体による。
3.○:選択肢より
4.○:莢膜を持つ細菌の処理には脾臓辺縁帯に存在する樹状細胞が重要らしいです。
5.○:新生児TSS様発疹症はMRSAによるTSST−1によって引き起こされる。


].腫瘍細胞が生体免疫系から逃れて増殖する機序と考えられている事柄を5つのべよ。(一つの機序を1〜2行程度にまとめること)
1.癌細胞は抗原性が低いこと
2.遺伝子変異の蓄積スピードが非常にゆっくりしている
3.遺伝子不安定性があり、MHC発現が低下したり、抗原性が変化したりする
4.モノクローナルで誕生し成長してポリクローナルとなる
5.癌局所は自然免疫が生じにくく樹状細胞が成熟しにくい環境である

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