腎・高血圧 平成15年度卒業試験

病理 → 02年と全く同じ
腎 → 02年と全く同じ
小児 → 変更有り
泌尿器 → 変更有り
移植 → 変更有り
高血圧 → 02年と全く同じ

<小児科>
問1・・・穴埋め。語群から選ぶ。7問。
問2 いくつかある文章の中から正しいものを3つ選ぶ。
1問目:2001年卒試問1〜問8と同じ。ただ女の子の身長が100cmになって、選択肢に55というのが増えていた。
胎生期の腎臓は羊水を産生して胎児を保護するだけでなく(1)の成熟に重要であり、両腎の異形成や腎嚢胞、尿路の閉塞などによる羊水過小は(2)の原因となる。新生児の(3)は新生児でも成人レベルだが、(4)は成人の約1/2(400-500 mOsm/kg)で、生後3ヶ月で成人レベル(1100 mOsm/kg)となる。糸球体濾過量(GFR)は、出世時成人の1/5で、2ヶ月で1/2、(5)歳で成人レベルになる。小児期の血清クレアチニン値は筋組織量の増加に比例して、乳児期以降年齢とともに上昇する。身長と血清クレアチニン値よりGFRを推定する方法を用いると、5歳、体重15kg、身長100cm、血性クレアチニン1.0mg/dlの男児のGFRは約(6)ml/min/1.73m2と推定される。
選択肢は2000年度卒試とほぼ同一。(F)が55になったくらいかな?

F)Henoch-Schonlein紫斑病は皮膚症状、関節症状や腹部症状を3主徴とする全身性の血管炎で、]V因子の活動性が低下している症例も認められる。→○
G)溶血性尿毒症症候群の3主徴は細菌性腸炎、血小板減少、腎機能障害である。
→× 細菌性腸炎→溶血性貧血

<移植> 全4問
1.腎の解剖について正しいものを選べ。
1)尿管は骨盤内で総腸骨動静脈と交差する。
2)右性腺静脈は、通常右腎静脈に還流する。
3)左腎静脈は大動脈の背面を走行する。
4)腎門部で尿管は最も背側に位置する。
 A(1のみ) B(14) C(23) D(124) E(1〜4)
A.B 1)○
    2)× 下大静脈に還流する。
    3)× 腹面を走行する。
    4)○ 腹部側から腎静脈、腎動脈、尿管

4.腎移植と免疫抑制について
1)細胞性免疫は主にB細胞が担う。
2)血液不適合移植の際にはレシピエントの脾摘術と術前血漿交換の必要がある。
3)慢性拒絶反応は腎血管の慢性線維性狭窄によるものである。
4)サイトメガロウイルスは移植後に肝炎を起こす。
 A(1のみ) B(14) C(23) D(124) E(1〜4)
 A.C 1)× B細胞→Tリンパ球
     2)○ 体内の既存抗体の除去を目的。
     3)○ 動脈の内皮細胞の線維性肥厚が病理学的に著明。
     4)× 細菌・ウイルス・真菌感染症、カリニ肺炎が起こる。

<泌尿器> 全3問
1.正しい組み合わせを選べ。
 1)膀胱尿管逆流(以下VUR)は高齢男性に発見されることが多い。
 2)小児VUR症例では、VURが自然消失することがある。
 3)VUR患者の管理においては、尿路感染の合併に注意する必要がある。
 4)VUR患者が末期腎不全に進展することはない。
 A(12) B(23) C(34) D(14) E(13)
  A.B 1)× 小児に多い。
      2)○ gradeT,Uの80%以上で期待できる。
      3)○ 腎機能保存のためにも必要。
      4)× ある。

2.正しい組み合わせを選べ。
1)VUR症例の約9割が腎瘢痕を形成する。
2)尿管口の形態とVURの重症度には相関はない。
3)VURに伴う腎障害の評価に腎シンチグラフィーが有用である。
4)VURを確認する方法として排尿時膀胱造影が有用である。
 A(12) B(23) C(34) D(14) E(13)
  A.C 1)× 約9割→30%から60%
      2)× 相関あり。壁内尿管の長さが重要。
      3)○
      4)○

3.正しい組み合わせを選べ。
1)VURに合併した尿路感染の起炎菌としては、グラム陽性菌よりグラム陰性菌の場合が多い。
2)コントロール不良の尿路感染があると、腎盂腎炎を頻発することがある。
3)逆流性腎症の重症度を決める上で、蛋白尿の存在は指標とはならない。
4)VURによる腎瘢痕は、多くの場合、大人になってはじめて診断される。
 A(12) B(23) C(34) D(14) E(13)
  A.B 1)○ 起炎菌のほとんどは大腸菌である。他にはクレブシエラや変形菌、腸球菌、緑膿菌等。
      2)○
      3)× 尿蛋白は糸球体障害が相当進行し、予後不良例であるとわかる。
      4)×

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